神よりも人間らしく

猫パンチ三世

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第五章 見えない隣人

三十三話 共闘

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「死にますよ、あなたは」

 目の前に現れた少女、その姿に一輝は見覚えがあった。
 父の死により祖父の元へやって来た彼の前に現れた少女、初めは幽霊か幻を見ているのかと驚いたが、それが誤りであった事に彼はすぐに気付いた。

 願いを叶えるための戦いキリング・タイム、それの参加条件と必要な贄について彼女は話した。その様子から、幽霊や幻では無く一個の生命として少女が自分の前に立っている事を、驚くほどあっさりと一輝は理解した。
 だが彼は少女、つまりサグキオナの話している事を全て理解した上で参加を拒否した。

 彼には、命を懸けて叶えたい願いも差し出す贄も無かった。
 その事を告げると、表情を変える事無くサグキオナは消えた。それから程なくして一輝は奇妙な力を持った人間たちからをつけられる事になる。

 原因の一つにサグキオナの姿がちらついたが、申し出を断った以上なんの関係も無いだろうと一輝は考えていた。
 だが先ほどの武との戦闘、そしてこのタイミングでのサグキオナの出現、それらが無関係であると今の彼には到底考えられなかった。

「君は……なぜここに?」

「あなたは今、あの戦いの中へ戻ろうとしましたね?」

「……ああ」

「やめておいた方が賢明です、あなたが戻る必要は無い」

「なぜだ?」

「無意味だからです」

 淡々と、機械のような調子でサグキオナは話す。
 感情の籠っていない冷たい声は、真っ直ぐに一輝の心を刺した。
 
「あなたの戦闘能力は高い、ですがそれはあくまで普通の人間としての範囲内。あそこで行われているのはそれを大きく逸脱した戦いです、あなたもそれは理解できているでしょう」

 分かっていた、一輝には武が以前とは別人のような強さを持っている事も。
 そこへ自分が行ったとしても、何もできない可能性の方が高い事も。

「あなたは感じたはずです、あの男から確かな恐怖を」

「それは……」

「だからこそあなたは逃げた、ですがそれは恥じる事ではありません。相手の力量を正しく判断し、勝てない相手から逃げ出す事は負けでは無いのです」

「負けじゃない……」

 一輝はサグキオナの言葉が、正しい事を知っている。
 洋平の逃げろという言葉、そこに込められた思いに甘えて彼は逃げ出した。洋平の思いに応えるという建前を言い訳に、自分の中の恐怖に負けて走り出したのだ。

 初めてできた友人と呼べる存在、自分を命がけで守ろうとした人間を見捨てて彼は逃げたのだ。
 サグキオナの言葉は正しい、自分が今更戻ったところで一体何ができるというのか。あっけなく殺されるのではないか、洋平の足手まといになるのではないか、心の影に潜む闇、自分の姿をした濃い闇がそう呟き続ける。
 戻らない理由を、逃げ出す言い訳を並べ続けて笑うその闇の声は今も一輝の心に響いていた。

「そうです、生きてさえいれば負けない。全ての事柄において、死なない事が重要なのですから」

「そうだな……そうかもな。きっとそうなんだろうな」

「更に付け加えるならば、あなたと洋平の価値を比べた時あなたの総合的な価値は洋平を上回っている。あなたはここで死ぬべきではない」

「俺の……価値」

 サグキオナの中には人間という種の繁栄を憂う心や、一輝に生き残って欲しいといった感情は一切存在していない。
 ただもしどちらか一方を生かすのなら、サグキオナは躊躇わずに一輝を選ぶ。なぜなら彼の人間としての価値は、洋平よりも勝っているからだ。
 今までの自分の言葉で、止まっていた一輝の足は再び動き出すとサグキオナは考えていた。
 なぜなら彼にはもう戻る理由も、意味も無いのだから。

 だが一輝は再びサグキオナに背を向けた、躊躇いを振り切り洋平の元へ行くために。

「そちらは逃走経路として不適格かと、先ほどの方向に逃げる事を推奨します」

「俺は……逃げない」

「なぜ? あなたは感じたはずです、正しい恐怖を。それにあなたには戦力差を覆すような力は無い、わざわざ死ぬために戻るのですか? 回避できる死だというのに」

「それでも俺は、行かなきゃならない」

「理解しかねます、あなたは自分よりも価値の無い人間を助けるというのですか?」

 一輝はサグキオナの方へ振り返る、その顔には怒りや恐怖といった負の感情は見受けられない。
 その目は、ただ静かな決意だけを内包している。

「俺の中の沢田の価値を君が決めるな。例え君が何であれ、例え神だとしてもそれを押し付けるな。あいつの価値は俺の中にしかない、他の誰が何と言おうと沢田は俺の友達だ」

「分かりません、友達とは命を懸けるに値する存在なのですか?」

「理解しなくても構わない、俺も君に俺の価値観を押し付けるつもりは無い。ただ一つ言える事は、俺にとって友達は命を懸けるに値する存在なんだ」

 そして一輝は走り出した、背を向け逃げ出した戦場へ走る。
 すでに手遅れかもしれない、行った所で意味は無いのかもしれない。
 それでも彼は走る、一度は逃げ出した自分を責め立てながら友の元へ。

 その背中を、サグキオナはただ見ている事しかできなかった。


「戻りました」

「はーい、お疲れ」

 一輝が戦いに参戦すると同時に、サグキオナはマガズミの元へ帰って来た。
 マガズミは戻って来た一輝を見て、ニヤニヤと笑いながら後輩を見た。

「だから言ったでしょ、あいつは止められないって。あんたもまだまだ人間に対する理解が低いわね」

「私には分かりません、なぜ彼が戻って来たのか。彼は恐怖を感じ一度は逃げ出しながら、それでも無意味な戦いに飛び込んだ。これは生物として致命的な欠陥だと、私は考えます」

「かもね」

「先輩には分かるのですか? 彼が戻って来た理由が」

 マガズミは武に立ち向かう二人に視線を送る、圧倒的な力を前にしても逃げない二人を見て、マガズミは笑った。
 
「さあね、類友ってやつじゃない? 馬鹿と馬鹿は引き寄せ合うもんよ」

 サグキオナは不思議そうな顔をして、マガズミと共に二人の戦いを見始めた。 
 そこからはいつも通りの観戦が始まるはずだった、言葉を交わすことなくどちらか一方が動かなくなるのを、神は見ているはずだった。

「……ふざけんな、ふざけんじゃねえ!」

 だが今回はそうはいかなかった、イガクマは怒りを込めた叫びを上げマガズミたちを睨みつけた。

「てめえら手ぇ組みやがったってのか!? んなこと許されるわけねえだろうが!」

「別にそういうルールは無いでしょ? それにあっちの後から来た奴は選択者じゃない、あんたがとやかく言う理由は無いでしょ」

「てめえ……ずいぶん汚え真似するじゃねえか」

「そう? アタシは行ったわよ、ラッキーパンチに気を付けろって。それにね、どーせあんたから見れば潰す虫が一匹増えただけじゃない。それとも何? あんたの選択者は、ただの人間が一人加勢しただけで勝てなくなるようななの?」

 キリング・タイムにはいくつかのルールがある、その中に他の選択者と組んで戦う事を禁止する文は無い。
 だが生き残った最後の一人が願いを叶えるという戦いの性質上、手を組んで戦う者は過去の例を見てもほとんどいない。仮に手を組み最後まで勝ち残ったとしても、最後に戦う相手は自分の手の内を知り尽くした相手。自分の能力を相手が知らないというアドバンテージを捨てるのは、あまりにも愚策だった。

「……舐めた口ききやがって、てめえみてえな奴は少しいてぇ思いをしねえと分からねえか!!」

「いちいちキレないでよ、程度が知れるわ。ねえ?」

「この……まがいもんが……!!!」

 イガクマの体からは、武など比にならないほどの殺気を含んだ圧が放たれる。
 並の人間はおろか、選択者ですら押し潰しかねないほど次元の違う神の圧。それを前にしながらも、マガズミは笑みを崩さない。

 表情を変えないサグキオナを、マガズミは見た。

「悪いんだけどさ、眩偽をあいつらとは別にアタシたちの方にも張ってくれない? 二重結界のやり方は教えたよね?

「はい、分かりました」

 すでに臨戦態勢に入っているイガクマに向き直り、マガズミは構えもせずにだらりと腕を下げ、煽るように視線を送る。
 
「片腕も無しに俺とやり合う気かよ」

「アタシは優しいからね、あんたにハンデを用意してやってんのよ」

「ほざけ!」

 キリング・タイムのルールの中に、神同士の戦いを禁止する文言は存在しない。



「雑魚が二人になった所で、俺に勝てるかよ」

 武は一輝の突然の参戦に驚きはしたが、すぐに心は落ち着いた。
 今まで圧倒していた洋平に、普通の人間である一輝が手を貸した所でたかが知れている。
 むしろ探しに行く手間が省けたと喜んでいた。

「かなり状況は悪いみたいだな、体は大丈夫か?」

「……なんとか」

「勝てそうか? 俺たち二人で」

「正直言って、かなり厳しい。俺の力じゃあいつの鎧に傷一つ付けられなかった、あの鎧以外の所を攻撃すればいいんだろうけど……避けるのが精いっぱいでさ」

 洋平たちが武に勝っているのは人数だけだ、といっても個人の強さは武に大きく劣る。一輝は一度勝っているが、その時とは状況が違う。
 二人の勝ち筋は、無いに等しかった。

「とにかく俺が前に出る、俺の刃ならあの拳も受けれる」

「逆だ、前に出る役は俺がやる」

「馬鹿言うな! 宇佐美にはあいつの攻撃を防ぐ手段が無い、一撃食らえば終わりなんだぞ!?」

「大丈夫、少し耳を貸してくれ」

 武に聞こえないように一輝は自分の考えを伝える、それはあまりにも無茶な作戦に聞こえた。
 もし一輝の案を受け入れた場合、彼の役割の危険度は相当高い。だが上手くはまればかなり有利に立ち回れる、後はその作戦を洋平が受け入れるかどうかだけだ。

「……分かった、宇佐美の案で行こう。ただ絶対に無理はしないでくれ」

「分かってる」

「作戦会議は終わったか? 精々足掻きやがれ!」

 武は二人に勢いよく向かってくる、二人もまたそれに対応するために構えた。

「頼んだぜ、宇佐美」

 洋平が一歩下がる、それは武にとって二度目の驚きだった。一輝には武の攻撃を防ぐ手段が無い、加えて一度は逃げ出した身ならば前に出るのは洋平の方だと武は考えていた。
 だが目の前の事実は彼の考えとは全く別だ、再び対峙したのは一輝の方だ。武の思考に一瞬だが驚きと戸惑いが生まれる、だがそれはすぐに掻き消え彼は口元に笑みを浮かべた。一度戦った一輝の手の内はすでに知っている、自分が再び遅れを取るなど武は考えてもいなかった。 
 

「今更お前に遅れを取ると思ってんのか!?」

 腕を絡まされ投げ飛ばされないよう、前回とは違う小さなモーションで武は拳を放つ、普通の人間と違い武の場合は威力を出すのに大きく動く必要は無い。
 全ての拳が一撃必殺の威力を持つからだ、それならば大きく動き隙を作るよりも小さな動きで確実に攻撃を当てた方がいいという事を、前回の一輝との戦いで彼は学んでいた。
 小さく速い一撃が一輝に向かう、洋平はただ宇佐美を信じるしかなかった。

 
 目の前に迫る死、一輝の心にはまだ少し恐怖がある。だが、今はその恐怖を意識できるほどの余裕は彼には無かった。
 
 一輝は体を僅かに逸らす、武の一撃は空を切った。
 
「なっ……!?」

 動きを小さくし、確実に当てる事のできる拳を放ったはずだった。
 本来ならば対応できないほどの速さ、武とて気の抜けた一撃を放ったわけではない。ならばなぜ一輝は彼の一撃を躱す事ができたのか? それは先ほどの洋平を超えるほど、避けるという行動に専念した一輝が為せる技だった。

 武が動き出してから動いては、普通の人間である一輝の回避は間に合わない。
 だが人間が行動するときは必ず予備動作が発生する、彼はそこに意識を集中させていた。それも生半可なものでは無く、文字通り極限まで集中している。
 踏み込んだ足、構えた腕、目線、その他全てに集中し避ける事にだけ特化した一輝を武は捉えれない。
 彼の中にある敗北の記憶も一輝に味方し、彼の動きをほんの少しだけだが鈍らせていた。

「くそ……! またか!?」

 洋平は息を殺し、宇佐美が作る好機を待っていた。

「この……くそがぁ!」

 右の大振りの一撃、その瞬間を一輝は待っていた。
 突き出された拳を絡めとり、武の体勢を崩す。前回とは違う投げ飛ばす技では無く、僅かに体勢を崩させる技。

「いまだ!」

 言葉と共に洋平が武に向かって切りかかる、鎧でその刃を受けようとしたが体勢を崩されたせいで防御が間に合わず、洋平の刃は武の左脇腹を切り裂いた。

 浅い、洋平は自らの踏み込みが甘かったと後悔した。
 だがそれは彼だけの責任では無い、一輝の崩しが甘かったために武が体を洋平の斬撃から逃がす事ができたのだ。

 拳をがむしゃらに振り回しながら、武は二人から距離を取る。
 切られた脇腹からは血が流れ、致命傷には至らなかったが確かな痛みは武を襲っていた。

「悪い、仕留めきれなかった」

「大丈夫、もう一度だ」

「くそっ……くそがああ!」

 武は半狂乱状態で突っ込んできた、だが冷静さを欠いた拳は一輝には届かない。そして彼は武の、選択者の動きに慣れ始めていた。 
 すでに動作の大小は関係ない、腕を取られ足を払われ武は何度も隙を作られ、その度に洋平の斬撃が彼を襲う。どうにか致命傷は避けているが、体には確実に傷が増えそれと同時に怒りが彼を支配し始めた。
 傷の痛みを忘れるほどの怒りに突き動かされながら、武は拳を振るい続ける。
 
 
 二人もまた気を抜く事はできない、一瞬の油断で戦況はひっくり返る。二人のうちどちらかが落とされれば、残った一人は間違いなく負けてしまう。武が動きを止めるまで、二人は攻め続けるしかないのだ。

「ぐ……ぐ……ぐううう……」

 体中から血を流し、獣のように武は唸る。
 すでに立場は逆転し、彼の勝機はほとんど無かった。

「もうやめろ! あなたの負けだ!」

 一輝は息を切らしながら叫ぶ、許せない相手ではあるが殺そうとまで彼は考えていない。血まみれになりながらなおも抗う武の姿を、一輝は見ていられなかった。
 一方の洋平は手に人を斬る嫌な感覚を感じながら、一輝の言葉を否定する事無く彼を見ていた。
 
 洋平は選択者同士の戦いが、どちらかの死によってしか終わらない事を知っている。透との決着は、相当運が良かっただけだという事も。
 関係の無い人間を傷つける選択者、それに武は当てはまる。そういった相手を倒す、もっと言えば殺す事になったとしても洋平は後悔しない。だが、目の前の一輝の反応を見てこの戦いに、人を殺す事に対する躊躇いが無くなってきている事に気付き、洋平は少しだけ怖くなった。

 キリング・タイムに生き残ったとして、自分が元の正しい倫理観を持った人間に戻れるのか、それが分からなくなったからだ。

「負けてねえ……俺は負けてねえ! もっともっとこの力を使って思い知らせてやるんだよ! 俺を認めなかった連中に! この世界に! 俺の怒りをなあ!」

 全てを掛けた武の最後の攻撃、言葉で止める事ができなかった事を悔しく思いながら、一輝は構える。
 最後の一撃はやはり全力で放つ右の大振り、同じように腕を取られ武は体制を崩された。世界がゆっくりと動く、体勢を崩した自分に今まさに刃が振り下ろされようとしている。
 洋平はこの一撃で、例え一輝に軽蔑されたとしても武を殺し切るつもりだった。その殺意が、武の脳内の奥底にあった記憶を呼び覚ました。

『武、いつも言ってるだろ? お前は真っ直ぐすぎるって、もっと攻撃に変化を付けた方がいいぞ』

 そう言って笑う同期の顔、あれほどまでに妬み憎んで神にささげた贄の顔。
 最期の瞬間まで、自分をライバルだと言ってくれた人間の言葉を今になって武は思い出した。
 彼の目は地面に向かう、全ての力を込めて地面に自らの一撃を叩きこんだ。

 足場が大きく揺れ、そして地面が砕ける。洋平の攻撃が止まり、割れた地面に足を挟まれた一輝は地面に倒れ込んだ。

「くっ……!」

 そして一輝の目には、自分に向かって拳を振り上げる武が映る。
 足は地面に挟まれ、逃げる事もできない。そして彼には、武の攻撃を防ぐ手段が無い。

「くそ……!」

「死ねえええ!」

「させるか!」

 洋平は武の拳よりも早く、彼に向かって刃を振り下ろした。
 それに気づき、武は両腕の鎧でその刃を受け止める。洋平の刃は武の鎧を斬れない、防がれた時点で終わりだった。

 だがここで自分が吹き飛ばされれば、その間に一輝が武に殺される。だからこそ洋平は、斬れもしない鎧に向かって刃を押し当てる事しかできなかった。
 一輝は自分が洋平の邪魔になっていると知り、急いで足を地面から外そうとしたが一向に足は外れない。
 
「無駄だ……お前の刃じゃ俺の鎧は斬れねえんだよ!」

「だからって退くわけにはいかねえだろうが!」

 洋平は力の限り刃を握りしめ、鎧に押し当てていた。だがじわじわと武に押し返される、もしここで押し負ければ二人とも死ぬ。だからこそ洋平は、諦めるわけにはいかなかった。

 その時、彼の刃に変化が起こる。
 思い切り刃を握っていた洋平の手からは、夥しい量の血が流れていた。今までの戦いでも血は流れていたが、今の彼の手から流れる血の量はそれとは比べものにならない。
 いつもなら地面に吸われる血が、今は違う動きをしている。
 流れた血は刃を包み、その色を紅く染め上げた。

「な……なんだ? その刃は!?」

 武はもちろん洋平もそれに気付いたが、今の彼にその現象に驚く余裕は無かった。
 更に刃を強く押し当てると、紅くなった刃はゆっくり鎧に斬り込まれていく。

「ふざけんな! こんな……こんなああああ!」

「うおおおおお!」

 ゆっくりと流れだした水が、急に勢いをますように斬り込まれた刃は勢いを増し鎧に吸い込まれていく。
 そして洋平の手に握られた紅い刃は、武の頑強な鎧ごと彼の腕を斬り落とした。
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