180 / 288
第180話
しおりを挟む
二体目のキラープラントを発見する。
まだ、キラープラントの攻撃範囲内に入っていないのか、捕食態勢を保ったままだ。
「行きます」
「おう、任せてくれ」
ハリソンは自慢の剣を天に突き立てた。
リゼはキラープラントに走って行く。
ウンリケも既に魔法を発動する準備を始めた。
一気に加速するリゼは一瞬で、キラープラントの懐に入る。
あまりの早さにキラープラントもリゼの存在に気付くのが遅れる。
攻撃をする前に”シャドウバインド”を発動させる。
「ウンリケさん、今です!」
「ほぉ~~~」
始めて見る”シャドウバインド”に興奮しながら、”フローズン”を発動させた。
細かな氷がキラープラントに発射されると身動きできないキラープラントは”シャドウバインド”ごと凍らされていく。
反撃しようにも低温となった体は上手く動かせない。
完全に凍る前に、リゼとハリソンはキラープラントの体を刻んでいく。
あっという間にキラープラントの討伐が完了した。
ハリソンがそのまま、魔核を取り出そうとするが、凍ったキラープラントの体が固いため、ウンリケに文句を言う。
しかし、ウンリケはリゼの魔法に興味があるようで、ハリソンの文句など耳に入っていなかった。
その後、三体目のキラープラントも同じような攻撃で簡単に討伐することが出来た。
調子に乗ったウンリケが、もう少しだけ倒そうと言い始めたが、敢えて危険を冒す必要もないので、帰り道に出会えば仕方ないということで、少しだけ遠回りして帰ることになる。
ウンリケはリゼに魔法のことを質問したり、自論を聞かせていた。
リゼにとっても貴重な話なので、真剣に耳を傾けていたことが、ウンリケの熱量を上げる結果となり、ウンリケの言葉が止まることは無かった。
「止まれ‼」
戦闘を歩いていたハリソンが手を広げて、足を止めた。
「どうしたの? ……って」
ウンリケが目の前の魔物に気付く。
「あれって……」
「あぁ、多分スタンプラントだろう。攻撃が当たれば一定時間、その部分が硬直する。動けなくなれば捕食される厄介な相手だ」
「気付かれていますか?」
「いいや、まだ大丈夫だ……このまま、戻って迂回するぞ」
ハリソンの言葉に従い、慎重に後退する。
安全な場所まで移動出来ると、ハリソンたちは呼吸を止めていたのか、一気に息を吐きだした。
「はぁ~、気付くの遅かったら危なかったな」
「本当ですよ。ウンリケが遠回りしたいと言わなければ……」
「私のせい? ……たしかに、そうね。ゴメン」
「冗談ですよ」
緊迫した雰囲気が一気に緩む。
実際、スタンプラントを討伐出来る確率は、このパーティーだと六割程度になる。
しかし前衛のハリソンやリゼをスタンされれば、一気に攻撃力が落ちる。
それは後衛のウンリケやコンラートがスタンされたとしても、回復が出来なくなったり、遠距離からの攻撃が出来なくなる。
パーティーが不利になることは同じだ。
勝てる確率が少ないのであれば、回避するのが冒険者として当たり前のことだ。
無理をしないパーティーこそが、生存率を上げる。
つまり優秀なパーティーだと思われている。
スタンプラントと出会ってからは、他の上位種と出会う可能性もあるので慎重に行動をすることとなる。
ただ、この地域にスタンプラントが生息していることは報告されていない。
何も知らない冒険者がスタンプラントの犠牲になることもあるので、早く戻る必要があった。
最短距離を警戒しながら移動して王都へと戻る。
まず、クエストであるキラープラント討伐の報告をしてから、スタンプラントを発見したことを話す。
詳しい場所などは分からないが、歩いた経路からおおよその位置を導き出す。
ただ、他の場所にもいる可能性があるので、いずれ大人数での討伐クエストが発注されるのだと、コンラートがリゼたちに話していた。
こうしたクエストでの報告こそが、日々の冒険者たちを救っていた。
忘れずにホーンラビットを討伐した報酬も貰う。
報酬は均等に四等分に分けて解散かと思ったが、ウンリケが慰労も兼ねて四人で食事をすることになった。
道中と同じで話の中心はウンリケだった。
それにハリソンが話を繋いだり反論したりして喧嘩のような雰囲気になると、コンラートが仲介していた。
「リゼは銀翼にはじゃないんだよね?」
「うん」
「入る予定は?」
「今の所、銀翼に限らず、クランに入る予定は無いかな」
「へぇ~、パーティーならいいってこと?」
「こら‼ リゼとは今回だけだとアンジュにも言われただろう」
「だって、この人材を逃すのは勿体ないよ」
「それは僕だってリゼのような冒険者と、今回限りってのか寂しいけど……約束は約束だよ」
「その……私としては機会があれば、別にいいですよ」
「本当‼」
ウンリケは立ち上がると、リゼの両手を掴み上下に振って喜びを表現する。
「無理しなくてもいいから」
喚起するウンリケとは逆に、リゼに気を使わせたことを申し訳なさそうな表情を浮かべるコンラート。
コンラートとハリソンは同じことを思っていた。
いずれ、リゼは銀翼に入るということだ。
実力的にも申し分ないと思うし、戦い方次第では非常に重宝されることは間違いない。
正直、リゼがパーティーに入ってくれるなら、喜んで迎え入れるつもりだ。
同時に、将来性のあるリゼを自分たちのパーティーに止めておくことが良いのかとも考えていた。
自分たちの実力が他の冒険者と比べて吐出していないこと。
だからクランという形態を取らずにパーティーで活動している。
長く冒険者を続けたいと思っている三人だが、強くなりたいことを諦めているわけではない。
成長を諦めたら、他の冒険者から置いていかれることを知っている。
だが、ハリソンとウンリケとなら一緒に成長して行けると信じていた。
仲間とは背中を預けられる冒険者でないと駄目だと思っていた。
それはパーティーだからという訳でなく、クランでも同じだ。
戦ううえで背中を任せられないような信頼関係では、いずれ崩壊するとコンラートは考えていた。
長く冒険者を続けるうえで、どうしても譲れないことでもあった。
「せっかく、リゼも俺たちに敬語を使わなくなったのに残念だな」
「完全では無いですが……」
人見知りを直さないと、初対面や顔見知り程度の相手に対して、呼び捨てで名を呼んだ入りすることは横柄な態度だと誤解されるのでは? と、リゼは危惧していた。
実際、戦闘に意識が向いている時は、自分でも敬語を使っていなかったかさえ覚えていない。
「それよりもアンデュスのこと、聞いたか?」
「なにそれ? アンデュスって、あの天才発明家のアンデュスのこと」
ハリソンが話題を変える。
「そうそう、そのアンデュス。なんでもフォークオリア法国よりも先に通信魔法を実用レベルでの使用に成功したって噂だ」
「実用レベルって、言っても私たち冒険者には関係ないでしょう?」
「まぁ、ギルドは業務をスムーズに行えるから、すぐにでも採用する方向になるでしょうね」
「それを言ったら、金に物を言わせて貴族なども購入するだろう」
「それはどうですかね。通信魔法がどのような形で実用化されたにもよるでしょう。アイテムバッグのようであれば、私たちでもいずれは使用出来るかも知れませんが、使用する魔道具が大きければ、動かせないということですからね」
「たしかに。まぁ、遠方の人間と連絡とること自体が、そうそうないからな」
「えぇ~、そんなことないよ。故郷の友人や、両親たちの声が聞けるかも知れないじゃない」
「ウンリケの言うとおりですね。でも逆に犯罪の連絡網にも使用されると考えられるので、簡単には入手できないでしょうね」
「なるほどね~。もう難しい話は止めようよ」
完全に酔っぱらっているウンリケは、少しだけ呂律の回っていなかった。
――――――――――――――――――――
■リゼの能力値
『体力:三十六』
『魔力:三十』
『力:二十二』
『防御:二十』
『魔法力:二十一』
『魔力耐性:十六』
『敏捷:八十四』
『回避:四十三』
『魅力:二十一』
『運:四十八』
『万能能力値:零』
■メインクエスト
・敬える冒険者への弟子入り。期限:十四日
・報酬:戦術技術の向上、理解力の向上
■シークレットクエスト
・? 期限:?
・報酬:?
まだ、キラープラントの攻撃範囲内に入っていないのか、捕食態勢を保ったままだ。
「行きます」
「おう、任せてくれ」
ハリソンは自慢の剣を天に突き立てた。
リゼはキラープラントに走って行く。
ウンリケも既に魔法を発動する準備を始めた。
一気に加速するリゼは一瞬で、キラープラントの懐に入る。
あまりの早さにキラープラントもリゼの存在に気付くのが遅れる。
攻撃をする前に”シャドウバインド”を発動させる。
「ウンリケさん、今です!」
「ほぉ~~~」
始めて見る”シャドウバインド”に興奮しながら、”フローズン”を発動させた。
細かな氷がキラープラントに発射されると身動きできないキラープラントは”シャドウバインド”ごと凍らされていく。
反撃しようにも低温となった体は上手く動かせない。
完全に凍る前に、リゼとハリソンはキラープラントの体を刻んでいく。
あっという間にキラープラントの討伐が完了した。
ハリソンがそのまま、魔核を取り出そうとするが、凍ったキラープラントの体が固いため、ウンリケに文句を言う。
しかし、ウンリケはリゼの魔法に興味があるようで、ハリソンの文句など耳に入っていなかった。
その後、三体目のキラープラントも同じような攻撃で簡単に討伐することが出来た。
調子に乗ったウンリケが、もう少しだけ倒そうと言い始めたが、敢えて危険を冒す必要もないので、帰り道に出会えば仕方ないということで、少しだけ遠回りして帰ることになる。
ウンリケはリゼに魔法のことを質問したり、自論を聞かせていた。
リゼにとっても貴重な話なので、真剣に耳を傾けていたことが、ウンリケの熱量を上げる結果となり、ウンリケの言葉が止まることは無かった。
「止まれ‼」
戦闘を歩いていたハリソンが手を広げて、足を止めた。
「どうしたの? ……って」
ウンリケが目の前の魔物に気付く。
「あれって……」
「あぁ、多分スタンプラントだろう。攻撃が当たれば一定時間、その部分が硬直する。動けなくなれば捕食される厄介な相手だ」
「気付かれていますか?」
「いいや、まだ大丈夫だ……このまま、戻って迂回するぞ」
ハリソンの言葉に従い、慎重に後退する。
安全な場所まで移動出来ると、ハリソンたちは呼吸を止めていたのか、一気に息を吐きだした。
「はぁ~、気付くの遅かったら危なかったな」
「本当ですよ。ウンリケが遠回りしたいと言わなければ……」
「私のせい? ……たしかに、そうね。ゴメン」
「冗談ですよ」
緊迫した雰囲気が一気に緩む。
実際、スタンプラントを討伐出来る確率は、このパーティーだと六割程度になる。
しかし前衛のハリソンやリゼをスタンされれば、一気に攻撃力が落ちる。
それは後衛のウンリケやコンラートがスタンされたとしても、回復が出来なくなったり、遠距離からの攻撃が出来なくなる。
パーティーが不利になることは同じだ。
勝てる確率が少ないのであれば、回避するのが冒険者として当たり前のことだ。
無理をしないパーティーこそが、生存率を上げる。
つまり優秀なパーティーだと思われている。
スタンプラントと出会ってからは、他の上位種と出会う可能性もあるので慎重に行動をすることとなる。
ただ、この地域にスタンプラントが生息していることは報告されていない。
何も知らない冒険者がスタンプラントの犠牲になることもあるので、早く戻る必要があった。
最短距離を警戒しながら移動して王都へと戻る。
まず、クエストであるキラープラント討伐の報告をしてから、スタンプラントを発見したことを話す。
詳しい場所などは分からないが、歩いた経路からおおよその位置を導き出す。
ただ、他の場所にもいる可能性があるので、いずれ大人数での討伐クエストが発注されるのだと、コンラートがリゼたちに話していた。
こうしたクエストでの報告こそが、日々の冒険者たちを救っていた。
忘れずにホーンラビットを討伐した報酬も貰う。
報酬は均等に四等分に分けて解散かと思ったが、ウンリケが慰労も兼ねて四人で食事をすることになった。
道中と同じで話の中心はウンリケだった。
それにハリソンが話を繋いだり反論したりして喧嘩のような雰囲気になると、コンラートが仲介していた。
「リゼは銀翼にはじゃないんだよね?」
「うん」
「入る予定は?」
「今の所、銀翼に限らず、クランに入る予定は無いかな」
「へぇ~、パーティーならいいってこと?」
「こら‼ リゼとは今回だけだとアンジュにも言われただろう」
「だって、この人材を逃すのは勿体ないよ」
「それは僕だってリゼのような冒険者と、今回限りってのか寂しいけど……約束は約束だよ」
「その……私としては機会があれば、別にいいですよ」
「本当‼」
ウンリケは立ち上がると、リゼの両手を掴み上下に振って喜びを表現する。
「無理しなくてもいいから」
喚起するウンリケとは逆に、リゼに気を使わせたことを申し訳なさそうな表情を浮かべるコンラート。
コンラートとハリソンは同じことを思っていた。
いずれ、リゼは銀翼に入るということだ。
実力的にも申し分ないと思うし、戦い方次第では非常に重宝されることは間違いない。
正直、リゼがパーティーに入ってくれるなら、喜んで迎え入れるつもりだ。
同時に、将来性のあるリゼを自分たちのパーティーに止めておくことが良いのかとも考えていた。
自分たちの実力が他の冒険者と比べて吐出していないこと。
だからクランという形態を取らずにパーティーで活動している。
長く冒険者を続けたいと思っている三人だが、強くなりたいことを諦めているわけではない。
成長を諦めたら、他の冒険者から置いていかれることを知っている。
だが、ハリソンとウンリケとなら一緒に成長して行けると信じていた。
仲間とは背中を預けられる冒険者でないと駄目だと思っていた。
それはパーティーだからという訳でなく、クランでも同じだ。
戦ううえで背中を任せられないような信頼関係では、いずれ崩壊するとコンラートは考えていた。
長く冒険者を続けるうえで、どうしても譲れないことでもあった。
「せっかく、リゼも俺たちに敬語を使わなくなったのに残念だな」
「完全では無いですが……」
人見知りを直さないと、初対面や顔見知り程度の相手に対して、呼び捨てで名を呼んだ入りすることは横柄な態度だと誤解されるのでは? と、リゼは危惧していた。
実際、戦闘に意識が向いている時は、自分でも敬語を使っていなかったかさえ覚えていない。
「それよりもアンデュスのこと、聞いたか?」
「なにそれ? アンデュスって、あの天才発明家のアンデュスのこと」
ハリソンが話題を変える。
「そうそう、そのアンデュス。なんでもフォークオリア法国よりも先に通信魔法を実用レベルでの使用に成功したって噂だ」
「実用レベルって、言っても私たち冒険者には関係ないでしょう?」
「まぁ、ギルドは業務をスムーズに行えるから、すぐにでも採用する方向になるでしょうね」
「それを言ったら、金に物を言わせて貴族なども購入するだろう」
「それはどうですかね。通信魔法がどのような形で実用化されたにもよるでしょう。アイテムバッグのようであれば、私たちでもいずれは使用出来るかも知れませんが、使用する魔道具が大きければ、動かせないということですからね」
「たしかに。まぁ、遠方の人間と連絡とること自体が、そうそうないからな」
「えぇ~、そんなことないよ。故郷の友人や、両親たちの声が聞けるかも知れないじゃない」
「ウンリケの言うとおりですね。でも逆に犯罪の連絡網にも使用されると考えられるので、簡単には入手できないでしょうね」
「なるほどね~。もう難しい話は止めようよ」
完全に酔っぱらっているウンリケは、少しだけ呂律の回っていなかった。
――――――――――――――――――――
■リゼの能力値
『体力:三十六』
『魔力:三十』
『力:二十二』
『防御:二十』
『魔法力:二十一』
『魔力耐性:十六』
『敏捷:八十四』
『回避:四十三』
『魅力:二十一』
『運:四十八』
『万能能力値:零』
■メインクエスト
・敬える冒険者への弟子入り。期限:十四日
・報酬:戦術技術の向上、理解力の向上
■シークレットクエスト
・? 期限:?
・報酬:?
32
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
前世は大聖女でした。今世では普通の令嬢として泣き虫騎士と幸せな結婚をしたい!
月(ユエ)/久瀬まりか
ファンタジー
伯爵令嬢アイリス・ホールデンには前世の記憶があった。ロラン王国伝説の大聖女、アデリンだった記憶が。三歳の時にそれを思い出して以来、聖女のオーラを消して生きることに全力を注いでいた。だって、聖女だとバレたら恋も出来ない一生を再び送ることになるんだもの!
一目惚れしたエドガーと婚約を取り付け、あとは来年結婚式を挙げるだけ。そんな時、魔物討伐に出発するエドガーに加護を与えたことから聖女だということがバレてしまい、、、。
今度こそキスから先を知りたいアイリスの願いは叶うのだろうか?
※第14回ファンタジー大賞エントリー中。投票、よろしくお願いいたします!!
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!
モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。
突然の事故で命を落とした主人公。
すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。
それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。
「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。
転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。
しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。
そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。
※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
やり直し令嬢の備忘録
西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。
これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい……
王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。
また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる