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とりあえず、今日一日は一彩と会話しないで済んだ。
私はほっと胸を撫で下ろして、帰りの支度をして教室を出ようとしたその時、一彩が私の前にいつのまにか立っていた。
背が高いから、私は逃げ場もなくただ一彩の顔をびっくりして見つめる。
「立花、今日の夜、海岸でサックスの練習する?」
「今日はしないかなぁ~、、、。」
私がどぎまぎして答える。
多分聞きにくるって事だよね?
「次はいつするの?」
なんか随分と積極的というか、ぐいぐいくるなぁ、、、。
私はじんわり汗をかいてくる。
何て答えたらいいんだ、、、。しかもこの間つい、呼び捨てにしてしまったから、なんて呼んでいいかわからない、、、。
呼び捨てでいいと言っていたけど、やっぱり呼び捨てだと、距離が近すぎるというか、馴れ馴れしい。
だからと言って、また苗字で君づけに戻すのはどうなんだろう。
もはや呼び方迷子だ。
なんか、もう面倒になってきた。
「私、、、しばらく部活忙しいから、海岸では練習できないんだ。ごめん。」
そう言って私は、一彩の顔も見ずに教室から出ていく。
私はほっと胸を撫で下ろして、帰りの支度をして教室を出ようとしたその時、一彩が私の前にいつのまにか立っていた。
背が高いから、私は逃げ場もなくただ一彩の顔をびっくりして見つめる。
「立花、今日の夜、海岸でサックスの練習する?」
「今日はしないかなぁ~、、、。」
私がどぎまぎして答える。
多分聞きにくるって事だよね?
「次はいつするの?」
なんか随分と積極的というか、ぐいぐいくるなぁ、、、。
私はじんわり汗をかいてくる。
何て答えたらいいんだ、、、。しかもこの間つい、呼び捨てにしてしまったから、なんて呼んでいいかわからない、、、。
呼び捨てでいいと言っていたけど、やっぱり呼び捨てだと、距離が近すぎるというか、馴れ馴れしい。
だからと言って、また苗字で君づけに戻すのはどうなんだろう。
もはや呼び方迷子だ。
なんか、もう面倒になってきた。
「私、、、しばらく部活忙しいから、海岸では練習できないんだ。ごめん。」
そう言って私は、一彩の顔も見ずに教室から出ていく。
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