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第33章(春雄)例外
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「あの、すみません。石田さんに会いたいのですが」
春雄は新宿にある専門医療センターに来ていた。エレベーターで5階まで上がり、ガラス張りの受付部屋で春雄はインターホンにそう話しかけた。
『お名前を伺ってもよろしいでしょうか』
女性の声がスピーカーから流れる。ゆっくりと落ち着いていて、知的な響きを持つ声であった。
この声。どこかで聞いたような気がする。思い出せないな。
「佐倉春雄と申します」
『……佐倉様ですね。ドアを開けますので、真っ直ぐ進んでいただいて、1番奥、右手の部屋にどうぞ』
ガチャリ、と音がして、そして春雄の目の前にあるガラスのドアがゆっくりと開いた。
春雄は奥へ向かって歩いた。1週間前に買ったばかりのブーツがツヤツヤと光る床を踏みしめる。
床も壁も真っ白に染まっていて窓は無い。その整い過ぎた内装はどことなく不気味さを持っていた。
案内されたドアの前で止まり、春雄は3回ノックをする。どうぞ、という声が中から聞こえた。春雄はドアノブを回して、ドアを開けた。
その部屋に照明は点いていなかったが、代わりに奥の窓から太陽光が差し込んでいた。
「来てくれたかい」
石田は春雄を見ることなく、そう言った。
その部屋は物にあふれていた。壁一面の本棚には大量の本が並び、大きなテーブルが2つとカラフルな椅子がいくつかあった。テーブルの上にはファイル、書類、コンビニのレジ袋、灰皿。それらが無造作に置かれていた。
そして石田はそこにいた。
椅子の1つに座ってじっとパソコンの画面を見つめている。グレーのジャケットにジーンズ姿。
40代、いや、50代かもしれない。ラフな服装のせいか若く見えるな。
「こんにちは」と春雄は言った。
「こんにちは? ああ、もう昼過ぎか。もうお昼は食べたのかな」
「いえ。しかし何か食べようという気分でもありません」
「そうか。それなら早速話をしよう。適当に座ってくれ」
春雄は目の前にあった水色の椅子に座って、言った。
「ニュースを見ました。心臓麻痺。やはり電磁波と何か関係があるのでしょうか」
石田はようやくパソコンから目を離し、春雄をじっと見た。
「したかったのはまさにその話なんだ。報道の内容はだいたい本当だ。まあ、この件に関してはデマが報道されることはないのだが」
「というと?」
「国の機関が監視しているからね。週刊誌だとか、そういった類のものまではコントロールできてはいないだろうが」
なるほど。大きな事故だし、そういうこともあるんだろう。そういえば、あの動画は。
「石田さん。俺は電磁波を受けた当日、動画サイトで事故を伝える映像を見ました。ニュース番組の映像のように見えましたが、実際にテレビで報道され始めたのは事故の4日後でした。それは……」
「ああ。それはおそらく私達研究機関が自ら作った映像だ。報道されるのは事故の4日後と決まっていたから、それでは駄目だ、被害者には知る権利がある、そう思った人達による内部告発のようなものでね」
報道は4日後と決まっていた?
どういうことだ。そしてあの動画はすぐに消されている。それはやはり政府の意向に反していた、ということなのだろうか。
それに、気になることがある。
「あの動画を俺が見たのは、事故の1時間後くらいでした。いくら事故を起こした内部の方々が作ったとはいえ、そんな短時間で動画を作れるはずがありません」
石田は困った顔をして、手を顎に当てた。何かを考えているようだったが、やがて口を開いた。
「本当は言ってはいけないことなんだが……」
「誰にも言いやしませんよ」
「春雄君は被害者の中でも特別強い被害を受けている。そして私達は償わなければならない。そうだね」
「お願いします」
「実は、電磁波事故が起きることはその3週間前からわかっていたんだ。勿論、それを現実のものにしないよう手を尽くした。しかし……」
「まさか。いや、そうか。だから対応が早かったのですね」
「察しがいいね。報道された当日に、あの大学にあれほどの設備を用意するなんて不可能だ。全ては準備されていた」
そういうことだったのか。少し考えれば誰でもわかることだ。
インターネット上ではそれらの不審点を挙げて、政府による陰謀だとする論もあった。しかしまさかそれに近いものが真実にあったとは。
だが確かに、あながち陰謀説も間違いではないかもしれない。電力供給すらままならず、そしてそれによる不況が続けば、原発再稼働はやむを得ないと考える人も増える。ましてそれに代わる発電エネルギーの研究をすることで今回のような凄惨な事故が起きるとするならば。
「まさかとは思いますが、原発再稼働を良しとする世論を作り上げるために……」
石田は春雄の言葉を遮った。
「いや、いや、いや。さすがに意図的に起こした事故ではない。新たな電力供給源を生み出すことができるのなら、それが当然良いのだから」
「そう、ですよね。失礼しました」
「春雄君は被害者だ。そういう意見を持つ事も許される。だが、そこまでこの国は腐っていない。それだけは伝えておくよ」
「ええ。少し気になっただけです」
石田はジャケットのポケットに手を突っ込んで、春雄が見たことのない銘柄の煙草を取り出した。銀色に輝くオイルライターでカチッと火をつけて、煙をゆっくりと吸い込んだ。
「この建物、禁煙では?」と春雄。
「ああ、失礼。まあこの部屋はいいんだ。さて、本題なのだけれど」
「はい」
「春雄君、君は特別重い影響を受けてしまった被害者。3年なんて短い余命宣告をされたのは君だけだ」
「そうですね」
「あとは5年前後の余命宣告をされた人が数十人いるくらいだ。まあ例外も1人だけいるにはいるが、とりあえずそれはいい」
「その例外ってまさか」
石田は煙草を持つ手をぴたりと止めた。
「……知っているのか?」
「藍原、葵」
石田は目を見開いて、そうして俯いた。
「……なるほど。同じ大学だものな。そういうこともあるか」
「それに葵は俺にとって、ただの友人ではありません。葵にとってはただの友人でしょうが」
石田は更に驚いた様子で、そしてため息をついた。
「何と言ったらいいか……。私はこの件に関してそれなりの責任を持っている。けれども彼女に関わる資格は私にはない。ああ、これを」
石田は春雄に名刺を渡した。
「私の名刺だ。連絡先がいくつか書いてある。個人的な用事があれば連絡してくれ」
「個人的な用事?」
「ああ。そういうこともあるかもしれない。君達には謝らなくてはならないことばかりだ。私は君達に命を奪われようと文句は言えない」
何だ。この男は何か、葵に関する何かがある。そしてその言葉の節々から、深い後悔のような、悲しみのような、そんな感情を感じる。
「いえ、そこまでは……」
そう言って春雄は名刺に目を落とす。
この石田という男。医師であり、エネルギー研究機関の構成員でもあるのか。構成員といえどもおそらくただのメンバーというわけではなさそうだ。それなりの地位を持っているのだろう。
春雄が考えていることを察したのか、石田が口を開いた。
「さっきも言ったが、私はそれなりの責任と権限を持っている。つまり私は殺人犯、しかも主犯格の1人になる」
「俺はあなた方を恨んではいません」
「わかっているよ。若いのに不思議な子だ。だからこそこうも話してはならないことをペラペラと話してしまうのだろうか」
「信用してくださっていることには感謝します」
「ああ、また話がずれてしまったね。話したかったのは心臓麻痺のことについてだ」
「はい」
「報道されたように、春雄君。君は心臓麻痺がおそらくあるだろう。今すぐに、というわけではない。だが……」
「俺は構いません。しかし葵は?」
「彼女は大丈夫だ。電磁波の影響を受け、そして心臓に影響する被害者にはあるパターンがある。彼女にはそのパターンが見られなかった」
「そうですか」
「そもそも電磁波による悪影響とは、脳の神経に作用してしまうものだ。心臓麻痺につながる可能性があるのは数日前に亡くなった子を除けばおそらく君だけ。事実ではあるが、あのような混乱を生みかねない報道はされるべきではなかった」
「そうですね。そして俺は、いつ心臓麻痺が起きるのでしょうか」
「春雄君、君はあと…………」
春雄はそうして石田の話を聞いた。
そこには悲劇としか言いようがない内容しかなかったのだが、春雄にとっては大した意味を持っていなかった。
話を終えた後、春雄がアパートに帰ってきた頃にはもう日が沈み始めていた。
春雄は新宿にある専門医療センターに来ていた。エレベーターで5階まで上がり、ガラス張りの受付部屋で春雄はインターホンにそう話しかけた。
『お名前を伺ってもよろしいでしょうか』
女性の声がスピーカーから流れる。ゆっくりと落ち着いていて、知的な響きを持つ声であった。
この声。どこかで聞いたような気がする。思い出せないな。
「佐倉春雄と申します」
『……佐倉様ですね。ドアを開けますので、真っ直ぐ進んでいただいて、1番奥、右手の部屋にどうぞ』
ガチャリ、と音がして、そして春雄の目の前にあるガラスのドアがゆっくりと開いた。
春雄は奥へ向かって歩いた。1週間前に買ったばかりのブーツがツヤツヤと光る床を踏みしめる。
床も壁も真っ白に染まっていて窓は無い。その整い過ぎた内装はどことなく不気味さを持っていた。
案内されたドアの前で止まり、春雄は3回ノックをする。どうぞ、という声が中から聞こえた。春雄はドアノブを回して、ドアを開けた。
その部屋に照明は点いていなかったが、代わりに奥の窓から太陽光が差し込んでいた。
「来てくれたかい」
石田は春雄を見ることなく、そう言った。
その部屋は物にあふれていた。壁一面の本棚には大量の本が並び、大きなテーブルが2つとカラフルな椅子がいくつかあった。テーブルの上にはファイル、書類、コンビニのレジ袋、灰皿。それらが無造作に置かれていた。
そして石田はそこにいた。
椅子の1つに座ってじっとパソコンの画面を見つめている。グレーのジャケットにジーンズ姿。
40代、いや、50代かもしれない。ラフな服装のせいか若く見えるな。
「こんにちは」と春雄は言った。
「こんにちは? ああ、もう昼過ぎか。もうお昼は食べたのかな」
「いえ。しかし何か食べようという気分でもありません」
「そうか。それなら早速話をしよう。適当に座ってくれ」
春雄は目の前にあった水色の椅子に座って、言った。
「ニュースを見ました。心臓麻痺。やはり電磁波と何か関係があるのでしょうか」
石田はようやくパソコンから目を離し、春雄をじっと見た。
「したかったのはまさにその話なんだ。報道の内容はだいたい本当だ。まあ、この件に関してはデマが報道されることはないのだが」
「というと?」
「国の機関が監視しているからね。週刊誌だとか、そういった類のものまではコントロールできてはいないだろうが」
なるほど。大きな事故だし、そういうこともあるんだろう。そういえば、あの動画は。
「石田さん。俺は電磁波を受けた当日、動画サイトで事故を伝える映像を見ました。ニュース番組の映像のように見えましたが、実際にテレビで報道され始めたのは事故の4日後でした。それは……」
「ああ。それはおそらく私達研究機関が自ら作った映像だ。報道されるのは事故の4日後と決まっていたから、それでは駄目だ、被害者には知る権利がある、そう思った人達による内部告発のようなものでね」
報道は4日後と決まっていた?
どういうことだ。そしてあの動画はすぐに消されている。それはやはり政府の意向に反していた、ということなのだろうか。
それに、気になることがある。
「あの動画を俺が見たのは、事故の1時間後くらいでした。いくら事故を起こした内部の方々が作ったとはいえ、そんな短時間で動画を作れるはずがありません」
石田は困った顔をして、手を顎に当てた。何かを考えているようだったが、やがて口を開いた。
「本当は言ってはいけないことなんだが……」
「誰にも言いやしませんよ」
「春雄君は被害者の中でも特別強い被害を受けている。そして私達は償わなければならない。そうだね」
「お願いします」
「実は、電磁波事故が起きることはその3週間前からわかっていたんだ。勿論、それを現実のものにしないよう手を尽くした。しかし……」
「まさか。いや、そうか。だから対応が早かったのですね」
「察しがいいね。報道された当日に、あの大学にあれほどの設備を用意するなんて不可能だ。全ては準備されていた」
そういうことだったのか。少し考えれば誰でもわかることだ。
インターネット上ではそれらの不審点を挙げて、政府による陰謀だとする論もあった。しかしまさかそれに近いものが真実にあったとは。
だが確かに、あながち陰謀説も間違いではないかもしれない。電力供給すらままならず、そしてそれによる不況が続けば、原発再稼働はやむを得ないと考える人も増える。ましてそれに代わる発電エネルギーの研究をすることで今回のような凄惨な事故が起きるとするならば。
「まさかとは思いますが、原発再稼働を良しとする世論を作り上げるために……」
石田は春雄の言葉を遮った。
「いや、いや、いや。さすがに意図的に起こした事故ではない。新たな電力供給源を生み出すことができるのなら、それが当然良いのだから」
「そう、ですよね。失礼しました」
「春雄君は被害者だ。そういう意見を持つ事も許される。だが、そこまでこの国は腐っていない。それだけは伝えておくよ」
「ええ。少し気になっただけです」
石田はジャケットのポケットに手を突っ込んで、春雄が見たことのない銘柄の煙草を取り出した。銀色に輝くオイルライターでカチッと火をつけて、煙をゆっくりと吸い込んだ。
「この建物、禁煙では?」と春雄。
「ああ、失礼。まあこの部屋はいいんだ。さて、本題なのだけれど」
「はい」
「春雄君、君は特別重い影響を受けてしまった被害者。3年なんて短い余命宣告をされたのは君だけだ」
「そうですね」
「あとは5年前後の余命宣告をされた人が数十人いるくらいだ。まあ例外も1人だけいるにはいるが、とりあえずそれはいい」
「その例外ってまさか」
石田は煙草を持つ手をぴたりと止めた。
「……知っているのか?」
「藍原、葵」
石田は目を見開いて、そうして俯いた。
「……なるほど。同じ大学だものな。そういうこともあるか」
「それに葵は俺にとって、ただの友人ではありません。葵にとってはただの友人でしょうが」
石田は更に驚いた様子で、そしてため息をついた。
「何と言ったらいいか……。私はこの件に関してそれなりの責任を持っている。けれども彼女に関わる資格は私にはない。ああ、これを」
石田は春雄に名刺を渡した。
「私の名刺だ。連絡先がいくつか書いてある。個人的な用事があれば連絡してくれ」
「個人的な用事?」
「ああ。そういうこともあるかもしれない。君達には謝らなくてはならないことばかりだ。私は君達に命を奪われようと文句は言えない」
何だ。この男は何か、葵に関する何かがある。そしてその言葉の節々から、深い後悔のような、悲しみのような、そんな感情を感じる。
「いえ、そこまでは……」
そう言って春雄は名刺に目を落とす。
この石田という男。医師であり、エネルギー研究機関の構成員でもあるのか。構成員といえどもおそらくただのメンバーというわけではなさそうだ。それなりの地位を持っているのだろう。
春雄が考えていることを察したのか、石田が口を開いた。
「さっきも言ったが、私はそれなりの責任と権限を持っている。つまり私は殺人犯、しかも主犯格の1人になる」
「俺はあなた方を恨んではいません」
「わかっているよ。若いのに不思議な子だ。だからこそこうも話してはならないことをペラペラと話してしまうのだろうか」
「信用してくださっていることには感謝します」
「ああ、また話がずれてしまったね。話したかったのは心臓麻痺のことについてだ」
「はい」
「報道されたように、春雄君。君は心臓麻痺がおそらくあるだろう。今すぐに、というわけではない。だが……」
「俺は構いません。しかし葵は?」
「彼女は大丈夫だ。電磁波の影響を受け、そして心臓に影響する被害者にはあるパターンがある。彼女にはそのパターンが見られなかった」
「そうですか」
「そもそも電磁波による悪影響とは、脳の神経に作用してしまうものだ。心臓麻痺につながる可能性があるのは数日前に亡くなった子を除けばおそらく君だけ。事実ではあるが、あのような混乱を生みかねない報道はされるべきではなかった」
「そうですね。そして俺は、いつ心臓麻痺が起きるのでしょうか」
「春雄君、君はあと…………」
春雄はそうして石田の話を聞いた。
そこには悲劇としか言いようがない内容しかなかったのだが、春雄にとっては大した意味を持っていなかった。
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