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差別の無い世界は、精神レベルの進化を目指す!?
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話は一時的に変わりますが、我々は不思議でならなかったのですが、我々がもし、知的生命体を見付けたとして、もしくは見付けられたとして、どのようにその知的生命体と接するのかと言う議論が全くと言って良いほど成られなかった事が、我々の不思議な一つでもあり、ある意味、我々は傲慢な存在だったのかもしれません。
我々の精神はある意味いつも一定であり、突然の暴力や不条理な扱いや、目を覆う大惨事を本当に経験しなくなってきたことも影響されているのでしょう。
そう考えると、全てに置いて平等と平均化の世界にも長期的な維持の中で、また新しい不具合が出て来たのですね。
しかし、それすら、我々の多くは全く気付かなかったのですから。
我々はそして、ある星を破壊してしまった。
その時に、我々はまるで何かの大いなる力により、全く分かち合えない者へと別れさせられたのかもしれません。
それとも、もしくは物質社会の限界点が精神世界のドアを開く合図だったのかもしれません。
そして、我々は急速にと言っても人類の時間からすると、まだまだ、長い時間が費やされるのですが、精神世界、精神レベルを探求する者たちが増えていきました。
全く新しい感覚、他者の事を自分よりも大事に思うと言う考え方です。
実は合理主義の中でも、相手の事を考えての思想はありました、が、それは、間違いなく、自分の利益に返ってくると言う、利己的でもあり全体主義的な考えでもありました。だから、我々は全ての我々の分身でもある仲間の共有の中で、より良い快適な生活を維持し続けていたのだし、ストレスの無い秩序に沿った世界を構築し続けて来ました。
他者の事を考えるとは文字通り自分と外見上も能力上も一緒な他者であり、その他の我々では無い知的ではない生物、そう、動植物にとっては相手の事を全くと言って良いほど考えてはいませんでした。ですから、我々の生活を維持する為の食料としての動植物は、完全に我々の合理主義の思想のもとに管理され、生産される物に成り下がっていたのです。
そして、その事に就いて、我々は全く無関心であり、彼らの事を考えると言う事自体にいきつくことはありませんでした。
その究極の行為が、他の星を破壊してしまったのですが。
また、話が横にそれてしまいましたが、そうです、全く新しい感覚、他者の事を自分よりも大事に思うと言う考え方は、まさに我々以外の全てに対して、考えると言う事です。考えると言うよりは、そちら側に感情移入をし、一体化すると言っても良いのかもしれません。
この感覚は、実は全ての生物の基本なのですが、我々は長年の間違った思想に覆われた、我々だけが全てであると言う、しかしそれさえも、気付く事が無いほどに、システマティックに形成された社会の中で、我々は罪悪を抱えながらも知らないで生きて来たのです。
まったくもって、不謹慎な生命体であり、よくもここまで、我々は生き続けて来たものだと、今、振り返ってもぞっとする話です」
キャメロン系の話は、まるで私たち日本人の問題でもあった。
いや、全人類の事なのかもしれなかった。
最近の問題だと、マグロの問題か?
世界的に絶滅の危機に瀕している動物を、自分の生活維持の為に正当化する人間の醜さ、それとも、そのことを日本の政治や行政が事前にことの重大さを把握していたり、世界とのコミュニケーションをもっと密に行っていれば、最悪の事態が起きる前に、前倒しに処理できることと思われるが、そんなことは事態が大きくならないと、全ては動かない。
それは、まさしく自分の身になって考えないからだ。
それは、自分以外の事に対して、まったくの無関心に他ならないからだ。
私達は、自分の身に起きない限り、悲惨な目に自分の身が降りかからない限り、決して人の痛みを理解することなど出来ないし、ましては自分以外では無く人間以外の、動植物に対しては、一日の内で一瞬でも、ものの数秒でも思いを馳せることなど皆無なのだ。
その傲慢になり過ぎた人類に、審判を下すのなら、私では無く、野生の動物の方がよっぽど資格があり、相応しいのでは、と、一瞬考えたほどだ。
キャメロン系の星の話を聞いていながら、私自身も、得も言われぬ嫌悪感を抱いていた。
自分が世間に対して抱く、不満や、その不満の正当性よりも、私が、私達が、犯してきた他の生命体に対する理不尽な行為を、私達はもっと深く認識するべきであり、そのあらゆる犠牲の上で私達は生きていると言う事を。
我々の精神はある意味いつも一定であり、突然の暴力や不条理な扱いや、目を覆う大惨事を本当に経験しなくなってきたことも影響されているのでしょう。
そう考えると、全てに置いて平等と平均化の世界にも長期的な維持の中で、また新しい不具合が出て来たのですね。
しかし、それすら、我々の多くは全く気付かなかったのですから。
我々はそして、ある星を破壊してしまった。
その時に、我々はまるで何かの大いなる力により、全く分かち合えない者へと別れさせられたのかもしれません。
それとも、もしくは物質社会の限界点が精神世界のドアを開く合図だったのかもしれません。
そして、我々は急速にと言っても人類の時間からすると、まだまだ、長い時間が費やされるのですが、精神世界、精神レベルを探求する者たちが増えていきました。
全く新しい感覚、他者の事を自分よりも大事に思うと言う考え方です。
実は合理主義の中でも、相手の事を考えての思想はありました、が、それは、間違いなく、自分の利益に返ってくると言う、利己的でもあり全体主義的な考えでもありました。だから、我々は全ての我々の分身でもある仲間の共有の中で、より良い快適な生活を維持し続けていたのだし、ストレスの無い秩序に沿った世界を構築し続けて来ました。
他者の事を考えるとは文字通り自分と外見上も能力上も一緒な他者であり、その他の我々では無い知的ではない生物、そう、動植物にとっては相手の事を全くと言って良いほど考えてはいませんでした。ですから、我々の生活を維持する為の食料としての動植物は、完全に我々の合理主義の思想のもとに管理され、生産される物に成り下がっていたのです。
そして、その事に就いて、我々は全く無関心であり、彼らの事を考えると言う事自体にいきつくことはありませんでした。
その究極の行為が、他の星を破壊してしまったのですが。
また、話が横にそれてしまいましたが、そうです、全く新しい感覚、他者の事を自分よりも大事に思うと言う考え方は、まさに我々以外の全てに対して、考えると言う事です。考えると言うよりは、そちら側に感情移入をし、一体化すると言っても良いのかもしれません。
この感覚は、実は全ての生物の基本なのですが、我々は長年の間違った思想に覆われた、我々だけが全てであると言う、しかしそれさえも、気付く事が無いほどに、システマティックに形成された社会の中で、我々は罪悪を抱えながらも知らないで生きて来たのです。
まったくもって、不謹慎な生命体であり、よくもここまで、我々は生き続けて来たものだと、今、振り返ってもぞっとする話です」
キャメロン系の話は、まるで私たち日本人の問題でもあった。
いや、全人類の事なのかもしれなかった。
最近の問題だと、マグロの問題か?
世界的に絶滅の危機に瀕している動物を、自分の生活維持の為に正当化する人間の醜さ、それとも、そのことを日本の政治や行政が事前にことの重大さを把握していたり、世界とのコミュニケーションをもっと密に行っていれば、最悪の事態が起きる前に、前倒しに処理できることと思われるが、そんなことは事態が大きくならないと、全ては動かない。
それは、まさしく自分の身になって考えないからだ。
それは、自分以外の事に対して、まったくの無関心に他ならないからだ。
私達は、自分の身に起きない限り、悲惨な目に自分の身が降りかからない限り、決して人の痛みを理解することなど出来ないし、ましては自分以外では無く人間以外の、動植物に対しては、一日の内で一瞬でも、ものの数秒でも思いを馳せることなど皆無なのだ。
その傲慢になり過ぎた人類に、審判を下すのなら、私では無く、野生の動物の方がよっぽど資格があり、相応しいのでは、と、一瞬考えたほどだ。
キャメロン系の星の話を聞いていながら、私自身も、得も言われぬ嫌悪感を抱いていた。
自分が世間に対して抱く、不満や、その不満の正当性よりも、私が、私達が、犯してきた他の生命体に対する理不尽な行為を、私達はもっと深く認識するべきであり、そのあらゆる犠牲の上で私達は生きていると言う事を。
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