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第一章
エリーの気持ち
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エリーが騎士団へと顔を出してくるからと一旦宿を出て行き、部屋は優人とカミーユの二人きりになった。
二人になると何を話せばよいかわからず、黙ってソファに寝そべるカミーユを横目に優人は部屋の窓を開けて外を眺めた。
二階の部屋の窓から見る街は、またあの歌や、人々が笑いあう明るい声が聞こえてくる。一見すると魔物が蔓延る世界とは思えないほどに華やかで幸福そうな光景だった。
「……賑やかだなァ」
エリーが出て行ってから一言を話さなかったカミーユが小さく呟く。
「ごめん、煩かった?」
「いいや、こういうのは別に嫌いじゃねーよ」
「…僕も、好きだな。あの人ごみに行きたいとは思わないけど」
「ハッ、そいつは言えてるな」
人ごみの中を歩きづらいと文句を言っていただけあって、カミーユはやはり人が多いのは好きではないのだろう。優人もあまり祭りなどは気が進まず足を運ぶことはなかったが、人が楽しそうにしているのを感じられる祭りの雰囲気は好きだった。
優人とカミーユは理由は違えど互いに仲良くなれないと感じていたが、ひとつの共通点だと互いに思った。
「…この歌、」
「うん?」
それほどカミーユと会話が続くと思っていなかったため、カミーユが話を続けてくれたことが優人は少し意外だった。
「星が瞬き空を動かす、民は導きを得る……この星ってのは、星そのもののことでもあり、星の一族のことを歌ってんだ」
「エリーたちのことを?」
「この国では、殆どのヤツが王族、星の一族を信仰してるんだ。まあ、厳密には一族そのものではなくて星自体を、なんだが、一族は星の使いだと信じられてる。この祭りも収穫祭だが、星の導きによって実りを得ることができたって話なんだよ」
「宗教ってことか」
「そう、で、俺様はその教会の僧侶ってワケ。まあ作物が実ったのは民たちが頑張って育てたからだと俺は思うけどな。まあそんなこんなで、エリーたち星の一族はさ、なんつーか、希望なんだよな。人は何かに縋りてえんだ、でも何でもいいワケじゃねえ。人間なんかよりずっと特別な何かでなくちゃならねえんだ」
それに選ばれたのが星の一族だった、ということだ。
「城、すごかっただろ。城自体も、調度品もこの国一番の上等なモンばっかで、全部民たちからの献上品だ。…エリーは、ただ人ではないなんて理由だけで王族だとかなんとか言われて崇められて、人に生かされてることが腑に落ちないらしい。尽くされている分を返したいって想いが強くて、自分を追い込んでる」
「それで、あんなに強く?」
「そうだな、王族にして騎士団長なんてデカい重圧をひとりで背負ってる。民たちは魔物どもに畑や住む場所を荒らされて、誰もが裕福とは言えない生活をしているのに、何もしないで生かされるなんて……ってえな考えが根っこにあるのさ」
それでさっきの話か、と優人は少し納得がいった。エリーは優人に、救世主に生かされていると思っていて、それに引け目を感じていたのだ。
そして、エリーがやたらと優人に対して礼を言ったり、何もできない優人を優しく励ましてくれたのも合点がいく。ただ優しいだけではなく、ひとりでは何もできない自分を優人に重ねていたのだ。
優人の立場にしてみれば、ひとりでは何もできないのは自分のほうだけで、エリーはそれを十分過ぎるくらいに助けてくれている。エリーが居なければとても星石なんて集められそうにないし、一方的に優人がエリーを生かしているわけではないと思った。
「……そんなこと、ないのにな」
「俺もそう思うよ。皮肉なもんだ、立派な城に住んだって豪華な調度品があったって、星石でしか生きられない一族にはそんなモン何の役にも立ちゃしねえ。この世界で民より何より常に飢えに苦しんで怯えてるのは王族なんだ。歯痒いだろうよ」
救世主の手によってのみ作られる星石は、どんな財産があっても金で買えるものではない。供給なんてものは、救世主が居なければ存在しないのだ。いつ現れるとも知れない救世主を待ち耐え生きる一族の暮らしとは、王族や信仰の対象という言葉から想像するよりもよほど厳しいものだった。
「でもよお、さっきも言ったけど星の一族は希望なんだ。ただそこに居るだけで、民たちの心の支えになれる、そんな存在他にねえだろ。民たちだって、豪華な城なんて腹の足しにもなりゃしねえってことくらいは知ってる。それでも尽くしたい、信じたい相手が居るから踏ん張っていられるんだ」
優人に宗教のことはよくわからないが、信じたいものを信じること、それだけで気が楽になるというのはわかる気がした。そして、その信じるものは何でもいいわけではないことも。
「だから、本当は生きてるだけで堂々としてりゃいいんだ。俺は本当は騎士団なんてエリーがやることじゃねえと思ってるんだが…あの一族はなんだかみんな責任感が強いらしくてな、なんだか色々やってやがる」
人に崇められる立場なんていうのは、きっとそれだけで大変な思いをするのだろうと想像できる。それでも、それ以上に何かしたいという志は尊いものだと優人は思った。
「ずっと気になってたんだけど、アリアンナ様とエリーは家族なの?」
「一族とは言うが、血の繋がりはない。そもそも生殖能力がねえんだ。そこが崇められてる要因の一端だろうな。星の一族は…そうだな、喚ばれて来るんだよ、お前みたいに」
なるほど、人でないということはそういうこともあるだろうと、優人は色々なことに驚きすぎて、かえって落ち着いている。喚ばれる、なんて突飛なことを言っているように思えて、自分自身がそうであったことを思い返せばそういうこともあるか、と思えた。
「…救世主は星の導きで選ばれるっていう、アレ?」
優人がこの世界に来たときに、アリアンナがそう言っていたのを優人は覚えていた。
「そういうこったな。まあ俺は星がどうたらっつーのはよくわからん」
「…さっきから気になってたけど、カミーユは聖職者の割にはあまり信仰とかなさそうだよね」
星の一族についてを知ってはいるが星のことはわからないと言う。それに、話してくれた口ぶりも、どこか他人事で、自らが信仰しているにしては客観的に過ぎるのだ。
「まあな、宗教者かと言われればそれは微妙なトコだ」
「結構有名人みたいだから、教会の偉い人なのかと思ってたけど」
「よく勘違いしてる奴も居るがな、教会の偉いヤツっつーのは別に信仰が深けりゃなれる訳じゃねえ。ま、こんなに信仰心のない僧侶も俺くらいだとは思うがな……俺は親が教会の関係者で、生まれつき法術の力が強かった、ただそれだけだ。まあ、俺にとっても都合が良かったんだけどな」
「都合?」
優人が聞き返すと、カミーユが不敵に笑う。
「この立場になれたからこそ、一番近くでエリーを守れる」
そう話すカミーユの目は何より強い意志を宿していて、これが冗談でもなんでもないことがわかる。それに、カミーユは初めて会った日からエリーには弱かった。信仰など持っていなさそうなカミーユが僧侶であるのは、エリーのことを守るためだと言われれば、なるほどと思った。
「それって、カミーユはエリーのこと……」
好きってことなのか?と聞こうとした。が、その続きの言葉は口から出る前に飲み込まれることになった。
外がなんだか騒がしい。先ほどから祭りの喧騒は聞こえてきていたが、それとは性質の違う騒々しさだ。
「……?なんだ?」
カミーユもすぐに異変に気がついた。それくらい、人々の声の雰囲気は違うし、空気もびりびりと張り詰めて震えるようだった。
「…魔物か」
どういう事態かはまだわからないが、人々が逃げ惑う声、悲鳴が聞こえてくる。カミーユは一言呟くと傍らに置いていた杖を掴んで部屋を飛び出していく。
「あっ、カミーユ、僕も…!」
「当たり前だ!はやくしろ!」
遅れて優人も剣を手にカミーユを追った。
こんな人混みに魔物が出るなんて、カミーユの急ぎ方からも異常事態であることがわかる。魔物は基本的に臆病な生き物で、だからこそ人を避け、また人に会えば身を守るために襲いかかってくるとエリーから聞いた。人混みに出現する魔物ということはつまり、人を恐れていないということかもしれない。優人は、これまで以上に強い魔物と戦うのかもしれないと冷や汗を流した。ぎゅ、と剣を握り締め、宿を出て、逃げ惑う人々とは逆に走り出す。
二人になると何を話せばよいかわからず、黙ってソファに寝そべるカミーユを横目に優人は部屋の窓を開けて外を眺めた。
二階の部屋の窓から見る街は、またあの歌や、人々が笑いあう明るい声が聞こえてくる。一見すると魔物が蔓延る世界とは思えないほどに華やかで幸福そうな光景だった。
「……賑やかだなァ」
エリーが出て行ってから一言を話さなかったカミーユが小さく呟く。
「ごめん、煩かった?」
「いいや、こういうのは別に嫌いじゃねーよ」
「…僕も、好きだな。あの人ごみに行きたいとは思わないけど」
「ハッ、そいつは言えてるな」
人ごみの中を歩きづらいと文句を言っていただけあって、カミーユはやはり人が多いのは好きではないのだろう。優人もあまり祭りなどは気が進まず足を運ぶことはなかったが、人が楽しそうにしているのを感じられる祭りの雰囲気は好きだった。
優人とカミーユは理由は違えど互いに仲良くなれないと感じていたが、ひとつの共通点だと互いに思った。
「…この歌、」
「うん?」
それほどカミーユと会話が続くと思っていなかったため、カミーユが話を続けてくれたことが優人は少し意外だった。
「星が瞬き空を動かす、民は導きを得る……この星ってのは、星そのもののことでもあり、星の一族のことを歌ってんだ」
「エリーたちのことを?」
「この国では、殆どのヤツが王族、星の一族を信仰してるんだ。まあ、厳密には一族そのものではなくて星自体を、なんだが、一族は星の使いだと信じられてる。この祭りも収穫祭だが、星の導きによって実りを得ることができたって話なんだよ」
「宗教ってことか」
「そう、で、俺様はその教会の僧侶ってワケ。まあ作物が実ったのは民たちが頑張って育てたからだと俺は思うけどな。まあそんなこんなで、エリーたち星の一族はさ、なんつーか、希望なんだよな。人は何かに縋りてえんだ、でも何でもいいワケじゃねえ。人間なんかよりずっと特別な何かでなくちゃならねえんだ」
それに選ばれたのが星の一族だった、ということだ。
「城、すごかっただろ。城自体も、調度品もこの国一番の上等なモンばっかで、全部民たちからの献上品だ。…エリーは、ただ人ではないなんて理由だけで王族だとかなんとか言われて崇められて、人に生かされてることが腑に落ちないらしい。尽くされている分を返したいって想いが強くて、自分を追い込んでる」
「それで、あんなに強く?」
「そうだな、王族にして騎士団長なんてデカい重圧をひとりで背負ってる。民たちは魔物どもに畑や住む場所を荒らされて、誰もが裕福とは言えない生活をしているのに、何もしないで生かされるなんて……ってえな考えが根っこにあるのさ」
それでさっきの話か、と優人は少し納得がいった。エリーは優人に、救世主に生かされていると思っていて、それに引け目を感じていたのだ。
そして、エリーがやたらと優人に対して礼を言ったり、何もできない優人を優しく励ましてくれたのも合点がいく。ただ優しいだけではなく、ひとりでは何もできない自分を優人に重ねていたのだ。
優人の立場にしてみれば、ひとりでは何もできないのは自分のほうだけで、エリーはそれを十分過ぎるくらいに助けてくれている。エリーが居なければとても星石なんて集められそうにないし、一方的に優人がエリーを生かしているわけではないと思った。
「……そんなこと、ないのにな」
「俺もそう思うよ。皮肉なもんだ、立派な城に住んだって豪華な調度品があったって、星石でしか生きられない一族にはそんなモン何の役にも立ちゃしねえ。この世界で民より何より常に飢えに苦しんで怯えてるのは王族なんだ。歯痒いだろうよ」
救世主の手によってのみ作られる星石は、どんな財産があっても金で買えるものではない。供給なんてものは、救世主が居なければ存在しないのだ。いつ現れるとも知れない救世主を待ち耐え生きる一族の暮らしとは、王族や信仰の対象という言葉から想像するよりもよほど厳しいものだった。
「でもよお、さっきも言ったけど星の一族は希望なんだ。ただそこに居るだけで、民たちの心の支えになれる、そんな存在他にねえだろ。民たちだって、豪華な城なんて腹の足しにもなりゃしねえってことくらいは知ってる。それでも尽くしたい、信じたい相手が居るから踏ん張っていられるんだ」
優人に宗教のことはよくわからないが、信じたいものを信じること、それだけで気が楽になるというのはわかる気がした。そして、その信じるものは何でもいいわけではないことも。
「だから、本当は生きてるだけで堂々としてりゃいいんだ。俺は本当は騎士団なんてエリーがやることじゃねえと思ってるんだが…あの一族はなんだかみんな責任感が強いらしくてな、なんだか色々やってやがる」
人に崇められる立場なんていうのは、きっとそれだけで大変な思いをするのだろうと想像できる。それでも、それ以上に何かしたいという志は尊いものだと優人は思った。
「ずっと気になってたんだけど、アリアンナ様とエリーは家族なの?」
「一族とは言うが、血の繋がりはない。そもそも生殖能力がねえんだ。そこが崇められてる要因の一端だろうな。星の一族は…そうだな、喚ばれて来るんだよ、お前みたいに」
なるほど、人でないということはそういうこともあるだろうと、優人は色々なことに驚きすぎて、かえって落ち着いている。喚ばれる、なんて突飛なことを言っているように思えて、自分自身がそうであったことを思い返せばそういうこともあるか、と思えた。
「…救世主は星の導きで選ばれるっていう、アレ?」
優人がこの世界に来たときに、アリアンナがそう言っていたのを優人は覚えていた。
「そういうこったな。まあ俺は星がどうたらっつーのはよくわからん」
「…さっきから気になってたけど、カミーユは聖職者の割にはあまり信仰とかなさそうだよね」
星の一族についてを知ってはいるが星のことはわからないと言う。それに、話してくれた口ぶりも、どこか他人事で、自らが信仰しているにしては客観的に過ぎるのだ。
「まあな、宗教者かと言われればそれは微妙なトコだ」
「結構有名人みたいだから、教会の偉い人なのかと思ってたけど」
「よく勘違いしてる奴も居るがな、教会の偉いヤツっつーのは別に信仰が深けりゃなれる訳じゃねえ。ま、こんなに信仰心のない僧侶も俺くらいだとは思うがな……俺は親が教会の関係者で、生まれつき法術の力が強かった、ただそれだけだ。まあ、俺にとっても都合が良かったんだけどな」
「都合?」
優人が聞き返すと、カミーユが不敵に笑う。
「この立場になれたからこそ、一番近くでエリーを守れる」
そう話すカミーユの目は何より強い意志を宿していて、これが冗談でもなんでもないことがわかる。それに、カミーユは初めて会った日からエリーには弱かった。信仰など持っていなさそうなカミーユが僧侶であるのは、エリーのことを守るためだと言われれば、なるほどと思った。
「それって、カミーユはエリーのこと……」
好きってことなのか?と聞こうとした。が、その続きの言葉は口から出る前に飲み込まれることになった。
外がなんだか騒がしい。先ほどから祭りの喧騒は聞こえてきていたが、それとは性質の違う騒々しさだ。
「……?なんだ?」
カミーユもすぐに異変に気がついた。それくらい、人々の声の雰囲気は違うし、空気もびりびりと張り詰めて震えるようだった。
「…魔物か」
どういう事態かはまだわからないが、人々が逃げ惑う声、悲鳴が聞こえてくる。カミーユは一言呟くと傍らに置いていた杖を掴んで部屋を飛び出していく。
「あっ、カミーユ、僕も…!」
「当たり前だ!はやくしろ!」
遅れて優人も剣を手にカミーユを追った。
こんな人混みに魔物が出るなんて、カミーユの急ぎ方からも異常事態であることがわかる。魔物は基本的に臆病な生き物で、だからこそ人を避け、また人に会えば身を守るために襲いかかってくるとエリーから聞いた。人混みに出現する魔物ということはつまり、人を恐れていないということかもしれない。優人は、これまで以上に強い魔物と戦うのかもしれないと冷や汗を流した。ぎゅ、と剣を握り締め、宿を出て、逃げ惑う人々とは逆に走り出す。
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