40 / 47
34
しおりを挟む
閉店後、王城で夕食をいただき、カカオの森ですねこすりたちをなでて遊んでいると、突然目の前に瑠璃が現れた。
「穂香さん、白様がお話をしたいそうなんですけど、これからお部屋にいってもいいですか?ここだといつ青王様に見つかるかわからないですから」
「白様が?...まぁたしかに青王様がいるとゆっくりお話できないかも。それじゃあ先に帰っているから厨房のほうに来てね」
「わかりました」
すねこすりたちに「またね」と声をかけ伏見に帰り、厨房でお茶の準備をしていると、背中でなにかがゴソゴソと動いた。
「えっ、なに?!」
いそいでパーカーを脱ぐと、フードの中から一匹のすねこすりがぴょこんと顔を出した。
「あれ?なんで?」
そっと抱き上げると、すねこすりはきょとんとした顔でこちらを見つめている。どうやらフードの中で遊んでいるうちに眠ってしまったようだ。
普通の動物を厨房に入れることはできないけれど、この子たちはもふもふなのに毛が抜けたりしないから、まあいいかな...
「こんばんは穂香さん。こんな時間にすまないね」
「いえ、大丈夫ですよ」
「あれ?その子どうしたんですか?」
「フードの中で寝てたみたい。気づかなくて連れてきちゃった」
ササッと紅茶を淹れた瑠璃が「お話のあいだ、わたしが抱いてますね」と私の腕の中からそっと受け取った。
「白様、なにかありましたか?」
「穂香さんに少しお願いがあってね。茜のことなんだが...空良妃がいなくなってからずっと、表では明るく振る舞っていても、やっぱりどこか寂しそうだったんだ。でも穂香さんが来てから毎日とても活き活きと心から楽しそうにしている。もし穂香さんがよければ、茜にお菓子作りの手伝いをさせてやってもらえないだろうか」
「あの、私、白様と茜様にあの頃と同じように接してもらえて、帰ってきたんだなぁって感じがして、本当に嬉しかったんです。茜様とお料理をするのだってとても楽しくて。だから...ありがとうございます。私から茜様にお手伝いのお願いしてみますね」
「よかった、頼んだよ。それと、青王のことなんだけどね。彼は王位を継いでからこれまで王妃なしで一人で京陽を守ってきた。周りに弱みを見せず、寂しさを紛らわすため仕事に没頭し、わたしたちを含め城内の妖ともあまり会話をしない。そんな彼を見ているのが辛かった。だけどある時から様子が変わったんだ。顔つきがやさしくなったというか...きっとその頃こちらの世界で穂香さんを見つけたんだろうな」
「白様、青王様は私のことを絶対に守ると言ってくれました。私ももう青王様から離れないとお約束したんです。だからこれからは青王様が笑顔でいられるように、わたしがそばで支えていきます」
白様は涙を浮かべ「ありがとう」と何度も頭を下げた。自身も辛い思いをしながら、ずっと茜様を支え青王様の心配をしてきた白様は、やっとあの頃と同じやさしい笑顔を見せてくれた。
それから二日後、またオーナーがやって来た。
「このチョコ、やっぱりチュアオだよね?ねぇ、どこから仕入れてるのか教えてよ」
「企業秘密なので...」
「それじゃあやっぱりうちの店に来てよ。ここより東京のほうが客も多いし、君の腕があればすぐに人気店になれるからさ」
これ以上拒否を続けたらまた怒鳴られる。そう思うと声も出せなくなっていた私の隣に青王様がやってきて「そろそろ追い払おう」と耳元でささやきギュッと手を握った。
「ほかのお客様のご迷惑になりますから」
青王様はオーナーに向かってそう言うと、人差し指を唇に当てフーッと息を吐いた。するとオーナーは「あれ?ここどこだ?」と店内をキョロキョロと見回し始めた。
「お客様。なにかありましたか?」
「あ、いや...」
「出口はあちらですよ」
オーナーは「おじゃましました」と、青王様が指差すほうへ向かっていき、ドアの前で「駅ってどっちですか?」と振り向いた。
青王様も外に出ていき、駅までの道のりを説明しているようだ。
二人をボーッと眺めていると、厨房から出てきた瑠璃が「大丈夫ですか」と背中をさすってくれた。
「あ、ごめん大丈夫」
「お客様、待ってますよ」
気づくと会計待ちのお客様が数名、心配そうな顔でこちらを見ている。
「すみません、おまたせしました」
瑠璃と手分けをして接客をしていると、戻ってきた青王様が「ちょっと王城に戻るよ」と言い残し厨房の奥へ入っていった。
チョコレートもケーキも完売したため少し早めに閉店し片付けをしているところへ、青王様がやってきて真剣な顔で一言。
「穂香、これから引っ越しておいで」
「え......こ、これから?!」
一瞬なにを言われたのか理解できなかった。
「明日は休みだろう?機材は揃ったから一緒に厨房の整備をしよう」
本当は明日、青王様を誘ってお出かけしようと思っていたんだけど...
「わかりました。それではここの厨房のお掃除、お手伝いしてくださいね」
「もちろんなんでも手伝うよ!」
すると瑠璃が「掃除はわたしたちでやりますから、穂香さんはお部屋の片付けをしたらどうでしょう」と提案してくれた。
「そうね。そのほうが早くお引っ越しの準備ができるわね」
「この箱を使うといい。掃除が終わったら手伝いにいくよ」そう言って、組み立て前の段ボール箱をいくつかと粘着テープを渡してきた。
「とりあえずすぐに使う物だけでいいかな」
いつでも簡単に戻って来られるし、一度に全部持っていかなくても困らない。
あっという間に荷造りは終わり、部屋の掃除も終わるころ青王様たちがやってきた。
「穂香、厨房のほうは終わったよ。なにか手伝うことはあるかい?」
「お疲れ様でした。私のほうもこれで終わりです」
「うん。穂香は空良の部屋とわたしの隣の部屋、どちらを使いたい?どちらもすぐに使えるようにしてあるから、好きなほうへ移動するといい」
私は今まで空良の部屋でいいと思っていた。でも、やっぱり青王様の隣の部屋を使わせてもらうことにした。
「わかりました。それではいきますね」
「うわぁすごい!素敵です!」
木目が美しい家具で統一されたその部屋は、あたたかな空気に包まれたホッと落ちつく場所だった。
「気に入ってもらえたかな。穂香がゆっくりできるようにと、母上が一緒に整えてくれたんだ。まぁ穂香がこの部屋を選んでくれるかはわからなかったが」
「ありがとうございます。空良の部屋にはお着物もたくさんありますし、大切な物を置く場所として使わせてください」
「どちらの部屋も穂香の好きなように使うといいよ」
「さあさあ青王様、穂香さんも、そろそろダイニングにいきましょう。茜様が夕食の準備をしてくれてますから」
「あら~穂香ちゃんいらっしゃい!お部屋はどうだった?これからここが穂香ちゃんの家だからね。なにかあったらすぐにわたしに相談してね!」
「茜様、素敵なお部屋を準備していただいてありがとうございます。これからよろしくお願いします」
「穂香ちゃん、おかえりなさい」
茜様は「うれしいわ」と私をそっと抱きしめ背中をポンポンとなでた。
「穂香さん、白様がお話をしたいそうなんですけど、これからお部屋にいってもいいですか?ここだといつ青王様に見つかるかわからないですから」
「白様が?...まぁたしかに青王様がいるとゆっくりお話できないかも。それじゃあ先に帰っているから厨房のほうに来てね」
「わかりました」
すねこすりたちに「またね」と声をかけ伏見に帰り、厨房でお茶の準備をしていると、背中でなにかがゴソゴソと動いた。
「えっ、なに?!」
いそいでパーカーを脱ぐと、フードの中から一匹のすねこすりがぴょこんと顔を出した。
「あれ?なんで?」
そっと抱き上げると、すねこすりはきょとんとした顔でこちらを見つめている。どうやらフードの中で遊んでいるうちに眠ってしまったようだ。
普通の動物を厨房に入れることはできないけれど、この子たちはもふもふなのに毛が抜けたりしないから、まあいいかな...
「こんばんは穂香さん。こんな時間にすまないね」
「いえ、大丈夫ですよ」
「あれ?その子どうしたんですか?」
「フードの中で寝てたみたい。気づかなくて連れてきちゃった」
ササッと紅茶を淹れた瑠璃が「お話のあいだ、わたしが抱いてますね」と私の腕の中からそっと受け取った。
「白様、なにかありましたか?」
「穂香さんに少しお願いがあってね。茜のことなんだが...空良妃がいなくなってからずっと、表では明るく振る舞っていても、やっぱりどこか寂しそうだったんだ。でも穂香さんが来てから毎日とても活き活きと心から楽しそうにしている。もし穂香さんがよければ、茜にお菓子作りの手伝いをさせてやってもらえないだろうか」
「あの、私、白様と茜様にあの頃と同じように接してもらえて、帰ってきたんだなぁって感じがして、本当に嬉しかったんです。茜様とお料理をするのだってとても楽しくて。だから...ありがとうございます。私から茜様にお手伝いのお願いしてみますね」
「よかった、頼んだよ。それと、青王のことなんだけどね。彼は王位を継いでからこれまで王妃なしで一人で京陽を守ってきた。周りに弱みを見せず、寂しさを紛らわすため仕事に没頭し、わたしたちを含め城内の妖ともあまり会話をしない。そんな彼を見ているのが辛かった。だけどある時から様子が変わったんだ。顔つきがやさしくなったというか...きっとその頃こちらの世界で穂香さんを見つけたんだろうな」
「白様、青王様は私のことを絶対に守ると言ってくれました。私ももう青王様から離れないとお約束したんです。だからこれからは青王様が笑顔でいられるように、わたしがそばで支えていきます」
白様は涙を浮かべ「ありがとう」と何度も頭を下げた。自身も辛い思いをしながら、ずっと茜様を支え青王様の心配をしてきた白様は、やっとあの頃と同じやさしい笑顔を見せてくれた。
それから二日後、またオーナーがやって来た。
「このチョコ、やっぱりチュアオだよね?ねぇ、どこから仕入れてるのか教えてよ」
「企業秘密なので...」
「それじゃあやっぱりうちの店に来てよ。ここより東京のほうが客も多いし、君の腕があればすぐに人気店になれるからさ」
これ以上拒否を続けたらまた怒鳴られる。そう思うと声も出せなくなっていた私の隣に青王様がやってきて「そろそろ追い払おう」と耳元でささやきギュッと手を握った。
「ほかのお客様のご迷惑になりますから」
青王様はオーナーに向かってそう言うと、人差し指を唇に当てフーッと息を吐いた。するとオーナーは「あれ?ここどこだ?」と店内をキョロキョロと見回し始めた。
「お客様。なにかありましたか?」
「あ、いや...」
「出口はあちらですよ」
オーナーは「おじゃましました」と、青王様が指差すほうへ向かっていき、ドアの前で「駅ってどっちですか?」と振り向いた。
青王様も外に出ていき、駅までの道のりを説明しているようだ。
二人をボーッと眺めていると、厨房から出てきた瑠璃が「大丈夫ですか」と背中をさすってくれた。
「あ、ごめん大丈夫」
「お客様、待ってますよ」
気づくと会計待ちのお客様が数名、心配そうな顔でこちらを見ている。
「すみません、おまたせしました」
瑠璃と手分けをして接客をしていると、戻ってきた青王様が「ちょっと王城に戻るよ」と言い残し厨房の奥へ入っていった。
チョコレートもケーキも完売したため少し早めに閉店し片付けをしているところへ、青王様がやってきて真剣な顔で一言。
「穂香、これから引っ越しておいで」
「え......こ、これから?!」
一瞬なにを言われたのか理解できなかった。
「明日は休みだろう?機材は揃ったから一緒に厨房の整備をしよう」
本当は明日、青王様を誘ってお出かけしようと思っていたんだけど...
「わかりました。それではここの厨房のお掃除、お手伝いしてくださいね」
「もちろんなんでも手伝うよ!」
すると瑠璃が「掃除はわたしたちでやりますから、穂香さんはお部屋の片付けをしたらどうでしょう」と提案してくれた。
「そうね。そのほうが早くお引っ越しの準備ができるわね」
「この箱を使うといい。掃除が終わったら手伝いにいくよ」そう言って、組み立て前の段ボール箱をいくつかと粘着テープを渡してきた。
「とりあえずすぐに使う物だけでいいかな」
いつでも簡単に戻って来られるし、一度に全部持っていかなくても困らない。
あっという間に荷造りは終わり、部屋の掃除も終わるころ青王様たちがやってきた。
「穂香、厨房のほうは終わったよ。なにか手伝うことはあるかい?」
「お疲れ様でした。私のほうもこれで終わりです」
「うん。穂香は空良の部屋とわたしの隣の部屋、どちらを使いたい?どちらもすぐに使えるようにしてあるから、好きなほうへ移動するといい」
私は今まで空良の部屋でいいと思っていた。でも、やっぱり青王様の隣の部屋を使わせてもらうことにした。
「わかりました。それではいきますね」
「うわぁすごい!素敵です!」
木目が美しい家具で統一されたその部屋は、あたたかな空気に包まれたホッと落ちつく場所だった。
「気に入ってもらえたかな。穂香がゆっくりできるようにと、母上が一緒に整えてくれたんだ。まぁ穂香がこの部屋を選んでくれるかはわからなかったが」
「ありがとうございます。空良の部屋にはお着物もたくさんありますし、大切な物を置く場所として使わせてください」
「どちらの部屋も穂香の好きなように使うといいよ」
「さあさあ青王様、穂香さんも、そろそろダイニングにいきましょう。茜様が夕食の準備をしてくれてますから」
「あら~穂香ちゃんいらっしゃい!お部屋はどうだった?これからここが穂香ちゃんの家だからね。なにかあったらすぐにわたしに相談してね!」
「茜様、素敵なお部屋を準備していただいてありがとうございます。これからよろしくお願いします」
「穂香ちゃん、おかえりなさい」
茜様は「うれしいわ」と私をそっと抱きしめ背中をポンポンとなでた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
便利屋ブルーヘブン、営業中。~そのお困りごと、大天狗と鬼が解決します~
卯崎瑛珠
キャラ文芸
とあるノスタルジックなアーケード商店街にある、小さな便利屋『ブルーヘブン』。
店主の天さんは、実は天狗だ。
もちろん人間のふりをして生きているが、なぜか問題を抱えた人々が、吸い寄せられるようにやってくる。
「どんな依頼も、断らないのがモットーだからな」と言いつつ、今日も誰かを救うのだ。
神通力に、羽団扇。高下駄に……時々伸びる鼻。
仲間にも、実は大妖怪がいたりして。
コワモテ大天狗、妖怪チート!?で、世直しにいざ参らん!
(あ、いえ、ただの便利屋です。)
-----------------------------
ほっこり・じんわり大賞奨励賞作品です。
カクヨムとノベプラにも掲載しています。
〈第一部完・第二部開始〉目覚めたら、源氏物語(の中の人)。
詩海猫
キャラ文芸
ある朝突然目覚めたら源氏物語の登場人物 薫大将の君の正室・女二の宮の体に憑依していた29歳のOL・葉宮織羽は決心する。
この世界に来た理由も、元の体に戻る方法もわからないのなら____この世界の理(ことわり)や思惑など、知ったことか。
この男(薫)がこれ以上女性を不幸にしないよう矯正してやろう、と。
美少女な外見に中身はアラサー現代女性の主人公、誠実じゃない美形の夫貴公子、織羽の正体に勘付く夫の同僚に、彼に付き従う影のある青年、白い頭巾で顔を覆った金の髪に青い瞳の青年__謎だらけの物語の中で、織羽は生き抜き、やがて新たな物語が動き出す。
*16部分「だって私は知っている」一部追加・改稿いたしました。
*本作は源氏物語ではありません。タイトル通りの内容ではありますが古典の源氏物語とはまるで別物です。詳しい時代考証などは行っておりません。
重ねて言いますが、歴史小説でも、時代小説でも、ヒューマンドラマでもありません、何でもありのエンタメ小説です。
*平安時代の美人の定義や生活の不便さ等は忘れてお読みください。
*作者は源氏物語を読破しておりません。
*第一部完結、2023/1/1 第二部開始
!ウイルスにやられてダウンしていた為予定通りのストックが出来ませんでした。できる範囲で更新していきます。
【完結】転生少女は異世界でお店を始めたい
梅丸
ファンタジー
せっかく40代目前にして夢だった喫茶店オープンに漕ぎ着けたと言うのに事故に遭い呆気なく命を落としてしまった私。女神様が管理する異世界に転生させてもらい夢を実現するために奮闘するのだが、この世界には無いものが多すぎる! 創造魔法と言う女神様から授かった恩寵と前世の料理レシピを駆使して色々作りながら頑張る私だった。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
双葉病院小児病棟
moa
キャラ文芸
ここは双葉病院小児病棟。
病気と闘う子供たち、その病気を治すお医者さんたちの物語。
この双葉病院小児病棟には重い病気から身近な病気、たくさんの幅広い病気の子供たちが入院してきます。
すぐに治って退院していく子もいればそうでない子もいる。
メンタル面のケアも大事になってくる。
当病院は親の付き添いありでの入院は禁止とされています。
親がいると子供たちは甘えてしまうため、あえて離して治療するという方針。
【集中して治療をして早く治す】
それがこの病院のモットーです。
※この物語はフィクションです。
実際の病院、治療とは異なることもあると思いますが暖かい目で見ていただけると幸いです。
【短編完結】地味眼鏡令嬢はとっても普通にざまぁする。
鏑木 うりこ
恋愛
クリスティア・ノッカー!お前のようなブスは侯爵家に相応しくない!お前との婚約は破棄させてもらう!
茶色の長い髪をお下げに編んだ私、クリスティアは瓶底メガネをクイっと上げて了承致しました。
ええ、良いですよ。ただ、私の物は私の物。そこら辺はきちんとさせていただきますね?
(´・ω・`)普通……。
でも書いたから見てくれたらとても嬉しいです。次はもっと特徴だしたの書きたいです。
後宮にて、あなたを想う
じじ
キャラ文芸
真国の皇后として後宮に迎え入れられた蔡怜。美しく優しげな容姿と穏やかな物言いで、一見人当たりよく見える彼女だが、実は後宮なんて面倒なところに来たくなかった、という邪魔くさがり屋。
家柄のせいでら渋々嫁がざるを得なかった蔡怜が少しでも、自分の生活を穏やかに暮らすため、嫌々ながらも後宮のトラブルを解決します!
この約束を捧げるのはあなただけ。
星ふくろう
キャラ文芸
近世ヨーロッパ。
ある地方の国の物語。
ある日、アミュエラは不思議な夢を見た。
それがいつのものなのか、そして現実のものなのかは定かではない。
その経験の中で彼女はあっけない死を迎えていた。
夫が結婚前に戦地からつれて帰国した奴隷の少女が愛人となり、その子供を産んだ時。
アミュエラは子供を産めない無能な女と蔑まれ、離縁を告げられた。
憎しみと怒りは彼女に呪いの言葉を吐かせ、アミュエラは魔女として処刑される。
結婚のときに神に誓った、浮気をしないという約束。
それが守られなかったと嘆きながら死んだ。
そして、目覚めた朝、その夢の舞台は現実の数年後のことだと知る。
アミュエラは現実で、夫の愛を取り戻そうとする。
しかし、彼は結婚を控えたまま、帰国前に戦死してしまい――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる