俺の幸せの為に

夢線香

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本編

10. そんなに乗ってみたかった……?

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 タキートに抱っこされ、リビングへとやって来た。

 リビングも、やはり薄暗く物が少ない。壁に置かれた飾り棚の中はがらがら、色褪せた布地の濃緑のカーテンとソファに、年季の入った濃い茶色のテーブル、花の一つも飾られていない脇机。

 これから引っ越します、と言われれば納得しただろう。

 三人掛けのソファに、ミーメナを挟んで右にシュザーク、左にハニエルが座った。そのソファの少し離れた右脇にタキートが控える。そして、向いのソファの少し後ろに所在無げに並ぶ、四人の若い男女。

「初めまして、かしら……私がキディリガン辺境伯爵家当主、ミーメナ・キディリガンよ。そして隣に居るのが嫡男のシュザーク・キディリガン、こっちが次男のハニエル・キディリガンよ」

 ミーメナがシュザークとハニエルの肩に、そっと手を置きながら自己紹介をすると、四人は慌てて頭を下げた。

 ハニエル達は、監禁されていたので決まった使用人しか見たことがない。本来なら使用人を把握しているはずのミーメナも、三年間の監禁の間に見知っていた使用人の殆どがカーリンベル・モーギュトスによって解雇された為に、知っている顔はいなかった。それが見習いともなると、顔を見る機会は皆無だ。

「顔を上げてちょうだい。暫く、不在にしていましたが本日から戻りました。皆を呼んだのは、確認したいことがあるからよ」

 ミーメナの許しに、四人はおずおずと顔を上げる。その顔に浮かぶのは不安と怯え。

「皆も分かっている通り、我が家は非常に財政が厳しいわ……ここに残ってくれたのは嬉しいけれど、本当に最低限の給金しか払えないの。貴方達は、それでもここに残ってくれるのかしら?」

 四人は、そわそわと落ち着きなく互いの顔を見合わせ、視線を宙に泳がせる。

「発言を許す。主様の質問に答えなさい」

 タキートが促す。

 なるほど、身分の低いものが話すには、いちいち許しがいるのか……面倒だな。

「あ、……あのっ……! お、俺達は孤児ですっ……! こ、ここを追い出されたらっ、行くところが……あ、ありませんっ……! 仕事のない孤児上がりでは、い、家も借りられない、です……何でもしますのでっ……ど、どうかっ! 追い出さないで、く、下さいっ!」

 一番端に居た男が、ガバリと頭を下げ、どもりながら必死に訴えた。男が言い終わると同時に、残りの三人も、どうかお願いしますと訴えながら頭を深々と下げた。

「――そう、分かったわ。……頭を上げてちょうだい。貴方達の名前を教えてくれるかしら?」

「――庭師見習いの、ガルドです……」

 さっき、発言した一番端の男が名乗った。

 ガルドは、色が抜けたような艶のない麦色の髪を雑に後ろで一つに束ねた、若葉色の眼をした痩せた男性。

「りょ、料理人見習いの、ソーン……です……」

 ガルドの隣りに居た、明るい赤銅の髪をやっぱり後ろで一つに束ね、水色寄りの青い眼をした男性が緊張しながら答える。

「あ、あたしはっ……メイド見習いの……メ、メルですっ」

 四人の中では、一番小柄な女……少女か? が、お辞儀をする。

 茶色と金髪が混じった、腰まである髪を一本の三つ編みにして後ろに垂らし、色褪せた白い三角巾を頭に着けている。眼はコバルトブルーのような、はっきりとした青。

「――メイド見習いのシリアです」

 最後、四人の中では比較的落ち着いている女性。鋼色の髪をメルと同じく、後ろで一本の三つ編みにして三角巾を着け、髪と同じく鋼色の眼をしている。

 男性二人は、サイズの合わないダボダボの生成りの縒れたシャツと、やっぱりダボダボの茶色の麻ズボンに、ボロボロの焦茶色の革のブーツを履いている。女性二人は、シャツとブーツは男性と同じで、くるぶしまで隠れる茶色の麻スカートを履いている。

 改めて四人を見ると、全員痩せ過ぎだし頬も痩けているし顔色も悪いな。眼にも生気がないし……孤児上がりの見習い……碌な扱いを受けていないんじゃないか?

 この世界は、身分制度がある世界だ。もしかしたら、奴隷なんてのもいるんだろうか?

 そういえば、秀麗騎士団物語にも奴隷や孤児が出て来る話があったな……ただ、あの本が何処まで現実に添って書かれているのか分からないから、丸っと信じる訳にはいかないけどな。

「ありがとう。これから宜しくね」

 ミーメナがニコリと微笑む。

「この人数では、屋敷の全部の仕事を熟すのは無理ね……だから、使用する場所を制限します」

 ミーメナは、困惑している全員を見渡してから続ける。

「私達、三人の部屋を一階に移します。使う部屋を一階の同じ場所に集中させましょう。使わない部屋は一ヶ月に一度、浄化魔法を掛けて歩きましょう。シークとハルも手伝ってね」

 ハニエルとシュザークが頷く。

「食事もここに居る皆で、同じ物を一緒に食べるわ」

「ミーメナ様、それは流石に……」

 タキートが難しい顔をする。

「いいえ、負債がなくなるまではそうします」

「ですが……」

 納得しないタキートに、ミーメナはゆっくりと首を振る。

「タキート、気持ちは分かるのだけれど考えてみて。我が家が抱える負債は、私が一生掛かっても返せるかどうか分からないわ……最悪、貴族であることすら難しくなるかも知れない。平民として、生きる覚悟もしておかなければ……私もこの子達も、身の回りのことを自分で出来るようになっておくべきだわ」

 ミーメナは、ハニエルとシュザークを抱き締めながら、ごめんね……と小さく、か細い声で謝った。

「――母上……私達なら大丈夫です……」
「かあさま……僕もがんばるから……」

 あまりにも辛そうなミーメナに、二人は泣きそうな顔で言い募る。

「ありがとう……二人共……――タキート、食事を一緒に取れば、皆の仕事が減るわ。畑仕事だってするつもり。皆で力を合わせて頑張りましょう」

 タキートは、何かを堪えるように一礼する。そして、顔を上げると割り切ったように話しだした。

「では早速、取り掛かりましょう。ミーメナ様のお部屋は、執務室の隣で宜しいでしょうか?」

「ええ、それでいいわ。私の部屋の隣にシュザーク、その隣をハニエルの部屋にして」

「畏まりました。では皆さん、早速仕事に取り掛かりましょう」

 タキートは、四人を連れて部屋を出て行った。



 仕事の采配を終えたタキートが戻って来ると、収納空間からティーセットを出して紅茶を淹れてくれた。

「二人共、勉強はどうしていたのかしら?」

「私は、教材を渡されて自分で勉強しろと言われました……時々、問題を出されて……」

 シュザークの言葉が途切れ、ギリリっと歯軋りの音がした。

「答えられなかったり、間違うと……鞭で打たれました。でも、結局は答えが合っていても打たれましたけど。お前が伯爵家を継ぐのだから、ちゃんと勉強して早く仕事が出来るようになれとよく言われました……」

 ミーメナがシュザークを抱き締める。

「私は、教材を丸暗記しただけなので……理解している理由ではありません」

「そう……大丈夫よシーク。丸暗記しただけでも凄いわ。――――ハルは……?」

「僕は……何もしていません……」

 ハニエルは、跋が悪そうにもじもじしている。

「……字は、読めるわよね。書くことは出来る……?」

 ハニエルは、自信なさそうに頷く。

「分かったわ。貴方達には勉強が必要ね。私とタキートで教えるわ。あとは、マナーや剣術、魔法、ダンスもね」

 ミーメナは、あの小猿っ……! とボソリと呟いて深く深く溜息を付いた。



 そうして、始まった勉強会。

 シュザークとハニエルだけではなく、四人の見習い達も強制参加させられていた。なんでも、マナーがなってないから、どうせハニエルに一から教えるのだから、ついでに彼等の教育をするのに丁度いいとのこと。

 ミーメナとタキートは、スパルタだった……

 食事は、パンと少しの野菜が入ったスープ。時々、小さな肉が入っていることもある。たまに果物が付いたりする。

 だけど、量は少ない。ハニエルは……いや、ハニエルだけではなく、皆が腹を空かせていた。

 それなのに、誰一人不満を言わない。これは、ミーメナの功績だな。当主自ら掃除や畑仕事をして同じ物を食べているのだ。文句が出る理由がない。


 そんな生活が続いて一ヶ月が経った。

 俺の気懸かりは、最近ハニエルが唐突に俺と交代することが増えたこと。

 別に勉強が嫌だとか、掃除や畑仕事が嫌だとかではなく、ハニエルの意識が突然、ぷつりと切れたように俺の意識が外に放り出される。

 自身の中に意識を向ければ、勿忘草の花畑にあるベッドの上でハニエルが眠っているのが分かる。

 意識内のハニエルの姿がどんどん薄くなっているような気がする……

 なんだか、嫌な感じだ……

 突然、表に出されるので、そうなるとハニエルの代わりに俺がやらなきゃいけない理由で……

 今は、シュザークと畑仕事を終えた後の休憩時間。

 大きめの切り株に、二人で座って休んでいるとタキートが水の入ったコップを渡してくれた。お礼を言って飲む。

 空きっ腹に染みる~……

 マジ、腹減ったなあ~……

 やっぱり、このせいでハニエルが薄くなっているんだろうか……? だとしたら、何か食わせないとなあ。

 そう思って見上げた空高くに、鳥が見えた。

「……ねぇ、あれって食べられる鳥かなあ?」

 誰ともなく呟くと、側に居たタキートが答えてくれた。

「――あれは、天空鳥てんくうどりですね。珍しい……」

「天空鳥?」

「ええ。あの天空鳥は、空から降りて来ることがないんですよ。風と水に強く、常に身体に強力な結界を張っているそうです。なんでも、天空鳥の肉は極上の珍味だとか……」

 なんだと……? 極上の珍味……? 鳥肉……

 よし、あれを狩ろうっ!

 腹が減り過ぎて――きっとこの時、俺は冷静ではなかった。

 自分に結界魔法を張る。

「ハル……?」

 俺が魔法を使ったのを感じて、シュザークが訝し気に俺を見て来る。

「――転移」

 俺は、あの鳥の頭の上を目指して転移した。

 目論見もくろみ通り、頭の上に転移出来たっ! 振り落とされないように毛を掴む。

 え……? 待って……? こんなにデカいのっ……!?

 カラスや鶏くらいの大きさを想像していたのに、全長十メートルくらいありそうだ……!

 晴天の空のように冴え渡る蒼体。眼は見えないけど嘴は銀色で鉱石のように美しい……

 俺は、怖気付いたが、直ぐに立て直す。

 ハニエルの為に、俺の為に、屋敷の皆の為に、お前の肉が必要なんだっ……!

 天空鳥には大迷惑な勝手な言い分を振りかざし、奮い立つ。

 さて、どんな魔法なら倒せる? 綺麗な鳥だから羽根とかも高値で売れそうだ。あまり、傷は付けたくない。心臓は……位置がはっきりしないから駄目だ。首を切り落とす?……デカ過ぎる。風魔法なら鎌鼬かまいたちみたいにスパッとイケるか……? でも、風と水の結界を張っているんだったか? 風と水の魔法は不利だな……

「ハルっ!」

 思案していると、俺のすぐ上にシュザークがいた。咄嗟に彼の腕を掴んで、自分の結界内に入れる。

「っ! 兄さんっ……!? 危ないじゃありませんか! こんな所まで来てっ!!」

 思わず、素で怒鳴ってしまった。

「……いや、それ……私の台詞だから」

 冷静に返されてしまった。

「ハル。急に転移したりして、一体どうしたの? そんなに天空鳥に乗ってみたかったの?」

「いやいや、まさか、そんな理由な訳ないでしょう!? この鳥を狩って、皆で食べるんですっ!」

「ハル、ごめんね……気付いてあげられなくて……そんなに、お腹が減っていたんだね……よし! 私に任せなさい」

「え、……待って……待って、兄さん!……何するつもり? なるべく綺麗に狩りたいんだっ!」

「ん? なんで?」

「ほら、珍しい鳥でしょ? 羽根とか、色々高く売れそうじゃないですかっ!?」

 シュザークは、俺を驚いた顔で見詰めてきた。

「ハル……そこまで考えていたなんて。……凄いね、ハニエル」

 シュザークに沁み沁みと感心された。まあ、兄さんより歳上ですから。

「――天空鳥は、風がないと生きて行けないと本に書いてあったよ。だから、風を通さないように結界で覆って息が出来ないようにしようか……」

 おおっ! 流石、兄様! 頼りになるっ……!

 でも窒息させるのは、長く苦しめるようで気が引ける。

 弱肉強食とは云え、空を飛んでいただけのコイツの命を奪うのだから、せめて眠るように逝かせてやりたい……

「――兄さん、なら俺が眠りの魔法を掛けてみます。魔法が掛かるか分かりませんが、掛かったら結界をお願いします」

「ハルは優しいね……分かったよ」

 殺そうとしているのだから……優しい理由ないじゃないですか、兄さん……

 元の世界では、牛だって豚だって鶏だって食べてたんだ……自分で殺していないだけで、美味しい美味しいと食べていたのだから、食べるために殺すことに迷いは捨てるっ……! ちゃんと、大事に食べさせて頂きますっ……!

「眠れ。深く、深く、眠れ。眠れ。眠れ」

 呪文のように繰り返していると、真っ直ぐ飛んでいた天空鳥が左右に揺れ始めた。

「凄いね、ハル。魔法が掛かったようだよ」

 ……良かった。

「風を通すことを禁じる。空気の存在を禁じる。囲い込み、固定する。――結界」

 透明な結界が、天空鳥をスッポリと包んだ。空中で浮いたまま停止する。まるで時を止められたみたいだ。

 おお……シュザーク兄さん、格好良いなっ……!

 因みに、俺達は結界の上に乗っている状態だ。

 天空鳥は鳴きもせず、体をビクビク痙攣させた。――やがて結界の中で、ぐったりとして動かなくなった……

「上手くいったね」

 シュザークがそう呟いた時、後方から別の天空鳥が凄い勢いで飛んでくるのが見えた。

「兄さん。もう一体、来ましたね」

「じゃあ、あれも狩ってしまおうか」

 シュザークは、意外と肝っ玉が据わっている。まだ九歳だよな……? この世界では、これが当たり前なんだろうか……?

「今度は、俺が結界を張っても良いですか?」

「いいよ。じゃあ、私は眠りの魔法を試してみたいな」

 そんな理由で分担を交替して、二人で近付いて来る天空鳥の頭上に転移する。

「深く、深く、深く眠りに沈め。決して目覚めぬ眠りに堕ちろ」

 シュザークが魔法を掛けると、天空鳥の勢いが徐々に落ち、さっきと同じように右に左にゆらゆらし始める。

 シュザークが張った条件を思い浮かべながら、結界と呟く。――上手くいった。

 天空鳥は鳴き声も上げず、暫く痙攣して動かなくなった。

「で、これ、どうやって持って帰るの?」

「収納空間に入れて持ち帰ります。そうすれば傷まないし。――結界」

 俺とシュザークに張っていた結界を空中に固定するように張り直す。それから収納と呟いて足元の天空鳥を収納する。

 この収納空間。ハニエルの中に引っ込んでいた時に、せっせっと容量を拡げていた。拡げるには魔力をたくさん食うけれど、拡げてしまえば出し入れにはそれ程魔力は必要ない。

 シュザークを連れてもう一体の上に転移する。

 もう一体を収納しようとすると、押し戻される感覚がある。今の容量では足りないみたいだ。魔力を消費して容量を拡げ、漸く入った。

 その途端、ぐらりと目眩がしてへなへなと座り込んでしまった。

「ハルっ……⁉」

「……うぅ……どうしよう兄さん……魔力切れみたい……」

 支えてくれるシュザークに寄りかかりながら告げる。

「そっか。私がハルを連れて転移するから心配ないよ。今日は、もう魔法を使っちゃ駄目だからね?」

「……あぃ……」

「屋敷のもと居た場所に転移」

 シュザークに支えられたまま、畑の側に転移していた。さっきまで休憩していた切り株の上だった。

 シュザークと二人、へたりと座り込んで居るとタキートの焦った声がした。

「っ! シュザーク様っ、ハニエル様っ! ご無事ですかっ!? 一体、何があったんですっ!?」

「――タキー……ト……ふた……り……魔力……ぎ……れ……」

 シュザークがなんとか言葉を絞り出して伝えるのを聞いてから、二人一緒に気を失った……


 








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