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私はそれから、一彩の家によく遊びに行くようになった。
美咲ちゃんも元気になり、日向ちゃんと三人、女の子だけで色んな事をして遊んだ。
美咲ちゃんも、日向ちゃんもピアノを習っていたので私はよく二人にピアノを教えた。
私は幼稚園から中学まで、ピアノを習っていてピアノなら教える事ができたのだ、。
「瑞稀ちゃんあれひいて~!」
と、しばしリクエストされた曲を引くこともあり、大抵は流行っているアニメの歌をリクエストされた。
一彩は女子三人が結託してるので、入りずらそうにしながら、私達が遊んでいる様子を眺めていた。
「美咲も日向も完全に、瑞稀に懐いてるな。いつも聞かれるよ『瑞稀ちゃんこないの~?』って、俺と遊ぶより、瑞稀と遊ぶ方が楽しいんだってよ。」
一彩がコーヒーを入れながら、私に話しかける。
日向ちゃんと、美咲ちゃんは、ゲームで遊んでいた。
二人の楽しそうなはしゃぐ声がキッチンまで聞こえてくる。
「そんな事言ってたの?嬉しいなぁ、私も妹欲しかったなぁ。一人っ子なんてつまんないよ。
いつも、一人で遊んで、一人でおやつ食べてさ。ほら、うちお店やってるから、全然親構ってくれないし、もし将来子供を持つとしたら、1人っ子じゃなくて、兄弟作ってあげたいな。」
「そっかぁ。そうゆうもんかな。
俺は兄ちゃんとか欲しかったけど、一緒にバスケとかやりたかったなぁ。」
「バスケか、、、じゃあ、お姉さんが一緒にやってあげようか、、、?」
私がにこにこしながら言うと
「瑞稀じゃ相手にならないって、トラベリングもわかってなかったじゃん。」
て言ってくる。
「失礼だなぁ。ちゃんとわかってるよ!
漫画読んで勉強したもん。見てみて!」
私がシュートの真似をすると、一彩が笑う。
「絶対入んないって、そんなんじゃ、手首もっとこうでしょ?」
と私の手を触って、角度を教えてくれる。
そんな事をして遊んでいたら、日向ちゃんがこっちにきた。
「瑞稀ちゃんと、お兄ちゃん仲良いね。もしかして結婚するの?」
日向ちゃんが、急にそんな事を言ってくるからびっくりした。
一彩も少し慌てていた。
───結婚、、、。
「でも、日向も瑞稀ちゃん好きだから、瑞稀ちゃん、日向と結婚しようよ!」
目をくりくりして可愛い顔で言ってくるので、思わず私は、何回も頷いて
「いいよ!日向ちゃん!結婚しよう!」
と言うと、一彩が日向ちゃんを抱き抱えてこう言った。
「瑞稀お姉ちゃんは、俺と結婚するんだよ。
だから、日向はだめー。」
「えー!!なんでー!日向が結婚するー!」
「お前そもそも、女だろー!」
一彩がそう言いながら、日向ちゃんを抱えてぐるぐる回す。
日向ちゃんが、きゃっきゃっと楽しそうに騒いでいる。
冗談でも、私は馬鹿みたいに目頭が熱くなる。
まさか、過去でプロポーズされるなんてね。
私はちょっとだけ、夢が叶った気がして嬉しかった。
本音を言えば、25歳で聞きたかったけれど、それでももう十分だと思えた。
美咲ちゃんも元気になり、日向ちゃんと三人、女の子だけで色んな事をして遊んだ。
美咲ちゃんも、日向ちゃんもピアノを習っていたので私はよく二人にピアノを教えた。
私は幼稚園から中学まで、ピアノを習っていてピアノなら教える事ができたのだ、。
「瑞稀ちゃんあれひいて~!」
と、しばしリクエストされた曲を引くこともあり、大抵は流行っているアニメの歌をリクエストされた。
一彩は女子三人が結託してるので、入りずらそうにしながら、私達が遊んでいる様子を眺めていた。
「美咲も日向も完全に、瑞稀に懐いてるな。いつも聞かれるよ『瑞稀ちゃんこないの~?』って、俺と遊ぶより、瑞稀と遊ぶ方が楽しいんだってよ。」
一彩がコーヒーを入れながら、私に話しかける。
日向ちゃんと、美咲ちゃんは、ゲームで遊んでいた。
二人の楽しそうなはしゃぐ声がキッチンまで聞こえてくる。
「そんな事言ってたの?嬉しいなぁ、私も妹欲しかったなぁ。一人っ子なんてつまんないよ。
いつも、一人で遊んで、一人でおやつ食べてさ。ほら、うちお店やってるから、全然親構ってくれないし、もし将来子供を持つとしたら、1人っ子じゃなくて、兄弟作ってあげたいな。」
「そっかぁ。そうゆうもんかな。
俺は兄ちゃんとか欲しかったけど、一緒にバスケとかやりたかったなぁ。」
「バスケか、、、じゃあ、お姉さんが一緒にやってあげようか、、、?」
私がにこにこしながら言うと
「瑞稀じゃ相手にならないって、トラベリングもわかってなかったじゃん。」
て言ってくる。
「失礼だなぁ。ちゃんとわかってるよ!
漫画読んで勉強したもん。見てみて!」
私がシュートの真似をすると、一彩が笑う。
「絶対入んないって、そんなんじゃ、手首もっとこうでしょ?」
と私の手を触って、角度を教えてくれる。
そんな事をして遊んでいたら、日向ちゃんがこっちにきた。
「瑞稀ちゃんと、お兄ちゃん仲良いね。もしかして結婚するの?」
日向ちゃんが、急にそんな事を言ってくるからびっくりした。
一彩も少し慌てていた。
───結婚、、、。
「でも、日向も瑞稀ちゃん好きだから、瑞稀ちゃん、日向と結婚しようよ!」
目をくりくりして可愛い顔で言ってくるので、思わず私は、何回も頷いて
「いいよ!日向ちゃん!結婚しよう!」
と言うと、一彩が日向ちゃんを抱き抱えてこう言った。
「瑞稀お姉ちゃんは、俺と結婚するんだよ。
だから、日向はだめー。」
「えー!!なんでー!日向が結婚するー!」
「お前そもそも、女だろー!」
一彩がそう言いながら、日向ちゃんを抱えてぐるぐる回す。
日向ちゃんが、きゃっきゃっと楽しそうに騒いでいる。
冗談でも、私は馬鹿みたいに目頭が熱くなる。
まさか、過去でプロポーズされるなんてね。
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本音を言えば、25歳で聞きたかったけれど、それでももう十分だと思えた。
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