いつか私もこの世を去るから

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岩山神社からの帰り道、バスに揺られながら、私と光は鏡を手に入れる事が出来て、まだ興奮していた。

「凄いよな!本当に登れると思わなかった!
あの、鎖場見た時絶対無理だと思ったよ。」

「私は何故か今回は絶対大丈夫って思えたんだよね。九竜神社の時は怖くて泣いてたのに。」

自分でも不思議だった。九竜神社の梯子より、今回の鎖場の方が何倍もきつかったのに。

「糸はさ、この短期間でどんどん成長していってるよな。正直初めてあった時は、ずっとメソメソして、こいつ大丈夫なのかよって思ってたけど。」

光が笑いながら言ってくる。
確かにそうだ。
母がいなくなって、私は1人で不安で不安で仕方なかった。

自分の未来にも希望が持てず、ただ過去だけを見ていた。

それが神坂村へ来て、母の事を思い出す時間も少なくなってきたように思う。

母に会いたい気持ちは変わらない。
けど、前の様に死にたいとは思わなくなった。

「私、薄情なのかな。
あんなに毎日お母さんの事思い出してたのに、今はどんどんその時間が減ってる気がする。」

私が言うと、光が窓の外の変わらない田舎の景色をみて言う。

「そりゃ、そうだろ。生きてるんだから。
ずっと同じ所で立ち止まってる事はできないだろ。」

光が当たり前のように言うが、私はそれがとても寂しい事の様に思えた。

自分が成長すると言うのは、変わっていく事だ。

私は母が亡くなって、初めて母から自立したのだ。

今までずっと母に守ってもらって、生きてきた。私は母がいなければ何も出来ない人間になっていたんだ。

でも、私は強制的に自力で自分の人生を生きていかなければならなくなった。

どんな辛い事や嫌な事にも良い面はある。
例外はなく、必ずそうなんだ。

ただ、今の私にはそれが寂しい。
まだ本当は母の腕の中でぬくぬくと生きていたかったんだ。


バスを降りると、すっかり日が暮れて私は家路を急いだ。

なんせ今日は足がパンパンだ。
全身が痛い。
はやく帰ってお風呂に入りたい。

玄関を開けて家に入る。
私は、国子さんの姿が見えなくて不思議に思う。
いつもならすぐ出迎えてくれるのに、どうしたんだろう?

家の中を探しても姿が見当たらない。
どっか出掛けてしまったのか?

少し不安になって、私は外の畑や庭の方も見てまわる。

「国子さ~ん!」
と呼びかける。

私が庭の方を周っていると、家の鳥居の前の花壇に、腰をかけている国子さんが見えた。

「国子さん!どうしたの?こんな所に座って。」
私が駆け寄る。何処か具合でも悪いのかと心配になった。

「おう。糸帰ってきてたんか。
悪いなぁ、気づかないで。」

「大丈夫だけど、こんな所で何してるの?
もう、外暗いよ?」

国子さんは少しぼーっとしていた様だった。
「ちょっと考え事してたんだよ。
いつの間にか、こんな時間が経ってたんだなぁ。」

「いつからいたの?大丈夫?とりあえず中入ろう。」

そう言って、私と国子さんは中へ入る。
国子さんは疲れていた様だったので、今日は私がご飯を作った。

私が作れる料理なんて、たいした物はない。
簡単に、チャーハンと卵スープを作った。

国子さんに料理を出すと、国子さんは
「美味しいなぁ。」
と言って食べてくれる。それでもやっぱり、国子さんの料理に比べたら全然ダメだ。

「国子さんの料理はなんでいつもあんなに美味しいんだろう。
お世辞抜きにしても、本当に美味しい。
どうやったらあんな料理が作れるの?」

私もいつか、国子さんみたいに、美味しい料理が作りたい!
最近密かに思っていた事だ。

「糸に大事な事を教えてやる。」
「何なに?」
私が身を乗り出して聞く。

「料理を食べて美味しいと感じるのは、人間の5感が働くからだ。」
「5感、、、。」
「料理の見た目や、食感、季節の食材の匂い、口に入れた時の音や、自然界の音、旨み。
それら全てを感じて美味いと感じるんだ。」

「そんな事考えた事なかったな。
何も考えないで食べてたよ。」
私が言うと、国子さんは微笑む。

「それらを味わいつくして、初めて美味いと感じるんだよ。だから、作り手側は常に相手の気持ちに寄り添って料理をしなきゃならん。
それが、もてなしだよ。
恵みある自然に感謝。相手に感謝する気持ちが大事なんだよ。」

「そうゆう事か~。
それが、国子さんの料理の秘訣なんだね。」

確かに、国子さんは器1つとっても、料理に合うようにちゃんと考えて選んでいた。
1つ1つのちょっとした気配りが、国子さんの料理を美味しくしているんだ。

ご飯を食べた後、私がお茶を淹れて2人で飲んだ。

今まで家でお茶なんか飲まなかったのに、国子さんは食後に必ず温かいお茶を淹れてくれるので、すっかり習慣になった。

2人でお茶を啜っていると、国子さんが言った。
「私も年をとってきてなぁ。すっかり"かん"が鈍くなった。」

「それって、カミサマの事?」
私が聞くと、国子さんは頷く。
「降ろして欲しいと言われても、なかなか降ろしてあげる事が出来ないんだよ。昔の様にパワーがない。」

「そうなんだ。それでさっき鳥居の前で呆然と座っていたんだね。」

「神様にお伺いたてていたんだよ。
私はもう、お役ごめんですか?って。」

国子さんが寂しそうに言う。

「最後に降ろしてあげたい魂があるんだけどなぁ。なかなか上手くはいかんなあ。」

国子さんは珍しく落ち込んでいる様だった。
私は1つ気になった。

「国子さんの降ろしたい魂って?」
私が聞く。

「それは守秘義務があるからな。」
とニコッと笑う。
「えー。国子さんケチだよー。」

と私はむくれた。

国子さんがカミサマをしている所を1度でいいから見てみたいと思った。

「国子さんはいつから、カミサマができるようになったの?昔から不思議な力があったの?」

「巫女にならなきゃ、カミサマはできないんだよ。巫女になるには、修行をしなきゃならないんだ。」

「修行?そんなのあるの?国子さんもそんな、修行したの?」

国子さんは頷く。

「したとも。カミサマは、あの世の魂と、この世の念が繋がって、初めて出来るんだ。
色々な修行があるんだよ。
魂の声を良く聞き、人間の話しも良く聞く。
それが1番大事だ。霊がこの世での未練を断ち切り、神へと導くのが巫女の勤めだ。」

私は何だかカウンセラーみたいな役割みたいなんだなと思った。

「神様が側におきたい人間は必ずいるんだ。」
国子さんが、私を見ていう。

「側におきたい?」
「そう。選ばれた人間は絶対に逃れない。」
「国子さんは、選ばれて巫女になったって事?」
「そうだよ。選ばれたから巫女になれた。
それが私の定めだからな。」

つまり、巫女になるのは嫌でも、避けられなかったって言う事か。

でも、絶対に逃れないっていうのは、何だか怖い気がした。

そんな事を考えて、私が黙っていると、国子さんが笑って言う。

「でも、そのおかげで私は護られてるんだ。
この歳まで元気に生きてこれた。
ありがたい事だよ。」

鵜飼家は短命と言っていたが、確かにその中でも国子さんは長生きだ。

私は本当に関係あるんじゃないかと思った。
何より、国子さんが神様の側におきたい人っていうのが、とてもしっくりきたのだ。

次の日、私は光と最後の作戦会議をした。
いつもの、光の秘密の釣りスポットで釣りをしながら話す。

「光!みてみて!つれたよ!」
私は、初めて自分1人で魚を釣って大騒ぎした。

「おー!すげーじゃん!!しかも結構大きい。
当たりだな。」

光が魚を見て言う。
「凄いでしょ?私釣りの才能あるのかもしれないよ!」
「調子のんなよ!大体誰が教えてやったんだよ。俺に感謝しろよ。」
光が偉そうに言う。

作戦会議と言いながら、私達は朝から川で遊んでいるだけだ。

勾玉と鏡を手に入れた私達は、祠を見つければそれで終了だ。

私は早く祠を見つけたい様な、まだ光と冒険ごっこをしていたい様な複雑な気持ちだった。

この夏は光と冒険をして、沢山不思議な体験をしてとても楽しかった。

今までの夏休みの中で1番充実した時間を過ごせた気がする。

でも、それが終わってしまう気がして私は寂しかった。

「祠が何処にあるかは、誰もわからないんだよ。」
 
光が釣り糸を巻きながら話す。私は隣で座りながら眺める。
「頼りはないから、とにかく行ってみるしかない。選ばれた人間しか呼ばれないみたいだからな。」
と言う。
選ばれた人間、、、。

私は少し不安になって言う。
「私、昔からそうゆうのに選ばれた事ってないんだよね。学級委員とか、生徒会長、リレーの選手は選ばれた事あるけど、、、。」
と私が言うと、光が呆れた顔でこっちを見る。

「あのなぁ。そんなの関係ないんだよ。
何で選ばれるかなんてわかんないんだから。」

「でもさ、裏山結構大きい山だよ?
場所もわからないなら、行く宛もなく山を歩くって事?」

「そうだよ。遭難しないように、印つけとかないとな。」

そんなんで大丈夫なんだろうか、、、。

「でも、糸も山歩きはもう慣れただろ。
岩山神社へ行けたなら、行けるだろ。」

光は楽観的にいう。
そんな簡単な事じゃない気がするけど。
私が黙ってると、光が私の顔に、川の水をかける。

「何よ!」
私が言うと、
「しけた顔してるんじゃねーよ!」
光が笑いながら言ってくる。

「いや、祠見つけられなかったら、もう帰れないって話し聞いたからさ、何人も祠を見つけられず帰ってこれなかったって。」

「そんなの嘘だろ。遭難したんだよ。必ず見つけるっていう、強い意志が大事なんだよ。」
光はなんでそんなに自分の意思が強いんだろう。

人の意見や周りに流されず、自分の意志を貫き通す。
それが光の強さだと思う。
私には到底真似出来ない。

光がまた私の顔に水をかけてくる。
「ちょっと辞めてってば!」
私は怒って立ちあがろうとしたら、石に滑って尻餅をつく。

「痛っ!」
と言うと光が私に手を差し伸べて起き上がらせる。
「大丈夫かよ。怪我してないか?」
光が私に言う。

「大丈夫。大体、光が水かけてくるからじゃん!」
私が言うと、光が笑いながら言う。
「なんか、お前って構いたくなるんだよな。
ちょっかいだしたくなるっていうか。」

「それって、妹みたいって事?」
私が聞く。

「あー。俺弟いるけど、妹はいないからよくわかんねえな。妹ってこんな感じなのかな?」
光が少し考えながらいう。

私は少し落ち込んだ。やっぱり私は光にとって妹みたいな存在でしかないんだろうな。

光は誰か好きな人がいるんだろうか。
一緒に花火をみた人は誰なんだろうか。

光の事をもっと知りたいと思う。

「でも、お前は妹じゃねーよ。そうだろ。」
光が私を見つめて言う。

どうゆう事?
じゃあ私は何だろ。

「じゃあ友達?」

私が思い切って聞く。
心臓がドキドキしてる。

「光は好きな人いるの?」
私は思い切って尋ねる。

私と光はしばらく見つめあう。
そして光は何故かとても悲しそうな顔で言う。

「好きじゃないのに、こんな毎日会わねーよ。」


え?

その時、私の携帯が鳴った。
蒼だった。
私が呆然としながら出ると
「糸!何やってんの!今日部活の記録会でしょ?はやく学校きてきて!」

そう言われて、思い出した。すっかり忘れていた。
「あーーー!!」
私が絶叫すると、電話口の蒼も、側にいた光もびっくりした顔をする。

電話を切って光に説明する。
「私、今日部活の記録会だった!次の大会に向けてタイム計るの!」

私が慌てて言うと、光が笑いながら
「何やってんの?はやく行けよ!ほんと抜けてんだから。」
と言う。

「光ごめんね!行ってくる!
また連絡する!!」

そう言って私は走り出す。

「糸!」
光が私を呼び止める。
私が足を止めて振り向くと光が
「頑張れよ!」
と手を振る。

私は「うん!」と返事してまた走り出す。
走りながら、私は頭の中で繰り返し、繰り返し光の言葉を思い出す。

『好きじゃないのに、こんな毎日会わねーよ。』

それって、私の事好きって事だよね?
私は嬉しくて頭がおかしくなりそうだった。

でも、それって友達として好きって事?
恋愛対象とは言われてないよね?

私はぐるぐる考える。

記録会でも全然集中できず、ひたすらそんな事ばかり考えていた。
結局、考えてもわからない。
今度、ちゃんと光に聞こう。

私は光が好きなんだ。

前みたいに、告白せずに終わらないように今度はちゃんと自分の気持ちを伝えたい。

もう後悔しないように。

「糸~!流石だね、リレーの選手おめでとう。」
蒼が私に言ってくる。
「ありがとう。蒼も選ばれたね、おめでとう!
足治ってよかったね!」

「まだ、本調子じゃないけどね、なんとか選ばれて良かった!大会まであと1ヶ月だから、お互い頑張ろ!」

「うん!後、蒼良かったね。先輩と付き合えて。」
私が言うと、蒼は恥ずかしそうに言う。

「そうなんだよ~!もう超緊張したよ。花火大会の日!でも、糸が言う通り告白して良かった。まさか付き合ってもらえるなんて思わなかったよ。」

蒼の嬉しそうな顔を見て、こっちまで嬉しくなる。

「ねえ、なんて告白したの?」

蒼は勇気を出したご褒美が貰えたんだと思った。

美波が後ろから、蒼に声をかける。
「蒼~おまちかねの、彼氏さんがきてるよ~!」
と叫ぶ。

校庭に蒼の付き合っている先輩がきた。
今日はOBとして少し練習に参加するらしい。

蒼は恥ずかしそうに、先輩の方へ歩いていく。



部活の練習帰りに、今度は国子さんから電話がきた。

『糸、悪いんだけどな、優子さんの体調が悪いらしいから、お見舞いに行ってくるよ。夕飯はカレーを作っておいたから食べといてくれ。』

「優子さんどうしたの?大丈夫なの?」
私が聞くと、いつもの落ち着いた声で国子さんが言う。

『大丈夫だ。ちょっと夏バテみたいなもんらしいからな。心配ない。』

そう言って電話を切る。
そう言えば、毎日の様にお参りにきていた優子さんが、最近は来ていない。

体調が悪かったのか。
大丈夫かな。
そんな事を考えながら、家に帰ると玄さんがいた。

「おー!糸ちゃん、お帰り。部活か?
頑張ってるなぁ!」

玄さんが元気そうに言ってくる。
「玄さん、参拝にきてたの?
玄さん!花火感動したよ!本当に凄かった!」

私が興奮して言うと、玄さんは嬉しそうに言う。
「見てくれたか。最後に皆んなを喜ばす事が出来て良かったよ。感動は、思い出に残るからな。」
そう言って、少し寂しそうに言う。

私は、出来ればまた流星花火を見たいと思った。
来年も、再来年も。
また光と見たいと心から思った。

「国子さんはどっか出かけているのかい?」
玄さんが聞いてくる。
「優子さんの体調が悪いんだって。今連絡があって、優子さんの家にお見舞いにいったんだけど。」

私が言うと、玄さんは少し険しい顔をして言う。
「優子ちゃん、具合悪いのか、まあ仕方ないよな。」
と言う。仕方ない、、、?
「優子さん、病気なんですか?」
私が玄さんに聞く。

「いやいや、違うよ。
優子ちゃんは、半年前に息子さんを亡くしてるんだよ。」

え?そうなんだ。

「事故か自殺かわからないんだけどな。
可哀想なこったよ。若い息子を亡くすなんてなあ。親は耐えられないだろう。」

「だから、優子さん、玄さんの花火大会の日泣いてたのかな?」
私が言うと、玄さんは思いついた様に言う。

「そうそう、確か優子ちゃん息子さんと毎年花火大会に来てくれてたからなぁ。
色々思い出しちゃったんだろうな。」

玄さんが辛そうに話す。
あの涙にはそんな辛い理由があったのか。

「国子さんは痛い程優子ちゃんの気持ちがわかるんだろうな。
国子さんも、悟君を亡くしてるからな。」

そうか。国子さんも自分の子供が先に亡くなっているんだ。

私は、何となく思った。
国子さんが降ろしたくても、降ろせなかった魂って、優子さんの息子さんの魂ではないだろうか。

だから、あれ程国子さんは落ち込んでいたんだ。

どうしても、国子さんは降ろしてあげたかったかったんだ。

悟さんも、自殺か事故かわからないと言っていた。

優子さんの息子さんもそうだ。

事実がわからない限り、残された家族はいつまでも自分を責め続けるだろう。

どうして、救えなかったのかと。
優子さんは、だから毎日神社に参拝に来ていたのだ。

ここの裏山は死んだ人の魂が住む山だ。

必ずここにいるのだと。

目で見る事はできなくても。
























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