21 / 53
20.お腐れ様
しおりを挟む
『お兄』
『あ、いやだ。しない!』
『いやいやいや!!お願い!!ね?!締め切りが近いんだよぉ』
『何が悲しくてボーイズでラブなお原稿に俺がトーン張りせんとならんのよ⁈』
『ちゃんとお手伝い金払うからさああ!ねっ、ねっ!お兄!』
『あーあーあー!もう!はよ俺のPCにデータ送れ!』
『やったー!お兄大好き!あと売り子して!』
『どさくさに紛れてとんでもないこと頼むんじゃねぇ!』
…………。
………………。
夢を見た。前世の夢だ。妹がぎゃんぎゃん言ってて……懐かしい。
元気にやっているだろうか、あの妹は……あれ?てか俺ってどういう最後だったっけ……?
※
「うーん、やっぱ、リアきゅんが主人公ポジじゃない?」
俺の前でクッションを抱いたノエルが首を傾げた。
本日はいわゆる──お泊り会inデリカート家である。俺が出るのは無理だが、呼ぶのはノエルということで許された。
現在はノエルと二人、無駄にだだっ広いベッドの上で寝巻に着替えてゴロゴロしている。
セオドアもはじめは混じっていたのだが、家の都合で今回は無理になったらしい。残念なことだが、ノエルと相談しあうのも必要だったので悪くはないだろう。
「嫌だけど、非常に嫌だけど……そうっぽくて困ってる。ディマスはなんであんなに人の話を聞かないかね?」
「まー、ゲームの中のリアムもあんな感じだったし……ゲーム補正かなぁ?」
「にしても、聞かなさすぎだろ。ゲームはプログラムだけど、こっちは生きてるんだしさ」
まあねー、とノエルが呟きながら横になる。
俺が主役ポジねぇ……リンドンやレジナルドの行動からするとそれは確かにそうだ。
本来のリアムならばああして迫られることなんてない──尤もリンドンはあのエンドなので最期の方はアレだが──。むしろリムからガンガン行って嫌われるというお決まりパターン。
ううううん……主役を乗っ取りたくてやってるなら楽しいのだろうが、俺の目標は平穏な人生なので、全く嬉しくない。とにかく攻略対象者からは離れたいのだ。
「ねえねえ、前々から聞こうと思って聞けなかったんだけど」
「うん?」
ノエルは一度ゴロンと転がって腹ばいになり、俺を見上げる。
「お兄さんのさ」
「キース?」
「うん、あのキースのエンドって……リアきゅん、覚えてる?」
「へ?そりゃぁ……」
キースのエンドは…………。
…………あれ…………??
まってくれ、あれ?キースが攻略対象者であることや、そこをどうにかしないと、という思いは強かった。でも、あれ……?エンド……?
どう考えても考えても、そのエンドは見つからない。おかしい。俺は妹に付き合って全部見たはずだし、付き合ったのも一度や二度じゃない。
思い出せない……?
俺が何度も首を傾げていると、ノエルがまた転がる。
「リアきゅんも覚えてないかー。私も覚えてなくてさぁ……なーんか、モヤがかかってるというか……」
「ノエルも……」
二人で首を傾げていると、コンコン、とノック音が聞こえて扉が開かれる。
そこにいたのはお茶のワゴンを伴ったナイジェルだった。
ノエルがナイジェル狙いと分かってからこちら、数回、この邸に来たことがあるのだが、その数回は全てナイジェルに給仕を頼むことにしている。
「えらく砕けた場ですね」
俺たちを見るや否や、ナイジェルは呆れたような苦笑でワゴンを運び入れた。
「たまにはこういうのもいいかなって」
「初回以降毎回ではないですか?お二人とも、マナーは大丈夫ですか」
ナイジェルはそれなりにこういう面では厳しい。この口うるささに、ゲーム中のリアムは喧々囂々と言い返して我儘を通すのだが、俺は耐えてきたんですよ!マナーの扱きに!なので今は俺を軽蔑する対象としては見てないようなので安心はしているけれども。
「ナ、ナ、ナ、ナイジェルっ」
「……落ち着きなよ……何回目かでしょ、会うの……」
ノエルはいつの間にか座っており、祈るように両手を握ってナイジェルを見ていた。声は震えて、顔が真っ赤だ。憧れで大好きな推しに会えていると思えば仕方のないことだが、こんな調子で落せるのかね。
俺はベッドから降りて、ワゴンの方に向かう。
ワゴンの上にはお茶のポットと、数種類の焼き菓子が並べられている。
「就寝前ですからね。お茶はハーブティをご用意してますよ。寝る前には必ず歯磨きをなさってくださいね」
「大丈夫だよ。子供じゃないんだか……」
そこまで俺が答えたとき、あーーーー!とノエルが叫んで、俺とナイジェルは少し吃驚してそちらを見た。ノエルの顔は相変わらず赤く、今度は俺とナイジェルを指さす。
「そのまま!そのまま!!二人!寄り添って!」
「はぁ?」
俺が思わず声を上げる。ナイジェルも不思議そうに頭を傾げた。
「いいから‼リアム‼横に立って‼」
「はぁ……」
俺が少し移動してナイジェルの横に立つと、ノエルはますますと興奮して、ベッドの上ではねた。
「ノエル様、お行儀が……」
「そんなことはどうでもいいんですよ‼ナイジェルさんはリアムの腰に手をまわして‼」
「はっ⁈いえ、それは……」
「い、い、か、ら‼」
……おまえ、腐った妄想してんな?そうだな?
ノエルの興奮ぶりに俺はピンときた。そうだな、こいつ……ナイリアとか言ってたもんな……。
しかしナイジェルにしてみれば、俺は主人格にあたるのでノエルの要望はとんでもない。俺は困ったように眉根を寄せるナイジェルを見上げて、
「あー……やらないと終わらないから、あれ。いいよ」
どうぞ、と少し手を上げる。数秒迷ったようだが、ナイジェルは溜息を吐くと、失礼いたします、と申し訳なさそうに俺の腰に手をまわす。
途端、ノエルがベッドの上を転がり始めた。
「ほわあああああああああ‼たまらん‼たまらんぞ----‼あ!駄目!これはもう!描かないと駄目‼」
ノエルは今度はぶつぶつと言い始めた。奇怪な行動にナイジェルは目を丸くするばかりだ。
これ、俺見たことあるわ……。腐った人が騒ぐやつ。
前世での既視感──主に妹──を思い出して、ナイジェルの肩を叩いた。
「ナイジェル、あれがお腐れ様ってやつだよ……」
「オクサレ……?はぁ……あの、ところでそろそろこの手を離していいですかね?私はまだキース様に殺されたくないので」
「……?なんで兄様?」
「いえ、まあ……知らぬが仏ってやつですかね……」
ノエルはすっかりと自分の世界に入り込み、特にもう俺達の動きには興味ないようだ。
ナイジェルの言葉に俺が首を傾げると、ナイジェルはまた苦笑を漏らして、離れた。
ところで、仏ってこの世界にいんの?
『あ、いやだ。しない!』
『いやいやいや!!お願い!!ね?!締め切りが近いんだよぉ』
『何が悲しくてボーイズでラブなお原稿に俺がトーン張りせんとならんのよ⁈』
『ちゃんとお手伝い金払うからさああ!ねっ、ねっ!お兄!』
『あーあーあー!もう!はよ俺のPCにデータ送れ!』
『やったー!お兄大好き!あと売り子して!』
『どさくさに紛れてとんでもないこと頼むんじゃねぇ!』
…………。
………………。
夢を見た。前世の夢だ。妹がぎゃんぎゃん言ってて……懐かしい。
元気にやっているだろうか、あの妹は……あれ?てか俺ってどういう最後だったっけ……?
※
「うーん、やっぱ、リアきゅんが主人公ポジじゃない?」
俺の前でクッションを抱いたノエルが首を傾げた。
本日はいわゆる──お泊り会inデリカート家である。俺が出るのは無理だが、呼ぶのはノエルということで許された。
現在はノエルと二人、無駄にだだっ広いベッドの上で寝巻に着替えてゴロゴロしている。
セオドアもはじめは混じっていたのだが、家の都合で今回は無理になったらしい。残念なことだが、ノエルと相談しあうのも必要だったので悪くはないだろう。
「嫌だけど、非常に嫌だけど……そうっぽくて困ってる。ディマスはなんであんなに人の話を聞かないかね?」
「まー、ゲームの中のリアムもあんな感じだったし……ゲーム補正かなぁ?」
「にしても、聞かなさすぎだろ。ゲームはプログラムだけど、こっちは生きてるんだしさ」
まあねー、とノエルが呟きながら横になる。
俺が主役ポジねぇ……リンドンやレジナルドの行動からするとそれは確かにそうだ。
本来のリアムならばああして迫られることなんてない──尤もリンドンはあのエンドなので最期の方はアレだが──。むしろリムからガンガン行って嫌われるというお決まりパターン。
ううううん……主役を乗っ取りたくてやってるなら楽しいのだろうが、俺の目標は平穏な人生なので、全く嬉しくない。とにかく攻略対象者からは離れたいのだ。
「ねえねえ、前々から聞こうと思って聞けなかったんだけど」
「うん?」
ノエルは一度ゴロンと転がって腹ばいになり、俺を見上げる。
「お兄さんのさ」
「キース?」
「うん、あのキースのエンドって……リアきゅん、覚えてる?」
「へ?そりゃぁ……」
キースのエンドは…………。
…………あれ…………??
まってくれ、あれ?キースが攻略対象者であることや、そこをどうにかしないと、という思いは強かった。でも、あれ……?エンド……?
どう考えても考えても、そのエンドは見つからない。おかしい。俺は妹に付き合って全部見たはずだし、付き合ったのも一度や二度じゃない。
思い出せない……?
俺が何度も首を傾げていると、ノエルがまた転がる。
「リアきゅんも覚えてないかー。私も覚えてなくてさぁ……なーんか、モヤがかかってるというか……」
「ノエルも……」
二人で首を傾げていると、コンコン、とノック音が聞こえて扉が開かれる。
そこにいたのはお茶のワゴンを伴ったナイジェルだった。
ノエルがナイジェル狙いと分かってからこちら、数回、この邸に来たことがあるのだが、その数回は全てナイジェルに給仕を頼むことにしている。
「えらく砕けた場ですね」
俺たちを見るや否や、ナイジェルは呆れたような苦笑でワゴンを運び入れた。
「たまにはこういうのもいいかなって」
「初回以降毎回ではないですか?お二人とも、マナーは大丈夫ですか」
ナイジェルはそれなりにこういう面では厳しい。この口うるささに、ゲーム中のリアムは喧々囂々と言い返して我儘を通すのだが、俺は耐えてきたんですよ!マナーの扱きに!なので今は俺を軽蔑する対象としては見てないようなので安心はしているけれども。
「ナ、ナ、ナ、ナイジェルっ」
「……落ち着きなよ……何回目かでしょ、会うの……」
ノエルはいつの間にか座っており、祈るように両手を握ってナイジェルを見ていた。声は震えて、顔が真っ赤だ。憧れで大好きな推しに会えていると思えば仕方のないことだが、こんな調子で落せるのかね。
俺はベッドから降りて、ワゴンの方に向かう。
ワゴンの上にはお茶のポットと、数種類の焼き菓子が並べられている。
「就寝前ですからね。お茶はハーブティをご用意してますよ。寝る前には必ず歯磨きをなさってくださいね」
「大丈夫だよ。子供じゃないんだか……」
そこまで俺が答えたとき、あーーーー!とノエルが叫んで、俺とナイジェルは少し吃驚してそちらを見た。ノエルの顔は相変わらず赤く、今度は俺とナイジェルを指さす。
「そのまま!そのまま!!二人!寄り添って!」
「はぁ?」
俺が思わず声を上げる。ナイジェルも不思議そうに頭を傾げた。
「いいから‼リアム‼横に立って‼」
「はぁ……」
俺が少し移動してナイジェルの横に立つと、ノエルはますますと興奮して、ベッドの上ではねた。
「ノエル様、お行儀が……」
「そんなことはどうでもいいんですよ‼ナイジェルさんはリアムの腰に手をまわして‼」
「はっ⁈いえ、それは……」
「い、い、か、ら‼」
……おまえ、腐った妄想してんな?そうだな?
ノエルの興奮ぶりに俺はピンときた。そうだな、こいつ……ナイリアとか言ってたもんな……。
しかしナイジェルにしてみれば、俺は主人格にあたるのでノエルの要望はとんでもない。俺は困ったように眉根を寄せるナイジェルを見上げて、
「あー……やらないと終わらないから、あれ。いいよ」
どうぞ、と少し手を上げる。数秒迷ったようだが、ナイジェルは溜息を吐くと、失礼いたします、と申し訳なさそうに俺の腰に手をまわす。
途端、ノエルがベッドの上を転がり始めた。
「ほわあああああああああ‼たまらん‼たまらんぞ----‼あ!駄目!これはもう!描かないと駄目‼」
ノエルは今度はぶつぶつと言い始めた。奇怪な行動にナイジェルは目を丸くするばかりだ。
これ、俺見たことあるわ……。腐った人が騒ぐやつ。
前世での既視感──主に妹──を思い出して、ナイジェルの肩を叩いた。
「ナイジェル、あれがお腐れ様ってやつだよ……」
「オクサレ……?はぁ……あの、ところでそろそろこの手を離していいですかね?私はまだキース様に殺されたくないので」
「……?なんで兄様?」
「いえ、まあ……知らぬが仏ってやつですかね……」
ノエルはすっかりと自分の世界に入り込み、特にもう俺達の動きには興味ないようだ。
ナイジェルの言葉に俺が首を傾げると、ナイジェルはまた苦笑を漏らして、離れた。
ところで、仏ってこの世界にいんの?
120
お気に入りに追加
222
あなたにおすすめの小説
R指定はないけれど、なんでかゲームの攻略対象者になってしまったのだが(しかもBL)
黒崎由希
BL
目覚めたら、姉にゴリ推しされたBLゲームの世界に転生してた。
しかも人気キャラの王子様って…どういうことっ?
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
…ええっと…
もう、アレです。 タイトル通りの内容ですので、ぬるっとご覧いただけましたら幸いです。m(_ _)m
.
気づいたら周りの皆が僕を溺愛していた
しののめ
BL
クーレル侯爵家に末っ子として生まれたノエル・クーレルがなんだかんだあって、兄×2や学園の友達etc…に溺愛される???
家庭環境複雑だけれど、皆に愛されながら毎日を必死に生きる、ノエルの物語です。
R表現の際には※をつけさせて頂きます。当分は無い予定です。
現在文章の大工事中です。複数表現を改める、大きくシーンの描写を改める箇所があると思います。当時は時間が取れず以降の投稿が出来ませんでしたが、現在まで多くの方に閲覧頂いている為、改稿が終わり次第完結までの展開を書き進めようと思っております。
(第1章の改稿が完了しました。2024/11/17)
(第2章の改稿が完了しました。2024/12/18)
氷の華を溶かしたら
こむぎダック
BL
ラリス王国。
男女問わず、子供を産む事ができる世界。
前世の記憶を残したまま、転生を繰り返して来たキャニス。何度生まれ変わっても、誰からも愛されず、裏切られることに疲れ切ってしまったキャニスは、今世では、誰も愛さず何も期待しないと心に決め、笑わない氷華の貴公子と言われる様になった。
ラリス王国の第一王子ナリウスの婚約者として、王子妃教育を受けて居たが、手癖の悪い第一王子から、冷たい態度を取られ続け、とうとう婚約破棄に。
そして、密かにキャニスに、想いを寄せて居た第二王子カリストが、キャニスへの贖罪と初恋を実らせる為に奔走し始める。
その頃、母国の騒ぎから逃れ、隣国に滞在していたキャニスは、隣国の王子シェルビーからの熱烈な求愛を受けることに。
初恋を拗らせたカリストとシェルビー。
キャニスの氷った心を溶かす事ができるのは、どちらか?
実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️
実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!
【第2部開始】悪役令息ですが、家族のため精一杯生きているので邪魔しないでください~僕の執事は僕にだけイケすぎたオジイです~
ちくわぱん
BL
【第2部開始 更新は少々ゆっくりです】ハルトライアは前世を思い出した。自分が物語の当て馬兼悪役で、王子と婚約するがのちに魔王になって結局王子と物語の主役に殺される未来を。死にたくないから婚約を回避しようと王子から逃げようとするが、なぜか好かれてしまう。とにかく悪役にならぬように魔法も武術も頑張って、自分のそばにいてくれる執事とメイドを守るんだ!と奮闘する日々。そんな毎日の中、困難は色々振ってくる。やはり当て馬として死ぬしかないのかと苦しみながらも少しずつ味方を増やし成長していくハルトライア。そして執事のカシルもまた、ハルトライアを守ろうと陰ながら行動する。そんな二人の努力と愛の記録。両片思い。じれじれ展開ですが、ハピエン。
【完結】お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!
MEIKO
BL
第12回BL大賞奨励賞いただきました!ありがとうございます。僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して、公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…我慢の限界で田舎の領地から家出をして来た。もう戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが我らが坊ちゃま…ジュリアス様だ!坊ちゃまと初めて会った時、不思議な感覚を覚えた。そして突然閃く「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけにジュリアス様が主人公だ!」
知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。だけど何で?全然シナリオ通りじゃないんですけど?
お気に入り&いいね&感想をいただけると嬉しいです!孤独な作業なので(笑)励みになります。
※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。
優しい庭師の見る夢は
エウラ
BL
植物好きの青年が不治の病を得て若くして亡くなり、気付けば異世界に転生していた。
かつて管理者が住んでいた森の奥の小さなロッジで15歳くらいの体で目覚めた樹希(いつき)は、前世の知識と森の精霊達の協力で森の木々や花の世話をしながら一人暮らしを満喫していくのだが・・・。
※主人公総受けではありません。
精霊達は単なる家族・友人・保護者的な位置づけです。お互いがそういう認識です。
基本的にほのぼのした話になると思います。
息抜きです。不定期更新。
※タグには入れてませんが、女性もいます。
魔法や魔法薬で同性同士でも子供が出来るというふんわり設定。
※10万字いっても終わらないので、一応、長編に切り替えます。
お付き合い下さいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる