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そうだ。
何故かあの時、一彩も学級委員に立候補したんだ。
担任がバスケ部顧問だから、よく思われようと立候補したのかな?と私は思っていた。
「学級委員の二人は、放課後残って日誌と、クラス委員の名簿作っておけよ。」
と先生が言ってくる。
いやいや、二人は危険過ぎるよ!!
私は一彩に言いにいく。
「一、、、相沢君!私全部一人でやっとくから大丈夫だよ。部活忙しいでしょ?」
とりあえず私達に恋心が芽生えるのを阻止するには、接触を抑える事が重要だ。
「え?なんで?立花さんも部活あるでしょ?」
と、一彩が言ってくる。
「まあ、そうなんだけど、、、私はたいした部活じゃないから、忙しくないし。全然大丈夫!」
そう言うと、一彩が私をじっと見てくる。
私は心臓がドキドキする。
(なんで、今9年前の一彩にドキドキしてるんだよ!)
「吹奏楽部だよね?全然たいした部活じゃん。二人でやったら早いって、一緒にやろうぜ。」
と言われ、仕方なく二人で放課後残る事になる。
こんなんで、私は一彩との恋をなかった事になんかできるのか、、、!?
放課後、私達は教室に残って作業を始めた。
日が暮れてきて、夕焼けになってきた。
吹奏楽部の練習の音がする。
「俺日誌書いちゃうから、立花さん先に名簿作ってて貰える?」
と一彩が言う。
なんだか、立花さんと言われると私はとてもくすぐったい。
私がプリントを取ろうとした時、一彩も同じプリントを取ろうして、指先がぶつかる。
「あっ、、、」
二人同時に言って、手を引っ込める。
なんだ、この緊張感は、、、。
私は深呼吸をして、呼吸をととのえる。
「立花さんってさ、浩太と仲良いよな。」
一彩が日誌を書きながら言ってくる。
「そ、、、そうかな?中学一緒だし、うちの中学男女関係なく仲良かったし。皆んなあんな感じだよ。」
「立花さん、川中?」
「そうだよ。相沢君は?」
「俺は西中。」
「あっ!間違えた!ここ一行空けなきゃいけないんだ!名前書いちゃったよ~もう絶対やると思った!」
私は、高校時代の一彩に緊張して、名簿の書き方を間違える。
「本当だ、立花さん意外とそそっかしいんだね。」
「全然意外じゃないよー。何処かいつも失敗して抜けてるっていうかさ、ホントなんかやらかすんだよね。今日の朝もお気に入りのスナック菓子持って登校してたら、カラスに突っつかれてボロボロになるし。」
私が思わず今日の出来事を話すと、一彩が吹き出して笑いだす。
「ちょっと待って、そんな事ある?」
「あるよ!カラスってスナック菓子大好きなんだって。相沢君も気をつけた方が良いよ。あっ食べる?美味しいんだよ、キャベツ太郎。」
そう言って私がカバンからキャベツ太郎を出すと、一彩がお腹を抱えて笑う。
朝、キャベツ太郎をコンビニで見つけて無性に食べたくなって、爆買いしたのだ。
「立花さんって面白いね。」
「そ、そうかな?普通だよ。」
私が言うと、一彩が机に肘をつきながら私に言う。
「おれ、立花さんに嫌われてるのかと思った。」
と言ってくる。
嫌われる?いや、そんなわけないよね。
好き過ぎて苦しんでるんだから。
「なんで?そんな事ないけど、、、。」
「なんか、一人で学級委員の仕事するとか言うし、避けられてるのかなぁって。」
ああ。まあ、避けてるのは避けてるか、、、。
「ごめん。そんなつもりはなかったよ。」
「良かった。俺は、立花さんと話してみたかったんだよね。」
うん、、、?
それってどうゆう意味?
というか、こんな会話前したっけ?
私が一彩を避けた事によって、過去が変わっているのか?
一彩が私を見つめている、、、。
ちょっと待って。
これ全然私キュンとしちゃってるけど、、、。
何故かあの時、一彩も学級委員に立候補したんだ。
担任がバスケ部顧問だから、よく思われようと立候補したのかな?と私は思っていた。
「学級委員の二人は、放課後残って日誌と、クラス委員の名簿作っておけよ。」
と先生が言ってくる。
いやいや、二人は危険過ぎるよ!!
私は一彩に言いにいく。
「一、、、相沢君!私全部一人でやっとくから大丈夫だよ。部活忙しいでしょ?」
とりあえず私達に恋心が芽生えるのを阻止するには、接触を抑える事が重要だ。
「え?なんで?立花さんも部活あるでしょ?」
と、一彩が言ってくる。
「まあ、そうなんだけど、、、私はたいした部活じゃないから、忙しくないし。全然大丈夫!」
そう言うと、一彩が私をじっと見てくる。
私は心臓がドキドキする。
(なんで、今9年前の一彩にドキドキしてるんだよ!)
「吹奏楽部だよね?全然たいした部活じゃん。二人でやったら早いって、一緒にやろうぜ。」
と言われ、仕方なく二人で放課後残る事になる。
こんなんで、私は一彩との恋をなかった事になんかできるのか、、、!?
放課後、私達は教室に残って作業を始めた。
日が暮れてきて、夕焼けになってきた。
吹奏楽部の練習の音がする。
「俺日誌書いちゃうから、立花さん先に名簿作ってて貰える?」
と一彩が言う。
なんだか、立花さんと言われると私はとてもくすぐったい。
私がプリントを取ろうとした時、一彩も同じプリントを取ろうして、指先がぶつかる。
「あっ、、、」
二人同時に言って、手を引っ込める。
なんだ、この緊張感は、、、。
私は深呼吸をして、呼吸をととのえる。
「立花さんってさ、浩太と仲良いよな。」
一彩が日誌を書きながら言ってくる。
「そ、、、そうかな?中学一緒だし、うちの中学男女関係なく仲良かったし。皆んなあんな感じだよ。」
「立花さん、川中?」
「そうだよ。相沢君は?」
「俺は西中。」
「あっ!間違えた!ここ一行空けなきゃいけないんだ!名前書いちゃったよ~もう絶対やると思った!」
私は、高校時代の一彩に緊張して、名簿の書き方を間違える。
「本当だ、立花さん意外とそそっかしいんだね。」
「全然意外じゃないよー。何処かいつも失敗して抜けてるっていうかさ、ホントなんかやらかすんだよね。今日の朝もお気に入りのスナック菓子持って登校してたら、カラスに突っつかれてボロボロになるし。」
私が思わず今日の出来事を話すと、一彩が吹き出して笑いだす。
「ちょっと待って、そんな事ある?」
「あるよ!カラスってスナック菓子大好きなんだって。相沢君も気をつけた方が良いよ。あっ食べる?美味しいんだよ、キャベツ太郎。」
そう言って私がカバンからキャベツ太郎を出すと、一彩がお腹を抱えて笑う。
朝、キャベツ太郎をコンビニで見つけて無性に食べたくなって、爆買いしたのだ。
「立花さんって面白いね。」
「そ、そうかな?普通だよ。」
私が言うと、一彩が机に肘をつきながら私に言う。
「おれ、立花さんに嫌われてるのかと思った。」
と言ってくる。
嫌われる?いや、そんなわけないよね。
好き過ぎて苦しんでるんだから。
「なんで?そんな事ないけど、、、。」
「なんか、一人で学級委員の仕事するとか言うし、避けられてるのかなぁって。」
ああ。まあ、避けてるのは避けてるか、、、。
「ごめん。そんなつもりはなかったよ。」
「良かった。俺は、立花さんと話してみたかったんだよね。」
うん、、、?
それってどうゆう意味?
というか、こんな会話前したっけ?
私が一彩を避けた事によって、過去が変わっているのか?
一彩が私を見つめている、、、。
ちょっと待って。
これ全然私キュンとしちゃってるけど、、、。
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