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ファーストコンタクト失敗!

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スキンヘッドのいかにも騎士と呼べる整った顔に灰色の軍服からでもわかる逞しい体躯。


ただ少し呆けたように開けた口の周りにはちょいちょいちょいとお髭が…………うーん、減点。
歴戦のオーラを醸し出してかっこいいけど、38にもなって嫁の一人もいない……華街にはたまに行くらしいけど、んんんん。  

総じて…… 。

「67点?」
「……なにがだ?」
「おじさんの総合評価」
顔は中々いいけどお髭と独身って言うのがねえ、びじょとやじゅうみたいな怖い人の隣には可愛い人がいて欲しい。

「おじっ? 人の部屋に無断で現れた上に失礼だな君は!  」
「ご挨拶が遅れまして僕、悪魔です!  よろしくお願いいたします 」
「あ、あぁ…よろしく」
「これ気持ちですがどうぞ~」
ぺこっとお辞儀をし、脇に挟んでいた和紙に包まれていた箱を渡す。

「……これは?」
「さあ?」
「さあ…?」
首を傾げる僕に団長さんは眉間にしわをよせると怪訝な声を出す?。

「お母様が”しばらくお世話になる人なんだからこれ渡しなさい”って」
「……そうか、いや違くてだな、さっきも言っていたが、悪魔……?」
「はい!  おじさんを堕落させるために参りました! 」
「買い物行かないか的なノリで言われても………まぁ、こうするわな」
ん?

首を傾げた僕に騎士団長さんはずんずんと僕の前まで来ると、腰につけていた剣をゆっくりと抜いた。

え?(´・ω・`)。

「ん?  」
首元に感じるひんやりとした冷たさと殺気たっぷりのおじさんの剣呑な目。

「サクッとやるか」
「………ん??」
突然ぶわりと自分を襲う寒気と心を襲う恐怖で体が痺れが目の前がチカチカと………。

あぁ、、お父さん、初めてのお仕事で、僕、さようならします。

心なしか首元に当たる剣がとてつもなく熱く……熱く。
ふえ?


「あっ、っぢゅ……!!!  」
全ての負の感情が吹っ飛ぶほどの熱さに僕は壁際に飛び退きひりひりと赤くなる首を抑えた。

「くくっ……」
「ちょっとおじさんそれダメな奴で出来てるでしょ?!    」

ダメな奴、それは剣を作る時水の代わりに教会とかで作られた魔を払う聖水を使ったもので、…………省略すると悪魔特攻な剣。

「そうだが?」
なにを笑顔でいってくれてんの!! あぁあぁ、剣を振り上げないで!!
て、、どうしようどうしようどうしよう! いや考えている時間はないよ!



「お、おっじゃましましたぁ~!!!」
慌てて指を鳴らした僕はぼんっと白い煙幕を出しながら裏世界に逃げ込むのだった(´・ω・`ショボン)。



に、逃げるがかちいいい!!!










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