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第60話
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リゼは目を覚ます。
上半身を御越して、腕を目一杯伸ばして背伸びをする。
「さて――」
リゼはベッドの上で足を組み背筋を伸ばすと、足の前で手を乗せる。
そして、目を静かに閉じて、ゆっくりと息を吸い、少し止めて、ゆっくりと息を吐きだした。
これを何回も繰り返す。
この動作は『瞑想』というらしく、精神を落ち着かせて集中力を高める効果があるそうだ。
武器職人の工房で、刃物研ぎを教えて貰ったラッセルが起床時と就寝時に行っていると聞いた動作だ。
リゼも最初は、半信半疑だったが試してみたところ、呼吸に集中することで、他のことを考えることが無く、終了した時に心地よい感じがした。
それ以来、毎朝の習慣にしている。
数分間の瞑想を終える。
(着替えるか……)
リゼは冒険者の服に着替える。
着替えながら、部屋の中に私物が少し多くなったことに気が付く。
多くなったと言っても、寝間着用にミッシェルから貰った服と、新たに買った下着だけだ。
決して多くは無いが、リゼは他の冒険者の部屋を知らない。
他の冒険者は、宿屋の部屋を自分の部屋のよう使っている。
私物を多く持ち込んでいる。
宿屋だが、活動場所を変えたりする可能性がある者や、家を購入するだけの通貨が無い者が宿屋を利用している。
だからこそ、汚部屋と呼ばれるように散らかす者も居れば、きちんと清潔に保って生活している者様々だ。
リゼは「泊まらせてもらっている」と思っているため、毎日の掃除も欠かさずに行うし、出来るだけ最初に泊まった時の状態で出ようと心掛けていた。
着替えながら、リゼは防具や靴を触り、頬が緩んでいた。
最初、堅かった靴や防具も少しずつ柔らかくなり、体に馴染んでいた。
少しずつ、自分の体の一部になっていく感覚が嬉しかったからだ。
「ヨシッ‼」
リゼは気合を入れるように小さく叫ぶと、窓から外の景色を見る。
「大丈夫かな……」
ゴブリンたちと戦っているだろう冒険者たちの安否を気にしていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「数が思ったよりも、多いな……」
フリクシンが、発見した足跡を見て呟く。
「そうですね――もう少しだけ、進んで様子を見ましょう」
「……そうだな」
フリクシンは、冒険者たちに指示を出す。
ニコラスとフリクシンの表情や、ゴブリンの痕跡。
冒険者たちに緊張が走る。
いつ戦闘が始まってもおかしくない状況だからだ。
「行くぞ‼」
フリクシンの言葉で、足を進める。
「ところで、増援は期待出来そうなのか?」
フリクシンは小声で、ニコラスに質問をする。
「正直、難しい。ここら辺には、誰もが知るような有名な冒険者が居ないですから――」
「確かにな。しかし、隣の都市の『黒龍』だったら――」
隣の都市『バジーナ』のクラン『黒龍』は、ランクAの冒険者『グラドン』をリーダーに十数人で構成される中規模クランだ。
ランクA数人とランクBだが、個々の戦闘力に加えて、数で討伐する。
この付近で活動するクランとしては、一番大きく有名だ。
王都でのクエストも受注することもあるが、拠点をバジーナから移す事は無かった。
その為、バジーナの人々からも尊敬されている。
有名なクランが王都に集中する中、地方で成功している数少ないクランになる。
「仮に彼らが駆け付けてくれたとしても、時間は掛かるでしょう。それに、彼らへの報酬も問題でしょうけど――」
「それはそうだが……まぁ、緑風や銀翼が駆けつけてくれれば、余裕で討伐出来るんだろうけどな」
「それは無理でしょう。彼らは王都で活動していますし、もっと強い魔物討伐クエストをしているでしょうからね」
「そりゃ、そうだ」
「自分たちの街くらいは、自分たちで守らないとオーリスの冒険者として、恥ずかしいですしね」
「さすが、ギルマスは言うことが違うな‼」
会話する二人の声は、徐々に大きくなっていた。
後ろで会話を聞いていた冒険者たちは、少し笑っていた。
十分程進むと、先頭を歩いていたニコラスが左手を横に出す。
その合図で、冒険者たちは足を止める。
「周囲警戒及び、戦闘態勢を怠るな‼」
ニコラスの声が響き渡る。
「……なにか、気付いたのか?」
「えぇ、あの足跡ですが、他の足跡に比べて周囲の土が、まだ湿っています」
「……新しいということか」
「そうです。それに、この場所は今迄の場所と違い、木々が多く囲まれています」
「襲撃するには格好の場所という訳か」
周囲を警戒していた冒険者の一人が、物音をした方向に目を向けると隠れていたゴブリンと目が合う。
「ゴッ、ゴブリンだ‼」
冒険者が大声を上げた。
これが合図になり、ゴブリンとの戦闘が始まる。
近接戦の中、ニコラスや魔術師たち数人は戦闘に参加せず、周囲を見渡していた。
木の上から一本の矢が冒険者に向かって放たれる。
「危ない‼」
ニコラスが叫ぶと、その声に反応した冒険者は矢に気付き、矢を回避する。
矢を放ったのは、ゴブリンアーチャーだ。
魔術師は、矢を放った場所へ魔法攻撃を仕掛ける。
火属性の魔法を使うと、森林火災に発展する為、風属性の魔法を主体にしていた。
しかし、ゴブリンアーチャーも気の影に隠れながら、反撃を仕掛けて来た。
「あっちにも、まだいるぞ‼」
冷静に戦況を見ていたニコラスが、冒険者たちに指示を出す。
ゴブリンアーチャーの姿を三匹確認する。
(……三匹だけだろうか? ポンセルの情報では、三~四匹だった筈だ……)
ニコラスに不安が過ぎる。
ゴブリンナイトが戦いに参加していない‼
つまり、ゴブリン側は戦力に余裕があるということだ――。
――戦闘を開始して、三十分経過した。
ニコラスの不安は的中する。
ゴブリンたちが徐々に撤退して行く。
数人の冒険者が逃げて行ったゴブリンを追おうとする。
「待てっ‼」
それに気づいたフリクシンが、冒険者を制止させる。
「深追いは危険だ!」
ベテランらしい発言をする。
ゴブリンたちが姿を消すと、冒険者の間に安堵の空気が流れる。
冒険者たちは警戒を解くことなく、ニコラスの元へと集まる。
ニコラスとフリクシンが冒険者たちに意見を聞いたり、怪我の具合を確認していた。
「これは――」
ゴブリンアーチャーの矢で切り傷を負った冒険者を見て、ニコラスは絶句した。
「……毒か‼」
傷口が腫れて、薄っすらと紫色に変化している。
野草である『プクパー草』から抽出される毒になる。
強い毒では無いが、放っておくと高熱が出て、関節が痛み始める。
ニコラスは、解毒薬を傷口に掛ける。
「ぐっ!」
解毒薬を掛けられた冒険者は、痛みから顔を歪める。
「我慢して下さい」
ニコラスは、腰の鞄から薬草を出して傷口に貼りつける。
「応急処置ですが――」
更に上から布を巻きつけて固定した。
「怪我人を優先しながら、交代して体を休めましょう」
ニコラスは、この場所に留まり小休止することにした。
暫しの休息とはいえ、冒険者たちにとって緊張を解く訳では無い。
談笑などもせずに、武器や防具の確認などをする為に、時間を当てる。
「どうした、ギルマス」
フリクシンは、ニコラスが考え事をしているに気付き、声を掛ける。
「その、ゴブリンたちが撤退したことが気になって……」
「それは俺も気になっていた。幾ら、知恵があるゴブリンとはいえ、違和感があったな」
「そうなんです。やはり、かなり知能の高い者が、ゴブリンたちを率いていると考えるべきでしょう」
「確かに――。ゴブリンアーチャーや、ゴブリンナイトに指示を出せるとなれば、それ以上の進化種ってことになるな」
「はい、その通りです」
ニコラスとフリクシンは、一抹の不安を感じていた。
上半身を御越して、腕を目一杯伸ばして背伸びをする。
「さて――」
リゼはベッドの上で足を組み背筋を伸ばすと、足の前で手を乗せる。
そして、目を静かに閉じて、ゆっくりと息を吸い、少し止めて、ゆっくりと息を吐きだした。
これを何回も繰り返す。
この動作は『瞑想』というらしく、精神を落ち着かせて集中力を高める効果があるそうだ。
武器職人の工房で、刃物研ぎを教えて貰ったラッセルが起床時と就寝時に行っていると聞いた動作だ。
リゼも最初は、半信半疑だったが試してみたところ、呼吸に集中することで、他のことを考えることが無く、終了した時に心地よい感じがした。
それ以来、毎朝の習慣にしている。
数分間の瞑想を終える。
(着替えるか……)
リゼは冒険者の服に着替える。
着替えながら、部屋の中に私物が少し多くなったことに気が付く。
多くなったと言っても、寝間着用にミッシェルから貰った服と、新たに買った下着だけだ。
決して多くは無いが、リゼは他の冒険者の部屋を知らない。
他の冒険者は、宿屋の部屋を自分の部屋のよう使っている。
私物を多く持ち込んでいる。
宿屋だが、活動場所を変えたりする可能性がある者や、家を購入するだけの通貨が無い者が宿屋を利用している。
だからこそ、汚部屋と呼ばれるように散らかす者も居れば、きちんと清潔に保って生活している者様々だ。
リゼは「泊まらせてもらっている」と思っているため、毎日の掃除も欠かさずに行うし、出来るだけ最初に泊まった時の状態で出ようと心掛けていた。
着替えながら、リゼは防具や靴を触り、頬が緩んでいた。
最初、堅かった靴や防具も少しずつ柔らかくなり、体に馴染んでいた。
少しずつ、自分の体の一部になっていく感覚が嬉しかったからだ。
「ヨシッ‼」
リゼは気合を入れるように小さく叫ぶと、窓から外の景色を見る。
「大丈夫かな……」
ゴブリンたちと戦っているだろう冒険者たちの安否を気にしていた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「数が思ったよりも、多いな……」
フリクシンが、発見した足跡を見て呟く。
「そうですね――もう少しだけ、進んで様子を見ましょう」
「……そうだな」
フリクシンは、冒険者たちに指示を出す。
ニコラスとフリクシンの表情や、ゴブリンの痕跡。
冒険者たちに緊張が走る。
いつ戦闘が始まってもおかしくない状況だからだ。
「行くぞ‼」
フリクシンの言葉で、足を進める。
「ところで、増援は期待出来そうなのか?」
フリクシンは小声で、ニコラスに質問をする。
「正直、難しい。ここら辺には、誰もが知るような有名な冒険者が居ないですから――」
「確かにな。しかし、隣の都市の『黒龍』だったら――」
隣の都市『バジーナ』のクラン『黒龍』は、ランクAの冒険者『グラドン』をリーダーに十数人で構成される中規模クランだ。
ランクA数人とランクBだが、個々の戦闘力に加えて、数で討伐する。
この付近で活動するクランとしては、一番大きく有名だ。
王都でのクエストも受注することもあるが、拠点をバジーナから移す事は無かった。
その為、バジーナの人々からも尊敬されている。
有名なクランが王都に集中する中、地方で成功している数少ないクランになる。
「仮に彼らが駆け付けてくれたとしても、時間は掛かるでしょう。それに、彼らへの報酬も問題でしょうけど――」
「それはそうだが……まぁ、緑風や銀翼が駆けつけてくれれば、余裕で討伐出来るんだろうけどな」
「それは無理でしょう。彼らは王都で活動していますし、もっと強い魔物討伐クエストをしているでしょうからね」
「そりゃ、そうだ」
「自分たちの街くらいは、自分たちで守らないとオーリスの冒険者として、恥ずかしいですしね」
「さすが、ギルマスは言うことが違うな‼」
会話する二人の声は、徐々に大きくなっていた。
後ろで会話を聞いていた冒険者たちは、少し笑っていた。
十分程進むと、先頭を歩いていたニコラスが左手を横に出す。
その合図で、冒険者たちは足を止める。
「周囲警戒及び、戦闘態勢を怠るな‼」
ニコラスの声が響き渡る。
「……なにか、気付いたのか?」
「えぇ、あの足跡ですが、他の足跡に比べて周囲の土が、まだ湿っています」
「……新しいということか」
「そうです。それに、この場所は今迄の場所と違い、木々が多く囲まれています」
「襲撃するには格好の場所という訳か」
周囲を警戒していた冒険者の一人が、物音をした方向に目を向けると隠れていたゴブリンと目が合う。
「ゴッ、ゴブリンだ‼」
冒険者が大声を上げた。
これが合図になり、ゴブリンとの戦闘が始まる。
近接戦の中、ニコラスや魔術師たち数人は戦闘に参加せず、周囲を見渡していた。
木の上から一本の矢が冒険者に向かって放たれる。
「危ない‼」
ニコラスが叫ぶと、その声に反応した冒険者は矢に気付き、矢を回避する。
矢を放ったのは、ゴブリンアーチャーだ。
魔術師は、矢を放った場所へ魔法攻撃を仕掛ける。
火属性の魔法を使うと、森林火災に発展する為、風属性の魔法を主体にしていた。
しかし、ゴブリンアーチャーも気の影に隠れながら、反撃を仕掛けて来た。
「あっちにも、まだいるぞ‼」
冷静に戦況を見ていたニコラスが、冒険者たちに指示を出す。
ゴブリンアーチャーの姿を三匹確認する。
(……三匹だけだろうか? ポンセルの情報では、三~四匹だった筈だ……)
ニコラスに不安が過ぎる。
ゴブリンナイトが戦いに参加していない‼
つまり、ゴブリン側は戦力に余裕があるということだ――。
――戦闘を開始して、三十分経過した。
ニコラスの不安は的中する。
ゴブリンたちが徐々に撤退して行く。
数人の冒険者が逃げて行ったゴブリンを追おうとする。
「待てっ‼」
それに気づいたフリクシンが、冒険者を制止させる。
「深追いは危険だ!」
ベテランらしい発言をする。
ゴブリンたちが姿を消すと、冒険者の間に安堵の空気が流れる。
冒険者たちは警戒を解くことなく、ニコラスの元へと集まる。
ニコラスとフリクシンが冒険者たちに意見を聞いたり、怪我の具合を確認していた。
「これは――」
ゴブリンアーチャーの矢で切り傷を負った冒険者を見て、ニコラスは絶句した。
「……毒か‼」
傷口が腫れて、薄っすらと紫色に変化している。
野草である『プクパー草』から抽出される毒になる。
強い毒では無いが、放っておくと高熱が出て、関節が痛み始める。
ニコラスは、解毒薬を傷口に掛ける。
「ぐっ!」
解毒薬を掛けられた冒険者は、痛みから顔を歪める。
「我慢して下さい」
ニコラスは、腰の鞄から薬草を出して傷口に貼りつける。
「応急処置ですが――」
更に上から布を巻きつけて固定した。
「怪我人を優先しながら、交代して体を休めましょう」
ニコラスは、この場所に留まり小休止することにした。
暫しの休息とはいえ、冒険者たちにとって緊張を解く訳では無い。
談笑などもせずに、武器や防具の確認などをする為に、時間を当てる。
「どうした、ギルマス」
フリクシンは、ニコラスが考え事をしているに気付き、声を掛ける。
「その、ゴブリンたちが撤退したことが気になって……」
「それは俺も気になっていた。幾ら、知恵があるゴブリンとはいえ、違和感があったな」
「そうなんです。やはり、かなり知能の高い者が、ゴブリンたちを率いていると考えるべきでしょう」
「確かに――。ゴブリンアーチャーや、ゴブリンナイトに指示を出せるとなれば、それ以上の進化種ってことになるな」
「はい、その通りです」
ニコラスとフリクシンは、一抹の不安を感じていた。
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