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始まりの町 イステリア
18話 初めてのオーク狩り その2
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村に到着してから村長に話を聞きに行った。
「奥の森の方にオークの棲家があるんだが、以前はこの近くにはいなかったんだが、最近数が多くなってきて、ここいらにも出るようになってしまってな。
たまたま遭遇した村のもんが襲われて怪我しちまってな。
全部は倒さなくてもいいんだが、少しだけでも間引けないものかと思って依頼したんだがね。
途中まで案内をつけるから、よろしく頼むがね。」
全部倒すと魔物の縄張りなどが変わり、意図せぬ出来事が起きる事があるので、ある程度は残した方が良いとのことだった。
「とりあえず状況を確認しにいきます。
オークは単体ではそこまで強くはないですが、そこそこ賢いモンスターで、ゴブリンよりも武器の扱いなどに慣れているので、注意しながらいきましょう。」
アリシアがリーダーやってくれればいいのにな。
「とりあえず今日は状況を確認するだけにしましょう。
ただ襲ってきたら逐次対応します。
リーダーそういうことでよろしいですか?」
「あっはい。」
「ははは、どっちがリーダーかわかんねぇなー」
バドソンの言う通りである。
それから村の人に案内してもらって、少し森の奥の方まで来るとオークを遠目にちらほら見かけるようになった。
「この辺で見かけるなんて今まではなかったんだがね。
大体オークの集落はもっと奥にあって、向こうのほうで暮らしてたんだがね。
オークは今までは人間を襲ったりはしなかったんだがね。
最近うろついてるやつらは攻撃的なんだがね。」
この村の人達は喋り方に独特な方言と言うか癖があるな。
ナビになるべく単独又は2~3匹で動いてるオークを教えてもらい、みんなをそっちに誘導しながらさらに森の奥の方まできた。
オーク自体は4人で攻撃すれば余裕で倒せた。
バドソンがタンクでオークの攻撃を封殺し、後ろからミドの矢の援護、前衛のアリシアと俺の攻撃で1匹であれば瞬殺、3匹いてもバドソンが意外といい仕事をしてくれて、自分に敵意を向けさせる「挑発」で敵意をバドソンだけに集中させてくれるため、俺とアリシアが後ろから攻撃し余裕で倒すことができた。
オークはゴブリンよりも大きな魔石をもっているため、お金にもなるし解体すれば美味しい肉が手に入る一石二鳥の魔物だ。
とりあえずアリシアの目的はオーク肉だったので、バドソンが周囲を警戒してる間に村の人にも手伝ってもらって4人で解体した。
希少部位があるらしく、なかなか難しかったが、ミドと村の人は慣れているらしく教えてもらいながら解体作業をおこなった。
バドソンを信用してないわけではないが、ナビに近づいてくる魔物がいたら教えてくれと頼んでたので安心しながら作業することができた。
さすがに倒したオーク全てを解体することは出来ないため、6匹ほど解体したあとは魔石だけ回収することにした。
大体10匹ほど倒したのかな?
まだレベルアップはしないな。
ナビによるとここから1キロ先にオークが500匹ほど集まってるらしく、集落になっているのではないかと言うことだった。
ナビからはオークが500匹もいる集落はめずらしく、多すぎるため集落にいられなくなったオークがどんどん外に出てきているのではないかと言うことだった。
この数の多さからオークキングとかオーククィーンがいる可能性もあるが、ナビは途中で進化している個体については直接見て確認しないとわからないとのことで、集落に潜り込んで確認するしかないかなと言った感じだ。
オークキングとかオーククィーンの脅威度は実はゴブリンキングなどに比べたらそこまで高くない。
ゴブリンの繁殖力は異常で、一度増え始めると千とか二千とかの数になって、村が襲われて女性が攫われたり、人間にも被害が及ぶ可能性が高いが、オークに関しては繁殖力はそこまででもなく、一部を除き交戦的でもないためそこまで危険視はされないが、500匹以上の魔物の集団と考えると周囲の村の危険度は上がるだろう。
アリシア達は解体した肉などで荷物が多くなったので、一度村に戻りたいとのことだったので、休憩を兼ねて戻って村長に報告することにした。
「とりあえず途中で10匹ほどのオークを倒しましたが、奥の方に行ったらまだまだいそうですね。」
「だべだべたくさんいるんだがね。
今日は休んで明日もっと狩ってほしいんだがね。」
「わかりました。任せてください。ねっリーダー」
「あぁそうだね。」
「えっあんたがリーダーなんだがね?
その女の人がリーダーかと思ってたがね。」
「ははは、そうですよね。」
本当にアリシアがリーダーでいいと思う。
さすがに500匹いることは黙ってるけど、知ったらみんな驚くだろうな。
夜は村の人が歓迎会をしてくれた。
アリシアは解体したオーク肉を1匹分は残して全部村にあげたようだ。
「良かったのか?肉あげてしまって?」
「あぁ頼まれてたのは1匹分だし、多すぎるからね。
それにまた明日狩って解体すればいいしね。
リーダーも食べてみな美味しいよ。」
「あ、ありがとう、うん確かに美味しい!
初めての食感というか美味さだな。」
本当に前世でも食べたことないような味だった、勝手に豚肉を想像してたけど、臭みもなくて本当に美味しい。
明日狩ったら、内緒で少しマジックバッグにいれとこうかな。
楽しい宴の時間はあっという間に過ぎてしまった。
バドソンは懲りずにまた酔っ払ってるみたいだ。
アリシアはさすがに少し自重してるみたいだな。
ミドはよくわからないけど、全然顔色も変わってないしお酒に強いんだろな。
俺もなんだかんだ結構飲まされて、気がついたらベッドで寝ていた。
「奥の森の方にオークの棲家があるんだが、以前はこの近くにはいなかったんだが、最近数が多くなってきて、ここいらにも出るようになってしまってな。
たまたま遭遇した村のもんが襲われて怪我しちまってな。
全部は倒さなくてもいいんだが、少しだけでも間引けないものかと思って依頼したんだがね。
途中まで案内をつけるから、よろしく頼むがね。」
全部倒すと魔物の縄張りなどが変わり、意図せぬ出来事が起きる事があるので、ある程度は残した方が良いとのことだった。
「とりあえず状況を確認しにいきます。
オークは単体ではそこまで強くはないですが、そこそこ賢いモンスターで、ゴブリンよりも武器の扱いなどに慣れているので、注意しながらいきましょう。」
アリシアがリーダーやってくれればいいのにな。
「とりあえず今日は状況を確認するだけにしましょう。
ただ襲ってきたら逐次対応します。
リーダーそういうことでよろしいですか?」
「あっはい。」
「ははは、どっちがリーダーかわかんねぇなー」
バドソンの言う通りである。
それから村の人に案内してもらって、少し森の奥の方まで来るとオークを遠目にちらほら見かけるようになった。
「この辺で見かけるなんて今まではなかったんだがね。
大体オークの集落はもっと奥にあって、向こうのほうで暮らしてたんだがね。
オークは今までは人間を襲ったりはしなかったんだがね。
最近うろついてるやつらは攻撃的なんだがね。」
この村の人達は喋り方に独特な方言と言うか癖があるな。
ナビになるべく単独又は2~3匹で動いてるオークを教えてもらい、みんなをそっちに誘導しながらさらに森の奥の方まできた。
オーク自体は4人で攻撃すれば余裕で倒せた。
バドソンがタンクでオークの攻撃を封殺し、後ろからミドの矢の援護、前衛のアリシアと俺の攻撃で1匹であれば瞬殺、3匹いてもバドソンが意外といい仕事をしてくれて、自分に敵意を向けさせる「挑発」で敵意をバドソンだけに集中させてくれるため、俺とアリシアが後ろから攻撃し余裕で倒すことができた。
オークはゴブリンよりも大きな魔石をもっているため、お金にもなるし解体すれば美味しい肉が手に入る一石二鳥の魔物だ。
とりあえずアリシアの目的はオーク肉だったので、バドソンが周囲を警戒してる間に村の人にも手伝ってもらって4人で解体した。
希少部位があるらしく、なかなか難しかったが、ミドと村の人は慣れているらしく教えてもらいながら解体作業をおこなった。
バドソンを信用してないわけではないが、ナビに近づいてくる魔物がいたら教えてくれと頼んでたので安心しながら作業することができた。
さすがに倒したオーク全てを解体することは出来ないため、6匹ほど解体したあとは魔石だけ回収することにした。
大体10匹ほど倒したのかな?
まだレベルアップはしないな。
ナビによるとここから1キロ先にオークが500匹ほど集まってるらしく、集落になっているのではないかと言うことだった。
ナビからはオークが500匹もいる集落はめずらしく、多すぎるため集落にいられなくなったオークがどんどん外に出てきているのではないかと言うことだった。
この数の多さからオークキングとかオーククィーンがいる可能性もあるが、ナビは途中で進化している個体については直接見て確認しないとわからないとのことで、集落に潜り込んで確認するしかないかなと言った感じだ。
オークキングとかオーククィーンの脅威度は実はゴブリンキングなどに比べたらそこまで高くない。
ゴブリンの繁殖力は異常で、一度増え始めると千とか二千とかの数になって、村が襲われて女性が攫われたり、人間にも被害が及ぶ可能性が高いが、オークに関しては繁殖力はそこまででもなく、一部を除き交戦的でもないためそこまで危険視はされないが、500匹以上の魔物の集団と考えると周囲の村の危険度は上がるだろう。
アリシア達は解体した肉などで荷物が多くなったので、一度村に戻りたいとのことだったので、休憩を兼ねて戻って村長に報告することにした。
「とりあえず途中で10匹ほどのオークを倒しましたが、奥の方に行ったらまだまだいそうですね。」
「だべだべたくさんいるんだがね。
今日は休んで明日もっと狩ってほしいんだがね。」
「わかりました。任せてください。ねっリーダー」
「あぁそうだね。」
「えっあんたがリーダーなんだがね?
その女の人がリーダーかと思ってたがね。」
「ははは、そうですよね。」
本当にアリシアがリーダーでいいと思う。
さすがに500匹いることは黙ってるけど、知ったらみんな驚くだろうな。
夜は村の人が歓迎会をしてくれた。
アリシアは解体したオーク肉を1匹分は残して全部村にあげたようだ。
「良かったのか?肉あげてしまって?」
「あぁ頼まれてたのは1匹分だし、多すぎるからね。
それにまた明日狩って解体すればいいしね。
リーダーも食べてみな美味しいよ。」
「あ、ありがとう、うん確かに美味しい!
初めての食感というか美味さだな。」
本当に前世でも食べたことないような味だった、勝手に豚肉を想像してたけど、臭みもなくて本当に美味しい。
明日狩ったら、内緒で少しマジックバッグにいれとこうかな。
楽しい宴の時間はあっという間に過ぎてしまった。
バドソンは懲りずにまた酔っ払ってるみたいだ。
アリシアはさすがに少し自重してるみたいだな。
ミドはよくわからないけど、全然顔色も変わってないしお酒に強いんだろな。
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