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第67話
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感極まっているマルグリット嬢、大広間にいる貴族たちや夫人たち、そしてマルグリット嬢の敵であるローラたち三人がそれを見ている今が、絶好のタイミングであると思った。俺はゆっくりと歩き始め、入り込めない三人の空間となっている場所へと向かう。
貴族たちや夫人たち、マルグリット嬢の敵であるローラたち三人は、この静まり返っている大広間を動く俺に注目し始める。
(それでいい。お前たちが俺に注目すればする程、この後に起きる出来事のインパクトは非常に大きくなっていく。そしてこれから起こる衝撃的な出来事は、社交界へと一気に流れていくだろう。他ならぬ、お前たちの軽い口によってな)
俺は三人が作り出す不可侵の空間へと、ごく自然に足を踏み入れる。それを見た貴族たちや夫人たち、ローラたちベルナール家の三人は、一体何者なんだとざわつき始める。そんなざわつきの一切を無視して歩み続け、遂にイザベラ嬢たちの前で到着する。
「マルグリット嬢、今日はお招きいただいてありがとうございます。そして、お誕生日おめでとうとございます」
「こちらこそ、今日は来ていただいてありがとうございます」
イザベラ嬢たちとアイコンタクトを取りながら、マルグリット嬢と笑顔で挨拶を交わす。それを見た観客たちは、再び大きくざわつき始める。あいつは誰だ!?とか、何処の家の者だ!?など、動揺しまくっているのが伝わってくる。そして観客の中にいる同世代と少し上の世代の男たちからは、もの凄い負の感情が込められた視線を向けられている。
そんな動揺しまくっている観客たちや、負の感情を込めて睨みつけてくる男たちを置き去りにして、俺たちの談笑は続いていく。観客たちの視線や興味を集める為にも、より親密な関係であるというのを見せつけながら、四人の間でしか分からない話題を中心にして会話が弾んでいく。
そして観客たちに十分親しい存在である事見せつけた後、遂に本題へと話題を切り替える。
(ここからがショーの本番だ。マルグリット嬢を見下していたお前たちに、後悔というなの絶望を与えてやる。彼女は立派な公爵令嬢で、決してお前たちに見下されるような女性ではない。そして、これを俺が贈る事でその証明となる)
再びイザベラ嬢たちへアイコンタクトを送り、ショーを始める事を合図する。イザベラ嬢たちは合図に対して、細かいフォローは任せろと頷いて返してくれる。俺も二人に頷き返してから、ショーの始まりであるマルグリット嬢への贈り物を、自前のパーティー用のアイテムバックから一つの箱を取り出す。そして、取り出した一つの箱をマルグリット嬢へと差し出す。
「マルグリット嬢、これは私からの誕生日の贈り物です。どうぞ受け取ってください」
「ありがとうございます」
「ちなみに食べ物ですので、今ここで食べていただいた方が宜しいかと思います」
「?……分かりました。…………これは!?」
マルグリット嬢は大きな驚きの声を上げる。それと同時に、観客たちも驚きの声を上げていく。特に夫人たちやその娘と思われる連中が、もの凄く興奮した様に驚いているのが分かる。
その驚きの声を上げた者の中に、当然ローラたちベルナール公爵家の者たちも含まれている。ローラとスザンヌも、他の女性たちと同じ様にもの凄く興奮しており、箱の中に入っていたものに熱い視線を送っている。
「これが俺からの贈り物です。さあ、食べてみてください。とても美味しいですから」
マルグリット嬢の目の前にある‟若返りの桃”を手で示しながら、俺は笑顔でそう言った。
貴族たちや夫人たち、マルグリット嬢の敵であるローラたち三人は、この静まり返っている大広間を動く俺に注目し始める。
(それでいい。お前たちが俺に注目すればする程、この後に起きる出来事のインパクトは非常に大きくなっていく。そしてこれから起こる衝撃的な出来事は、社交界へと一気に流れていくだろう。他ならぬ、お前たちの軽い口によってな)
俺は三人が作り出す不可侵の空間へと、ごく自然に足を踏み入れる。それを見た貴族たちや夫人たち、ローラたちベルナール家の三人は、一体何者なんだとざわつき始める。そんなざわつきの一切を無視して歩み続け、遂にイザベラ嬢たちの前で到着する。
「マルグリット嬢、今日はお招きいただいてありがとうございます。そして、お誕生日おめでとうとございます」
「こちらこそ、今日は来ていただいてありがとうございます」
イザベラ嬢たちとアイコンタクトを取りながら、マルグリット嬢と笑顔で挨拶を交わす。それを見た観客たちは、再び大きくざわつき始める。あいつは誰だ!?とか、何処の家の者だ!?など、動揺しまくっているのが伝わってくる。そして観客の中にいる同世代と少し上の世代の男たちからは、もの凄い負の感情が込められた視線を向けられている。
そんな動揺しまくっている観客たちや、負の感情を込めて睨みつけてくる男たちを置き去りにして、俺たちの談笑は続いていく。観客たちの視線や興味を集める為にも、より親密な関係であるというのを見せつけながら、四人の間でしか分からない話題を中心にして会話が弾んでいく。
そして観客たちに十分親しい存在である事見せつけた後、遂に本題へと話題を切り替える。
(ここからがショーの本番だ。マルグリット嬢を見下していたお前たちに、後悔というなの絶望を与えてやる。彼女は立派な公爵令嬢で、決してお前たちに見下されるような女性ではない。そして、これを俺が贈る事でその証明となる)
再びイザベラ嬢たちへアイコンタクトを送り、ショーを始める事を合図する。イザベラ嬢たちは合図に対して、細かいフォローは任せろと頷いて返してくれる。俺も二人に頷き返してから、ショーの始まりであるマルグリット嬢への贈り物を、自前のパーティー用のアイテムバックから一つの箱を取り出す。そして、取り出した一つの箱をマルグリット嬢へと差し出す。
「マルグリット嬢、これは私からの誕生日の贈り物です。どうぞ受け取ってください」
「ありがとうございます」
「ちなみに食べ物ですので、今ここで食べていただいた方が宜しいかと思います」
「?……分かりました。…………これは!?」
マルグリット嬢は大きな驚きの声を上げる。それと同時に、観客たちも驚きの声を上げていく。特に夫人たちやその娘と思われる連中が、もの凄く興奮した様に驚いているのが分かる。
その驚きの声を上げた者の中に、当然ローラたちベルナール公爵家の者たちも含まれている。ローラとスザンヌも、他の女性たちと同じ様にもの凄く興奮しており、箱の中に入っていたものに熱い視線を送っている。
「これが俺からの贈り物です。さあ、食べてみてください。とても美味しいですから」
マルグリット嬢の目の前にある‟若返りの桃”を手で示しながら、俺は笑顔でそう言った。
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