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第六章 春の色は何色か
四十二話 黒い来訪者
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「どうぞ」
「ああ、すいません。お気遣いなく」
「で? なんであんたがここにいるのよ?」
マガズミは訝しげな眼を向け、デジャスタの小さな動きに目を光らせている。
それを気にする様子も無くデジャスタは座布団に座り一輝に頭を下げ、出された麦茶を飲む。
「ずいぶんな物言いですねマガズミ、まさか前回の恩を忘れたわけではないでしょう?」
「忘れてないわよ、感謝もしてる。ただあんたがここにいる理由が分からない、ってだけの話よ」
話をする二人の姿を見ていた洋平は、体に入った力を抜けないまま冷や汗を流す。
目の前にいるデジャスタは洋平が初めて負けた選択者、透と共にいた神だ。圧倒的実力差を教えられ、自分の未熟さを教えられたあの夜を知る一人。
「おや、君も壮健でなにより。あの時から少しは……強くなったようですね」
「……どうも」
どう返事をすればいいか分からず、ぎこちなく頭を下げた洋平を見て少し笑い、デジャスタは部屋を見渡した。
マガズミと洋平、そして初めて見る少年と神はやはり時代は動いていると彼に確信させた。
「あの人は来てるのか?」
「いいえ、今回は私一人だけです。あなたとの再会は、然るべき時にと」
デジャスタが言うには、ここに来ることは伝えたが透はまだ時期じゃないと言って来なかったらしい。
透がいないという事は、デジャスタの思惑が何であれ彼と戦う事は無いという事だ。それを知り、洋平の力んでいた体は少しだけ緩んだ。
「……なあ沢田、この神はもしかしてさっきの話に出てきた透って選択者の……?」
「そうだ」
先ほど洋平は透との戦いの事を含めて一輝と話をしていた、一輝は話を聞いただけだったが彼の話に出てきた神の特徴と一致する事から、目の前の黒いローブの男をデジャスタだと判断した。
「そういえば今日初めて会う方もいますね」
そう言ってデジャスタは簡単に挨拶を済ませると、改めて四人に頭を下げた。
「そーゆーのいいからさ、早いとこ本題に入りなよ。あんた、何しに来たの?」
「私が今回ここに来たのは、あなた方に一つ情報をお渡ししようかと思いまして」
「情報?」
「マガズミ、あなたはイガクマという神を知っていますか?」
「知ってるも何も、アタシらこの前そいつと戦ったけど?」
その言葉にデジャスタは目を丸くした、分かりやすく驚いたのちに自分の中の情報を伝えるかどうか少し悩み、諦めたようにデジャスタは口を開く。
「イガクマが死にました、何者かに殺されたそうです」
その言葉にマガズミは僅かに動揺した、あの時マガズミはイガクマを叩きのめしたがそれは致命傷にならない範囲でだ。
「まさかとは思いますが……あなたがやったのですか?」
「まさか、少し撫でてやったけど殺しゃしないわよ」
洋平と一輝にはイガクマという名に心当たりは無かったが、その言葉の響きやマガズミたちの言葉の調子からそれが神だという事は分かる。
ただ彼らは一つだけ分からない事があった、なぜこの神たちが自分たちの仲間……と言っていいのかは分からないが、同族が殺された事にそこまで驚いているのか。
わざわざデジャスタが透の元を離れ、マガズミにその事を伝えに来たのかが分からない。
「なあ、そんなにマズイ事なのか? 殺し合いをしてるんだ、神が殺されたって不思議じゃないだろ?」
「そう単純な話じゃないのよ、キリング・タイムはあくまで人間同士の戦いなの。その中で神が死ぬなんて事、そうそうある事じゃ無いのよ」
「その通りです、我々はあくまで傍観者。ただあなた方の戦いを見届けるだけの存在なのですから」
神に二人がかりで反論されては洋平も何も言えない、ただ大人しく頷く事しかできなかった。
「それで? 誰がやったかは分かってるの?」
「いいえ、見当もついてません。マガズミ……今回のキリング・タイムは何かおかしのかもしれません、用心するに越したことはないでしょう」
「分かった、とりあえずありがと」
「いえいえ、あなたとの仲ですから」
「気持ちわる」
用件を伝え終え、デジャスタはサグキオナの方を見た。
その姿は、永い時を生きてきたデジャスタの深く広い知識の中にも存在しない。イガクマの時のような、興味が無く思い出せないという訳ではなく本当に知らない存在なのだ。
「あなた、名前は?」
「サグキオナです」
「そうですか……選択者はそちらの少年ですか?」
「いえ、私は誰とも契約していません。先輩曰く野良、と呼ばれる存在だそうです」
デジャスタはその言葉にひどく驚き、マガズミを見る。
その顔には、時折見せる含みのある笑みが浮かんでいた。
目の前にいる無垢な神は、赤ん坊とほとんど変わらない。すでに自分を確立した神とは違い、サグキオナはどうとでも在り方を変える事ができる。
善、悪、そして神かまたそれ以外のものにも。
今度こそ全ての用を済ませ、帰ると言ったデジャスタを一同は庭先に出て見送る事にした。
外に出て、一つ大きく息を吸うとデジャスタは彼らを見た。
「では私はこれで、また何かあったらお教えしますよ」
「どーもね」
ひらひらと手を振るマガズミを見た後に、デジャスタの視線は洋平に向いた。
全てを見通すような、もしかしたら何も見ていないかのような黒い瞳は彼を見る。
「強くなってくださいね、透さんもあなたに期待していますから」
「あの人は……あいつはまだ人を殺してるのか」
その言葉にデジャスタは、小さく笑う。
「殺していませんよ、普通の人間はね。今の彼は選択者だけを殺しています、君と同じようにね」
わざとらしい、どこか嘲るような言葉をデジャスタは洋平に残した。
君と同じように、この言葉は嫌な感触とともに洋平の耳にこびりつく。ざわつく心を落ち着かせるように、小さく舌打ちをすると洋平はそれきりデジャスタの方を見なかった。
「では私はこれで、最後にもう一度だけ聞きます。本当にあなたではないんですね? マガズミ」
「違うわよ、あんな奴を殺したところでなんのメリットもない。実は殺したのあんただったりしてね」
「それこそありえませんよ」
「どーだか、まあどっちでもいいけどね。あんたが誰を殺そうがアタシには関係ないし、ただまあどうしてもやり合いたいなら話は別だけど」
「もっとありえませんね、あなたとやり合うのはごめんですから」
そしてデジャスタは消えた、音も無く影すら残さず初めからそこに何もなかったかのように消えた。
これが神の本質なのだと、本来あるべき姿なのだと道理も分からず藻掻き続ける誰かにそう伝えるかのように。
四人は部屋に戻る、時計を見るとすでに時刻は十二時を回っていた。
何か食べようという話になり、一輝は台所で食べ物を探した。だが残念ながら胸を張って出せるような食べ物が無く、仕方なく彼はカップラーメンを持って部屋に戻る。
「すまない、これしかなかった……」
「最近食べてなかったから嬉しいよ、てかいいのか昼までもらって?」
「構わないさ」
その言葉にありがたくあやかり、洋平だけでなくマガズミたちもそれぞれ選ぶ。
一輝が持ってきてくれたポットのお湯を、各々が容器に注ぐなかでサグキオナは器を持ったまま、ポカンとしていた。
「どうしたんだ? 食べないのか?」
「これは……どうやって……食べれば?」
「貸してくれ」
一輝はどうやって食べればいいのか分かりかねていたサグキオナから、優しく容器を受け取ると丁寧に教えながら食べ方を説明する。
かやくを入れ、スープの粉を入れる。その様子をサグキオナはじっと見ていた、サグキオナにとってはマガズミ以外に物を教えてくれる初めての人だった。
洋平は元からあまり話していなかった上に、分からない事やできない事があった時はマガズミに聞いていたため彼にあまり何かを尋ねるという事が無かった。
「これで後はお湯を入れて、五分待てば食べられる」
「ありがとうございます」
お湯の注ぎ方を教え、気を付けるように言いながらサグキオナを見守る一輝。
その姿を見ながら、マガズミはニヤリと笑い割り箸を割った。
「ああ、すいません。お気遣いなく」
「で? なんであんたがここにいるのよ?」
マガズミは訝しげな眼を向け、デジャスタの小さな動きに目を光らせている。
それを気にする様子も無くデジャスタは座布団に座り一輝に頭を下げ、出された麦茶を飲む。
「ずいぶんな物言いですねマガズミ、まさか前回の恩を忘れたわけではないでしょう?」
「忘れてないわよ、感謝もしてる。ただあんたがここにいる理由が分からない、ってだけの話よ」
話をする二人の姿を見ていた洋平は、体に入った力を抜けないまま冷や汗を流す。
目の前にいるデジャスタは洋平が初めて負けた選択者、透と共にいた神だ。圧倒的実力差を教えられ、自分の未熟さを教えられたあの夜を知る一人。
「おや、君も壮健でなにより。あの時から少しは……強くなったようですね」
「……どうも」
どう返事をすればいいか分からず、ぎこちなく頭を下げた洋平を見て少し笑い、デジャスタは部屋を見渡した。
マガズミと洋平、そして初めて見る少年と神はやはり時代は動いていると彼に確信させた。
「あの人は来てるのか?」
「いいえ、今回は私一人だけです。あなたとの再会は、然るべき時にと」
デジャスタが言うには、ここに来ることは伝えたが透はまだ時期じゃないと言って来なかったらしい。
透がいないという事は、デジャスタの思惑が何であれ彼と戦う事は無いという事だ。それを知り、洋平の力んでいた体は少しだけ緩んだ。
「……なあ沢田、この神はもしかしてさっきの話に出てきた透って選択者の……?」
「そうだ」
先ほど洋平は透との戦いの事を含めて一輝と話をしていた、一輝は話を聞いただけだったが彼の話に出てきた神の特徴と一致する事から、目の前の黒いローブの男をデジャスタだと判断した。
「そういえば今日初めて会う方もいますね」
そう言ってデジャスタは簡単に挨拶を済ませると、改めて四人に頭を下げた。
「そーゆーのいいからさ、早いとこ本題に入りなよ。あんた、何しに来たの?」
「私が今回ここに来たのは、あなた方に一つ情報をお渡ししようかと思いまして」
「情報?」
「マガズミ、あなたはイガクマという神を知っていますか?」
「知ってるも何も、アタシらこの前そいつと戦ったけど?」
その言葉にデジャスタは目を丸くした、分かりやすく驚いたのちに自分の中の情報を伝えるかどうか少し悩み、諦めたようにデジャスタは口を開く。
「イガクマが死にました、何者かに殺されたそうです」
その言葉にマガズミは僅かに動揺した、あの時マガズミはイガクマを叩きのめしたがそれは致命傷にならない範囲でだ。
「まさかとは思いますが……あなたがやったのですか?」
「まさか、少し撫でてやったけど殺しゃしないわよ」
洋平と一輝にはイガクマという名に心当たりは無かったが、その言葉の響きやマガズミたちの言葉の調子からそれが神だという事は分かる。
ただ彼らは一つだけ分からない事があった、なぜこの神たちが自分たちの仲間……と言っていいのかは分からないが、同族が殺された事にそこまで驚いているのか。
わざわざデジャスタが透の元を離れ、マガズミにその事を伝えに来たのかが分からない。
「なあ、そんなにマズイ事なのか? 殺し合いをしてるんだ、神が殺されたって不思議じゃないだろ?」
「そう単純な話じゃないのよ、キリング・タイムはあくまで人間同士の戦いなの。その中で神が死ぬなんて事、そうそうある事じゃ無いのよ」
「その通りです、我々はあくまで傍観者。ただあなた方の戦いを見届けるだけの存在なのですから」
神に二人がかりで反論されては洋平も何も言えない、ただ大人しく頷く事しかできなかった。
「それで? 誰がやったかは分かってるの?」
「いいえ、見当もついてません。マガズミ……今回のキリング・タイムは何かおかしのかもしれません、用心するに越したことはないでしょう」
「分かった、とりあえずありがと」
「いえいえ、あなたとの仲ですから」
「気持ちわる」
用件を伝え終え、デジャスタはサグキオナの方を見た。
その姿は、永い時を生きてきたデジャスタの深く広い知識の中にも存在しない。イガクマの時のような、興味が無く思い出せないという訳ではなく本当に知らない存在なのだ。
「あなた、名前は?」
「サグキオナです」
「そうですか……選択者はそちらの少年ですか?」
「いえ、私は誰とも契約していません。先輩曰く野良、と呼ばれる存在だそうです」
デジャスタはその言葉にひどく驚き、マガズミを見る。
その顔には、時折見せる含みのある笑みが浮かんでいた。
目の前にいる無垢な神は、赤ん坊とほとんど変わらない。すでに自分を確立した神とは違い、サグキオナはどうとでも在り方を変える事ができる。
善、悪、そして神かまたそれ以外のものにも。
今度こそ全ての用を済ませ、帰ると言ったデジャスタを一同は庭先に出て見送る事にした。
外に出て、一つ大きく息を吸うとデジャスタは彼らを見た。
「では私はこれで、また何かあったらお教えしますよ」
「どーもね」
ひらひらと手を振るマガズミを見た後に、デジャスタの視線は洋平に向いた。
全てを見通すような、もしかしたら何も見ていないかのような黒い瞳は彼を見る。
「強くなってくださいね、透さんもあなたに期待していますから」
「あの人は……あいつはまだ人を殺してるのか」
その言葉にデジャスタは、小さく笑う。
「殺していませんよ、普通の人間はね。今の彼は選択者だけを殺しています、君と同じようにね」
わざとらしい、どこか嘲るような言葉をデジャスタは洋平に残した。
君と同じように、この言葉は嫌な感触とともに洋平の耳にこびりつく。ざわつく心を落ち着かせるように、小さく舌打ちをすると洋平はそれきりデジャスタの方を見なかった。
「では私はこれで、最後にもう一度だけ聞きます。本当にあなたではないんですね? マガズミ」
「違うわよ、あんな奴を殺したところでなんのメリットもない。実は殺したのあんただったりしてね」
「それこそありえませんよ」
「どーだか、まあどっちでもいいけどね。あんたが誰を殺そうがアタシには関係ないし、ただまあどうしてもやり合いたいなら話は別だけど」
「もっとありえませんね、あなたとやり合うのはごめんですから」
そしてデジャスタは消えた、音も無く影すら残さず初めからそこに何もなかったかのように消えた。
これが神の本質なのだと、本来あるべき姿なのだと道理も分からず藻掻き続ける誰かにそう伝えるかのように。
四人は部屋に戻る、時計を見るとすでに時刻は十二時を回っていた。
何か食べようという話になり、一輝は台所で食べ物を探した。だが残念ながら胸を張って出せるような食べ物が無く、仕方なく彼はカップラーメンを持って部屋に戻る。
「すまない、これしかなかった……」
「最近食べてなかったから嬉しいよ、てかいいのか昼までもらって?」
「構わないさ」
その言葉にありがたくあやかり、洋平だけでなくマガズミたちもそれぞれ選ぶ。
一輝が持ってきてくれたポットのお湯を、各々が容器に注ぐなかでサグキオナは器を持ったまま、ポカンとしていた。
「どうしたんだ? 食べないのか?」
「これは……どうやって……食べれば?」
「貸してくれ」
一輝はどうやって食べればいいのか分かりかねていたサグキオナから、優しく容器を受け取ると丁寧に教えながら食べ方を説明する。
かやくを入れ、スープの粉を入れる。その様子をサグキオナはじっと見ていた、サグキオナにとってはマガズミ以外に物を教えてくれる初めての人だった。
洋平は元からあまり話していなかった上に、分からない事やできない事があった時はマガズミに聞いていたため彼にあまり何かを尋ねるという事が無かった。
「これで後はお湯を入れて、五分待てば食べられる」
「ありがとうございます」
お湯の注ぎ方を教え、気を付けるように言いながらサグキオナを見守る一輝。
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