10 / 17
超光速って速いのよ
しおりを挟む
「もやもやさん、怖がることはないのよ、しじみはもう、てづるもづる……ごめん、間違えた。関係ない言葉が口をついてしまった」
「あの、確認してもいいですか。あなたはしじみさまではないんですか。まるで別人みたいな口振りで話しているけど」
「しじみだよん。ここはしじみの内なる宇宙ってわけさ、あたししかいない。この船も、外の拡がりも星々もみんなあたし。全てがひとつの点にすぎない。宇宙空間もあたしのイメージなんだから。あのしじみもこのしじみも同じしじみ、みそ汁の具にすぎない」
最後のは冗談なんだろうな、と思いつつ「しじみさまの心の中はいつも夜みたいに暗いんですか。最初、あんまり暗いんで、驚いたんです。もっと明るくて楽しいところかと想像していたんです」
言ってしまってから、また彼女を激怒させるんじゃないかと思ってひやりとした。
「ありゃ。君のためにこれを用意したんだよ」
「どういうことです」
「あたしの勘違いだったか。君、星に近づきたいって言ってなかった?」
「え。あ。あ~。わかった、これ宇宙だったんだ!」
「わかってなかったの」
しじみは両手を広げて「これはあたしのイメージの宇宙船。どこへでも行ける。でも、なんだか興味無さそうね」
「とんでもない。うれしい。やったぁ」
これ以上彼女の不興買ってたまるかってところ。私ってホントにあさましいわぁ。でも、あれはしじみさまに向かって直に言ったことではない。自分を鼓舞するための、言わば内なる決意表明。なんでしじみさまにバレてるんだ。しじみさまこそ、超能力者じゃないの、ずるい。
だいたい私は夜の空見上げて「あ、お星さま♡」流れ星にお願い☆☆☆そういうタイプじゃないのですよ。夜、暗いな。昼、明るいな。それぐらいだな。
「それじゃ、いきましょ、大銀河旅行」
あ、後日ってコトでも私は構わないんですが。しじみさまもお忙しいことでしょうし、宇宙人との対応だとかに。もっと明るく穏やかなお花畑の散策も素敵ですよね。
「もやもやさんまであたしをお花畑っていうのね」
あれ、お花畑の何が悪いんだ? なぜ、気に触ったのか。地雷原みたいな女の子だな。
「お花もいいけどなんてったってお星さまですよね。実は私、大好物なんですよ。きらきらお星さま。星のマークのシュワッとした飲み物もありますよね」
しじみにっこり「あたしも大好物なんですよ」あはは、知ってます。
光の壁。
窓の左右いっぱいに伸びる光の壁。
それとも光の雲、かな。進行方向に立ちふさがるようにあるから、壁のように思えたのだ。明るい。街なかにある、ブロック塀のようなはっきりとした輪郭線に囲まれてはいないから、ひとの作った壁ではないのはわかる。不規則に波打っている。
「そうね、巨大な光る一個の物体、ではありません。光る粒子がいっぱい、いっぱい集まってあんなふうに見えてるのね。だからあれに向かって突き進めば」
光の壁から粒子が浮かび上がってあたしたちに向かって走ってきます。あたしたちの右側を左側を、光点が走り過ぎていきます。頭の上を、足の下を、光の粒子はいくらでも湧いてきて、通り過ぎる。雨の日に空を見上げたみたいに、空全体から夥しい点々が降りそそいで来るのです。
光の雨。
光点のひとつひとつが恒星です。太陽と同じものです。あんなにたくさんあるけれど、一個一個の間はものすごく離れているからまずぶつかる心配はないでしょうね。隣の星まで光年で測るほどの遠さです。一光年は光の速さでも一年かかる距離。この宇宙で最も速いのが光。物体は光速以上の速さでは移動できないのです。
たとえどんなに強力なロケットを作ったって光速までにはとても及ばない。お隣までが遠い遠い。銀河って過疎の村みたいね。
地球を旅立った探査機のうち、最も遠くにいるのがボイジャーです。また最もスピードが出ている人工物とも言われています。旅立ってからもう四十年以上、でも、やっと太陽系の玄関口を出たところだとか。星々まで到達するのに数百万年かかるらしい。金ピカのレコードを積んでいるらしいけど、なかなか聞いてもらえないわね、どんなシーフードがボイジャーを拾ってくれるのでしょう。その頃まで人類が生き残っているかも、……心持たない気がします。地球ぼーえー軍の皆さんががんばっていても。星と星の間はそれほど遠くて広くて空っぽなのです。
あたしのイメージの宇宙船は、でも、そんな星々の間隙をぐいぐい進んでいきます。とりわけ高性能だなんていいませんよ。もっとすごい船を心の内に隠し持ってるひとは、案外たくさんいるんじゃないかしらね。想像力は光速を簡単に超えてしまいます。
ほら星が、テーブルにこぼした砂糖みたいに拡がって。雨となり。ちょっとかすめてみましょうか。点であり粒つぶである星は、ちっちゃくないです。あたしたちが日ごろ親しんでる太陽でさえ、直接見ることもできないほどのエネルギーを放射しています。地球に比べて圧倒的に大きい。
実は太陽系を形作る物体のほとんどは太陽なのです。惑星等々は太陽に取り込まれなかった、宇宙空間に取り残されたカスなのです。絞りきれなくてチューブに残った歯磨きみたいなもの。このあたりの事情は他の太陽系でも同じだとおもわれます。
宇宙における物質のほとんどは星なんです。物質はたいてい光っているってことですね!
ちなみに、わが太陽系において宇宙空間に残されたカスのうち、圧倒的大部分は木星なんです。木星になれなかったカスが、その他の惑星・小惑星・彗星ナドナド。地球なんてカスのカス。
それでも圧倒的に大きい、美しい、愛おしいカスなんですね。
今、船は銀河の回転面を銀河中心いて座A✽を左手に見て進んでいます。ここからじゃブラックホールなんて見えないけどね。行き違う星々も名も知れぬ路傍の星。あたしたちの知る星座はもうすっかりバラけてしまって見知らぬ星空になっています。
もやもやさん、面白い?
「うわー。わー」
面白がっていると見做します。近傍の星はどんどん過ぎていきますから、数光年の距離を一秒足らずで走っていることになります。もう、めちゃくちゃ速いです。物体は光速を超えられないといった舌の根の乾かないうちの超光速でございます。アインシュタイン博士は意地悪く超光速を禁止してベロをだしました。あたしの船は妄想力で推進しているので、物理法則の桎梏をふりきれるのです。
いくら恒星は疎らといっても、真正面にあったら避けきれないかもね。なにしろ的がデカいのよ。このスピードでぶつかれば大破するかも。宇宙船もそうだけど、星のほうもね。うっかり破裂させた星に惑星があって、住人がいたら大変だから少しペースを落としましょう。そして、螺旋を描きながら上昇していきますね。
あたしのちっぽけな宇宙船が巨大な恒星を破壊できるわけがないって? あたしたちの太陽で説明すると、太陽が大玉転がしの玉だとすると、地球は手のひらでコロコロビー玉ぐらいかな。太陽の上に降り立てば、地平線はとんでもない彼方にある、ことになる。地球でさえ地表の丸みは感じ取れないですよね。太陽では燃え盛る炎の平原が、彼方の彼方のさらにはるか彼方まで続いている。もちろんかっちりとした地面があるわけじゃない。そのほとんどは水素ガスで、千五百万度の太陽中心からの熱で太陽全体が、ぐらぐらと沸き上がっています。ガスが対流して、上昇して下降する、上昇して下降する。激しいガスの流れが、何層も何層も重なって表面まで来たときには六千度にまで下がっているけど、それでも熱いな。うっかり触れないようにね。
太陽表面は細かい粒つぶがあるように見えます。粒状斑といいます。内なる対流の様子が表に現れているのね。おみそ汁を静かに置いておくとこんな模様が現れますが、これも対流のせい。
しじみも太陽もおみそ汁なのです。いや、自分で言っといて意味がわからん。食卓のみそ汁よりはダイナミックで、巨大な火柱が吹き上がります。それは地球をそっくり黒焦げにするほどの規模、そのへんに地球を置いといちゃダメね、複雑にからむ磁場にそってアーチを結びます。プロミネンス。さらには莫大な量の荷電粒子まき散らす。あたしたちの太陽は恒星のなかで特に大きく暴れん坊な星ではありませんが、それでもなかなかに暴れん坊なのです。
あたしたちの太陽より大きな星なんていくらでもあります。当たり前にあります。砂浜のアサリところではなく、砂浜の砂ほどに星々はある。金砂銀砂。
銀河の渦巻きのなかをあたしたちは走ってきましたが、星の海から浮かび上がったところです。船殻をちょっと透明にしてみますよ。もやもやさん、大丈夫ですか?
「わー。うわー。わ」
ボキャブラリーが少ないとか、貧しいどころじゃない。「わあ」しか言ってないわあ。いきなり私たちは宇宙空間に放り出される。頭の上にも普通に星空はある。足の下にはギラギラ光り輝く星の大平原。左手には光の山がそびえていた。眩しい!
「きゃあ」
「星の密集地域、バルジです。銀河中心は凸レンズのように盛り上がっているのね」
私たちは高大な山のふもとにいるんだ。私たちはまだ銀河の中にいるんですね。ずいぶん長距離を走ってきたような気はするのに。
「あの、確認してもいいですか。あなたはしじみさまではないんですか。まるで別人みたいな口振りで話しているけど」
「しじみだよん。ここはしじみの内なる宇宙ってわけさ、あたししかいない。この船も、外の拡がりも星々もみんなあたし。全てがひとつの点にすぎない。宇宙空間もあたしのイメージなんだから。あのしじみもこのしじみも同じしじみ、みそ汁の具にすぎない」
最後のは冗談なんだろうな、と思いつつ「しじみさまの心の中はいつも夜みたいに暗いんですか。最初、あんまり暗いんで、驚いたんです。もっと明るくて楽しいところかと想像していたんです」
言ってしまってから、また彼女を激怒させるんじゃないかと思ってひやりとした。
「ありゃ。君のためにこれを用意したんだよ」
「どういうことです」
「あたしの勘違いだったか。君、星に近づきたいって言ってなかった?」
「え。あ。あ~。わかった、これ宇宙だったんだ!」
「わかってなかったの」
しじみは両手を広げて「これはあたしのイメージの宇宙船。どこへでも行ける。でも、なんだか興味無さそうね」
「とんでもない。うれしい。やったぁ」
これ以上彼女の不興買ってたまるかってところ。私ってホントにあさましいわぁ。でも、あれはしじみさまに向かって直に言ったことではない。自分を鼓舞するための、言わば内なる決意表明。なんでしじみさまにバレてるんだ。しじみさまこそ、超能力者じゃないの、ずるい。
だいたい私は夜の空見上げて「あ、お星さま♡」流れ星にお願い☆☆☆そういうタイプじゃないのですよ。夜、暗いな。昼、明るいな。それぐらいだな。
「それじゃ、いきましょ、大銀河旅行」
あ、後日ってコトでも私は構わないんですが。しじみさまもお忙しいことでしょうし、宇宙人との対応だとかに。もっと明るく穏やかなお花畑の散策も素敵ですよね。
「もやもやさんまであたしをお花畑っていうのね」
あれ、お花畑の何が悪いんだ? なぜ、気に触ったのか。地雷原みたいな女の子だな。
「お花もいいけどなんてったってお星さまですよね。実は私、大好物なんですよ。きらきらお星さま。星のマークのシュワッとした飲み物もありますよね」
しじみにっこり「あたしも大好物なんですよ」あはは、知ってます。
光の壁。
窓の左右いっぱいに伸びる光の壁。
それとも光の雲、かな。進行方向に立ちふさがるようにあるから、壁のように思えたのだ。明るい。街なかにある、ブロック塀のようなはっきりとした輪郭線に囲まれてはいないから、ひとの作った壁ではないのはわかる。不規則に波打っている。
「そうね、巨大な光る一個の物体、ではありません。光る粒子がいっぱい、いっぱい集まってあんなふうに見えてるのね。だからあれに向かって突き進めば」
光の壁から粒子が浮かび上がってあたしたちに向かって走ってきます。あたしたちの右側を左側を、光点が走り過ぎていきます。頭の上を、足の下を、光の粒子はいくらでも湧いてきて、通り過ぎる。雨の日に空を見上げたみたいに、空全体から夥しい点々が降りそそいで来るのです。
光の雨。
光点のひとつひとつが恒星です。太陽と同じものです。あんなにたくさんあるけれど、一個一個の間はものすごく離れているからまずぶつかる心配はないでしょうね。隣の星まで光年で測るほどの遠さです。一光年は光の速さでも一年かかる距離。この宇宙で最も速いのが光。物体は光速以上の速さでは移動できないのです。
たとえどんなに強力なロケットを作ったって光速までにはとても及ばない。お隣までが遠い遠い。銀河って過疎の村みたいね。
地球を旅立った探査機のうち、最も遠くにいるのがボイジャーです。また最もスピードが出ている人工物とも言われています。旅立ってからもう四十年以上、でも、やっと太陽系の玄関口を出たところだとか。星々まで到達するのに数百万年かかるらしい。金ピカのレコードを積んでいるらしいけど、なかなか聞いてもらえないわね、どんなシーフードがボイジャーを拾ってくれるのでしょう。その頃まで人類が生き残っているかも、……心持たない気がします。地球ぼーえー軍の皆さんががんばっていても。星と星の間はそれほど遠くて広くて空っぽなのです。
あたしのイメージの宇宙船は、でも、そんな星々の間隙をぐいぐい進んでいきます。とりわけ高性能だなんていいませんよ。もっとすごい船を心の内に隠し持ってるひとは、案外たくさんいるんじゃないかしらね。想像力は光速を簡単に超えてしまいます。
ほら星が、テーブルにこぼした砂糖みたいに拡がって。雨となり。ちょっとかすめてみましょうか。点であり粒つぶである星は、ちっちゃくないです。あたしたちが日ごろ親しんでる太陽でさえ、直接見ることもできないほどのエネルギーを放射しています。地球に比べて圧倒的に大きい。
実は太陽系を形作る物体のほとんどは太陽なのです。惑星等々は太陽に取り込まれなかった、宇宙空間に取り残されたカスなのです。絞りきれなくてチューブに残った歯磨きみたいなもの。このあたりの事情は他の太陽系でも同じだとおもわれます。
宇宙における物質のほとんどは星なんです。物質はたいてい光っているってことですね!
ちなみに、わが太陽系において宇宙空間に残されたカスのうち、圧倒的大部分は木星なんです。木星になれなかったカスが、その他の惑星・小惑星・彗星ナドナド。地球なんてカスのカス。
それでも圧倒的に大きい、美しい、愛おしいカスなんですね。
今、船は銀河の回転面を銀河中心いて座A✽を左手に見て進んでいます。ここからじゃブラックホールなんて見えないけどね。行き違う星々も名も知れぬ路傍の星。あたしたちの知る星座はもうすっかりバラけてしまって見知らぬ星空になっています。
もやもやさん、面白い?
「うわー。わー」
面白がっていると見做します。近傍の星はどんどん過ぎていきますから、数光年の距離を一秒足らずで走っていることになります。もう、めちゃくちゃ速いです。物体は光速を超えられないといった舌の根の乾かないうちの超光速でございます。アインシュタイン博士は意地悪く超光速を禁止してベロをだしました。あたしの船は妄想力で推進しているので、物理法則の桎梏をふりきれるのです。
いくら恒星は疎らといっても、真正面にあったら避けきれないかもね。なにしろ的がデカいのよ。このスピードでぶつかれば大破するかも。宇宙船もそうだけど、星のほうもね。うっかり破裂させた星に惑星があって、住人がいたら大変だから少しペースを落としましょう。そして、螺旋を描きながら上昇していきますね。
あたしのちっぽけな宇宙船が巨大な恒星を破壊できるわけがないって? あたしたちの太陽で説明すると、太陽が大玉転がしの玉だとすると、地球は手のひらでコロコロビー玉ぐらいかな。太陽の上に降り立てば、地平線はとんでもない彼方にある、ことになる。地球でさえ地表の丸みは感じ取れないですよね。太陽では燃え盛る炎の平原が、彼方の彼方のさらにはるか彼方まで続いている。もちろんかっちりとした地面があるわけじゃない。そのほとんどは水素ガスで、千五百万度の太陽中心からの熱で太陽全体が、ぐらぐらと沸き上がっています。ガスが対流して、上昇して下降する、上昇して下降する。激しいガスの流れが、何層も何層も重なって表面まで来たときには六千度にまで下がっているけど、それでも熱いな。うっかり触れないようにね。
太陽表面は細かい粒つぶがあるように見えます。粒状斑といいます。内なる対流の様子が表に現れているのね。おみそ汁を静かに置いておくとこんな模様が現れますが、これも対流のせい。
しじみも太陽もおみそ汁なのです。いや、自分で言っといて意味がわからん。食卓のみそ汁よりはダイナミックで、巨大な火柱が吹き上がります。それは地球をそっくり黒焦げにするほどの規模、そのへんに地球を置いといちゃダメね、複雑にからむ磁場にそってアーチを結びます。プロミネンス。さらには莫大な量の荷電粒子まき散らす。あたしたちの太陽は恒星のなかで特に大きく暴れん坊な星ではありませんが、それでもなかなかに暴れん坊なのです。
あたしたちの太陽より大きな星なんていくらでもあります。当たり前にあります。砂浜のアサリところではなく、砂浜の砂ほどに星々はある。金砂銀砂。
銀河の渦巻きのなかをあたしたちは走ってきましたが、星の海から浮かび上がったところです。船殻をちょっと透明にしてみますよ。もやもやさん、大丈夫ですか?
「わー。うわー。わ」
ボキャブラリーが少ないとか、貧しいどころじゃない。「わあ」しか言ってないわあ。いきなり私たちは宇宙空間に放り出される。頭の上にも普通に星空はある。足の下にはギラギラ光り輝く星の大平原。左手には光の山がそびえていた。眩しい!
「きゃあ」
「星の密集地域、バルジです。銀河中心は凸レンズのように盛り上がっているのね」
私たちは高大な山のふもとにいるんだ。私たちはまだ銀河の中にいるんですね。ずいぶん長距離を走ってきたような気はするのに。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
基本中の基本
黒はんぺん
SF
ここは未来のテーマパーク。ギリシャ神話 を模した世界で、冒険やチャンバラを楽し めます。観光客でもある勇者は暴風雨のな か、アンドロメダ姫を救出に向かいます。
もちろんこの暴風雨も機械じかけのトリッ クなんだけど、だからといって楽じゃない ですよ。………………というお話を語るよう要請さ れ、あたしは召喚されました。あたしは違 うお話の作中人物なんですが、なんであた しが指名されたんですかね。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ワイルド・ソルジャー
アサシン工房
SF
時は199X年。世界各地で戦争が行われ、終戦を迎えようとしていた。
世界は荒廃し、辺りは無法者で溢れかえっていた。
主人公のマティアス・マッカーサーは、かつては裕福な家庭で育ったが、戦争に巻き込まれて両親と弟を失い、その後傭兵となって生きてきた。
旅の途中、人間離れした強さを持つ大柄な軍人ハンニバル・クルーガーにスカウトされ、マティアスは軍人として活動することになる。
ハンニバルと共に任務をこなしていくうちに、冷徹で利己主義だったマティアスは利害を超えた友情を覚えていく。
世紀末の荒廃したアメリカを舞台にしたバトルファンタジー。
他の小説サイトにも投稿しています。
鉄錆の女王機兵
荻原数馬
SF
戦車と一体化した四肢無き女王と、荒野に生きる鉄騎士の物語。
荒廃した世界。
暴走したDNA、ミュータントの跳梁跋扈する荒野。
恐るべき異形の化け物の前に、命は無残に散る。
ミュータントに攫われた少女は
闇の中で、赤く光る無数の目に囲まれ
絶望の中で食われ死ぬ定めにあった。
奇跡か、あるいはさらなる絶望の罠か。
死に場所を求めた男によって助け出されたが
美しき四肢は無残に食いちぎられた後である。
慈悲無き世界で二人に迫る、甘美なる死の誘惑。
その先に求めた生、災厄の箱に残ったものは
戦車と一体化し、戦い続ける宿命。
愛だけが、か細い未来を照らし出す。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる