5 / 45
98階!超高層ビルからの脱出
しおりを挟む
ビルの通路は窓が左右に無い建物の内側だから、薄暗く、遠くに見える小さな光源?
を頼りに、ゆっくりと慎重に歩み出した。
通路の床には、所々に書類が散乱していて、このビルもパニック状態であった事が伺えた。
ビルの中央部に行くほど、暗闇は濃くなり、目が慣れてこないと、よく見えなかった。
真中に差し掛かった時、T字路な部分があり
真っ暗な空間が広がっていたので、思わず、スマホを海中電動代わりに取り出して、辺りを見回した。
ビル中央部にある、6機のエレベーターの待ち合い空間(通路)で、エレベーター待ち合い部分がビルの丁度真中になり、形としてはHの横棒の部分が、私がいる部分で、真ん中だから最も薄ぐらい、または暗闇に近い場所だ。
早速!エレベーター部分の呼び出しボタンを押したが、そもそも電気が来ていない。
呼び出しボタンのランプが点いていなのだから、仕方が無い。
一瞬!予備電源?を考えたが、止めた。
どうも、私には、自分でも分からない能力があるらしいことが、徐々に分かってくるのだが、それはまた時間が経過してからだが。
とりあえず、がっかりしながらも、またスマホの明かりを頼りに小さな光源の場所に辿りつくと、そこには小さくドア?非常用のビル内の階段口のドアが小さく開いていて、ビル内階段口の上部に小さな天上窓があり、そこから太陽の日差しが降り注ぎ、その光が、少し開いていた非常用階段口の隙間から洩れていたのだ・・・
非常階段の下を恐る恐る見てみると、下にはやはり電灯の明かりは無く、漆黒の闇?がビルの底深くに続いているようだった。
私はとりあえず、辛うじて開いていた非常階段口の通路を近くにあったゴムのストッパーを挟み込んで全開にして、次の下の階に行く事にした。
行く前に今まで移動してきた通路を見てみたら、光が今まで暗闇だった通路を照らし、書類で散らばっていたり、なにか工具のようなモノが散乱している光景が広がっていたが、まずはこのビルから脱出することだけを考え始めた。
次の階の非常階段通路ドアを開いたが、中は真っ暗で、音と言えば、微かに聞こえるビル風?だった、そして、時折、ビルが揺れるみたいに感じて、その都度、私は軽い眩暈に襲われて、へなへなと階段の手すりに掴まってしゃがんだ。
1階、1階、中のフロアーを散策など、時間の無駄?に、感じた。
私は、自分がまだ体力がある内に、出来るだけ、階段を降りて、地上に着いた方が良いのでは?と考えた。
何よりも、停電しているビルの中は、先程の卵型機器の中ではないが、それに匹敵する感じの暗闇が非常階段の奥深く続き、ましてやスマートフォンの電源だって、いつ無くなるか分からないのだから、兎に角!急いで、階段を降りることにした。
この非常階段は中央に空間は無く、人が間違って落ちる心配は無かった。
だが、やはり暗闇と言うモノは、人間の精神を弱くするモノで、軽いパニックが断続的に襲いかかり、その都度、私は階段に座って、深呼吸をして、心の不安を落ち着かせた。
スマートフォンの電源は定期的に一定の時間が経つと省エネモードなのか、画面の電気が消え、その都度、漆黒の闇が辺りを支配し、あとは非常階段口に微かに聞こえるビル風?の音!や、何処かから聞こえる、ビルの下の方から聞こえる、壁に何かがぶつかる音?の、ようなモノ音が、本当に微かに聞こえて?ビル風?なのか、なんなのか?全く分からなかった。
私は、軽いパニックが大分!収まってきたので、また、ゆっくりと歩き出した。
出来るだけ、スマートフォンの電源を使いたくなかったので、注意深く足元に気を使いながら、暗闇に目を馴らそうと、集中した。
そうすると、段々とだが、暗闇に目が慣れてきて、なんとなく、周りが見えるようになって来た。
先程の、卵型遮断機器の中での本当の真っ暗闇からすると、微かにでも見える?と言う事が、こんなに精神を安定されるって事に、改めて思い知らされた。
ゆっくりと、階段を降りていき、自分なりに階段をおりたフロアーのドアノブを確認し、数を数えていた。
先程、ビルの最上階のエレベーター待ち合いホールでの階数ボタンを調べたら、98階!のボタンが最後に記載されていて、驚いた事を思い出した。
98階!
今、私は丁度!40階をドアノブで数えたばかりだ。
なんとか、ビルの半分近く?まで、降りたって訳だ。
そう言えば、今現在の時刻は?
真っ暗闇の中で、スマートフォンの画面を人差し指で触れて、画面がパッと光った。
私は目を細めながら、画面に記載されている時間を読み取った。
時刻は15:12だった。
結構時間が経過していた。
この調子だと、地上に着くころには夕方?夜になってしまう。
それに、階段を無心で歩いている内に、猛烈にお腹が空いている事も思い出してしまったようだった。
私は、一体、何日、食べモノを食べていなのだろう?
兎に角!私は急いでこの階段を降りることに、意識を集中するよう勤めながらも、今までの経緯も薄暗い階段の辺りを見ながら、考えていた。
私の名前は北村大樹らしい。
自分とそっくりな?いや、自分の写真?
証明写真が、社員証のプラスチックカードに乗っていたのだから、間違い無く、ここのビルの、しかも、この超高層ビルの最上階?
ペントハウスのオフィスで命からがら、あの卵型遮断機器から脱出したのだから、多分!私のオフィスで、私が自ら、あの忌々しくも、絶叫!状態となった機器に入っていたのだろう。
そして、何らかの原因?
多分!外部からの要因?先程、ワンセグTV放送で観た、謎のウイルス?が東京都内?または一都3県までに感染拡大して、一気に首都圏がパニックになり、首都圏が麻痺し、このビルも停電した?と言う事なのか?
この辺も、よく分からなかった。
謎のウイルス?
空気感染は今の処?確認されていない?
鳥インフルエンザウイルスの最新版?
なんにしても、ウイルスが外部で蔓延しているってことは、下手にビルの下に降りない方が良いのではないのか?
もしかしたら、ビルの屋上に出て、ヘリコプターの救援を待った方が、より、安全ではないのか?
私は階段を降りる歩みを止め、階段の踊り場に腰を降ろして考え込んだ。
なんにしても、情報が無さ過ぎる。
私は電源が無くなるのを覚悟しながら、今度は110番の数字をタッチパネルに押し始め、発信画像を押した。
電話から電話へのアイコンイラストとアニメが映り、110番へのコール音が鳴り響き、本当に安堵した。
考えたら、最初っから、スマートフォンが見付かった時点で、そうするべきであったのだ。
まぁ、思い出すと、記憶を完全に忘れてしまった事態と、ビル全体が停電による、固定電話が使えなかったショックも踏まえ、パニックでスマホの本来の使い方!
携帯電話としての使い方を、すっぽり抜け落ちていたのが、何となく伺えた。
何と言っても、原因の大きな一つは、自分が誰なのか?全く思い出せない、記憶喪失になっていることが、最大の原因だったからだ。
今、自分にある情報は、自分の名前が北村大樹?と言う事だけだ。
そして、その名前を知った現在の自分は、それでも全く、昔の記憶を思い出せないでいる。しかも、1ミリたりとも思い出せる気配?
と言うか、映画やドラマのような、記憶が甦る時の前兆?激しい頭痛?や、吐き気?みたいな症状が全く無く、反対に今!お腹が凄い音でグ~っと鳴っただけだった。
110番の呼び出し音が10コールを超えたが、全く出る気配を感じなかった。
私は一度切って、また再度掛け直し、今度は20回以上コールしたが、一向に出る気配が無かった。
もう一度掛け直すと、話し中の音がして、結局電話は繋がらなかった。
これは、凄く!ただ事では無い!
そう思い、次の行動をどうするべきか?考え込んだ。
とりあえず、また、スマホからワンセグを呼び出して、番組を見ようとしたが、電波?なのか?感度が悪く、映らなく、仕方なく、まずは降りることにした。
兎に角!まず考えたのは、ビルの下の階に行けば!地上から3階位の処には、レストラン?コンビニ?食料品売り場があるような気がして、そこで、取り合えず腹ごしらえ出来ると考えたからだ。
腹が減っては戦が出来ぬ?って感じだ。
私は、そう決めたら、出来るだけ早く、階段を下り始め、一気に50階以上降りたので、今度は、1階、1階、非常階段のドアを開けて、中を覗き込んだ。
何階かそんな感じで、ドアを開けて中の様子を伺っていると、急に部屋が明るいフロアーが目に飛び込み、またまた、外の光が眩しくて、薄眼になりながら、その階のフロアーを見回した。
そこはオフィスでは無く、商店街?色々な店舗が間借りしているフロアーな感じがして、ビルの四方が見渡せる感じで、仕切りがあまり無いから、巨大な数十カ所の柱以外から外の光が差し込んでいて、フロアーの雰囲気が一望できた。
を頼りに、ゆっくりと慎重に歩み出した。
通路の床には、所々に書類が散乱していて、このビルもパニック状態であった事が伺えた。
ビルの中央部に行くほど、暗闇は濃くなり、目が慣れてこないと、よく見えなかった。
真中に差し掛かった時、T字路な部分があり
真っ暗な空間が広がっていたので、思わず、スマホを海中電動代わりに取り出して、辺りを見回した。
ビル中央部にある、6機のエレベーターの待ち合い空間(通路)で、エレベーター待ち合い部分がビルの丁度真中になり、形としてはHの横棒の部分が、私がいる部分で、真ん中だから最も薄ぐらい、または暗闇に近い場所だ。
早速!エレベーター部分の呼び出しボタンを押したが、そもそも電気が来ていない。
呼び出しボタンのランプが点いていなのだから、仕方が無い。
一瞬!予備電源?を考えたが、止めた。
どうも、私には、自分でも分からない能力があるらしいことが、徐々に分かってくるのだが、それはまた時間が経過してからだが。
とりあえず、がっかりしながらも、またスマホの明かりを頼りに小さな光源の場所に辿りつくと、そこには小さくドア?非常用のビル内の階段口のドアが小さく開いていて、ビル内階段口の上部に小さな天上窓があり、そこから太陽の日差しが降り注ぎ、その光が、少し開いていた非常用階段口の隙間から洩れていたのだ・・・
非常階段の下を恐る恐る見てみると、下にはやはり電灯の明かりは無く、漆黒の闇?がビルの底深くに続いているようだった。
私はとりあえず、辛うじて開いていた非常階段口の通路を近くにあったゴムのストッパーを挟み込んで全開にして、次の下の階に行く事にした。
行く前に今まで移動してきた通路を見てみたら、光が今まで暗闇だった通路を照らし、書類で散らばっていたり、なにか工具のようなモノが散乱している光景が広がっていたが、まずはこのビルから脱出することだけを考え始めた。
次の階の非常階段通路ドアを開いたが、中は真っ暗で、音と言えば、微かに聞こえるビル風?だった、そして、時折、ビルが揺れるみたいに感じて、その都度、私は軽い眩暈に襲われて、へなへなと階段の手すりに掴まってしゃがんだ。
1階、1階、中のフロアーを散策など、時間の無駄?に、感じた。
私は、自分がまだ体力がある内に、出来るだけ、階段を降りて、地上に着いた方が良いのでは?と考えた。
何よりも、停電しているビルの中は、先程の卵型機器の中ではないが、それに匹敵する感じの暗闇が非常階段の奥深く続き、ましてやスマートフォンの電源だって、いつ無くなるか分からないのだから、兎に角!急いで、階段を降りることにした。
この非常階段は中央に空間は無く、人が間違って落ちる心配は無かった。
だが、やはり暗闇と言うモノは、人間の精神を弱くするモノで、軽いパニックが断続的に襲いかかり、その都度、私は階段に座って、深呼吸をして、心の不安を落ち着かせた。
スマートフォンの電源は定期的に一定の時間が経つと省エネモードなのか、画面の電気が消え、その都度、漆黒の闇が辺りを支配し、あとは非常階段口に微かに聞こえるビル風?の音!や、何処かから聞こえる、ビルの下の方から聞こえる、壁に何かがぶつかる音?の、ようなモノ音が、本当に微かに聞こえて?ビル風?なのか、なんなのか?全く分からなかった。
私は、軽いパニックが大分!収まってきたので、また、ゆっくりと歩き出した。
出来るだけ、スマートフォンの電源を使いたくなかったので、注意深く足元に気を使いながら、暗闇に目を馴らそうと、集中した。
そうすると、段々とだが、暗闇に目が慣れてきて、なんとなく、周りが見えるようになって来た。
先程の、卵型遮断機器の中での本当の真っ暗闇からすると、微かにでも見える?と言う事が、こんなに精神を安定されるって事に、改めて思い知らされた。
ゆっくりと、階段を降りていき、自分なりに階段をおりたフロアーのドアノブを確認し、数を数えていた。
先程、ビルの最上階のエレベーター待ち合いホールでの階数ボタンを調べたら、98階!のボタンが最後に記載されていて、驚いた事を思い出した。
98階!
今、私は丁度!40階をドアノブで数えたばかりだ。
なんとか、ビルの半分近く?まで、降りたって訳だ。
そう言えば、今現在の時刻は?
真っ暗闇の中で、スマートフォンの画面を人差し指で触れて、画面がパッと光った。
私は目を細めながら、画面に記載されている時間を読み取った。
時刻は15:12だった。
結構時間が経過していた。
この調子だと、地上に着くころには夕方?夜になってしまう。
それに、階段を無心で歩いている内に、猛烈にお腹が空いている事も思い出してしまったようだった。
私は、一体、何日、食べモノを食べていなのだろう?
兎に角!私は急いでこの階段を降りることに、意識を集中するよう勤めながらも、今までの経緯も薄暗い階段の辺りを見ながら、考えていた。
私の名前は北村大樹らしい。
自分とそっくりな?いや、自分の写真?
証明写真が、社員証のプラスチックカードに乗っていたのだから、間違い無く、ここのビルの、しかも、この超高層ビルの最上階?
ペントハウスのオフィスで命からがら、あの卵型遮断機器から脱出したのだから、多分!私のオフィスで、私が自ら、あの忌々しくも、絶叫!状態となった機器に入っていたのだろう。
そして、何らかの原因?
多分!外部からの要因?先程、ワンセグTV放送で観た、謎のウイルス?が東京都内?または一都3県までに感染拡大して、一気に首都圏がパニックになり、首都圏が麻痺し、このビルも停電した?と言う事なのか?
この辺も、よく分からなかった。
謎のウイルス?
空気感染は今の処?確認されていない?
鳥インフルエンザウイルスの最新版?
なんにしても、ウイルスが外部で蔓延しているってことは、下手にビルの下に降りない方が良いのではないのか?
もしかしたら、ビルの屋上に出て、ヘリコプターの救援を待った方が、より、安全ではないのか?
私は階段を降りる歩みを止め、階段の踊り場に腰を降ろして考え込んだ。
なんにしても、情報が無さ過ぎる。
私は電源が無くなるのを覚悟しながら、今度は110番の数字をタッチパネルに押し始め、発信画像を押した。
電話から電話へのアイコンイラストとアニメが映り、110番へのコール音が鳴り響き、本当に安堵した。
考えたら、最初っから、スマートフォンが見付かった時点で、そうするべきであったのだ。
まぁ、思い出すと、記憶を完全に忘れてしまった事態と、ビル全体が停電による、固定電話が使えなかったショックも踏まえ、パニックでスマホの本来の使い方!
携帯電話としての使い方を、すっぽり抜け落ちていたのが、何となく伺えた。
何と言っても、原因の大きな一つは、自分が誰なのか?全く思い出せない、記憶喪失になっていることが、最大の原因だったからだ。
今、自分にある情報は、自分の名前が北村大樹?と言う事だけだ。
そして、その名前を知った現在の自分は、それでも全く、昔の記憶を思い出せないでいる。しかも、1ミリたりとも思い出せる気配?
と言うか、映画やドラマのような、記憶が甦る時の前兆?激しい頭痛?や、吐き気?みたいな症状が全く無く、反対に今!お腹が凄い音でグ~っと鳴っただけだった。
110番の呼び出し音が10コールを超えたが、全く出る気配を感じなかった。
私は一度切って、また再度掛け直し、今度は20回以上コールしたが、一向に出る気配が無かった。
もう一度掛け直すと、話し中の音がして、結局電話は繋がらなかった。
これは、凄く!ただ事では無い!
そう思い、次の行動をどうするべきか?考え込んだ。
とりあえず、また、スマホからワンセグを呼び出して、番組を見ようとしたが、電波?なのか?感度が悪く、映らなく、仕方なく、まずは降りることにした。
兎に角!まず考えたのは、ビルの下の階に行けば!地上から3階位の処には、レストラン?コンビニ?食料品売り場があるような気がして、そこで、取り合えず腹ごしらえ出来ると考えたからだ。
腹が減っては戦が出来ぬ?って感じだ。
私は、そう決めたら、出来るだけ早く、階段を下り始め、一気に50階以上降りたので、今度は、1階、1階、非常階段のドアを開けて、中を覗き込んだ。
何階かそんな感じで、ドアを開けて中の様子を伺っていると、急に部屋が明るいフロアーが目に飛び込み、またまた、外の光が眩しくて、薄眼になりながら、その階のフロアーを見回した。
そこはオフィスでは無く、商店街?色々な店舗が間借りしているフロアーな感じがして、ビルの四方が見渡せる感じで、仕切りがあまり無いから、巨大な数十カ所の柱以外から外の光が差し込んでいて、フロアーの雰囲気が一望できた。
0
お気に入りに追加
20
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる