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一章 森

ぐだぐだと過ごしております

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暖かなそよ風がカーテンをたなびかせ窓から入り、緑いっぱいのの香りが部屋を満たす。



ゲームじゃあこんな感覚味わえないからこれはこれで得かな?。

そういえば……、裏には大きな桜を植えてあるとあるイベントで偶然ゲットし拠点に設置するアイテム、四季桜


植えてから約一週間くらいで苗木からそこそこのデカサに育ちどういう構造になってるのかわからないけど、年中ピンク色の綺麗な桜が咲き乱れるお気に入りの一つ。


その桜の説明文には冥府に繋がるとか桜の根っこには死体がついてるとかプレイヤーを怖がらせに



後でアルさんに教えようかな、でもまだ生えてるといいな。

何百年もたってるとか言ってたし枯れてるかも、そしたら結構落ち込むなー。

山とか川の幻想的な景色が大好きだから満開に咲く桜を見るのがすごい好きだからね。


……そろそろ起きよう。


そう思い、意識を体にむければなにやら違和感が……。





? なんかあったかいのに包まれてる感じがするような…………?


いやようなじゃなくて、する、しかもでかいごつごつとしな手で撫でられてるってことは……………。

この展開はもしや。




ゆっくりと目を開ければ目の前には穏やかな顔の居候中のアルさん……。



「おはようさん、良く寝てたな~」


輝かんばかりの笑顔の男前がすぐ近くに…………。。


めっちゃ優しい目で見られとるし、えぇ?


「おはようございます……今何時ですか? 」

とりあえずニヤニヤとした顔の人は視界から外して時間を訪ねる。

夕方くらいならお夕飯の支度をしなきゃいけないからね。


するとアルさんは立て掛けてある時計を見た。


「今は3時ちょっと過ぎ、だな」

それならまだ大丈夫だね、……さて、本題に行こうか。


「で、何で僕はアルさんの膝の上にいるんですか?」

これが世の女性だったらキュン、てラブコメが始まるのだろうけど。

なるんだろうけど僕は疑問の方が先にうかびあがる。


「ん?、結婚するんだからこれくらいいいだろう」


結婚しててもするかなぁ~? いやまてそもそも僕はあまり乗り気ではないんだけどなぁ……。


「ずっと疑問だったんですけど何でいろんな段階を飛び越して結婚に行き着くんです?、普通恋人から~とかお友達から~とかですよね?」

「あ?、そりゃ決まってんだろ」


アルさんは膝に乗ってる僕を起き上がらせて向かい合う形にするとニヤリと笑う。



「んなまどろっこしいことするよりも結婚してからのほうが色々とできることが増えるだろう? 」

それに逃げられなくしてやれるからな、と悪人のするような笑みを浮かべるアルさんに僕は首を傾げた。


? できること?、結婚してできることはんーと結婚式、同棲、とかかな?


「別に特に問題ないですよね? 」

式は置いといて、同棲ならできるよ?


「問題ないだと?おめえ結構乗り気だなぁ……、だ が、楽しみは後にとっとくほうがいいぜ」

「?、はぁ」

またにやにやとしているアルさんに怪訝な顔を浮かべる。


結婚式は確かに盛大にやるから楽しみだけど何で目が獣みたいになってるん?


「ところでさっき家の周りを散歩したんだがな、裏にあるあのでっけえ大木、ありゃあもしかしてサクラってやつであってるか?」

え~、すでに発見済み?ちょっと残念、でも桜がまだ生きてるのは嬉しいね。


「そうですよ~」

あの木ってほんと偶然、面白そうだなととあるイベントに参加して見たらいつの間にか貰った感じなんだよねー。


「前に見た異世界の勇者が咲かせた物を見たことあるが、ありゃあ」

ん? 異世界の、勇者?


「その異世界の人って……どんな人ですか?」

「一度しか会ったことねえが、確かな、半年前に聖帝国がが召喚した黒髪のし女だったぞ」


ふーん……んー。


「少しかわいそうだよな、魔王を完全に滅することができるのが勇者だからって、勝手に異世界から攫ってきちまうんだから、んで元の返す手段はないときた、そういえばお前も魔王だったか? 」

……ええと、これって……フラグ?


フラッグというか、なんというなく勇者対魔王みたいな感じ?


あぁうん……滅されたくはないかな~~~。



「で、異世界人の名前ってわかります?」

「んーとな、確かな、ミサキだっけな、なんか異世界人の特徴の一つでファミリーネームが先に来るみたいだぞ? 」


はい、つまりその勇者様はおそらく多分日本人と……んんん。



「? 何でそんなこと聞くんだ? 」

不思議そうな顔をするアルさん。


「第1は僕が異世界人の討伐対象になるかもしれないのと、あとは純粋に異世界人何て珍しいじゃないですか」

おそらく僕もその【異世界人】の枠に入ってると思うからね~……。


「そこは安心しろ、ラグーンを殺そうとするガキ供なんてこの俺が蹴散らしてやるだが確かに異世界人何て召喚か迷い子でしか現れないから珍しいよな」

迷い子て……色々持ってきてるね……先の展開が若干暗すぎてちょっと頭いたくなってきたわ……。


「ちょっと桜見たいので外行きましょう、そこでちょっとお花見もしたいですし」

「…………花見ってなんだ?」

不思議そうなアルさんは首を傾げルアルさんに僕はよいしょとソファーから降りて答える。



「綺麗な桜を見て楽しむことですね」

「つまんなそうだなおい」

「え~」

つまらなそうに口を尖らせるアルさんに僕は眉に皺を寄せる。




これだから男は………僕も男だ。


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