52 / 53
決まっていることと、彼らの予言!
しおりを挟む
一応、現在の事務総長が当日の挨拶を行いたいと言ってきたので、ほんの数分だがこの会場でお会いして、挨拶がてらお話をしただけだった。
最初は日本人?と思い、へえ、と言う感じで挨拶したが、韓国人だった。
今では韓国人が事務総長で、こんなことでもない限り、金輪際会うことの無い人種の一人だった。
彼はもっと私と話したかったようだけど、と言うのも彼ら異星人がいると、韓国語も日本語も全て共通語になるような意思伝達での会話に翻訳されるから、こんな経験はめったにないから、お試ししたいのかもしれないし、ただ単に、いま話題の宇宙人と工藤潤を見て話したかったのかもしれない。
明日が本番なのに、とも思ったが、それはともあれ、挨拶もほどほどにこの会場をこの建物から離れてもらった。
そして、私と彼ら二人はまるで上下千メートルの超高速エレベーター使い放題なごとく、UFO内に戻ったかと思うと、また、国際連合事務局総会場に表れたりしていた。
世界の報道では続々と自国の要人専用のジェット機でアメリカに向かっている様が映されていたが、結局半分以上が欠席する模様だった。
もっと悪いニュースも流れていた。
各国の足並みが揃わないのは、色々な思惑が飛び交っていて、まさにテロの標的に曝(さら)されるからでは?とか、もう彼ら異星人の母船が太陽系内に入っていて、世界の要人たちが拉致されるのではないか、と言う憶測まで流れていた。
世界の興味が、全て、ニューヨーク市のマンハッタン島に注がれ、世界は静かにその時が来るのを見守っていた。
私はそして、上空千メートルのUFO内で、静かに、ありモノの夜食を食べていた。
本当だったら、いや、映画でも良いけど、総会前夜だったら、年代物のワインを飲んだり、グルメ三昧なはずなのに、私はコンビニの鮭入りおにぎりと、カップラーメンを食べていたのだ。
これもそれも考えたら、彼ら二人組の宇宙人のせいなのだと思っている。
彼らは食べ物も飲み物も一切口にしないし、眠りもしない、全く彼らは意識体そのものであり、霊体と言っても良いが、でも触る事は出来るから、この判断が非常に難しい。
そして、例えて言うなら仙人の状態のように、霞(かすみ)を食べて生きている?と言った感じだから、私も知らず知らずの内に、食べ物が安くて簡単なものになってしまい、まあ、昔からグルメじゃないけど、そんな感じで、二人に影響されて、こんな食べ物しか食べていなかった。
「これじゃあ、最後の晩餐にもなりゃあしないな」
私は、何となくそう二人に言うでもなく、声に出してみた。
「じつは、工藤さんに話さないといけない事があるのですが、宜しいでしょうか?」
オーランド系が畏(かしこ)まっていつも喋るのに、その倍畏まって喋り出した。
「明日の事ですが、明日はかなり危険な事が工藤さんを巻き込むと予想されます。
ですから、もしよろしければ、延期になさった方が宜しいのではないかと」
「決まっているんでしょう?遥か昔から!それなのに私を止めるって言うのは、どうしたの?情でも湧いた?」
「気付いていたのですか?」
「ああ、察しの悪いのが特技なんだけど、今回だけはなんとなく察しがついたよ、だから、さっきカマをかけてみた」
「そうですか、明日は国際連合事務局には全ての要人達は来ません、そして、国際連合事務局建物から半径800メートルに、狙撃兵が20名配備され、我々や工藤さんを狙って撃ってくるでしょう」
「そして、君らは私を助けない!なぜならそれが今回の計画だから?」
「その通りです」
「そして、多分、先ほどかな、全世界の精神レベルの高い受信出来る者たちに明日の悲劇のビジョンを送信してしまっているんだよね」
「おっしゃる通りです」
「いいさ、それが運命なのならって、運命なら変えられるから、今回の場合は天命ってことかな」
その質問には、オーランド系は頷きもしなかった。
「もう寝るよ、明日の準備をしないとね」
私はそう言って、あの畳の部屋の昔懐かしい学生の頃に寝起きしていた宮城県の二階の部屋そっくりな作りのUFO内別室に入り、その当時の布団の中に潜り込んで行った。
なんとも不思議な感じだった。
まるで夢の続きにでもいるような、明日、目が醒めれば母親がいて、朝食を急いで食べて、学校に遅れないように電車に乗って通学するんだろうな。そんな事を考えていると、あっという間に睡魔に襲われ、深い眠りに就いた。
最初は日本人?と思い、へえ、と言う感じで挨拶したが、韓国人だった。
今では韓国人が事務総長で、こんなことでもない限り、金輪際会うことの無い人種の一人だった。
彼はもっと私と話したかったようだけど、と言うのも彼ら異星人がいると、韓国語も日本語も全て共通語になるような意思伝達での会話に翻訳されるから、こんな経験はめったにないから、お試ししたいのかもしれないし、ただ単に、いま話題の宇宙人と工藤潤を見て話したかったのかもしれない。
明日が本番なのに、とも思ったが、それはともあれ、挨拶もほどほどにこの会場をこの建物から離れてもらった。
そして、私と彼ら二人はまるで上下千メートルの超高速エレベーター使い放題なごとく、UFO内に戻ったかと思うと、また、国際連合事務局総会場に表れたりしていた。
世界の報道では続々と自国の要人専用のジェット機でアメリカに向かっている様が映されていたが、結局半分以上が欠席する模様だった。
もっと悪いニュースも流れていた。
各国の足並みが揃わないのは、色々な思惑が飛び交っていて、まさにテロの標的に曝(さら)されるからでは?とか、もう彼ら異星人の母船が太陽系内に入っていて、世界の要人たちが拉致されるのではないか、と言う憶測まで流れていた。
世界の興味が、全て、ニューヨーク市のマンハッタン島に注がれ、世界は静かにその時が来るのを見守っていた。
私はそして、上空千メートルのUFO内で、静かに、ありモノの夜食を食べていた。
本当だったら、いや、映画でも良いけど、総会前夜だったら、年代物のワインを飲んだり、グルメ三昧なはずなのに、私はコンビニの鮭入りおにぎりと、カップラーメンを食べていたのだ。
これもそれも考えたら、彼ら二人組の宇宙人のせいなのだと思っている。
彼らは食べ物も飲み物も一切口にしないし、眠りもしない、全く彼らは意識体そのものであり、霊体と言っても良いが、でも触る事は出来るから、この判断が非常に難しい。
そして、例えて言うなら仙人の状態のように、霞(かすみ)を食べて生きている?と言った感じだから、私も知らず知らずの内に、食べ物が安くて簡単なものになってしまい、まあ、昔からグルメじゃないけど、そんな感じで、二人に影響されて、こんな食べ物しか食べていなかった。
「これじゃあ、最後の晩餐にもなりゃあしないな」
私は、何となくそう二人に言うでもなく、声に出してみた。
「じつは、工藤さんに話さないといけない事があるのですが、宜しいでしょうか?」
オーランド系が畏(かしこ)まっていつも喋るのに、その倍畏まって喋り出した。
「明日の事ですが、明日はかなり危険な事が工藤さんを巻き込むと予想されます。
ですから、もしよろしければ、延期になさった方が宜しいのではないかと」
「決まっているんでしょう?遥か昔から!それなのに私を止めるって言うのは、どうしたの?情でも湧いた?」
「気付いていたのですか?」
「ああ、察しの悪いのが特技なんだけど、今回だけはなんとなく察しがついたよ、だから、さっきカマをかけてみた」
「そうですか、明日は国際連合事務局には全ての要人達は来ません、そして、国際連合事務局建物から半径800メートルに、狙撃兵が20名配備され、我々や工藤さんを狙って撃ってくるでしょう」
「そして、君らは私を助けない!なぜならそれが今回の計画だから?」
「その通りです」
「そして、多分、先ほどかな、全世界の精神レベルの高い受信出来る者たちに明日の悲劇のビジョンを送信してしまっているんだよね」
「おっしゃる通りです」
「いいさ、それが運命なのならって、運命なら変えられるから、今回の場合は天命ってことかな」
その質問には、オーランド系は頷きもしなかった。
「もう寝るよ、明日の準備をしないとね」
私はそう言って、あの畳の部屋の昔懐かしい学生の頃に寝起きしていた宮城県の二階の部屋そっくりな作りのUFO内別室に入り、その当時の布団の中に潜り込んで行った。
なんとも不思議な感じだった。
まるで夢の続きにでもいるような、明日、目が醒めれば母親がいて、朝食を急いで食べて、学校に遅れないように電車に乗って通学するんだろうな。そんな事を考えていると、あっという間に睡魔に襲われ、深い眠りに就いた。
0
お気に入りに追加
7
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる