失ってから始まる異世界生活

ヒロ

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始まりの町 イステリア

6話 初めてのゴブリン退治 その1

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町に戻るともう辺りも暗くなり夜になったため、急ぎギルドに行き、グリーンスライムの核を売ることにした。
とりあえず受付にグリーンスライムの核60個ほどを出すと、一日でこの数を持ってきたのでまたアリアさんを驚かせてしまった。
なんだかんだで核を売ると金貨1枚と銀貨5枚になった!
1日で15万!日本円ならだけどね。

換金した後に夜飯を食べに行くことにした。
今日はご飯食べたらもう遅いし、もう寝て明日の朝から装備を整えに行こう。
今日はほんとに疲れたなぁ。
「寝る前にクリーンを使って体をすっきりさせたら、ステータスを確認してください。」

ナビに言われるがままにクリーンを使うとほんとに体がスッキリする!風呂いらず!
「ステータスオープン」
ステータスを見るとレベル1の時に比べると少し見れる項目が増えていた。
「レベルが10になったので、見れる項目が増えました。
体調の確認が出来るようになったので、冒険の前には必ず確認してください。」
ナビに聞いてみると、自分でも気がつきにくい状態を確認できるため、出発前や異変を感じたらすぐ確認した方がいいとのこと。
例えば毒とからしい。遅効性の毒などは最初は気がつきにくいため、気がついたら手遅れなんてこともあるらしい。
今は疲労度大 軽い打身 らしい。
医者がいないこの世界では重宝しそうだね。
確かに疲れたからもう寝よう。

翌日起きたら軽い筋肉痛になってたけど、動けないほどではなかった。
状態も疲労度軽 筋肉痛になってた。
とりあえず装備を整えに行こう。

防具屋に行って頭の装備と靴を新調した。
だいぶ歩いたのですり減っていたのだ。
次に武器屋に行ってソード🗡️とダガーを研いでもらった。
その次は道具屋に行って、回復薬などを補充し準備万端でギルドに行ってゴブリン退治の依頼を受けることにした。

アリアさんにゴブリン退治の依頼がないか聞いてみるとちょうど今3人集まっていてあと1人足りてなかったらしい。
「ただ必要最低レベルが10なため、レオン様ではまだ無理ですね。」と言われたため、ギルドカードを差し出して、調べてくれて言うとアリアさんが不思議な顔でカードを検査し、俺がすでにレベル10であることを知るととんでもなく驚いていた。
「ど、どうやったらたった数日でレベル10になれるんですか?いやたしかに納めにきてた核の量とかは半端なかったですけど...
ま、まぁ条件は満たしてるのでゴブリン退治に参加可能です。」
そう言うと待ってる3人のところに案内してくれて俺のことを紹介してくれた。

剣士 アリシア レベル18  女性 Dランク
タンク バドソン レベル15   男性 Dランク
アーチャー ミド レベル13   女性    Eランク

俺がレベル10でまだFランクと知ると3人とも少し顔がひきつったが、まぁ仕方ないかみたいな感じで承諾してくれた。
まぁレベルは1番低いしね...
タンクのバドソンが話しかけてきた。
「なぁあんたゴブリンは何回か倒したことあるんだよな?」
い、いやまだ一匹しかないけど...
「おまえゴブリンだからって舐めてんのか?」
なんかすごい喧嘩腰だなこの人
「まぁまぁとりあえず4人いないと出発できないし、私達3人がしっかりしてれば大丈夫でしょ?」と1番レベルの高いアリシアが言ってくれた。
「ちっ足ひっぱんじゃねぇぞ」
バドソン口悪い。

ナビからは身体強化2倍があるから、俺はレベルは10だが実際にはレベル18くらいの力はあると聞いていたので、少しは自信があるんだけどな。それにゴブリンの倒し方も何度もシミュレーションしたり、ナビからもレクチャーを受けてるし、この前帰り際に一匹だけだけど、倒してみて全然余裕ではあったんだけどね。
まぁここは下手に出ておこう。

とりあえず1番レベルが低いので後衛で、荷物持ちを条件でならということで、3人から承諾してもらった。
マジックバックがあるからこれくらいの荷物なら入るんだけど、まぁまだ信用できないし見せない方がいいか。

何はともあれ初めてのパーティでのゴブリン退治がスタートした。
ここから20キロほど先にある小さい村でゴブリンが頻繁に現れて悪さをするようになったらしい。
今は大丈夫だが、これからドンドン増えたらヤバいらしい。
今のうちになんとかして欲しいとの依頼だった。
成功報酬は金貨10枚
2枚は全員の滞在費などの必要経費に、8枚を山分けつまり1人金貨2枚 意外と高そうに思えるが、ゴブリンの規模によっては命懸けになるので、やはりゴブリン退治の依頼は人気がないらしい。
とりあえず初日は移動と下見でゴブリンの規模を確認して2日目から討伐に移るらしい。
村まではギルドが小さい馬車を出してくれることになったので、移動は楽になった。

道中馬車の中で話しながら移動していたが、バドソンは女性2人には話しかけるが、俺のことはあからさまに無視してくる。
完全に見下されたようだな。
まぁ気が楽でいいけどさ。
ミドは大人しいが、普通に話してくれる。
彼女が小さい頃、住んでた村がゴブリンに襲われて壊滅したことがあったらしく、それ以来ゴブリン退治の依頼があれば率先して受けているようだ。

アリシアはレベルが高いこともあるけど、リーダータイプでまとめ役をかってくれる。
彼女はいいとこの生まれらしいけど、20以上歳上の男性と結婚させられそうになって、それが嫌で家を飛び出して冒険者になったらしい。
そんなこんなでいろいろと話してたら、村に到着した。
早速村の村長に会いに行くことになった。
着くなりバドソンが一言
「おい初心者、余計なこと言うんじゃねぇぞ。」
ピキッ💢マジでこいつむかつくな。

「結果で示せばいいんです。落ち着きましょう。」
ふぅナビがいてくれてよかった。
まぁいいや隅の方で、うんうんと何も言わずに話を聞いてますか。



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