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6日目

擦り合う愉しみ

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 じわ、と全身が熱くなっていくのは、ザラキアが吐き出した媚薬にもなる先走りの体液のせいだろう。前と後ろ、両方の口をずっぽりと塞がれて苦しいはずなのに、確かな快感を覚えて恍惚こうこつと表情が緩んでしまう。
 「ん──ぐ、…ふぅゔ…っン──!」
 首を上下に揺り動かして喉の奥で太い牡を受け止めているうちに、玩具を突き刺されたきり構われることのない尻の奥がきゅんと疼いて、淫らに持ち上げた腰をゆらりと左右に振った。肉壁に食い込む異物感を意識すればするだけ、そこをめちゃくちゃに掻き回して欲しくて仕方がなくなる。
 
 『今すぐこの玩具を掴んで、ズプズプと激しく突き荒らして欲しい。いやらしくメス化した穴に、壊れるほど強い刺激が欲しい。』
 
 気が付けば、そんな淫らな願望が脳を支配して、思考回路がピンク色に染まってゆく。おねだりの言葉を口にしたくとも、喉奥までみっちりと太い逸物モノをハメられているせいで、涙と唾液とが溢れて止まらなかった。
 ただ、ザラキアを喜ばせたいという純粋な想いと、ご主人様マスターを満足させればご褒美が貰えるのだという骨の髄まで叩き込まれた性奴隷としての条件反射で、喉の奥を締め付けながら舌の腹を小刻みに動かして、ぺろぺろと裏筋を刺激し続ける。
 
 喉の中で大きく膨れ上がる牡のモノがビクン、と脈打った瞬間。
 「──っ、と。」
 しかし、ザラキアはシンジの頭を押さえながら、喉穴を犯していた太い怒張を咥内からゆっくりと引き抜いていった。
 はぁはぁと肩で息をするシンジを見詰めるザラキアの藍色の眼には、淫欲の光が宿っている。見詰めるだけで背筋がゾクゾクするような、淫蕩な美貌だ。
 
 喉の奥で絶頂を寸止めしたのであろう彼は、そのままシンジの小柄な体を仰向けにベッドの上に押し倒すと、両足首を束ねて掴み、つま先を頭の方に折り曲げながら、閉ざされた太腿ふとももの間に、ぐっしょりと唾液で濡れた牡の器官をねじるように差し込んでいった。
 「──あ…っ…!」
 そうすれば、シンジの小ぶりな牡の部分とザラキアの同じ部分が、ぬるん、と滑りながら擦れ合う形になる。
 ゆっくりと腰を突き動かしてシンジの素股を使い、同時に、勃起した二本の牡同士をぐちゅぐちゅと擦り付けながら、ザラキアはいささか余裕を欠いた表情でニッと笑った。

 「──どうよ、割と気持ちイイだろ?…まだ疑似だからなぁ。俺様のをブチ込んでやる訳にはいかねぇ。代わりに、素股だ。俺がいいって言ったら目一杯牡イキしていいからな。」
 「…あ…ぁ…、ん、──ご主人様マスターの…熱くて、大きくて…ぬるぬるって…擦れて──気持ち、いい…です…。」
 ザラキアが腰を動かす度に、ぬるん、ぐちゅ、と敏感な部分同士が擦れ合う。性器と性器を触れ合わせる、兜合わせという種類の技を教えられ、直接的な快楽にぼんやり喘ぐシンジ。
 
 と、ザラキアが引き上げる足の角度を変え、太腿の間で怒張を擦ると同時に、シンジの腹の奥深くまで埋め込まれた熱い玩具の柄の部分を、下肢でコツン!と突き上げた。即座にビリッと走る、奥の壁への最も強い快感。すっかり油断していた最奥処の壁を、挿入された熱い疑似男根でどつどつと押し込むように突かれる刺激など、肉穴の奥まですっかり調教されたシンジに我慢できるはずもなく、真っ白なシーツの上で背中が勝手にアーチ状に仰け反ってしまう。
 前と後ろ、二点責めの快楽はあまりにも強烈で、ぐずぐずになった腰の奥からはたちまち乾いた絶頂感がせり上がってきた。
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