39 / 63
38.決心
しおりを挟む
朝の光が差し込み、部屋の中が徐々に温まっていく。
俺はキースの横に座り、テーブルに整えられた朝食をぼんやりと見つめていた。
誘拐事件から2日。俺は学園を体調不良を理由に休んでいる。
キースも俺に付き添うように休んでくれていたが……本当に大丈夫なのだろうか。仕事的に。過保護な行動に、少しだけ不安だ。俺のせいでキースの評判が落ちるのは俺としても本意じゃない。
「……リアム、何を考えているの?」
穏やかな声が現実に引き戻す。顔を上げると、キースが俺をじっと見つめていた。その瞳の中に、俺の揺れる心が映っているような気がして、思わず視線を逸らす。
「いや……明日は学園に行こうかな、って。兄様は気にしすぎですよ」
苦笑いを浮かべながら答えると、キースは少しだけ眉を寄せたが、それ以上追及はしてこなかった。代わりに俺の髪を優しく撫でる。その手の温もりは心地良いはずなのに、どうしてだろう。胸の奥がざわつく。
キースは、俺の動揺に気づいているのかもしれない……。
そう思った。
朝食の席では、両親が穏やかに会話を交わす中、俺は静かに食事をする。
隣に座るキース兄様は、俺の皿にそっとパンを足してくれる。その優しさがありがたい反面、どこか息苦しさを覚えてしまう自分がいる。
『流されているだけじゃないのか?』
昨日のレジナルドの言葉が、再び頭の中を巡る。
キースの想いは本物だ。でも、俺は……?昨夜こそ想いを告げなければ、と思ったのに、また悩んでしまっている。俺がキースに感じているのは、愛情なのか、それともただ流されているだけの感情なのか──分からない。
朝食は美味しいはずなのに、どうにも進まなかった。俺は小さく溜息を吐き出す。
「……兄様、少し部屋で休んできますね」
そう告げて席を立った。
※
自室に戻ると、俺は窓際の椅子に腰掛けた。
外は青空が広がり、穏やかな風が木々を揺らしている。けれど、胸の中は曇ったままだ。
「レジナルド先輩……あの人は、本当に……」
呟く。
レジナルドが想いを寄せているのは、俺ではなく『俺がここに来る前のリアム』。だからこそ、彼の優しさは俺にとって若干重いし、幾許かの罪悪感を覚える。
一方で、キースの愛情は本物だ。レジナルドの思いが偽物というわけではなく、俺という存在をもって、キースとは日々を重ねてきた。
……でも、俺の気持ちはどうなんだろう。ああ、もう……頭がこんがらがってきた。
「……俺を愛してくれている。俺も、たぶん……好きなんだと思う……」
気持ちを整理するために独り言を繰り返す。
けれど、それが心の底から湧き上がる感情なのか──それすらも曖昧。ただ、そう思わないといけないような気がしてならなかった。
自分が面倒くさい。はぁ、と溜息を吐くと同時にノック音が聞こえた。
「リアム様」
ノックの音に振り向くと、アンではなくナイジェルが立っていた。
珍しい。普段、俺の世話を主にするのはアンであって、呼びに来たりするのもアンの仕事の一部だ。勿論、アンの仕事はそれだけではないので忙しいときは他の者が来るのだが──……。
そして、その背後からひょっこりとノエルが顔を出す。
「リーアム!」
※
「お休みしてるから来ちゃった!一応、一部始終報告はお兄さんから来てるけどねー」
元気な声で俺に駆け寄り、窓際に座っていた俺の腕を引いてソファに座らせる。
「兄様が……?」
「そう。あの後、私が戻ったら誰もいないじゃん?おかしいな-、と思って。辺りを探してたら、お兄さんが来てさ。リアムがさらわれた、って」
「え、それってどれくらい後の話だよ?」
「えー?小一時間くらいじゃない?」
随分と情報が早い……ああ、いや。
密偵をどうの、とレジナルドが言っていたからそれでか……?
「で、お前はどうしてたの?」
「私?一緒に行こうとしたら危ないから家に戻ってなさいって。必ず助けるし、報告するからこのことは内緒だよって」
「なるほど……」
うちは侯爵家だ。それなりに家格も高いし、その息子が誘拐されたと騒ぎになればかなり大事になる。ディマスが絡んでいるのはレジナルドも知っていたし、キースも掴んでいたのかもしれない。
「でさーお兄」
「うん?」
「どうもね、どうも……お兄さんが引っかかる」
「え?」
「いや、お兄がお兄さんに既に落とされ気味なのはもういいとしてさ」
「いや、お前さ……」
「とにかくよ?それはいいんだよ。多分思い出せないエンド的にもそういうの必要なんじゃないって?ゲーム的に思うし。お兄が主人公ポジならもうキースルートだと私は思うからさ」
「…………待ってくれ。俺、そんなにお前にあけすけに話したか……?」
「ま、それなりに。それに……ナイジェルをお忘れで?」
ノエルはニヤッと笑った。
あ……情報源はそこにもあったのか……。俺は思わぬ情報源に溜息を吐いた。
ノエルは続ける。
「でよ?このゲームって今はもうルート通りではないとは思うけど、基本は変わらないと思うんだよね」
「と、言うと……?」
「お兄さーまた色々と悩んでない?」
「い、いやそんなことは……」
ノエルはじっと俺を見つめる。その目が探るようで、思わず目を逸らしてしまう。
「まあ、いいけどさ。お兄、悩んでる暇あるなら行動したら?」
ノエルが突然投げかけた言葉に、俺は驚いて顔を上げた。
「悩むって……別にそんなこと……」
「嘘だね。お兄の顔見たら分かるよ」
ノエルはため息をつきながら、俺の肩に手を置いた。
「色々抱え込むのもいいけど、さっさと動いたほうがいいと思うよ。悩みなんて、結局答えなんか出ないんだからさ」
軽い口調だが、ノエルのその言葉には不思議な説得力があった。俺の考えを見透かしているのかいないのか。ただ、ノエルなりの直感でそう言っているのだろう。
「行動、か……」
俺が呟くと、ノエルはぽんぽんと肩を叩く。
「尻の穴の一つや二つくれてやれよ!で、好きだよー!って叫んだら……良いと私は直感で思った」
「お、お前…………」
「こういうのってノリと勢い大事じゃん?そして行動は早め!だよ!」
強くノエルは言う。
ハチャメチャな提案ではあるのだが、無駄に真意を捉えているのがまた……。
妹には適わないな、と俺は息を吐いた。
そんな会話をしていると、ナイジェルがお茶を持ってきた。
その瞬間、ノエルが彼の背後に回り、何やら動く。
「ちょっ……ノエルたん⁈やめ……!」
ナイジェルは慌てて顔を真っ赤にする。え、何やってんの妹よ……。あと、ナイジェルのその呼び方……その光景があまりにおかしくて、思わず笑ってしまった。
「ま、私らみたいな人もいるんだから、お兄も、もうちょっと気楽にしなよ」
ノエルは最後にそう言い残し、笑った。
「気楽に、ね……」
俺は呟き、窓の外に視線を向けた。悩んでばかりでは何も進まない。それなら、まずは動いてみるしかないだろう。
「よし……キースと話してみよう」
立ち上がり、扉を開ける。
「よぉし!お兄!がんばってこーい!」
ノエルの言葉が背中を押してくれたような気がした。
俺はキースの横に座り、テーブルに整えられた朝食をぼんやりと見つめていた。
誘拐事件から2日。俺は学園を体調不良を理由に休んでいる。
キースも俺に付き添うように休んでくれていたが……本当に大丈夫なのだろうか。仕事的に。過保護な行動に、少しだけ不安だ。俺のせいでキースの評判が落ちるのは俺としても本意じゃない。
「……リアム、何を考えているの?」
穏やかな声が現実に引き戻す。顔を上げると、キースが俺をじっと見つめていた。その瞳の中に、俺の揺れる心が映っているような気がして、思わず視線を逸らす。
「いや……明日は学園に行こうかな、って。兄様は気にしすぎですよ」
苦笑いを浮かべながら答えると、キースは少しだけ眉を寄せたが、それ以上追及はしてこなかった。代わりに俺の髪を優しく撫でる。その手の温もりは心地良いはずなのに、どうしてだろう。胸の奥がざわつく。
キースは、俺の動揺に気づいているのかもしれない……。
そう思った。
朝食の席では、両親が穏やかに会話を交わす中、俺は静かに食事をする。
隣に座るキース兄様は、俺の皿にそっとパンを足してくれる。その優しさがありがたい反面、どこか息苦しさを覚えてしまう自分がいる。
『流されているだけじゃないのか?』
昨日のレジナルドの言葉が、再び頭の中を巡る。
キースの想いは本物だ。でも、俺は……?昨夜こそ想いを告げなければ、と思ったのに、また悩んでしまっている。俺がキースに感じているのは、愛情なのか、それともただ流されているだけの感情なのか──分からない。
朝食は美味しいはずなのに、どうにも進まなかった。俺は小さく溜息を吐き出す。
「……兄様、少し部屋で休んできますね」
そう告げて席を立った。
※
自室に戻ると、俺は窓際の椅子に腰掛けた。
外は青空が広がり、穏やかな風が木々を揺らしている。けれど、胸の中は曇ったままだ。
「レジナルド先輩……あの人は、本当に……」
呟く。
レジナルドが想いを寄せているのは、俺ではなく『俺がここに来る前のリアム』。だからこそ、彼の優しさは俺にとって若干重いし、幾許かの罪悪感を覚える。
一方で、キースの愛情は本物だ。レジナルドの思いが偽物というわけではなく、俺という存在をもって、キースとは日々を重ねてきた。
……でも、俺の気持ちはどうなんだろう。ああ、もう……頭がこんがらがってきた。
「……俺を愛してくれている。俺も、たぶん……好きなんだと思う……」
気持ちを整理するために独り言を繰り返す。
けれど、それが心の底から湧き上がる感情なのか──それすらも曖昧。ただ、そう思わないといけないような気がしてならなかった。
自分が面倒くさい。はぁ、と溜息を吐くと同時にノック音が聞こえた。
「リアム様」
ノックの音に振り向くと、アンではなくナイジェルが立っていた。
珍しい。普段、俺の世話を主にするのはアンであって、呼びに来たりするのもアンの仕事の一部だ。勿論、アンの仕事はそれだけではないので忙しいときは他の者が来るのだが──……。
そして、その背後からひょっこりとノエルが顔を出す。
「リーアム!」
※
「お休みしてるから来ちゃった!一応、一部始終報告はお兄さんから来てるけどねー」
元気な声で俺に駆け寄り、窓際に座っていた俺の腕を引いてソファに座らせる。
「兄様が……?」
「そう。あの後、私が戻ったら誰もいないじゃん?おかしいな-、と思って。辺りを探してたら、お兄さんが来てさ。リアムがさらわれた、って」
「え、それってどれくらい後の話だよ?」
「えー?小一時間くらいじゃない?」
随分と情報が早い……ああ、いや。
密偵をどうの、とレジナルドが言っていたからそれでか……?
「で、お前はどうしてたの?」
「私?一緒に行こうとしたら危ないから家に戻ってなさいって。必ず助けるし、報告するからこのことは内緒だよって」
「なるほど……」
うちは侯爵家だ。それなりに家格も高いし、その息子が誘拐されたと騒ぎになればかなり大事になる。ディマスが絡んでいるのはレジナルドも知っていたし、キースも掴んでいたのかもしれない。
「でさーお兄」
「うん?」
「どうもね、どうも……お兄さんが引っかかる」
「え?」
「いや、お兄がお兄さんに既に落とされ気味なのはもういいとしてさ」
「いや、お前さ……」
「とにかくよ?それはいいんだよ。多分思い出せないエンド的にもそういうの必要なんじゃないって?ゲーム的に思うし。お兄が主人公ポジならもうキースルートだと私は思うからさ」
「…………待ってくれ。俺、そんなにお前にあけすけに話したか……?」
「ま、それなりに。それに……ナイジェルをお忘れで?」
ノエルはニヤッと笑った。
あ……情報源はそこにもあったのか……。俺は思わぬ情報源に溜息を吐いた。
ノエルは続ける。
「でよ?このゲームって今はもうルート通りではないとは思うけど、基本は変わらないと思うんだよね」
「と、言うと……?」
「お兄さーまた色々と悩んでない?」
「い、いやそんなことは……」
ノエルはじっと俺を見つめる。その目が探るようで、思わず目を逸らしてしまう。
「まあ、いいけどさ。お兄、悩んでる暇あるなら行動したら?」
ノエルが突然投げかけた言葉に、俺は驚いて顔を上げた。
「悩むって……別にそんなこと……」
「嘘だね。お兄の顔見たら分かるよ」
ノエルはため息をつきながら、俺の肩に手を置いた。
「色々抱え込むのもいいけど、さっさと動いたほうがいいと思うよ。悩みなんて、結局答えなんか出ないんだからさ」
軽い口調だが、ノエルのその言葉には不思議な説得力があった。俺の考えを見透かしているのかいないのか。ただ、ノエルなりの直感でそう言っているのだろう。
「行動、か……」
俺が呟くと、ノエルはぽんぽんと肩を叩く。
「尻の穴の一つや二つくれてやれよ!で、好きだよー!って叫んだら……良いと私は直感で思った」
「お、お前…………」
「こういうのってノリと勢い大事じゃん?そして行動は早め!だよ!」
強くノエルは言う。
ハチャメチャな提案ではあるのだが、無駄に真意を捉えているのがまた……。
妹には適わないな、と俺は息を吐いた。
そんな会話をしていると、ナイジェルがお茶を持ってきた。
その瞬間、ノエルが彼の背後に回り、何やら動く。
「ちょっ……ノエルたん⁈やめ……!」
ナイジェルは慌てて顔を真っ赤にする。え、何やってんの妹よ……。あと、ナイジェルのその呼び方……その光景があまりにおかしくて、思わず笑ってしまった。
「ま、私らみたいな人もいるんだから、お兄も、もうちょっと気楽にしなよ」
ノエルは最後にそう言い残し、笑った。
「気楽に、ね……」
俺は呟き、窓の外に視線を向けた。悩んでばかりでは何も進まない。それなら、まずは動いてみるしかないだろう。
「よし……キースと話してみよう」
立ち上がり、扉を開ける。
「よぉし!お兄!がんばってこーい!」
ノエルの言葉が背中を押してくれたような気がした。
191
お気に入りに追加
323
あなたにおすすめの小説
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
気づいたら周りの皆が僕を溺愛していた
しののめ
BL
クーレル侯爵家に末っ子として生まれたノエル・クーレルがなんだかんだあって、兄×2や学園の友達etc…に溺愛される???
家庭環境複雑だけれど、皆に愛されながら毎日を必死に生きる、ノエルの物語です。
R表現の際には※をつけさせて頂きます。当分は無い予定です。
現在文章の大工事中です。複数表現を改める、大きくシーンの描写を改める箇所があると思います。当時は時間が取れず以降の投稿が出来ませんでしたが、現在まで多くの方に閲覧頂いている為、改稿が終わり次第完結までの展開を書き進めようと思っております。
(第1章の改稿が完了しました。2024/11/17)
(第2章の改稿が完了しました。2024/12/18)
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
※どんどん年齢は上がっていきます。
※設定が多く感じたのでオメガバースを無くしました。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
BLゲームの世界でモブになったが、主人公とキャラのイベントがおきないバグに見舞われている
青緑三月
BL
主人公は、BLが好きな腐男子
ただ自分は、関わらずに見ているのが好きなだけ
そんな主人公が、BLゲームの世界で
モブになり主人公とキャラのイベントが起こるのを
楽しみにしていた。
だが攻略キャラはいるのに、かんじんの主人公があらわれない……
そんな中、主人公があらわれるのを、まちながら日々を送っているはなし
BL要素は、軽めです。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、転生特典(執事)と旅に出たい
オオトリ
BL
とある教会で、今日一組の若い男女が結婚式を挙げようとしていた。
今、まさに新郎新婦が手を取り合おうとしたその時―――
「ちょっと待ったー!」
乱入者の声が響き渡った。
これは、とある事情で異世界転生した主人公が、結婚式当日に「ちょっと待った」されたので、
白米を求めて 俺TUEEEEせずに、執事TUEEEEな旅に出たい
そんなお話
※主人公は当初女性と婚約しています(タイトルの通り)
※主人公ではない部分で、男女の恋愛がお話に絡んでくることがあります
※BLは読むことも初心者の作者の初作品なので、タグ付けなど必要があれば教えてください
※完結しておりますが、今後番外編及び小話、続編をいずれ追加して参りたいと思っています
※小説家になろうさんでも同時公開中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる