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第289話
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「上位属性魔法の魔法陣の制御や、魔法を発動させるまでの時間など、課題のあった部分は見事に克服出来ておる。皆、上達したの」
『ありがとうございます!!』
今日も今日とて、ジャック爺によるイザベラたちの魔法鍛錬が行われている。その中で上位属性魔法の鍛錬の時間となり、イザベラたちがそれぞれ鍛錬の成果を見せた所、ジャック爺が全員に合格点を出した。ジャック爺が全員に合格点を出した事で、イザベラたちは魔法使いとして一流の領域へと足を踏み入れた事となる。上位属性魔法を安定して扱う事が出来ると言うだけで、そこらの自称一流の魔法使いたちよりも、圧倒的に格上の魔法使いだからな。
「ジャックの奴が作り出したこの空間にも驚いたが、イザベラたちの魔法の腕前を実際にこの目で見て、改めて驚き感心したの」
イザベラたちが優秀な魔女だという事は、ローザさんも分かってはいたみたいだ。しかし、この若さで上位属性魔法が安定して扱う事が出来る程だとは、流石のローザさんも思ってはいなかった様だ。
上位属性魔法の存在を知ってから、イザベラたちは弛まぬ鍛錬を続けてきた。魔力制御や操作の鍛錬を日々忘れずに行い、上位属性魔法が安定して扱える様にと、魔法使いとしての土台作りに専念してきた。そして、その努力はしっかりと実を結び、こうしてジャック爺から合格点を貰う事ができたのだ。
「安定して扱う事が出来る様になったのなら、次の段階に進む事にしようかの」
「次の段階、ですか?」
「そうじゃ。ここからは各属性の上位属性魔法について学び、実際に発動してみる事にしていこうかの」
『はい!!』
ジャック爺の言葉に、イザベラたちは喜びの笑顔を浮かべて返事をする。イザベラたちの喜びの笑みを見て、俺も嬉しくなって笑みが浮かんでくる。そして師であるジャック爺も、俺たちの喜びの笑みを見て、同じ様に喜びの笑みを浮かべてくれた。
「ローザ、カトリーヌお嬢さん。二人とも手伝ってくれるかの」
「任せな」
「分かりました」
ちなみに俺はというと、アモル神の分霊体と軽いウォーミングアップと称した、本格的な模擬戦を行い続けている。分霊体であろうともある程度戦う事は出来ると、笑みを浮かべながらそう言われて肩を叩かれ、もう二時間以上はぶっ続けで戦っている。アモル神は嬉々として笑みを浮かべながら、速くて重い拳や蹴りを放ってくるので、ロングソードで受け流したり相殺したりしている。
アモル神もイザベラたちが次のステージに進む事が嬉しい様で、ただでさえ速くて重い拳や蹴りを、さらに一段階上の領域に上げてきた。イザベラたちの事をまだ見ていたかったが、一段階上がった拳や蹴りをよそ見しながら相手する事は出来ないので、模擬戦に意識を完全に集中させてアモル神にロングソードを振るう。
それに気付いたアモル神は、さらにテンションを上げて笑みを深めて、嵐の様に拳や蹴りを放ってくる。それ合わせて俺も動きを変えていき、徐々に全力に近い状態へと近づけていく。そして、イザベラたちがジャック爺たちとの鍛錬を終えた事にも気付くことなく、アモル神が満足するまで模擬戦を続ける事となった。
アモル神は精神的にも肉体的にも満たされたのか、最後は穏やかな慈愛の笑みを浮かべ、俺の事をゆっくりと抱きしめて背中をポンポンと叩く。そして、耳元でまたやりましょうと楽し気に囁いて、反論は許しませんとばかりに直ぐさま姿を消してしまった。
この日はイザベラたちに慰めてもらい、イチャイチャしながら皆と一緒にベットで眠りについた。イザベラたちの良い匂いに包まれて眠りについたからか、ぐっすり深い眠りを取ることが出来た様で、目覚めた時には模擬戦の疲れも吹き飛んでいたのだった。
『ありがとうございます!!』
今日も今日とて、ジャック爺によるイザベラたちの魔法鍛錬が行われている。その中で上位属性魔法の鍛錬の時間となり、イザベラたちがそれぞれ鍛錬の成果を見せた所、ジャック爺が全員に合格点を出した。ジャック爺が全員に合格点を出した事で、イザベラたちは魔法使いとして一流の領域へと足を踏み入れた事となる。上位属性魔法を安定して扱う事が出来ると言うだけで、そこらの自称一流の魔法使いたちよりも、圧倒的に格上の魔法使いだからな。
「ジャックの奴が作り出したこの空間にも驚いたが、イザベラたちの魔法の腕前を実際にこの目で見て、改めて驚き感心したの」
イザベラたちが優秀な魔女だという事は、ローザさんも分かってはいたみたいだ。しかし、この若さで上位属性魔法が安定して扱う事が出来る程だとは、流石のローザさんも思ってはいなかった様だ。
上位属性魔法の存在を知ってから、イザベラたちは弛まぬ鍛錬を続けてきた。魔力制御や操作の鍛錬を日々忘れずに行い、上位属性魔法が安定して扱える様にと、魔法使いとしての土台作りに専念してきた。そして、その努力はしっかりと実を結び、こうしてジャック爺から合格点を貰う事ができたのだ。
「安定して扱う事が出来る様になったのなら、次の段階に進む事にしようかの」
「次の段階、ですか?」
「そうじゃ。ここからは各属性の上位属性魔法について学び、実際に発動してみる事にしていこうかの」
『はい!!』
ジャック爺の言葉に、イザベラたちは喜びの笑顔を浮かべて返事をする。イザベラたちの喜びの笑みを見て、俺も嬉しくなって笑みが浮かんでくる。そして師であるジャック爺も、俺たちの喜びの笑みを見て、同じ様に喜びの笑みを浮かべてくれた。
「ローザ、カトリーヌお嬢さん。二人とも手伝ってくれるかの」
「任せな」
「分かりました」
ちなみに俺はというと、アモル神の分霊体と軽いウォーミングアップと称した、本格的な模擬戦を行い続けている。分霊体であろうともある程度戦う事は出来ると、笑みを浮かべながらそう言われて肩を叩かれ、もう二時間以上はぶっ続けで戦っている。アモル神は嬉々として笑みを浮かべながら、速くて重い拳や蹴りを放ってくるので、ロングソードで受け流したり相殺したりしている。
アモル神もイザベラたちが次のステージに進む事が嬉しい様で、ただでさえ速くて重い拳や蹴りを、さらに一段階上の領域に上げてきた。イザベラたちの事をまだ見ていたかったが、一段階上がった拳や蹴りをよそ見しながら相手する事は出来ないので、模擬戦に意識を完全に集中させてアモル神にロングソードを振るう。
それに気付いたアモル神は、さらにテンションを上げて笑みを深めて、嵐の様に拳や蹴りを放ってくる。それ合わせて俺も動きを変えていき、徐々に全力に近い状態へと近づけていく。そして、イザベラたちがジャック爺たちとの鍛錬を終えた事にも気付くことなく、アモル神が満足するまで模擬戦を続ける事となった。
アモル神は精神的にも肉体的にも満たされたのか、最後は穏やかな慈愛の笑みを浮かべ、俺の事をゆっくりと抱きしめて背中をポンポンと叩く。そして、耳元でまたやりましょうと楽し気に囁いて、反論は許しませんとばかりに直ぐさま姿を消してしまった。
この日はイザベラたちに慰めてもらい、イチャイチャしながら皆と一緒にベットで眠りについた。イザベラたちの良い匂いに包まれて眠りについたからか、ぐっすり深い眠りを取ることが出来た様で、目覚めた時には模擬戦の疲れも吹き飛んでいたのだった。
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