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第56話
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ポンセルが街に戻ってから、三日が経過した。
正式なクエスト及び、領主からの命令ということもあり『ランフブ村付近の魔物討伐』という名称に決定する。
オーリスで暮らす人々に、不安を抱かせる訳にもいかないので、情報を出来るだけ外部へ漏らさない措置がされていた。
ゴブリン討伐に向けて、オーリスの騎士たちと冒険者が討伐の準備を進めていた。
十人程の冒険者は交代で、危険が及ばない場所でゴブリンの様子を確認していた。
ニコラスからの報告により、ランフブ村へは虚偽の確認をする為、調査団が派遣された。
久しぶりの大規模な討伐になる為、騎士や冒険者の数が足りていない。
当然、冒険者ギルドも今回の討伐を優先とする為、新しいクエストの数は激減する。
冒険者ギルドは王都と近隣の領主やギルドに向けて、協力を仰いでもらう為に使者を出していた。
ポンセルも徐々に体力を戻していく。
同時に、クランの仲間が生きていないという事実とも向き合っていた。
(新しいクエストは無いな……)
リゼはクエストボードの前に立っていた。
目線を受付や周囲に向けると、空気が張り詰めている感じがしていた。
いつもなら気軽に声を掛けていたアイリやレベッカでさえ、声を掛けづらい雰囲気になっていた。
ランクCのクエストに構っていられないのだろう。
リゼも重々理解は出来ていた。
ランフブ村付近のスライム討伐も、危険度が高いということもあり、残っているのは採取系や、清掃系しかない。
しかし、生きていくためにはクエストを受注するしかないので、採取系のクエストの紙を剥がす。
「すいません……」
忙しそうにしている受付嬢に声を掛ける。
受付嬢は声を掛けられたのがリゼだと分かると、アイリを読んだ。
ランクCのリゼに担当の受付嬢は居ないが、アイリがリゼの担当だと言うのは、今では暗黙の了解だった。
受付嬢なりにアイリに気を使ったのだろう。
「ゴメンね。色々とバタバタしてて……」
「いえ、こちらこそすいません」
「リゼちゃんが謝ることはないわよ。クエストは……これね」
受付に置かれたクエスト用紙を手に取る。
「うーん、『ケアリル草の採取』か……」
「駄目でしたか?」
考え込むアイリに、リゼが不安そうに尋ねた。
クエストボードに貼られているので、問題は無いとリゼは思っていた。
そう、リゼは間違ってはいない。
「リゼちゃん。このクエストの内容だけど、採取量を増やしてもいいかしら?」
「採取量を増やすのですか?」
「えぇ。勿論、報酬は量に合わせて支払わせてもらうわ」
アイリはリゼに事情を説明する。
今回の討伐に合わせて、回復薬を多めに準備する必要がある。
その結果、回復薬の材料であるケアリル草が不足しているそうだ。
「私は構いませんが――」
「受付長に承認貰ってくるので、ちょっと待っていてね」
リゼが話し終える前に、アイリは笑顔でリゼの前から消えた。
数分して、アイリが戻って来る。
「ケアリル草は十本単位で報酬を支払います。採取の上限はありません」
「はい……」
「途中で一度、戻って来てもらっても構いません。こちらの希望は本日中に出来るだけ多くのケアリル草を採取して頂きたいです」
アイリは受付嬢が冒険者に向けて話す口調で、丁寧にクエストの内容を説明してくれた。
「必要であれば、背籠もお貸し出来ますが、どういたしますか?」
「……貸してください」
「承知致しました。少々お待ちください」
アイリは背籠を取りに、奥の部屋へと移動した。
リゼは『街の雑草抜き』のクエストで使用した背籠だと思い、懐かしいと思いながらアイリを待っていた。
「お待たせしました」
アイリは、リゼの予想通り『街の雑草抜き』で使用した背籠を持って現れた。
「ありがとうございます」
リゼはアイリに礼を言って、背籠を受け取ると背負い、ケアリル草を採取する場所へと歩き出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
リゼは『ケアリル草の採取』を受注したことで発生した、ノーマルクエストを確認しながら歩いていた。
「うーん……『アンチド草の球根』の採取か」
アンチド草の球根が、解毒薬の材料になる事は、以前に呼んだ本で知っていた。
回復薬が不足しているということは、解毒薬も不足している可能性もある。
今回のノーマルクエストは、状況に応じた内容のクエストを発生させたのだとリゼは思っていた。
勿論、ギルドからの正式なクエストでは無いので、リゼがアンチドの球根を採取して、ギルドに渡したとしても報酬を支払われることは無い。
直接、調剤している場所に持ち込むことも可能だが、材料の入手はギルドに依頼している所が多いので、良好な関係を壊すことも考えられる。
(死んで欲しくないからな――)
損得勘定で無く、自分の気持ちに正直に生きようとリゼは思う。
もし、毒で顔見知りの冒険者が死んだとなれば、後悔するに違いないと思ったからだ。
(でも、アンチド草の球根って――)
リゼはアンチド草の生息地を知らなかった。
ケアリル草の生息地と離れていれば、同時に採取することは出来ない。
優先すべきはケアリル草の採取になる。
「よっ、リゼ‼」
リゼは自分の名を呼ばれたので、反射的に声のした方に向く。
「あっ、シトルさん」
声の主はシトルだった。
いつものだらしない恰好とは違い、討伐用の防具に身を包んでいた。
「討伐クエストの準備ですか?」
「まぁ、そんなところだ――リゼは、そんなもの背負って、街の雑草抜きか? いや、あれはランクCのクエストじゃないよな」
「ケアリル草の採取です」
「……確かに、そんなクエストはランクCにもあったよな。でも、背籠なんて使っていたか?」
「今回は、量が多いのでギルドから借りました」
「……それほど、今回の討伐クエストは過酷ということか」
シトルはリゼの話から、回復薬が大量に必要になるということを察した。
リゼもシトルが、今回の討伐に参加することが意外だった。
何故なら、リゼのシトルの印象は、危険なことからは逃げているお調子者だったからだ。
リゼは見た目で判断していた自分が間違いであったと思い、シトルもオーリスの冒険者として、街を守りたいのだということを感じていた。
「あっ、シトルさん‼」
「なんだ、リゼ?」
「アンチド草の生息地って、知っていますか?」
「あぁ、しっているが――それもクエストか?」
「いえ、ケアリル草の生息地に近いのであれば、一緒に採取していこうかと思っただけです」
「……アンチド草が何の材料になるかを知っていて、質問しているんだよな?」
「はい、解毒薬ですよね」
「あぁ、そうだ。しかし――」
シトルは、ため息をつく。
リゼはランクCなので、今回の討伐クエストには参加できない。
クエストに参加できないので、討伐に向かう者たちの力になりたいと、自主的にクエスト以外のアンチド草を採取しようとしていること。
到底、自分には真似出来ないと感じたからだ。
「ケアリル草の生息地を少し奥に進むと、池がある。その周囲に茎の根付近が紫で徐々に緑色に変わっているのがアンチド草だ」
「ありがとうございます」
リゼは背籠を背負ったまま、何度も頭を下げてシトルに礼を言う。
通行人は、その光景を珍しそうに見ていた。
「分かった、分かったから」
恥ずかしくなったシトルはリゼに止めるように促す。
「池には絶対に入るなよ。池には魔物が潜んでいるし、水中に引きずり込まれれば、間違いなく死ぬことになる」
「……分かりました」
シトルの真剣な表情から、リゼにも緊張が走る。
草だから簡単に採取出来ると思っていた。
自分の考えの甘さに改めて気付く。
冒険者として物事の本質を見誤ることは、死に直結することになる。
(冒険者らしい顔つきになったな)
リゼの表情が変わったことに気付いたシトル。
「アンチド草は引き抜く前に、根の周りを少し掘って球根を出してから引き抜く方が簡単だからな」
「そうなんですね。ありがとうございます」
シトルは、自分が新米冒険者に何かを教えたのは何時だったかと思い出していた。
ランクBとはいえ、自分よりも強い冒険者は沢山いる。
色々と助言を言う立場の冒険者では無いことくらい、シトル自身が一番分かっていた。
リゼに礼を言われた時、嬉しいと思った自分に気付く。
そして、失われていた向上心の火が少しだけ灯ったことにシトルは気付いていなかった。
リゼとシトルは分かれるが、数分前とお互いの顔つきが変わっていたことに、二人とも気付いていなかった。
正式なクエスト及び、領主からの命令ということもあり『ランフブ村付近の魔物討伐』という名称に決定する。
オーリスで暮らす人々に、不安を抱かせる訳にもいかないので、情報を出来るだけ外部へ漏らさない措置がされていた。
ゴブリン討伐に向けて、オーリスの騎士たちと冒険者が討伐の準備を進めていた。
十人程の冒険者は交代で、危険が及ばない場所でゴブリンの様子を確認していた。
ニコラスからの報告により、ランフブ村へは虚偽の確認をする為、調査団が派遣された。
久しぶりの大規模な討伐になる為、騎士や冒険者の数が足りていない。
当然、冒険者ギルドも今回の討伐を優先とする為、新しいクエストの数は激減する。
冒険者ギルドは王都と近隣の領主やギルドに向けて、協力を仰いでもらう為に使者を出していた。
ポンセルも徐々に体力を戻していく。
同時に、クランの仲間が生きていないという事実とも向き合っていた。
(新しいクエストは無いな……)
リゼはクエストボードの前に立っていた。
目線を受付や周囲に向けると、空気が張り詰めている感じがしていた。
いつもなら気軽に声を掛けていたアイリやレベッカでさえ、声を掛けづらい雰囲気になっていた。
ランクCのクエストに構っていられないのだろう。
リゼも重々理解は出来ていた。
ランフブ村付近のスライム討伐も、危険度が高いということもあり、残っているのは採取系や、清掃系しかない。
しかし、生きていくためにはクエストを受注するしかないので、採取系のクエストの紙を剥がす。
「すいません……」
忙しそうにしている受付嬢に声を掛ける。
受付嬢は声を掛けられたのがリゼだと分かると、アイリを読んだ。
ランクCのリゼに担当の受付嬢は居ないが、アイリがリゼの担当だと言うのは、今では暗黙の了解だった。
受付嬢なりにアイリに気を使ったのだろう。
「ゴメンね。色々とバタバタしてて……」
「いえ、こちらこそすいません」
「リゼちゃんが謝ることはないわよ。クエストは……これね」
受付に置かれたクエスト用紙を手に取る。
「うーん、『ケアリル草の採取』か……」
「駄目でしたか?」
考え込むアイリに、リゼが不安そうに尋ねた。
クエストボードに貼られているので、問題は無いとリゼは思っていた。
そう、リゼは間違ってはいない。
「リゼちゃん。このクエストの内容だけど、採取量を増やしてもいいかしら?」
「採取量を増やすのですか?」
「えぇ。勿論、報酬は量に合わせて支払わせてもらうわ」
アイリはリゼに事情を説明する。
今回の討伐に合わせて、回復薬を多めに準備する必要がある。
その結果、回復薬の材料であるケアリル草が不足しているそうだ。
「私は構いませんが――」
「受付長に承認貰ってくるので、ちょっと待っていてね」
リゼが話し終える前に、アイリは笑顔でリゼの前から消えた。
数分して、アイリが戻って来る。
「ケアリル草は十本単位で報酬を支払います。採取の上限はありません」
「はい……」
「途中で一度、戻って来てもらっても構いません。こちらの希望は本日中に出来るだけ多くのケアリル草を採取して頂きたいです」
アイリは受付嬢が冒険者に向けて話す口調で、丁寧にクエストの内容を説明してくれた。
「必要であれば、背籠もお貸し出来ますが、どういたしますか?」
「……貸してください」
「承知致しました。少々お待ちください」
アイリは背籠を取りに、奥の部屋へと移動した。
リゼは『街の雑草抜き』のクエストで使用した背籠だと思い、懐かしいと思いながらアイリを待っていた。
「お待たせしました」
アイリは、リゼの予想通り『街の雑草抜き』で使用した背籠を持って現れた。
「ありがとうございます」
リゼはアイリに礼を言って、背籠を受け取ると背負い、ケアリル草を採取する場所へと歩き出した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
リゼは『ケアリル草の採取』を受注したことで発生した、ノーマルクエストを確認しながら歩いていた。
「うーん……『アンチド草の球根』の採取か」
アンチド草の球根が、解毒薬の材料になる事は、以前に呼んだ本で知っていた。
回復薬が不足しているということは、解毒薬も不足している可能性もある。
今回のノーマルクエストは、状況に応じた内容のクエストを発生させたのだとリゼは思っていた。
勿論、ギルドからの正式なクエストでは無いので、リゼがアンチドの球根を採取して、ギルドに渡したとしても報酬を支払われることは無い。
直接、調剤している場所に持ち込むことも可能だが、材料の入手はギルドに依頼している所が多いので、良好な関係を壊すことも考えられる。
(死んで欲しくないからな――)
損得勘定で無く、自分の気持ちに正直に生きようとリゼは思う。
もし、毒で顔見知りの冒険者が死んだとなれば、後悔するに違いないと思ったからだ。
(でも、アンチド草の球根って――)
リゼはアンチド草の生息地を知らなかった。
ケアリル草の生息地と離れていれば、同時に採取することは出来ない。
優先すべきはケアリル草の採取になる。
「よっ、リゼ‼」
リゼは自分の名を呼ばれたので、反射的に声のした方に向く。
「あっ、シトルさん」
声の主はシトルだった。
いつものだらしない恰好とは違い、討伐用の防具に身を包んでいた。
「討伐クエストの準備ですか?」
「まぁ、そんなところだ――リゼは、そんなもの背負って、街の雑草抜きか? いや、あれはランクCのクエストじゃないよな」
「ケアリル草の採取です」
「……確かに、そんなクエストはランクCにもあったよな。でも、背籠なんて使っていたか?」
「今回は、量が多いのでギルドから借りました」
「……それほど、今回の討伐クエストは過酷ということか」
シトルはリゼの話から、回復薬が大量に必要になるということを察した。
リゼもシトルが、今回の討伐に参加することが意外だった。
何故なら、リゼのシトルの印象は、危険なことからは逃げているお調子者だったからだ。
リゼは見た目で判断していた自分が間違いであったと思い、シトルもオーリスの冒険者として、街を守りたいのだということを感じていた。
「あっ、シトルさん‼」
「なんだ、リゼ?」
「アンチド草の生息地って、知っていますか?」
「あぁ、しっているが――それもクエストか?」
「いえ、ケアリル草の生息地に近いのであれば、一緒に採取していこうかと思っただけです」
「……アンチド草が何の材料になるかを知っていて、質問しているんだよな?」
「はい、解毒薬ですよね」
「あぁ、そうだ。しかし――」
シトルは、ため息をつく。
リゼはランクCなので、今回の討伐クエストには参加できない。
クエストに参加できないので、討伐に向かう者たちの力になりたいと、自主的にクエスト以外のアンチド草を採取しようとしていること。
到底、自分には真似出来ないと感じたからだ。
「ケアリル草の生息地を少し奥に進むと、池がある。その周囲に茎の根付近が紫で徐々に緑色に変わっているのがアンチド草だ」
「ありがとうございます」
リゼは背籠を背負ったまま、何度も頭を下げてシトルに礼を言う。
通行人は、その光景を珍しそうに見ていた。
「分かった、分かったから」
恥ずかしくなったシトルはリゼに止めるように促す。
「池には絶対に入るなよ。池には魔物が潜んでいるし、水中に引きずり込まれれば、間違いなく死ぬことになる」
「……分かりました」
シトルの真剣な表情から、リゼにも緊張が走る。
草だから簡単に採取出来ると思っていた。
自分の考えの甘さに改めて気付く。
冒険者として物事の本質を見誤ることは、死に直結することになる。
(冒険者らしい顔つきになったな)
リゼの表情が変わったことに気付いたシトル。
「アンチド草は引き抜く前に、根の周りを少し掘って球根を出してから引き抜く方が簡単だからな」
「そうなんですね。ありがとうございます」
シトルは、自分が新米冒険者に何かを教えたのは何時だったかと思い出していた。
ランクBとはいえ、自分よりも強い冒険者は沢山いる。
色々と助言を言う立場の冒険者では無いことくらい、シトル自身が一番分かっていた。
リゼに礼を言われた時、嬉しいと思った自分に気付く。
そして、失われていた向上心の火が少しだけ灯ったことにシトルは気付いていなかった。
リゼとシトルは分かれるが、数分前とお互いの顔つきが変わっていたことに、二人とも気付いていなかった。
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