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第3章 竜の襲撃

3.14.6 家に竜王バハムートがいる生活

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「エルフ達はこの大陸から南下した島に住んでいる。
彼らは自然と共に生きる種族だ。我らと同じくすべての民が魔法を使え魔力値も高い。
ほぼすべてのエルフが全属性の魔法を使えるので我ら同様にあまり魔道具を必要としない。だからこそ彼らが作る魔道具は我らのとっても重要になる。
時計の他にもライトだな。部屋の中を明るくする小型のもから灯台と言うのか竜の時に着地する地点を示すのに使うのだ。
 夜間や霧が出た時に戻る場所がわかるので便利なのだ。
 あとは、紙だ。彼らが作り出す紙は羊皮紙よりも薄く丈夫だ。
「紙は僕らも作っているのでは。ラルクバッハでも作っていたと思いますが」
「元々エルフから製造法を売ってもらったのだ。
100年ほど前にエルフ族に流行り病が発生した。その時にラルクバッハにいた聖女が治療に赴いたのだ。それによって救われた命が多かったと聞いた。
その礼に質の悪い物ではあるが、紙の作り方を教えたそうだ。
契約でも一つの領地では作っていないはずだ」
「ほう、そんなことが。
ですが、エルフ族にも治療魔法が使える者がいたのでは?」
「いたにはいたのだが、魔法はきかなかったのだ。
聖女も魔法を使ったわけではない」
 魔法じゃない治療?
「不思議な顔をしているが、そなたも詳しいのではないか。
聖女はインフルなんとかと言っていたぞ」
「インフルエンザ」
「そう、それだ」
「ああ、じゃあ水分補給に頭の熱を下げる、それと加湿かな」
「そうだ」
100年前の聖女は転生者確定だな。
「鳥から感染したのだと、道端に落ちた鳥を焼却し徹底的に消毒していた」
「ああ、渡り鳥。南だから冬に感染した鳥が来て新種に変化したインフルエンザに感染したのか。
じゃあ、発生元は鳥を飼っていた家」
「そこまでわかるのか。
その通りだ。
いや、事実がそうであったのだろうとされたが、それを証明する方法が無かった。
だが否定もできず、今は鳥を飼っている家は、冬に渡り鳥と接触させないようにしているそうだ」
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