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現在の日本での雇用システムと彼らの星の比較は土台無理ですね
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その事に対して、これが今現在住んでいる工藤さんの人類がある状態を比較しているつもりはありませんし、我々の社会の様に導いていけば正解ではないのですか、と言う模範解答を提示しているつもりも毛頭ありません。
ただ、実際にあった、遥か遠くの昔の星の出来事を、出来るだけ私的な部分が含まず、主観的な公平な立場になってお話ししたかったのです。
事実だけを、まるで、地球上に蔓延っている監視カメラや隠しカメラ、盗聴用のカメラやマイクの様に、ただ機械的な記録を再生するかのように、我々の星を紹介したかったのです」
私は、キャメロン系が話す、彼らが嘗て住んでいたであろう星を、上手く想像することは出来なかったが、例えて言うなら、この地球上の出来事として、想像するならば、地球上の人間は全て、人種がアングロサクソン系で、白人で、男はオーランド・ブルームであり、女はキャメロン・ディアスであり、その人々が子供からお年寄りまでもいるが、先天的な障害者は一切いない社会で、政府は無く、金融も無く、ただ、必要とされるべく、合理的な考えのもと物質が作られ、社会が構築され、全てに平均化された人々により混乱はなく、理不尽な暴力も無く、貧富の差や、いわれなき差別も無い世界は、私にとっても充分な理想郷であり、一つの完成された世界に思えた。
ましてや一人平均7万年(地球年齢での計算)も生きるのだから、ほとんど不老不死状態だし、7万年と言う気が遠くなる時間を生きるのだから、もう考え方自体がそもそも変わっていると思うし、行き着く人類の理想も、完全にその社会に他ならないと思えた。
もし、本来の自分、工藤潤ならば、今現在も池袋なのか最寄りも埼玉県内のハローワークで求人検索をし、何時間か待たされて紹介用紙を発行してもらい、履歴書と職務経歴書と一緒に自称紹介された企業に郵送するのだが、応募数が異常に多いのか、書類選定だけで2週間から下手すれば1カ月も時間がかかり、面接に扱(こ)ぎ付けるのが1割にもみたなかった。
そんな絶望的な日本経済の中で、圧倒的な貧富に差が生まれ、理不尽な扱いを受ける人々も増え、どう考えても合理的にもなれない、理不尽で希望や生きる意味でさえも奪われかねない社会が、本当の現実としたら、私が、彼らが言っているように、なにをしても良いのなら、今の日本のシステムを一気に壊して、政党も政治形態も金融も、全てを一旦なしにして、再構築を図り、今までの既得権にしがみ付いてきた奴らと、資産を全て一般国民や必要とされる所に投入してやる。
そう考え始めると、突然の憤りを私は感じ始めていた。
完全に巻き込まれ系の事件なのに、日本の警察は!政府は、もしくはアメリカは、世界は強行突破的に理不尽な権力の元、私の家に勝手に上がり込んで家宅捜査をしたり、日本のマスコミも視聴率が取れるからと、私の家族までも勝手に取材し、出演させ、プライベートまでも無残にも曝け出された。
みんな見たのだろう?40歳のリストラおやじのことを、これが現実だってことを、それとも、この状態事態も私が周到に計画していた陰謀だってか?
「先ほども話しました、我々が宇宙に進出することのジレンマでしたが、我々は完全なる同一民族であり、完全に平均化された知的生命体でしたから、反対に全く我々とは違う知的生命体、そう、我々にしたら、未知の宇宙人が他の星にもいると仮定すると、仮想敵国と言う思想が生まれ、その存在を合理的に立証したり研究する事を目的として、我々は一致団結することが出来たのです。それも長きに渡ってジレンマを抱えていた宇宙への開発研究にです。
その時代は、ある意味、我々がもっとも団結した時代でもあり、もっとも我々の理想とすべく、来るべく宇宙時代の幕開けを願っていました。
その頃は簡単な星と星との行き来をする技術はあり、比較的近くの惑星探査には日々、その宇宙船から膨大な量の情報が寄せられてきました。基本的には、その星の大気や成分、そして、もし、そこに長きに渡って我々の一部が移住すると仮定しての予算とシミュレーションでしたが、我々は態々、この快適な生活を捨てて、その星に住むと言う合理的に説得されるものが無く、魅力を一切感じていませんでした。
ですから、もっぱら、その星の物質や資源の探査と採掘作業を行い、移民計画は無くなり、と言いますか、移民を考えるに当たっては、完全に今我々が済んでいる星と同じ状態でないと、その議論にも上げられなくなりました。
そして、我々がもっとも期待している、我々以外の知的生命体の発見こそが、我々の興味であり、生甲斐みたいなものだったのかもしれません。
面白い事に、我々の世界では、人類の様な未確認な情報、つまりUFOな情報が一切なかったのです。
一切ないと言いますか、あることはあったのですが、その未確認な飛行物体だったり現象を、我々は徹底的に調査し、捜査し、究明して行きました。
そのことの原因や事実を調査する為に長い年月がかかることもありましたが、それでも解明されるまで、調査研究が開始され、そのリーダーは決まって、その発見者がなっていました。だから、仮にその発見者がアパレル関係の女性販売員だとしても、その未確認情報からその女性は、その未確認情報の調査員となり、ある事務局に手続きをすることによって、必要とされる人物、機器類等が即座に手配され、全く合理的と言って良いほど迅速に、調査研究プロジェクトチームが発足し、一刻も早い究明のためのプロジェクトが進行して行くのです。
ですから、もし万が一、ただの悪ふざけや、悪戯まがいだと、ことが大袈裟なまでのプロジェクトに発展するから、めったなことでの嘘は出来ないし、また、嘘かどうかも、その発見者であり目撃者を徹底的に色々な検査で調査分析し、ただの身間違いか、勘違いか、場所や時間帯などでの簡単に出来る調査を行った後、それでもまだ分からない部分があった場合、プロジェクトが発足するので、実に真面目で合理的で、しかも、第一発見者による完全に全権を委ねられたプロジェクトですから、全世界の注目になることもしばしばです。
そして、だからこそ、大体の未確認は科学的な見地から説明できる答えが殆どであり、が、しかし、その研究開発から、次世代の技術的進歩の気付きを与えられるので、そのことからもかなり合理的な方法でもあり、徹底的な解明により、未確認だったり、実しやかに流される誤認的な情報は無いに等しかったのです。
ですから、我々にとって、我々以外に我々以上の遥か突出している文明を持った存在がいることへの不信感や絶望感が蔓延しつつあり、実際、他の星に、生命体を見付ける事は出来たのですが、知的レベルでの生命体は見付からなかったのです。
ですから、我々の様に他の星に知的生命体を探し続ける、存在が果たしているのか?と、疑わしくなってきて、反対にこの全宇宙の中でも、我々だけしか、この状態まで、所謂、知的生命体までには成らなかったのではと言う、エリート理論が一時持て囃(はや)されました。
そして、このエリート意識が、ある問題を予言するキーワードともなっていたのです。
ただ、実際にあった、遥か遠くの昔の星の出来事を、出来るだけ私的な部分が含まず、主観的な公平な立場になってお話ししたかったのです。
事実だけを、まるで、地球上に蔓延っている監視カメラや隠しカメラ、盗聴用のカメラやマイクの様に、ただ機械的な記録を再生するかのように、我々の星を紹介したかったのです」
私は、キャメロン系が話す、彼らが嘗て住んでいたであろう星を、上手く想像することは出来なかったが、例えて言うなら、この地球上の出来事として、想像するならば、地球上の人間は全て、人種がアングロサクソン系で、白人で、男はオーランド・ブルームであり、女はキャメロン・ディアスであり、その人々が子供からお年寄りまでもいるが、先天的な障害者は一切いない社会で、政府は無く、金融も無く、ただ、必要とされるべく、合理的な考えのもと物質が作られ、社会が構築され、全てに平均化された人々により混乱はなく、理不尽な暴力も無く、貧富の差や、いわれなき差別も無い世界は、私にとっても充分な理想郷であり、一つの完成された世界に思えた。
ましてや一人平均7万年(地球年齢での計算)も生きるのだから、ほとんど不老不死状態だし、7万年と言う気が遠くなる時間を生きるのだから、もう考え方自体がそもそも変わっていると思うし、行き着く人類の理想も、完全にその社会に他ならないと思えた。
もし、本来の自分、工藤潤ならば、今現在も池袋なのか最寄りも埼玉県内のハローワークで求人検索をし、何時間か待たされて紹介用紙を発行してもらい、履歴書と職務経歴書と一緒に自称紹介された企業に郵送するのだが、応募数が異常に多いのか、書類選定だけで2週間から下手すれば1カ月も時間がかかり、面接に扱(こ)ぎ付けるのが1割にもみたなかった。
そんな絶望的な日本経済の中で、圧倒的な貧富に差が生まれ、理不尽な扱いを受ける人々も増え、どう考えても合理的にもなれない、理不尽で希望や生きる意味でさえも奪われかねない社会が、本当の現実としたら、私が、彼らが言っているように、なにをしても良いのなら、今の日本のシステムを一気に壊して、政党も政治形態も金融も、全てを一旦なしにして、再構築を図り、今までの既得権にしがみ付いてきた奴らと、資産を全て一般国民や必要とされる所に投入してやる。
そう考え始めると、突然の憤りを私は感じ始めていた。
完全に巻き込まれ系の事件なのに、日本の警察は!政府は、もしくはアメリカは、世界は強行突破的に理不尽な権力の元、私の家に勝手に上がり込んで家宅捜査をしたり、日本のマスコミも視聴率が取れるからと、私の家族までも勝手に取材し、出演させ、プライベートまでも無残にも曝け出された。
みんな見たのだろう?40歳のリストラおやじのことを、これが現実だってことを、それとも、この状態事態も私が周到に計画していた陰謀だってか?
「先ほども話しました、我々が宇宙に進出することのジレンマでしたが、我々は完全なる同一民族であり、完全に平均化された知的生命体でしたから、反対に全く我々とは違う知的生命体、そう、我々にしたら、未知の宇宙人が他の星にもいると仮定すると、仮想敵国と言う思想が生まれ、その存在を合理的に立証したり研究する事を目的として、我々は一致団結することが出来たのです。それも長きに渡ってジレンマを抱えていた宇宙への開発研究にです。
その時代は、ある意味、我々がもっとも団結した時代でもあり、もっとも我々の理想とすべく、来るべく宇宙時代の幕開けを願っていました。
その頃は簡単な星と星との行き来をする技術はあり、比較的近くの惑星探査には日々、その宇宙船から膨大な量の情報が寄せられてきました。基本的には、その星の大気や成分、そして、もし、そこに長きに渡って我々の一部が移住すると仮定しての予算とシミュレーションでしたが、我々は態々、この快適な生活を捨てて、その星に住むと言う合理的に説得されるものが無く、魅力を一切感じていませんでした。
ですから、もっぱら、その星の物質や資源の探査と採掘作業を行い、移民計画は無くなり、と言いますか、移民を考えるに当たっては、完全に今我々が済んでいる星と同じ状態でないと、その議論にも上げられなくなりました。
そして、我々がもっとも期待している、我々以外の知的生命体の発見こそが、我々の興味であり、生甲斐みたいなものだったのかもしれません。
面白い事に、我々の世界では、人類の様な未確認な情報、つまりUFOな情報が一切なかったのです。
一切ないと言いますか、あることはあったのですが、その未確認な飛行物体だったり現象を、我々は徹底的に調査し、捜査し、究明して行きました。
そのことの原因や事実を調査する為に長い年月がかかることもありましたが、それでも解明されるまで、調査研究が開始され、そのリーダーは決まって、その発見者がなっていました。だから、仮にその発見者がアパレル関係の女性販売員だとしても、その未確認情報からその女性は、その未確認情報の調査員となり、ある事務局に手続きをすることによって、必要とされる人物、機器類等が即座に手配され、全く合理的と言って良いほど迅速に、調査研究プロジェクトチームが発足し、一刻も早い究明のためのプロジェクトが進行して行くのです。
ですから、もし万が一、ただの悪ふざけや、悪戯まがいだと、ことが大袈裟なまでのプロジェクトに発展するから、めったなことでの嘘は出来ないし、また、嘘かどうかも、その発見者であり目撃者を徹底的に色々な検査で調査分析し、ただの身間違いか、勘違いか、場所や時間帯などでの簡単に出来る調査を行った後、それでもまだ分からない部分があった場合、プロジェクトが発足するので、実に真面目で合理的で、しかも、第一発見者による完全に全権を委ねられたプロジェクトですから、全世界の注目になることもしばしばです。
そして、だからこそ、大体の未確認は科学的な見地から説明できる答えが殆どであり、が、しかし、その研究開発から、次世代の技術的進歩の気付きを与えられるので、そのことからもかなり合理的な方法でもあり、徹底的な解明により、未確認だったり、実しやかに流される誤認的な情報は無いに等しかったのです。
ですから、我々にとって、我々以外に我々以上の遥か突出している文明を持った存在がいることへの不信感や絶望感が蔓延しつつあり、実際、他の星に、生命体を見付ける事は出来たのですが、知的レベルでの生命体は見付からなかったのです。
ですから、我々の様に他の星に知的生命体を探し続ける、存在が果たしているのか?と、疑わしくなってきて、反対にこの全宇宙の中でも、我々だけしか、この状態まで、所謂、知的生命体までには成らなかったのではと言う、エリート理論が一時持て囃(はや)されました。
そして、このエリート意識が、ある問題を予言するキーワードともなっていたのです。
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