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第6章

第129話

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「いや~、すまんすまん。つい、主の討伐に興奮してしまった。シュナイダーもカイルも手持ち無沙汰にしてしまったな」(ユノックギルドマスター)

あの興奮冷めやらぬ歓声の渦が収まってから、約三十分ほどが経っている。あの後も、続々と住民たちが集まり、冒険者ギルド内で宴会が始まった。今も、飲めや歌えやの嬉しくはしゃいでいる声が、一階から聞こえてくる。余程、あの蟹は海に近い住民や、巡回の兵士たちの悩みのタネだったのだろう。冒険者たちも、強大な魔物を自分の手で、という悔しさを見せながらも、純粋に討伐された事をジョッキを片手に喜んでいた。

俺たちが、待ちぼうけになっている事にギルマスが気が付いたのは、ジョッキを傾けようとした時だったらしい。今も恥ずかしそうにしているので、本当に素で忘れてしまっていたようだった。

「本当にすまねえ。主には、俺たちも相当手を焼いててな。奴に喰われて死んでった仲間もいたんでな。そいつらの事を、主の死体を見てたら思い出しちまってな。つい、嬉しくて興奮しちまった。申し訳ねえ」(ユノックギルドマスター)
「いえいえ。お気持ちは理解できますので。俺としても気にしてませんから」
「俺はギルマスのあんな姿、初めて見たよ」(シュナイダー)
「まあ、普段は威厳をと思って、自分に厳しくしているんだよ。でなきゃ、毎日が宴会になっちまう。……それで、主の討伐に関してだがな。俺の権限において、依頼達成という事にする」(ユノックギルドマスター)
「いいんですか!?たまたま出会って、偶発的に倒してしまっただけなんですが……」
「構わん。それに、どのような状況であったとしても、カイルが討伐したことに変わりはない」(ユノックギルドマスター)
「えっと、俺が騙したりしてたりしたら……」
「騙してるのか?」(ユノックギルドマスター)
「いえ、そんな事はありません」

ギルマスは、そう答える俺をジッと見ていた。そこで気づいたが、ギルマスの瞳が、青色から金色に変わっていた。しかし、その変化も数秒だけ。ギルマスのまばたきと同時に、その瞳の色も元に戻っていた

「これか?これは、俺が授かった加護の力の影響だ」(ユノックギルドマスター)

ギルマスは自分の瞳を指差して、俺に瞳の変化を教えてくれた。だが、普通はそんな風に自分は加護を授かっているという事を公言する人はあまりいない。いたとしても、大抵は偽称が多い。だが、時折本物が存在する事もある。これらはリムリットさんやエマさんから世間話として、聞いたことがある。拾われるのが真面な運営をしている教会や宗派ならばいいが、悪質な所に拾われると、悲惨な運命を迎える事が多いそうだ。

「ギルマス、カイルが驚いてるぞ」(シュナイダー)
「おお、これはすまん。俺が加護を授かっているのは、このユノックどころかカナロア王国でも有名な話なんでな。知らないのは、子供位のもんだ。上の方々や同世代、少し下の世代なら皆知ってるんだよ」(ユノックギルドマスター)
「この人、荒くれ者の傭兵みたいな風貌してるけど、両親はカナロアの主神である海神セルべト様を信仰している宗派の司教様なんだよ」(シュナイダー)
「俺の両親も加護持ちでな。結婚した当時も大騒ぎだったんだが、俺が生まれた時にな、海神様が神託をくれたんだそうだ。その関係で、宗派が大々的にお祭りをしたみたいでな。小さい頃から良い意味でも、悪い意味でも注目の的だったよ」(ユノックギルドマスター)
「それで、若い世代以外は皆知っている、という訳ですか」
「ああ。それで、話の続きになるが、俺が授かった加護は真偽しんぎひとみというものだ。まあ、簡単に言えば、権能を発動中の俺の瞳に映った対象に対して、真実か偽りかを判別できるというものだ。その際に、海神様の力の一部を借りている事から、瞳の色が変わっているそうだ。自分では確認できたことは無いがな」(ユノックギルドマスター)

海神様から授かった権能けんのうの発動中は、基本的に対になる存在、つまりは相手が必要になる。何度か、鏡の中の自分に試してみた事はあるようだが、発動する事は無かったそうだ。しかし、今までその権能の力によって見た、真偽の的中率は百パーセントなのだそうだ。若い頃は色々と気になったそうだが、今はそういった事は気にしていないそうだ。

「それでな、権能の力をお借りしてカイルを見ていたんだよ。この権能使用中は瞳に映した対象が、真の事を言うと青いオーラが現れ、偽りを言うと赤いオーラが現れるんだ。カイルは一貫して青いオーラが現れていたからな。さらにこの権能の力は、長年お借りしてきた事で、応用する事も出来るようになってな。あのタイラントクラブが、主であると判断したのも、真実だと証明する青いオーラが現れていたからだ」(ユノックギルドマスター)
「なるほど。ギルドマスターの力を知っているから、他の皆さんは疑う事が無かったんですね」
「まあな。信頼してくれるのは嬉しいんだがな。この力に頼ってばかりだと、後進が育たねえ。俺が引退した後や、死んだ後に、後輩たちが苦労させたくはない」(ユノックギルドマスター)

ギルマスはその権能によって恩恵を受けてはいるが、それ相応の苦労もしてきたのは、語られずとも分かる。加護を授かるというのは、恩恵ばかりを得られるものではない。中には権能を発動するのに大量の魔力や、何かしらの代償を求められるものもある。ギルマスの場合は、権能の力は絶大だが、攻撃に用いるタイプではないため、多少の気力と魔力を代償にして発動するもののようだ。今のギルドマスターという地位も、本人の努力があってこそである。シュナイダーさんの情報によると、元Aランク冒険者で、このユノックどころか、カナロア王国で最もSランクに近い実力者だったという。そういった事から、先代のギルドマスターから直々に、次のギルドマスターに指名されたそうだ。

そこからギルマスが、しっかりとこのユノックの冒険者ギルドを守ってきた。だが、年をとってきたことから、先代と同じように次代の事を考えるようになってきたようだ。

「俺はもう四十を超えている。子供も、もう十歳だ。子供が生まれるとな、色々と考えるようになるんだよ。そこから、ユノックに住んでる皆や、ギルドの仲間たちの事まで考えちまってな。そうなると、現状が第三者の目線で見れる様になってな」(ユノックギルドマスター)
「そこで、ギルマスが中心になり過ぎている事に気づいたのか?」(シュナイダー)
「ああ、そうだ。だから、数年前から、古参の職員たちに、様々な仕事を割り振っている。次代のギルドマスターも、指名制も考えているが、古参の職員たちの話し合いも考えている。まあ、俺の話はこれくらいにしておくか。……話が長くなったが、これらの理由から、タイラントクラブの特殊個体の討伐を認める」(ユノックギルドマスター)
「ありがとうございます」
「では、下で報酬を受け取りに行くか」(ユノックギルドマスター)

ギルマスの後に続いて、一階に降りると、既に冒険者のみならず住民の皆さんも酔っぱらっていたり、食べ過ぎていたりと、出来上がっていた。その横を慣れた様子で、ギルマスが通り過ぎていく。俺とシュナイダーさんも、同じように通り過ぎていくが、色々な人から感謝の言葉をいただいていく。受付前にたどり着くと、受付嬢さんが受付のトレーに、ドスンッとかなり重量のある音を響かせて袋が置かれる。

「こちらが、依頼達成報酬となります」(人族の受付嬢)
「こ、こんなにですか?」
「はい、主の被害は相当なものでしたから。領主様の方からも、報酬の上乗せもありましたから」(人族の受付嬢)
「これは、正当な金額だ。受け取ってくれ」(ユノックギルドマスター)
「分かりました。では、この宴会にかかった費用を、俺の方で支払います。これで足りますか?」
「………はい‼十分に足りますよ‼」(人族の受付嬢)
『ウォォォォォォォ‼今日は、奢りだ‼』
「余った金はどうする?」(ユノックギルドマスター)
「では、余らないように使い切ってください」
「いいのか?」(シュナイダー)
「構いませんよ。このお金は、ユノックの皆さんに使われるのが、正しい使い方だと、俺は思ってますから」
「そうか」(シュナイダー)
「そうですよ」
『漢だぜ‼エルフの兄ちゃん‼』

酔っぱらい共が興奮して叫ぶ。俺としても混じりたかったが、ギルドの外を見ると、日が落ちかけていた。シュナイダーさんも、それに気づいて、お誘いを断っていた。すると、ギルマスがギルドの職員に、今日は無礼講だと告げて、宴会に参加させていた。俺たちは、ギルマスに、ナバーロさんの所に戻ることを告げて、冒険者ギルドを出る。

「さて、俺たちも戻ろうか。もたもたしてると、俺たちの分まで食われちまうからな」(シュナイダー)
「了解です。楽しみにしてましたから、急いで帰りましょうか」

俺たちが夕凪亭にたどり着いた時に、丁度準備が整ったようで、ジェイクさんとナバリアさんも気合を入れていた。俺とシュナイダーさんは、遅れた理由をナバーロさんに説明する。ナバーロさんの方も、ガレンさんから、凶暴で強いタイラントクラブの事を聞いていたそうだ。明日の実験に関しては、主のタイラントクラブの行動範囲外で行う事にしていたそうだ。そこに、主の討伐のニュースがユノック中に知れ渡った事で、明日また話し合う事になったそうだ。

「あ~、すみません。俺のせいで、予定が狂ってしまったようで」
「いやいや、主と呼ばれる魔物は、ガレンさんたち漁業組合の方でも手を焼いていた様でしてな。本当に、主の討伐に成功したのなら、こちらの実験に際しての安全性が増しますからな」(ナバーロ)
「それならいいんですが………」
「まあ、気にすんな。何かあっても、俺たちが尻拭いしてやるよ」(ガンダロフ)
「そうそう、冒険者の先輩として、それくらいはしてあげるわよ」(シフィ)
「……後輩の面倒を見るのも、先輩としての務めだ」(ラムダ)
「今回は事故みたいなもんだ。まあ、いい意味でのだがな。こういった幸運は大事にした方がいい。した方がいいが、あまりその幸運に頼り過ぎるのもよくない。それは、覚えておいた方が良い」(シュナイダー)
「はい、ありがとうございます。気を付けたいと思います」
「はいはい。先輩としてのお説教は後にしてくれよ」(ジェイク)
「そうよ。せっかくの美味しい夕食が台無しになっちゃうじゃないの。それじゃあ、始めましょうか」(ナバリア)

ナバリアさんとジェイクさんが、豪華な夕食の調理を始めた。漂う匂いは空いた腹に効く。これは、俺だけでなく、ナバーロさんたちも、腹を空かせているのを我慢しているようだ。次々に出されていく料理を、心から楽しみながら口に入れていく。ジェイクさんの料理は、どれもこれもが美味しく、皆して無言で味わっていく。空いた腹が満たされていくが、今日は幾らでも食べられる。

暫くは無言で食べていたが、少しずつお腹が満たされてきたのか、ナバーロさんたちも喋る余裕が出てきたようだ。ナバリアさんも、その余裕を長年の経験から読み取り、お酒などの飲み物を提供し始める。それに合わせて、ジェイクさんも料理の種類を変えていく。腹を満たすガッツリしたものから、酒に合うような、おつまみ系統の食事になっていく。酒が入り始めたナバーロさんたちは、テンションが上がりながらも、おつまみをパクパクとお腹に収めていく。俺は、酒よりも料理の方が興味があったので、今まで出てきた料理の詳細をメモしながら、一口一口をゆっくり食べていく。

「あら、カイル君は飲まないの?」(ナバリア)
「ええ、俺は飲むより食べる方を優先してますね」
「ナバリアさん、カイルは料理人でもあるんですよ」(シュナイダー)
「そうそう、カイル君の作る料理も美味しいのよ。見た事もない料理もあったけど、どれもこれも美味しかったしね~。お酒に合うような料理もいっぱい知ってたしね~」(シフィ)
「そうだよな~。ピーマンだったかの野菜の中に肉詰めしたものとか、牛すじの煮込みだったかも、酒との相性がめちゃくちゃ良かったな」(ガンダロフ)
「牛も豚も、どちらの量も質も最高だった。あれほどのものを食したのは、長い人生の中で、何度かしかない。祖国での王族誕生などの最上位の慶事でしか、あのような高級な肉は食べた事がない」(ラムダ)
「そこまで言うほどなのかい⁉それは気になるね~」(ナバリア)
「おう、それは俺も気になるな」(ジェイク)
「あ~、分かりました。俺も料理を作りますし、食材の方も、お見せしますから」

こうして、酔っぱらい共によって口を滑らされ、俺も急遽調理側になってしまった。まずは、ジェイクさんとナバリアさんに、俺の作った料理を食べてもらう

「これは美味しいね。十分に料理の腕で食べていけるよ」(ナバリア)
「ああ、ナバリアの言う通りだ。ここまでの腕があれば、何処ででもやっていけるだろうな」(ジェイク)
「ありがとうございます」
「カイル君、ジェイクも、追加をお願いよ~」(シフィ)

シフィさんが俺の参加に、これ幸いと俺の作れる料理をオーダーしてきた。俺はジェイクさんに一緒に、互いの料理を教え合いながら、シフィさんたち酔っぱらい共が、満足するまで作り続けた。なんで俺は、毎回こうなるのだろう?
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