156 / 305
第6章
6-15
しおりを挟む
6-15「チェアリーのターン」
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・はあ」
「ほら、もうすぐそこだよ。頑張って!」
私はヌマタヌキを担ぐユウを励ました。彼は息を切らせて汗だくになりながらも確実に歩を進める。ラビット・インはもうすぐそこだ。
ヌマタヌキは丸々と太っていて1匹だけでも重そうだったが、それを2匹も担いでいるのだから大変だ。
それに川からコッレの街まで近いと言っても、街に入ってから宿までは坂道をずっと登って来なくてはいけない。私なら途中で諦めて、馬車をつかまえ運んでもらっただろう。
私も1匹持とうか?と言ったのだけれど、ユウは釣竿にしていた流木にヌマタヌキ2匹をひっかけると”コレはオレの仕事だ”といった風に、歩き始めてしまったものだから私も後を付いて行くしかなかった。
きっと、昨日の誤解を挽回しようとしているのだ。私は彼の気の済むようにさせてあげることにした。
(今日は、ヌマタヌキも捕まえたし、料理も作ってくれたし、キスは・・・・・・おあずけになっちゃったけど)
今日の彼はとても頑張っているのが目に見えて分かった。もう私は昨日の事など、どうでもよくなっていた。だってユウは私の事を優先してくれている。
それに、彼は両親とも会ってくれると言ってくれたのだ。彼の思いを私は確かに受け取った。
(今度は私が、がんばる番だよね)
彼の頑張りに私も応えたい。
「ただいまー」
元気よく食堂のドアを開けると、早めの夕食をとっているお客さん達の視線がこちらに向いた。みなが肉を担ぐユウに注目している。
(フフン!)
私は獲物を捕らえた彼を、自分の事のように誇らしく感じた。
「おや!今日もウサギの仕入れを頼んだかねぇ?」
おかみさんが少しとぼけた口調で言いながら、近づいて来た。
「今日はヌマタヌキのお土産だよ!ユウが捕まえてくれたの」
「いやぁ、ヌマタヌキは久しぶりだねぇ。二匹ともあんたが?」
「はぁ、はぁ、はぁ、」
おかみさんの質問にユウは息を切らせていた為、応えることが出来ないでいる。私とおかみさんで肉を担いであげると、彼はフラフラと中庭の方へ歩き出した。
「ベンチで座って待ってて!お水持っていくから」
彼は手を挙げるだけで振り返らずに行ってしまった。
「よっぽど、堪えたみたいだね!アハハッ!それにしても丸々と太って、立派なヌマタヌキだよ。こんなのを2匹も担いできたのなら、バテてもしょうがないね」
「私も1匹、持とうか?って言ったんだけど、」
「彼、頑張ってくれたようだね」
「うん!」
「なら、私も腕を振るってあげようかね!夕飯に出してあげるから少し待っといで」
肉を厨房へ運び入れると、コックたちが集まって誰が捌くか話し合いになった。普段からウサギ肉は捌き慣れていても、野生動物を捌く機会はそれ程ないようだ。貴重なチャンスを皆が狙っている。
2匹あるのだからと、まずおかみさんが手本を示して残りの1匹は捌いた経験が無いコックに譲られる事となった。
「今日は仕事にならないね。店、閉めておこうかね」
おかみさんは食堂へ行き店を閉めてしまった。残っていたお客さんにはまた今度サービスするからと早々に帰ってもらったらしい。
今日の食堂はヌマタヌキの試食会の為に臨時休業だ。
ドスン!
調理台の上にヌマタヌキを重そうに置くと、おかみさんは切りひらいてあるお腹に鼻を突っ込むようにして匂いを嗅いだ。
「スゥ―――、うん、甘い香りがするねぇ。リンゴの様な果物の香りだよ。後はフレッシュな青い葉の匂いに・・・タイムの様な香りも少しするね」
おかみさんに続き、他のコックたちも匂いを嗅ぐ。
「ヌマタヌキは水草を主食にしているから嫌な臭いはしないのさ、それにいつも水に浸かっているから清潔で、獣臭さも無い」
今度は前足を持ち上げ、肉を揉んで確かめる。
「ヌマタヌキの前足は穴を掘る為にあるんだよ。長くて複雑な巣穴を掘るからそれだけ筋肉が発達していて、食べるにはちょっと固いのさ」
そう言って、ぶ厚い包丁で前足を切り落とした。
「前足はワインに漬け込んで柔らかくしてから使うといいよ。けど、今日は勉強の為に今、1本食べてみようか」
(ユウもこういう話、好きかも)
おかみさんがする料理の話しを聞いていたかったが、ユウにお水を持っていくことを思い出し、私はグラスを手に中庭へ向かった。
中庭に来てみるとユウはベンチに横になっていた。ひじ掛けに足を投げ出し、帽子は脱いで胸の上に載せている。
「ユゥ・・・・・・」
側に行くと穏やかな吐息が聞こえてきた。彼は疲れて寝てしまったのか?
私はベンチの前で膝をついて、彼の顔を覗き込んだ。
「ユウ、寝ちゃった?」
耳元でささやいてみたが、反応は無い。
彼の額や首筋には汗が噴き出したそのままになっていて、キラキラと肌を流れ落ちていく。私はハンカチを取り出し、そっとふき取ってあげた。
「スーッ・・・・・・スーッ・・・・・・」
ハンカチで触れてもユウは起きることなく、気持ちよさそうな寝息を立てている。
もう一度、彼が起きないか耳元でささやいてみた。
「ュゥ、」
・・・・・・。
起きない事を確認した私は耳元に唇を寄せたまま、静かに息を吸った。
「ス―――ッ・・・・・・」
汗をかいたばかりの彼の匂いが、私を興奮させる。
「・・・・・・ハァ―――」
ゆっくりと今度は彼の耳に私の息を吹きかけた。
首周りに私の息と彼の汗がこもって湿っぽさを感じる。
「ス―――ッ」
混じり合った匂いをもう一度吸い込む。
(はぁ、落ち着く)
「ハァー・・・・・・ハァー・・・・・・ハァー」
彼の匂いを嗅ぎ続けているうちに、呼吸が徐々に荒くなっていく。
心はとても満たされて落ち着いているのだけれど、体はうずいてしょうがない。
人が近づいてこないか私は耳を澄ませた。
食堂の方からは誰か近づいてくる気配はない。今は厨房でヌマタヌキの捌き方をおかみさんが教えているのだし、店は閉めてしまっている。誰かやってくることはなさそうだ。
宿の方は泊り客がいるのかどうか知らないが、物音は一切しない。中庭には彼の寝息が聞こえるだけで、とても静かだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、ユウ・・・・・・」
二人きりだという事を認識したとたん、私の鼓動は更に早まった気がした。
まるで心臓の音が中庭じゅうに響き渡っている様に感じる。
私は側に置いていた水の入ったグラスを取り、ひと口含んで唇を濡らした。
そしてゆっくり彼の唇に近づけていったその時、
ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン・・・・・・
頭の中に直接、鐘の音が鳴り響いた。
「また、福音!?」
・・・・・・ゴーン、ゴーン、ゴーン。
耳を澄ませて中庭の空を見上げているうちに、鐘の音はやんでしまった。
「んん~っ!」
うめき声をあげた彼をみると、目を重たそうにぱちくりしている。福音の音で目を覚ましたようだ。
私は慌てて身なりを整え、彼の前に居直した。
「あれ?・・・・・・オレ、寝てたのか」
「うん、起きちゃった?今、また福音が鳴ったんだよ。お水持ってきたけど飲む?」
ユウは体を起こし、ベンチに座り直すとグラスを手に取り飲み干した。
「はー、生き返った」
「フフ、死んだように寝てたもんね。私、呼びかけたんだけど聞こえてなかったの?」
「あー、全然。まだちょっとボーっとする・・・・・・」
彼は少しうつろな表情で、頭を掻いた。
「夕飯まで少しかかりそうだから、もうちょっと寝る?」
「いや、汗かいたし、夕飯前にシャワー浴びるよ」
(そうだ!ユウの服、私の部屋に置きっぱなしだ!)
昨日は色々あり、彼の服を洗ってからそのままになってしまっていた事を思い出した。
「着替えはある?この前の服、取ってきてあげるね」
「いいよ、自分で取りに行くから。どこに置いてあるの?」
彼には私が洗濯している事は秘密だ。余計な気は使わせたくない。
「いいから、ユウは疲れてるでしょ?私が取ってきてあげるから。部屋に行ってて」
私は服を取りに自分の部屋へ向かった。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・はあ」
「ほら、もうすぐそこだよ。頑張って!」
私はヌマタヌキを担ぐユウを励ました。彼は息を切らせて汗だくになりながらも確実に歩を進める。ラビット・インはもうすぐそこだ。
ヌマタヌキは丸々と太っていて1匹だけでも重そうだったが、それを2匹も担いでいるのだから大変だ。
それに川からコッレの街まで近いと言っても、街に入ってから宿までは坂道をずっと登って来なくてはいけない。私なら途中で諦めて、馬車をつかまえ運んでもらっただろう。
私も1匹持とうか?と言ったのだけれど、ユウは釣竿にしていた流木にヌマタヌキ2匹をひっかけると”コレはオレの仕事だ”といった風に、歩き始めてしまったものだから私も後を付いて行くしかなかった。
きっと、昨日の誤解を挽回しようとしているのだ。私は彼の気の済むようにさせてあげることにした。
(今日は、ヌマタヌキも捕まえたし、料理も作ってくれたし、キスは・・・・・・おあずけになっちゃったけど)
今日の彼はとても頑張っているのが目に見えて分かった。もう私は昨日の事など、どうでもよくなっていた。だってユウは私の事を優先してくれている。
それに、彼は両親とも会ってくれると言ってくれたのだ。彼の思いを私は確かに受け取った。
(今度は私が、がんばる番だよね)
彼の頑張りに私も応えたい。
「ただいまー」
元気よく食堂のドアを開けると、早めの夕食をとっているお客さん達の視線がこちらに向いた。みなが肉を担ぐユウに注目している。
(フフン!)
私は獲物を捕らえた彼を、自分の事のように誇らしく感じた。
「おや!今日もウサギの仕入れを頼んだかねぇ?」
おかみさんが少しとぼけた口調で言いながら、近づいて来た。
「今日はヌマタヌキのお土産だよ!ユウが捕まえてくれたの」
「いやぁ、ヌマタヌキは久しぶりだねぇ。二匹ともあんたが?」
「はぁ、はぁ、はぁ、」
おかみさんの質問にユウは息を切らせていた為、応えることが出来ないでいる。私とおかみさんで肉を担いであげると、彼はフラフラと中庭の方へ歩き出した。
「ベンチで座って待ってて!お水持っていくから」
彼は手を挙げるだけで振り返らずに行ってしまった。
「よっぽど、堪えたみたいだね!アハハッ!それにしても丸々と太って、立派なヌマタヌキだよ。こんなのを2匹も担いできたのなら、バテてもしょうがないね」
「私も1匹、持とうか?って言ったんだけど、」
「彼、頑張ってくれたようだね」
「うん!」
「なら、私も腕を振るってあげようかね!夕飯に出してあげるから少し待っといで」
肉を厨房へ運び入れると、コックたちが集まって誰が捌くか話し合いになった。普段からウサギ肉は捌き慣れていても、野生動物を捌く機会はそれ程ないようだ。貴重なチャンスを皆が狙っている。
2匹あるのだからと、まずおかみさんが手本を示して残りの1匹は捌いた経験が無いコックに譲られる事となった。
「今日は仕事にならないね。店、閉めておこうかね」
おかみさんは食堂へ行き店を閉めてしまった。残っていたお客さんにはまた今度サービスするからと早々に帰ってもらったらしい。
今日の食堂はヌマタヌキの試食会の為に臨時休業だ。
ドスン!
調理台の上にヌマタヌキを重そうに置くと、おかみさんは切りひらいてあるお腹に鼻を突っ込むようにして匂いを嗅いだ。
「スゥ―――、うん、甘い香りがするねぇ。リンゴの様な果物の香りだよ。後はフレッシュな青い葉の匂いに・・・タイムの様な香りも少しするね」
おかみさんに続き、他のコックたちも匂いを嗅ぐ。
「ヌマタヌキは水草を主食にしているから嫌な臭いはしないのさ、それにいつも水に浸かっているから清潔で、獣臭さも無い」
今度は前足を持ち上げ、肉を揉んで確かめる。
「ヌマタヌキの前足は穴を掘る為にあるんだよ。長くて複雑な巣穴を掘るからそれだけ筋肉が発達していて、食べるにはちょっと固いのさ」
そう言って、ぶ厚い包丁で前足を切り落とした。
「前足はワインに漬け込んで柔らかくしてから使うといいよ。けど、今日は勉強の為に今、1本食べてみようか」
(ユウもこういう話、好きかも)
おかみさんがする料理の話しを聞いていたかったが、ユウにお水を持っていくことを思い出し、私はグラスを手に中庭へ向かった。
中庭に来てみるとユウはベンチに横になっていた。ひじ掛けに足を投げ出し、帽子は脱いで胸の上に載せている。
「ユゥ・・・・・・」
側に行くと穏やかな吐息が聞こえてきた。彼は疲れて寝てしまったのか?
私はベンチの前で膝をついて、彼の顔を覗き込んだ。
「ユウ、寝ちゃった?」
耳元でささやいてみたが、反応は無い。
彼の額や首筋には汗が噴き出したそのままになっていて、キラキラと肌を流れ落ちていく。私はハンカチを取り出し、そっとふき取ってあげた。
「スーッ・・・・・・スーッ・・・・・・」
ハンカチで触れてもユウは起きることなく、気持ちよさそうな寝息を立てている。
もう一度、彼が起きないか耳元でささやいてみた。
「ュゥ、」
・・・・・・。
起きない事を確認した私は耳元に唇を寄せたまま、静かに息を吸った。
「ス―――ッ・・・・・・」
汗をかいたばかりの彼の匂いが、私を興奮させる。
「・・・・・・ハァ―――」
ゆっくりと今度は彼の耳に私の息を吹きかけた。
首周りに私の息と彼の汗がこもって湿っぽさを感じる。
「ス―――ッ」
混じり合った匂いをもう一度吸い込む。
(はぁ、落ち着く)
「ハァー・・・・・・ハァー・・・・・・ハァー」
彼の匂いを嗅ぎ続けているうちに、呼吸が徐々に荒くなっていく。
心はとても満たされて落ち着いているのだけれど、体はうずいてしょうがない。
人が近づいてこないか私は耳を澄ませた。
食堂の方からは誰か近づいてくる気配はない。今は厨房でヌマタヌキの捌き方をおかみさんが教えているのだし、店は閉めてしまっている。誰かやってくることはなさそうだ。
宿の方は泊り客がいるのかどうか知らないが、物音は一切しない。中庭には彼の寝息が聞こえるだけで、とても静かだ。
「はぁ、はぁ、はぁ、ユウ・・・・・・」
二人きりだという事を認識したとたん、私の鼓動は更に早まった気がした。
まるで心臓の音が中庭じゅうに響き渡っている様に感じる。
私は側に置いていた水の入ったグラスを取り、ひと口含んで唇を濡らした。
そしてゆっくり彼の唇に近づけていったその時、
ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン・・・・・・
頭の中に直接、鐘の音が鳴り響いた。
「また、福音!?」
・・・・・・ゴーン、ゴーン、ゴーン。
耳を澄ませて中庭の空を見上げているうちに、鐘の音はやんでしまった。
「んん~っ!」
うめき声をあげた彼をみると、目を重たそうにぱちくりしている。福音の音で目を覚ましたようだ。
私は慌てて身なりを整え、彼の前に居直した。
「あれ?・・・・・・オレ、寝てたのか」
「うん、起きちゃった?今、また福音が鳴ったんだよ。お水持ってきたけど飲む?」
ユウは体を起こし、ベンチに座り直すとグラスを手に取り飲み干した。
「はー、生き返った」
「フフ、死んだように寝てたもんね。私、呼びかけたんだけど聞こえてなかったの?」
「あー、全然。まだちょっとボーっとする・・・・・・」
彼は少しうつろな表情で、頭を掻いた。
「夕飯まで少しかかりそうだから、もうちょっと寝る?」
「いや、汗かいたし、夕飯前にシャワー浴びるよ」
(そうだ!ユウの服、私の部屋に置きっぱなしだ!)
昨日は色々あり、彼の服を洗ってからそのままになってしまっていた事を思い出した。
「着替えはある?この前の服、取ってきてあげるね」
「いいよ、自分で取りに行くから。どこに置いてあるの?」
彼には私が洗濯している事は秘密だ。余計な気は使わせたくない。
「いいから、ユウは疲れてるでしょ?私が取ってきてあげるから。部屋に行ってて」
私は服を取りに自分の部屋へ向かった。
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
幼女と執事が異世界で
天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。
当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった!
謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!?
おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。
オレの人生はまだ始まったばかりだ!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる