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第2章 幼少期

2.6.4 4歳ごろ

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 バーニィも一緒に帰ってきたが一言目がこれだった。

「ジルベール様のアドバイスむなしく、お見合いは全滅でした」
「あ、そう。残念だったね」
 護衛がメインじゃなくて見合いしてたのか。

「私は、真の愛を探します」

「理想を追うのはほどほどにね」

「相手に言ってください。私から断った見合いは1件もありません」

「じゃあ、下手に出すぎてなめられているんじゃ」

「バーニィががっつきすぎなのよ。
見合い中に令嬢を見つめすぎ、もっと余裕を持ちなさい。
お見合いをしているときの顔が怖すぎるのよ、あなたは」
 一緒に行った侍女から事実を指摘され、ショックを受けた顔をするバーニィ。

 どうやらこの侍女は、こっそりお見合いを見に行ったようだ。
 後でこの侍女から情報を仕入れおこう。

 リリアーナ母様の報告によると、ロンドロードとその先マーリンワードの二つの領地で大規模な盗賊団の暗躍があったらしい。

 海から侵入されたらしいので実際には盗賊団の真似をした何かだ。

 おかあさまたちは領地の隣ヤンロードを抜けロンドロードを通りマーリンワードを逆行し、ブルンスワードに向かっていた。
 そのブルンスワードで小規模の盗賊団が襲ってきたそうだ。

 2隊のうち1隊が先行して調査に出た時に後ろから襲われた。
 使っていた武器から件の盗賊団と関係性は無いらしい。

 バーニィの魔法で半分ほどを撃退させ、音に気が付いた先行隊が急いで戻り順当に討伐。全滅させたそうだ。

 バーニィがいたおかげで無傷の勝利。
 さすが無詠唱の魔法使い。

 その後は順調。
 王都は、お祝いムード一色で事件もなく平和だったそうだ。
 そして無事に戴冠式が終わったそうだ。

 新国王はレオングランシス様。

 左目が金眼で身長190cmと大柄の男性だ。

 1妃はシドニアの王女様だったエミリア様、第1王子と僕と同じ年の第3王子を生んだ。
 2妃は、現カルスディーナ公爵家の妹エマーシェス様、第2王子と第1王女の双子を生んだ。

 そして3妃様はメリルディーナ公爵の3女アンジェリカ様。第3王女を生んだ。

 国王も美男子で、3人の王妃はとても美しく、国民にも人気があるそうだ。

 現在、順調に王家の跡継ぎ候補が生まれ政治基盤が安定しているそうだ。

 リリアーナ母様はあまり話をしてくれなかったので、参加した侍女とバーニィから情報を集めた。

 戴冠式は、上級貴族しか入れないので侍女は見れない。
 バーニィは護衛でリリアーナ母様に付いていた。
 だが、バーニィの情報はいかに3人の王妃が綺麗だったかだけだった。

 その後で外にパレードが行われた。

 侍女情報によると、国王陛下は美男子で王妃は綺麗だった。
 もう、その情報はいい。

 そして一緒に回った公爵家の人たちも、当主がかっこよくて、妻も綺麗だったそうだ。

 ピンクの髪のカトレア様と娘のルーナ様が一番目立っていたそうだ。
 そこだけキラキラとするらしい。

 ふーん。よくわからんな。
 どんな馬車だったかと聞いたら、パレード用の馬車は特別製で、普通の屋根の上の台を作りその上に皆が立っているそうだ。

 馬車本体は人込みで見えなかったそうだ。

 侍女が調べた王都の流行の食事や、装飾品、ドレスの型は教えてもらえたが他の情報は無かった。

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