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番外編 2
北海道旅行 7
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「あ、類……」
そこで最初に動いたのは櫻井だった。櫻井がすぐさま海斗さんを俺の上から引き揚げた。片手に太陽、片手に海斗さん。やはりアルファはたくましいなとぼうっと寝そべりながら見ていた。
「正樹、起きて」
「あ、はい」
司は怒ってる。手を貸さずに、上から腕を組んで俺を見ていた。なに、この違い。なに、この格差社会!
「海斗。オメガ同士とはいえ、正樹と抱き合うのはだめだ。こいつは女の子で童貞を捨てようと決め込んでいた過去がある」
「おい」
「海斗はその辺の女よりも美しいから、危険だ。男はみな狼だ」
「おおい!」
俺の突っ込みは櫻井の耳に届かないようだった。櫻井が海斗さんの目を見て涙をぬぐってる。これはもうカメラマン連れて来たほうがいい? 美しい二人は雑誌の表紙みたいな表情して見つめ合ってるよ。小脇に太陽いるけど、もう赤ん坊さえ小道具だよ。ここ撮影会場だったけ? てゆうか二人ラブラブじゃねぇかよ! なんだったんだよ、さっきのお悩み相談は!
「正樹、それは本当か?」
「ああん?」
司までバカなことを聞いてくるから、俺はにらみを利かせた。
「だから、童貞を……」
「黙れバカ! 俺はお前を好きになった時点で一生童貞決定なんだよ!」
「そ、そうだよな」
バカな夫が何を言っているんだよ。どうして俺だけ浮気疑われて、海斗さんは俺に襲われる立場なわけ? 見てたよね? 組み敷かれてたのは、俺だよ!
「どうして泣いてるの?」
あっ、二人は物語の最中みたいです。櫻井が海斗さんの涙の理由を聞いている。俺は……ここで平凡の見せ所! モブのエキストラだ。
「二人きりの時間ができたら、また類が僕を一人の人として見てくれるかなって。それで正樹に子どもたちを頼んだの。一日だけ母親じゃなくて、ただの類の恋人に戻りたくて……さっきはそのことを話してて、それで正樹が子ども預かってくれることが嬉しくて」
「バカだな。海斗は海斗だろう。子どもがいようと、俺の恋人に変わりないよ。そして大事な奥さんで、最愛の番だ」
「でも、最近の類はくっつくとすぐ離れちゃうじゃん。僕に飽きたんでしょ、もう僕に魅力なんて感じてないんだ。だから、僕はせめて色仕掛けで類をなんとかしたくて、正樹に二人きりになれるように協力を頼んでたの。それで正樹に感謝して抱きついちゃっただけだから」
そこではっとした顔をする櫻井。
つうか、これ、俺たち夫夫の前でする会話じゃないよね。司は俺と海斗さんの抱擁の意味が分かると、今度はしれっと、蘭のところに行って頭をなでていた。こいつの美貌はエキストラに徹するにはちょっと主張強めだけど、まぁいいだろう。脇役っぽいそ、司。にしても、この状況下でも起きないうちの娘最強じゃね? 誰よりも空気読んでるよ。って、太陽も櫻井にだっこされたまま寝てるし。
「とりあえず、太陽こっちに寝かすから」
「ああ、正樹すまない……ありがとう」
「おう」
櫻井から太陽を預かり、蘭の隣に置いた。
俺はとりあえず邪魔しないように、司の隣に腰を掛ける。ドラマの続きを見るみたいだ。司は面白そうに俺の耳元にこそっと「櫻井はむっつりだ」と言う。俺は何言ってるんだよって顔で司をにらむと、まあ見とけよって言われた。
俺と司は座って二人が抱き合い、見つめ合う姿を見ていた。もうモブですらないよ、観客だ。
「海斗、海斗はとびきり魅力的な男性で、世界中の人を魅了してるの忘れたの?」
「僕はっ、他の誰かなんてどうでもいい。類だけを魅了し続けたいんだ」
「嬉しいよ。俺は出会ってからずっと海斗に魅せられてる」
櫻井は海斗さんにキスをした。うおっ、人様のキスシーン! 結婚式の時のような軽いキスだったので、かろうじてドラマのように見ることができた。おもわず司の腕をぎゅっとしたら、司は嬉しそうなフェロモンの香りをさせていた。うちの旦那は単純だから、海斗さんみたいな苦労しなくて楽だわ。
「海斗は気づいてないかもしれないけど、太陽を産んでから色気がさらに増したんだ。くっつくともっと色気がやばくて。人前では、なるべく海斗がそういう雰囲気にならないようにしてたんだ」
「え、そうなの?」
「ああ、その色気はいろいろとやばかったから。だけど、そんな勘違いをさせて悪かった」
海斗さんの表情が少し柔らかくなった。櫻井はすこしだけバツが悪そう。そこで司がひそひそと俺に言ってくる。
「な、言っただろ。あいつむっつりだからさ」
「お前は何を知ってるんだよ」
「いや、俺相談されてたんだよな。道端で番にムラムラしない方法教えてくれって」
今の櫻井たちの話は、ムラムラしない方法の話ではなかったはず。えっ、もしかして、櫻井、色気が増すことがやばいって、櫻井自身が海斗さんの色気でムラムラしてやばいってこと?
「はぁ? お前、なんて答えたんだよ」
「そんな方法はないから、ホテルに連れ込めない状況なら距離を取れって」
「お前原因かよ、このやろう」
「ん?」
と俺たちがぼそぼそ話していると、二人の物語は続いていた。海斗さんが櫻井に聞く。
「じゃあ、なんで発情期に薬飲ませたの? 僕とのヒートはもう嫌だった?」
「違うよ。それ説明したんだけど、海斗ヒートで忘れちゃったのか。海斗は出産まで色々あったから、産後は特に気をつけろって先生から言われてたんだ。産後初のヒートは抑制剤を使用して抑えめでって」
「あ、ああ、先生と別室で話してたのって、それ?」
海斗さんは櫻井の説明に思い当たる節があるようだった。
「そう。産後はしばらくしたくなくなるから、アルファとして辛いところだけど自制するようにって言われてた。だから海斗が誘ってくるのは、俺に気を使ってたのかなってそれで抑えてた」
なんていう赤裸々な話を俺たちに聞かせてるんだよぉ。海斗さんシタくて仕方なかったのに、櫻井はそれを気を使ってやらせてくれたって思ってたの? なんていうか、会話って大事。
でもそっか、海斗さんの心配事は、櫻井が抑えてたからだったみたい。それを海斗さんは、自分に飽きたと勘違いしたのか。確かにアルファがいきなり、え、そこで終わりって行為だったら俺だって勘違いしちゃうかも。俺の場合は、俺がもう無理って言ったら司がやめてくれたから。司が何も言わず今日はここまでって終わらせてたら、俺も海斗さんと同じ悩みを今頃抱えていたかも。そこで司が――
「ほらな、あいつは嫁を抱くことしか考えてないむっつりだ」
「お前が言うな」
司がニヤッとして俺の耳元で話すから、俺は司の鼻をつまんでやった。そして海斗さんが、櫻井を熱い瞳で見て、想いを伝えている。頑張れ! 海斗さん! 俺はもう、テレビでヒロインを応援するただの主夫と化した。
「僕は、気を使って類を誘ったことなんてない。いつだって類と抱き合っていたいんだ」
「海斗……でも出産は大変だっただろ。体力だって減ったんじゃ」
「もうとっくに戻ってるよ。僕はずっとモデルとして鍛えてきてるんだよ。そこら辺のオメガと一緒にしないで」
そこら辺のオメガって……俺? いやいやさすがに海斗さんに、俺と司の夜の事情を話していないから、俺の体力が一回しか持たないとか知らないはず。俺っち三人目の今、体力が日々削られて、とても司の精力には付き合えていないよ。なんかいろいろと海斗さんの言葉を俺に刺さるぜ……
「じゃあ、今夜抱いていい?」
「うん! もちろん!」
ああー! もうこれ以上、よその夫夫の話は聞いてられん! 恥ずか死ぬわ!
そこで最初に動いたのは櫻井だった。櫻井がすぐさま海斗さんを俺の上から引き揚げた。片手に太陽、片手に海斗さん。やはりアルファはたくましいなとぼうっと寝そべりながら見ていた。
「正樹、起きて」
「あ、はい」
司は怒ってる。手を貸さずに、上から腕を組んで俺を見ていた。なに、この違い。なに、この格差社会!
「海斗。オメガ同士とはいえ、正樹と抱き合うのはだめだ。こいつは女の子で童貞を捨てようと決め込んでいた過去がある」
「おい」
「海斗はその辺の女よりも美しいから、危険だ。男はみな狼だ」
「おおい!」
俺の突っ込みは櫻井の耳に届かないようだった。櫻井が海斗さんの目を見て涙をぬぐってる。これはもうカメラマン連れて来たほうがいい? 美しい二人は雑誌の表紙みたいな表情して見つめ合ってるよ。小脇に太陽いるけど、もう赤ん坊さえ小道具だよ。ここ撮影会場だったけ? てゆうか二人ラブラブじゃねぇかよ! なんだったんだよ、さっきのお悩み相談は!
「正樹、それは本当か?」
「ああん?」
司までバカなことを聞いてくるから、俺はにらみを利かせた。
「だから、童貞を……」
「黙れバカ! 俺はお前を好きになった時点で一生童貞決定なんだよ!」
「そ、そうだよな」
バカな夫が何を言っているんだよ。どうして俺だけ浮気疑われて、海斗さんは俺に襲われる立場なわけ? 見てたよね? 組み敷かれてたのは、俺だよ!
「どうして泣いてるの?」
あっ、二人は物語の最中みたいです。櫻井が海斗さんの涙の理由を聞いている。俺は……ここで平凡の見せ所! モブのエキストラだ。
「二人きりの時間ができたら、また類が僕を一人の人として見てくれるかなって。それで正樹に子どもたちを頼んだの。一日だけ母親じゃなくて、ただの類の恋人に戻りたくて……さっきはそのことを話してて、それで正樹が子ども預かってくれることが嬉しくて」
「バカだな。海斗は海斗だろう。子どもがいようと、俺の恋人に変わりないよ。そして大事な奥さんで、最愛の番だ」
「でも、最近の類はくっつくとすぐ離れちゃうじゃん。僕に飽きたんでしょ、もう僕に魅力なんて感じてないんだ。だから、僕はせめて色仕掛けで類をなんとかしたくて、正樹に二人きりになれるように協力を頼んでたの。それで正樹に感謝して抱きついちゃっただけだから」
そこではっとした顔をする櫻井。
つうか、これ、俺たち夫夫の前でする会話じゃないよね。司は俺と海斗さんの抱擁の意味が分かると、今度はしれっと、蘭のところに行って頭をなでていた。こいつの美貌はエキストラに徹するにはちょっと主張強めだけど、まぁいいだろう。脇役っぽいそ、司。にしても、この状況下でも起きないうちの娘最強じゃね? 誰よりも空気読んでるよ。って、太陽も櫻井にだっこされたまま寝てるし。
「とりあえず、太陽こっちに寝かすから」
「ああ、正樹すまない……ありがとう」
「おう」
櫻井から太陽を預かり、蘭の隣に置いた。
俺はとりあえず邪魔しないように、司の隣に腰を掛ける。ドラマの続きを見るみたいだ。司は面白そうに俺の耳元にこそっと「櫻井はむっつりだ」と言う。俺は何言ってるんだよって顔で司をにらむと、まあ見とけよって言われた。
俺と司は座って二人が抱き合い、見つめ合う姿を見ていた。もうモブですらないよ、観客だ。
「海斗、海斗はとびきり魅力的な男性で、世界中の人を魅了してるの忘れたの?」
「僕はっ、他の誰かなんてどうでもいい。類だけを魅了し続けたいんだ」
「嬉しいよ。俺は出会ってからずっと海斗に魅せられてる」
櫻井は海斗さんにキスをした。うおっ、人様のキスシーン! 結婚式の時のような軽いキスだったので、かろうじてドラマのように見ることができた。おもわず司の腕をぎゅっとしたら、司は嬉しそうなフェロモンの香りをさせていた。うちの旦那は単純だから、海斗さんみたいな苦労しなくて楽だわ。
「海斗は気づいてないかもしれないけど、太陽を産んでから色気がさらに増したんだ。くっつくともっと色気がやばくて。人前では、なるべく海斗がそういう雰囲気にならないようにしてたんだ」
「え、そうなの?」
「ああ、その色気はいろいろとやばかったから。だけど、そんな勘違いをさせて悪かった」
海斗さんの表情が少し柔らかくなった。櫻井はすこしだけバツが悪そう。そこで司がひそひそと俺に言ってくる。
「な、言っただろ。あいつむっつりだからさ」
「お前は何を知ってるんだよ」
「いや、俺相談されてたんだよな。道端で番にムラムラしない方法教えてくれって」
今の櫻井たちの話は、ムラムラしない方法の話ではなかったはず。えっ、もしかして、櫻井、色気が増すことがやばいって、櫻井自身が海斗さんの色気でムラムラしてやばいってこと?
「はぁ? お前、なんて答えたんだよ」
「そんな方法はないから、ホテルに連れ込めない状況なら距離を取れって」
「お前原因かよ、このやろう」
「ん?」
と俺たちがぼそぼそ話していると、二人の物語は続いていた。海斗さんが櫻井に聞く。
「じゃあ、なんで発情期に薬飲ませたの? 僕とのヒートはもう嫌だった?」
「違うよ。それ説明したんだけど、海斗ヒートで忘れちゃったのか。海斗は出産まで色々あったから、産後は特に気をつけろって先生から言われてたんだ。産後初のヒートは抑制剤を使用して抑えめでって」
「あ、ああ、先生と別室で話してたのって、それ?」
海斗さんは櫻井の説明に思い当たる節があるようだった。
「そう。産後はしばらくしたくなくなるから、アルファとして辛いところだけど自制するようにって言われてた。だから海斗が誘ってくるのは、俺に気を使ってたのかなってそれで抑えてた」
なんていう赤裸々な話を俺たちに聞かせてるんだよぉ。海斗さんシタくて仕方なかったのに、櫻井はそれを気を使ってやらせてくれたって思ってたの? なんていうか、会話って大事。
でもそっか、海斗さんの心配事は、櫻井が抑えてたからだったみたい。それを海斗さんは、自分に飽きたと勘違いしたのか。確かにアルファがいきなり、え、そこで終わりって行為だったら俺だって勘違いしちゃうかも。俺の場合は、俺がもう無理って言ったら司がやめてくれたから。司が何も言わず今日はここまでって終わらせてたら、俺も海斗さんと同じ悩みを今頃抱えていたかも。そこで司が――
「ほらな、あいつは嫁を抱くことしか考えてないむっつりだ」
「お前が言うな」
司がニヤッとして俺の耳元で話すから、俺は司の鼻をつまんでやった。そして海斗さんが、櫻井を熱い瞳で見て、想いを伝えている。頑張れ! 海斗さん! 俺はもう、テレビでヒロインを応援するただの主夫と化した。
「僕は、気を使って類を誘ったことなんてない。いつだって類と抱き合っていたいんだ」
「海斗……でも出産は大変だっただろ。体力だって減ったんじゃ」
「もうとっくに戻ってるよ。僕はずっとモデルとして鍛えてきてるんだよ。そこら辺のオメガと一緒にしないで」
そこら辺のオメガって……俺? いやいやさすがに海斗さんに、俺と司の夜の事情を話していないから、俺の体力が一回しか持たないとか知らないはず。俺っち三人目の今、体力が日々削られて、とても司の精力には付き合えていないよ。なんかいろいろと海斗さんの言葉を俺に刺さるぜ……
「じゃあ、今夜抱いていい?」
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ああー! もうこれ以上、よその夫夫の話は聞いてられん! 恥ずか死ぬわ!
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