裏口の鍵は開いている 2

「見た目は綺麗なんですよ、でもどうしても持っていたくないんです」

 曰く付きの品を扱う古物店『さやま』に持ち込まれたのは、美しい装飾の施された一つの箱だった。傍目には美しいただの箱、だが問題はその中身にあると箱を持ち込んだ山城武は語る。
「さやま」の店主佐山義時、そして彼の相棒である山野廻はその中身の謎を追う。長い時を経て開かれた箱、その中にはおぞましい真実が隠されていた。
 
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