18 / 59
第18話 予期せぬレベルアップ
しおりを挟む俺もゴブリンを倒しながら4層へ向かう途中だった。
『魂強度が上昇しました』
思わず立ち止まる。
ちょっと諦めかけていた低層階でレベルが上がった。200匹くらいか?
これでレベル18、SP4。顔が緩んでしまう。これくらいなら蜘蛛とスライムでそんなに遠くない時期に後レベル2はいける。
よし、取ろう。戦闘スキル。
4層で刀をアユミさんに渡し、スライムも狩っていく。
「3つ上がりました!」
「これでレベル8ですね。ボスもいるかな?」
5層に下りる。
いた。ボススライムだ。
「念のためちょっと戦ってみてください」
「はい!」
刀を振りかざして突っ込んでいくアユミさんだがあっさりと触手に阻まれる。
「魔法矢、魔法矢、魔法矢」
何度か触手を叩き切ったところで、危なくなる前に魔法矢で核の周りの体積を削り、アユミさんが核を突き刺しなんとか倒した。
「レベル上がりました?」
「上がりました!」
「じゃこれ着て下さい」
5層から1層へのショートカットを通りながら、リュックの底からしわしわになってしまった黒パーカーと黒マスクを取り出し、着てもらった。
「怪しいけどさっきよりはましか。ちょっと目元も隠したいところですね」
マツエクがとても余計な仕事をしていた。しかし自分も早く教会に行きたい。
街に出てみる。先ほどよりは反応が薄い。何とか行けそうだ。
足早に教会へ向かいお布施をし2人で合掌。
『あなたの魂強度は18です。職業技能はマニュアルオペレーションで選択してください。残りスキルポイントは4です』
農民 - 持久力向上(必要1SP)
武闘家 - 動体視力向上(必要2SP)
シーフ - 敏捷向上
身体制御向上 - (必要2SP)
暗視向上 - (必要2SP)
戦士 - 強撃(必要2SP)
武士 - 迅動(必要2SP)
回復士 - 小治癒
小解毒
中解毒 - (必要4SP)
診断
魔法薬作成 - (必要8SP)
魔力向上
中治癒 - (必要4SP)
解呪 - (必要4SP)
槍士 - 飛突(必要2SP)
魔道士 - 魔法矢
魔力向上
魔法壁 - (必要4SP)
2重発動 - (必要4SP)
属性付加1 - (必要2SP)
忍者 - 隠形(必要2SP)
残りSP 4
「迅動でお願いします」
武士 - 迅動
精神力向上 - (必要2SP)
飛斬 - (必要2SP)
残りSP 2
どんどん中途半端キャラビルドになっていく気がしないわけでもないが迅動の5秒間速度1.2倍は強スキルだと思う。精神力向上は感情の波を抑えてくれるもの、飛斬は槍の飛突と似たようなリーチが伸びる系だ。
「先生。マニュアルどうたらって言われたんですけど」
「シーフの敏捷向上で」
「はい。シーフの敏捷向上でお願いします!」
これでトンボに勝てるだろうか。不安は拭えない。
「んー! 属性付加も火でお願いします」
魔道士 - 魔法矢
魔力向上
魔法壁 - (必要4SP)
2重発動 - (必要4SP)
属性付加 火
属性付加2 - (必要4SP)
形状変換 - (必要4SP)
残りSP 0
SPを使い切ってしまった。火属性にしたのは何となくベーシックに火力がありそうで他属性を選んで地雷を踏みたくなかったからだ。そしてその予感は割と当たっていて、形状変換が形や状態を変えられるのだが、恐らく風や水だと形状変換がないと割と魔法矢が死にスキルになる。危なかった。
その後は槍を新調し、アユミさんに剣と盾と革の服を買った。
刀はなかったのでレイピアのような刺突剣だ。ブロードソードかな? そして盾も欲しがったのが不思議だったが、腕に括り付けるタイプのバックラーがちょっとよかったので同じものを自分用にも購入した。アユミさんもすっかり女戦士風になってしまった。魔法使いたいと言っていたはずなのに。
革の服はこちらに人を連れてくる時に意外と重要なのが分かったので2着ほど余計に購入しておいた。
すっかり夕方なので急いで迷宮から帰宅した。迷宮街の門限は厳しいのだ。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
【完結】婚活に疲れた救急医まだ見ぬ未来の嫁ちゃんを求めて異世界へ行く
川原源明
ファンタジー
伊東誠明(いとうまさあき)35歳
都内の大学病院で救命救急センターで医師として働いていた。仕事は順風満帆だが、プライベートを満たすために始めた婚活も運命の女性を見つけることが出来ないまま5年の月日が流れた。
そんな時、久しぶりに命の恩人であり、医師としての師匠でもある秋津先生を見かけ「良い人を紹介してください」と伝えたが、良い答えは貰えなかった。
自分が居る救命救急センターの看護主任をしている萩原さんに相談してみてはと言われ、職場に戻った誠明はすぐに萩原さんに相談すると、仕事後によく当たるという占いに行くことになった。
終業後、萩原さんと共に占いの館を目指していると、萩原さんから不思議な事を聞いた。「何か深い悩みを抱えてない限りたどり着けないとい」という、不安な気持ちになりつつも、占いの館にたどり着いた。
占い師の老婆から、運命の相手は日本に居ないと告げられ、国際結婚!?とワクワクするような答えが返ってきた。色々旅支度をしたうえで、3日後再度占いの館に来るように指示された。
誠明は、どんな辺境の地に行っても困らないように、キャンプ道具などの道具から、食材、手術道具、薬等買える物をすべてそろえてた。
3日後占いの館を訪れると。占い師の老婆から思わぬことを言われた。国際結婚ではなく、異世界結婚だと判明し、行かなければ生涯独身が約束されると聞いて、迷わず行くという選択肢を取った。
異世界転移から始まる運命の嫁ちゃん探し、誠明は無事理想の嫁ちゃんを迎えることが出来るのか!?
異世界で、医師として活動しながら婚活する物語!
全90話+幕間予定 90話まで作成済み。
転生女神は最愛の竜と甘い日々を過ごしたい
紅乃璃雨-こうの りう-
ファンタジー
気が付いたら女神へと転生していたミーフェリアスは、秩序無き混沌でグランヴァイルスという竜と出会う。何もないその場所を二人で広げていき、世界を作り上げた。
しかし、順調であった世界は神々と魔の争いによって滅びの危機を向かえる。なんとかしてこの危機を避けようと、考えた策をグランヴァイルスらと実行したが、力の消耗が激しく二人は眠りに就いてしまう。
そして、一万年の時が経ったとある日に二人は目覚め、人の世界でのんびりと暮らすことを決める。
はじまりの女神ミーフェリアスとはじまりの竜グランヴァイルスの穏やかで甘い日々の話。
*10月21日に性描写を削除しました。
*ムーンライトノベルズにも投稿しています(性描写有)
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる