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我々が住んでいた星は地球の100倍くらいの大きさでした

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「我々が住んでいた星は地球の100倍くらいの大きさでした、そして恒星、と言うか太陽は、太陽系の太陽の千倍か1万倍の大きさがあり、その太陽の軌道を地球の年月で言う千年で1周していた、そんなところから来たとだけ話しておきます。
簡単な自己紹介みたいなことですが、始めさせていただきます。
千年で一周ですが、我々は人類と同じような進化の形態を歩んできました。
その頃は、と言ってももう何億年も前の話なのですが、重力は地球よりも強く、50倍くらいはあったのかな、大気もあり、やはり呼吸しながら生きていたと思います。
人類と同じように動植物があり、雄と雌があり、人類と同じようにその動植物の中から知能が発達し、文明ってやつですかね?を、形成していきました。
そして、文明と共に、戦争が繰り返し起こり、文明=物質社会が長い間我々の意識を支配しました。
何度かの大きな大戦が起こり、その都度、あらゆる地獄の苦しみを味わい、本当にゆっくりとした感じではありましたが、意識の向上を図ることを第一と考える人々が増えて行きました。
それにはある一定の科学の発達も必要ではありましたが、所謂、エネルギー問題ですね。
我々の星も地球以上に疲弊していましたから、クリーンなエネルギーは是が非でも必要ではありました」

私は、UFO内にある私が座っているソファーよりもちょっと離れて、私が座っている白いソファーと同じ規格サイズに、やはり同じように、目の前には何十台、奥のモニターまで入れると数百台はあるモニターを、私と同じようにチェックなのか、ただ、何となく見ているのか分からないが、私を見る訳ではない態勢で、そんなことを話していた。

そして、私は、そのオーランド系が話す内容を、自分の頭にイメージしながら、聞いていた。

「文明というものは、面白いもので、我々の生活を嘗(かつ)てないほど便利にしていきます。
昔なら生活の為にしなくてはいけなかったあらゆる作業等、その行為すらいらなくなるのです。
機械なのか我々のようなモノなのか、忘れてしまいましたが、そのテクノロジーによって、我々は日常的なやるべきことからは解放され、しかし、反対にやらなくてもいいことを、やる羽目になってきました。
今、思うと、全く無駄なことを時間をかけてやっていました。
我々の意識は完全に物質社会の檻に閉じ込められていたのです。
しかし、中にはごく僅(わず)かだけれども、精神意識の向上を第一と考える人々もいたことは事実ですが、その考えでさえも文明の発展、科学の発展により蔑(ないがしろ)にされていたことは事実です。
人類には奇跡を信じると言う、精神意識レベルを考えるのに最適な手段と言いますか、が、あったので良かったのですが、我々には奇跡と言う概念が無かったのです。
全ては完全な真理があり、それを解明することこそが、幸福と考えていたのでしょう。
そして、我々はもう一つ、人類からすると、意識レベル向上を阻害するものがありました。
寿命です。
人類は地球歴で、太陽が地球を70~80周りすれば、自然に肉体は酸化し、朽ち果てて行くのですが、我々もだいたい同じなのですが、我々の星で70周をするということは、地球歴で70000周することになります」

私は驚いて、思わずオーランド系とキャメロン系を見てしまった。地球歴で7万歳、ウルトラマンの歳も確か地球歴で何万歳とか、小学館かなにかのウルトラマン大図鑑に書いてあったよな、と思い出していた。

「我々には酸化すると言うメカニズムがあまり無かったのでしょう。
そして、ウィルスによる人体の攻撃も少なかった。
食糧難には、一時的に陥ったが、テクノロジーの進歩により、それもいつしか解決され、煙の様になくなりました。
ただ、世界は圧倒的な物質社会の檻の中に飼われていたのです。
それが地球歴では本当に気が遠くなるぐらいまで、続き、物質社会が続いているからこそ、我々は戦争を止めることが出来ないと言う考えが芽生えてきました」

「随分、のんびりとした話でしょう。
それに、あれに気付いたのは私が早いんじゃない?」

キャメロン系がオーランド系の話を遮って話し出した。

「服に穴が開くじゃない、擦り切れたのか、何なのかはっきりとした原因が分からないのに穴が開くことがあるじゃない?そんなときに、その穴の繊維はどこに行ったのかと真剣に考えるの、それと一緒じゃない?」

「意味わかんね~」

私はそう言ったが、二人は穏やかにそう話していた。
それは、どうでもいい話なのだけれども、妙に懐かしく感じた。
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