俺の幸せの為に

夢線香

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23. 一つになろう……

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 抱っこして背中をぽんぽんしている内に、漸くシュザークが落ち着いた。

「貴方の魔力は暖かいね……確かにハニエルの気配も交じってる。不思議と気持ちも落ち着きます……」

 シュザークはちょっと恥ずかしそうにしながら俺から離れた。

 ソファに座り直そうとしたシュザークをカドリスが後ろから抱き上げて、そのまま脚の上に乗せて座った。

 不思議そうに後ろを振り返ってカドリスを見上げるシュザークに、彼は苦笑した。

「私にも父親らしいことをさせてくれ。何だか父親役を取られたみたいで、悔しいしな……」

 カドリスは、照れながらシュザークの頭を撫でた。

 ハニエルはいつの間にか俺の上に戻って来ていて、そのまま縦抱っこした。

「アシャ、僕とちゃんと一つになって」
 
 ハニエルが真剣な眼で俺を見詰める。

「なあ、ハル。俺が望んでいるからハルは眠ってばかり居たんだよな? なら、俺が望めば俺が眠りに落ちることができるんじゃないのか? ――俺は眠りたい。ハルもそう望んでくれれば俺は眠れるだろ?」

 簡単なことのように思えるんだが。

「だって、それはアシャの一番の望みじゃないもの」

「一番の望み……?」

 今、切実に眠りたいんだけどな?

「――アシャ。僕は、アシャとずっと一緒に居るよ?」

 その言葉に目を見開く。

「病気で死ぬ時も、事故で死ぬ時も、魔物に殺されても、誰かに殺されても、おじいちゃんになって死ぬ時も、――ずっと、アシャと一緒に居るよ?」

 自分の眼が揺れるのが分かった。

「生きるのも死ぬのも……ずっと、ずっとアシャと一緒に居るよ? 僕なら絶対にアシャを一人にしたりしないよ?」

 震える手で……そっとハニエルの頬に触れる。


 そうだ……俺の一番の願いは、それだった。


 誰かとずっと一緒に居たい。それが望み。

 ――誰も……神も……叶えてはくれなかった……望み……

 正確には、大事な人とだけどハニエルはもう俺の大事な人の枠に入っている……

「だから、アシャも僕の望みを叶えて」

「お前の……望み……」


 ハニエルの望みは――


「僕の大事な人達と幸せになること」

 そうだ。ハニエルは、いつもそれを望んでいた。

「もちろん、アシャも含まれてるから」

 ハニエルは、そう言って笑った。

「アシャ……僕の望みを叶えて。僕を幸せにして? 僕を幸せにするってことは、アシャも幸せにならなきゃ駄目。アシャが幸せにならないと僕も幸せになれないよ? 僕が幸せにならないとアシャも幸せになれない。だから僕たちは、お互いの為に自分が幸せにならなくちゃ」

 ――ハニエルを幸せにする為には……自分の幸せの為に生きるしかない……俺の願いはハニエルが叶えた……


「ハニエル……俺の神様は……お前だったのか……?」


 思わず聞いてしまった。

 俺の願いを叶えてくれる神様なんていなかった。


「僕の神様はアシャだったよ? 他の神様は、僕を助けてはくれなかったもの……」


 俺は、じっとハニエルを見詰めた。


 俺はハニエルで、ハニエルは俺。


 俺の神様はハニエルで、ハニエルの神様は俺。


 ストンと心に嵌ったような気がした。


「――そうか……最初から天使みたいな奴だと思っていたけど……神様だったか……」

「僕は最初からアシャが神様だと思ってたよ?」

 二人でくすりと笑う。

 ハニエルを抱き締める腕に力を込める。


「解ったよ……ハル、いやハニエル」


 俺は腹を括った。ハニエルの小さな額に額をくっ付ける。


「――――ずっと、一緒に居てくれ……最後の時まで、ずっと。…………一つになろう」


「――――うん。ずっと、一緒に居るよ。……だから……僕の望みを一緒に叶えて」


 はは……――まるで結婚式の宣誓のようじゃないか……


 額を合わせたまま俺達は、ゆっくりと目を閉じた。

 暖かいものが俺達を包み込んで俺達ごと融けていく。


 そして、意識が遠退いた。












 気が付くとキディリガン家の自分の部屋で寝ていた。

 どのくらい眠ってたんだろう?

 朝の空気を感じるけど……部屋の時計を見ると、もうすぐ朝食の時間だ。

 身体を起こすと、銀色のキラキラしたものが目に入った。

 ――――髪?

 掬って見ると、それは自分の髪だった。

 起き上がって姿見の鏡の前に立つ。髪が白金髪から白鋼色の銀髪になっていた。長さも背中の中頃だったものが膝の裏辺りまで伸びている。

 眼の色も青灰色だった眼が、白鋼色に青い輝きを持たせたような色に変わっていた。

 顔も今までのハニエルの顔に、俺の顔が少し交ざったような……?

 俺は自分を鑑定してみた。


 エライことになっていた…………



 ハニエル・アシャレント・キディリガン (9歳)
 
   キディリガン辺境伯爵家 次男
   魂魄融合者  自護神

 状 態  異常なし

 レベル  測定不能

 体 力  測定不能

 魔 力  測定不能

 魔 法  全能

 スキル  全能



 俺とハニエル…………本気マジで神になった!?

 暫く、固まってしまった。

 チートにしてもやり過ぎじゃない?

 はっきり言って無敵じゃない?

 ヤバすぎるっ…………!
 
 自護神……って、自分で自分を護る神か……?

 はは、俺達にぴったりじゃないか。……笑える。

 ここまで来ると、逆に何をどうしていいか解らない。

 これ……もう、魔力増やすとかの次元じゃないな。


 ――――見なかったことにしよう……


 俺達、二人で一つになったから名前を付けなきゃな……?

 ん? 別に、今迄通りで良くないか?

 いやいや駄目だよ、やっぱり二人の名前じゃなきゃ。

 そこまで考えて、何でこんな考えになるのか悩んで、俺とハニエルの思考が交ざっているせいだと気付く。

 名前なんか大して気にしていない俺と二人で一つなんだから、やっぱり呼び名は新しく付けなくちゃと考えるハニエル。

 二人で表に出るということは、こういうことなのかと納得した。本当に一つになったんだな……

 そうだな……二人の名前を混ぜてハーシャで良いんじゃないか? アシャレントのシャは、言ってしまえば名字だけど……蓮斗って名前の方で混ぜると……ハーレン? エルレン? ハニレン? ハレント?

 ……なんか、ハーレムとか破廉恥とかみたいじゃないか? 他は響きが悪いし……ハーシャでいいよな?


 よし。兎に角、朝飯を食べよう。


 俺は服を着替えて食事に向う。何だか身体がやけに軽い。飛べるんじゃないか? と思った瞬間、飛んでいた。

 うわぁ~……漫画みたいだ……

 でも身体も動かさないとな……体力、測定不能だけど。試しに誰も居ない廊下を全力で走ってみる。

 ……人間とは思えない速度が出た……

 そんなことをしている内に食堂に着いた。

 扉を開けて中に入ると、全員揃っていた。
 
 俺を見て、全員が眼を見開いて固まった。

 ついでだから新しい呼び名で呼んでもらおう。

「おはようございます。改めまして、自己紹介をさせて下さい」

 俺は、一つ息を吸う。

「俺の名前は、ハニエル・アシャレント・キディリガン。これからはハーシャと呼んで下さい」

 胸に手を宛てて貴族の礼を執った。

「…………」

 皆が、啞然としてこっちを見ている。

 シュザークも驚いて、真っ黒な靄を漂わせていた。


 ん……? 黒い靄……?


「兄上っ……!?」

 俺は、慌ててシュザークに駆け寄り頭をわしゃわしゃ、身体中をぽんぽん、ぽんぽん叩きまくった。

「わっ……!……ちょっ……ハル……!?……わゎっ……!?」

 わしゃわしゃ、ぽんぽん、なでなで……黒い靄がなくなるまでシュザークを触り倒した。今回の黒い靄は、なかなか執こかった。

 漸く黒い靄がなくなった頃には、シュザークはぐったりしていた。

「……ハル……? また、黒い靄が出てたの……?」

「ハーシャだよ、兄上。今回のは随分と執こかったけど、全部払ったから」

 俺は、にこりと笑って自分の席に着く。

「――ハーシャ……? 貴方……大丈夫なの……? 一ヶ月も真っ黒い球体の中に居て……貴方を見ることも触れることも出来なかったのよ……? それに……貴方のその姿は……?」

 ミーメナが恐る恐る聞いて来る。

「……一ヶ月……?……真っ黒い球体……?」

 え……? 一ヶ月も寝てたの……?

「一ヶ月も……寝てたんですか……? よく解りませんが……ハニエルとアシャレントの魂の融合は、上手く行きました。この姿は、二人が交じったせいだと思います」

「そうなの……?」

 ミーメナを始め、他の皆も困惑顔だ。

「ハル……ハーシャ……君は私を兄上と呼ぶんだね?」

「はいっ! 兄様! 僕、成長したので兄上と呼ぶことにしましたっ! 母様と父様のことも母上と父上って呼びます!」

「……何だか……ハニエルみたいだね……?」

 シュザークが首を傾げる。

「何いってんの? 兄さん……いや、これからは兄上か……俺はハニエルだよ?」

「……今度は……アシャレントっぽいね……?」

「ん? 俺はアシャレントだよ?」

「……さっきから……一人称が俺と僕でコロコロ変わるね?」

 シュザークは、近寄ってきて俺をじっと見る。

「ああ、それはごめん。ハニエルの思考とアシャレントの思考が両方あるから……まだ慣れないんだ……」

「……本当に、二人で表に出てるんだね……」

「二人だけど、もう一人だよ。――見た目もこんな風になっちゃったけど……僕は、兄上の弟だし、母上と父上の子供だからね……? ちゃんとハニエルだから……」

 俺は、しゅんと落ち込む。自分達の子供じゃないとか言って……育児放棄はやめてくれよ?

「ええ、もちろんよ。貴方は私達の子です。――アシャレントは、貴方をずっと護ってくれるのでしょ?」

 ミーメナが傍に寄って来て、頷く俺を覗き込んでくる。

「だったら、アシャレントも私達の家族と云うことだ」

 カドリスも寄って来て、俺の頭を撫でた。

「おかしなことになってしまったけれど、ずっと私達を助けてくれていたのはアシャレント、貴方よね? ――本当にありがとう……きっと貴方が居なければ、ハニエルを失っていたかも知れないわ……こうして、家族皆で居られることもなかったかも知れない……貴方に、心からの感謝を――」

 ミーメナがスッと礼を執った。カドリスもシュザークも、他の皆も……

「ふふっ、何か変な感じ……アシャは照れてるけどハルはアシャを自慢してる。……俺を家族として受け入れてくれてありがとうございます……父上、母上……――アシャは、二十七歳だったから、こう呼ぶのはちょっと抵抗があるんだけどね……?」

「私達とそう変わらないじゃないか……」

 カドリスがボソッと呟いた。

「でも、やっぱりハニエルだから嬉しいです。これからはハーシャって呼んでくれたら嬉しいな」

「分かったわ、ハーシャ」

 ミーメナが微笑んで頷いた。皆も笑って頷いてくれる。

「ねえ、ハーシャ。……ハーシャが鑑定出来ないんだけど……どうして?」

 シュザークが不思議そうに聞いて来る。

 鑑定してたのか……流石です、兄上……

「うーん。俺も自分で鑑定してみたけど……見れないんですよね……」

 ここは、俺も解りませんを全面的に押し出す。

 だって神になりましたなんて、言える訳ないだろ? しかも、あのヤバすぎるステータス……ここは全力で惚けよう。

「そうなんだ……でも、私もハーシャがハニエルでアシャレントだってことは、さっき身を持って理解したよ……」

 シュザークは、俺の頭を撫でて屈託なく笑った。

 どうやら皆、ハーシャを受け入れてくれたみたいだ。

「あ、後で髪を切って欲しいんだけど……こんなに長いと邪魔で……」

 今は一つに束ねてあるけど、椅子に座ったりする時なんか髪を尻に敷いてしまったりして、いちいち気にしないといけないから鬱陶しい。

「それなら、食事が終わったら私が整えましょうか?」

 タキートが声を掛けてくる。

「うん。お願い」

 そうして、皆で美味しい食事を食べた。



 そして食後、椅子に座った俺の周りに皆が集まる。

 今からタキートに髪を切って貰うのだけれど……何故、皆が集まるのか……

「本当に切っちゃうんですか……?」

 メルが残念そうに聞いて来る。

「うん。邪魔なんだ」

「でも……こんなに綺麗なのに……勿体ないです……」

 今度はシリアが眉をハの字にして俺の髪を見ている。

「俺、男だし。女性じゃないから髪に未練はないけど」

「確かに、とても美しい髪ですが流石にこの長さは邪魔でしょう」

 タキートが俺の髪を櫛で梳きながらフォローしてくれた。

「腰くらいまでなら良いんじゃないかしら?」

 ミーメナが思案顔で言った。

「ええ? ぎりぎり結べる長さが良いです」

 一応、貴族としては髪を結べる長さがないと拙いからなあ。本当は結ぶのも面倒だから、バッサリ短くしたいんだけどね。

「駄目よ。勿体ない!」

 何故かミーメナに怒られた。メルもシリアもうんうん頷く。

「じゃあせめて、兄上くらいの長さで……」

 シュザークの髪は背中の中頃くらいだ。それだって十分長いと思う。

 何故か女性陣からは、不満のブーイングが上がる。

「タキート、切っちゃって」

「畏まりました。では、切りますよ?」


 ガジャンッ! バラバラ……バラ……ゴト……


「?」

 何か……鋏で髪を切る音ではない音がしたけれど……

「何? 今の音……?」

「――申し訳ありません。……鋏が壊れました」

 呆然としたタキートが答える。

 何を言ってるんだ? と思って後ろを振り向くと、床に鋏の刃が小石みたいに砕けてバラバラと転がっていた。

 髪を切ろうとしただけで、こんな砕け方する……?

 タキートは、収納空間から別の鋏を取り出した。

「……きっと、脆くなっていたんでしょう」

「…………」

 タキートは、何事もなかったかのように俺の身体を正面に戻した。また、軽く髪を梳かれる。

「では、切りますよ」


 ガキィンッ!……バララ……ラ……ゴト……ゴトン……


 …………



 全員で茫然とした。

「……ハーシャ様、申し訳ありません。――この髪は切れません……」

 タキートが静かに言った。

 髪が切れないってどういうこと……?

「風魔法で切ってみたら?」

 シュザークが言ってきた。

 そして、タキートが俺の髪を後ろに伸ばすように持って切る位置の周りを結界で覆って、シュザークが風魔法を繰り出した。

 結果は、髪は切れずに結界だけに風魔法が打ち当たっただけだった。何度か色々試したが結局俺の髪は一本たりとも切れることはなかった。


「もう、切るのは無理ね。……諦めましょう」

 ミーメナが白旗を上げた。

「私が邪魔にならないように、結って差し上げます!」

 何故か喜々としたメルが俺の後ろに立った。

「――お願い」

 切れないならしょうがない……俺は諦めてお願いした。

 メルは、嬉しそうに俺の髪を櫛とブラシを使ってスルスルと結い上げていく。

「はいっ、出来ました!」

 メルに手持ち鏡を渡されて覗いてみる。

 ポニーテールのように見えるけど、結い上げた根本に編み込んだ髪をくるくる巻かれ、その中心から馬の尻尾のように長く髪が垂れてる。垂れた髪は背中の中心よりもちょっと下だ。

「きゃあぁ! ハーシャ様、可愛い!」

「本当ね、とても似合っているわ!」

 何故か、女性陣から黄色い声が……

「そうだな、女の子みたいで可愛いな」

 カドリスが、にこにこして生温い視線を送ってくる。

「…………」

 ――俺だって、女の子みたいだって思ったさ。でも……

「ハーシャ、可愛いね」

 シュザークが笑いを堪えながら言った。

 このっ……! こうなったら……

「……僕、兄上とお揃いが良いです……」

 ハニエルを召喚して、うるうるとシュザークを見上げた。

「あら、いいじゃない。兄弟二人でお揃いっ! きっと凄く可愛いわ!」

「そうですねっ! ミーメナ様!」

「では、シュザーク様もこちらに!」

「……え?……え?」

 メルに椅子に座らされ、スルスルと髪を結われるシュザーク。本人が戸惑っていてもお構いなし。

 そして、俺と同じ髪型に結い上げられる。シュザークの髪のほうが短かったので、後ろに垂れた尻尾は肩に掛かる程度。短いのが逆に可愛い。

「兄上、凄く可愛い!!」

 元々美少年のシュザーク。女の子みたいに可愛い!

「…………」

「やだ~っ! 家の子、可愛いっ!!」

「ええ! とっても似合ってますわっ!!」

 女性陣は大はしゃぎ。

「本当に可愛いなっ!! 娘が出来たみたいだっ!」

 カドリスが、デレデレしながら俺達を見る。

 ――父上……先程から失言が多過ぎでは?

「父上……どうせなら親子でお揃いが良いです」

 シュザークが、うふふと笑いながらキラキラとした視線をカドリスに浴びせている。

 シュザークがその気なら……

「わぁ、父上と兄上とお揃いっ! 良いですねっ!!」

 喰らえっ! ハニエルの微笑みっ!!

 俺は、シュザークの援護をした。

「は……? え……?」

「それ、良いですねっ!」

 シリアが乗ってきた。メルも喜々としてカドリスを椅子に座らせ、スルスルと髪を結い上げる。凄く手際がいい。

「きゃあ! カドリス様、素敵ですわっ!」

 ミーメナが真っ先に喰い付いた。

 なんというか……イケメンって、どんな髪型でも似合うんだな……騎士なだけに逞しい身体つきのカドリスは、女性のような髪型でも男らしさは損なわない。

 この世界の男性は、髪を後ろで一つに束ねるのが常識。中には偶にいるけれど、普通は女性のように結い上げたりはしない。

「私は今日、公爵家に行く日なんだが……」

 カドリスが顔を引き攣らせている。

「父上! お揃いですねっ!」

「父上! とても似合ってますっ! 素敵です!!」

 俺とシュザークが畳み掛けると、カドリスは顔を引き攣らせつつも、そうか? と笑っていた。

「いっそ、キディリガン一家の髪型にするべきかしら……?」

「ミーメナ様! それ良いですねっ! 皆で、お揃いっ!」

 メルが全力で乗っかった。

 でも……いいかも知れない。だってこの先、髪が切れない俺はこの髪型だろ? 道連れは多い方が良い。

「皆で、お揃いですねっ! やった!」

 俺も全力で乗っかった。

 今迄、自分は関係ないと思っていた男性陣の顔が引き攣った。



 こうして、キディリガン一家の指定髪型が決まった。








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