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性女

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聖女の正装は胸が開いたドレスで殆ど裸に近く、いつでも男を受け入れられるように下着を身に着けることは許されなかった。
肌寒い時は外套を纏ったが、それは透明なので男の視線を浴びた。

避妊は一切なく、ジゼルは若くて健康な少女だったので、当然のことながら、何度も妊娠して出産したが、赤ん坊は各地に存在する教会に取り上げられ、ジゼルは赤ん坊を抱き締めることも出来なかった。妊娠期間は2か月と異常に短かったが、股から出てくる赤子は、丸々としており、元気な産声を上げた。

(私の赤ちゃん……元気にしているかな……)

誰の子かも分からない赤ん坊だったが、お腹を痛めて産んだ子であることに変わりはなかった。

たまに、その存在を恋しく思ったが、時は無為に過ぎていった。

時には檻の中で、囚人たちを相手にした。

聖女の救済とやらを待ち侘びる男の列は、遥か彼方まで続いており、いったい何時間待ちなのか知らないが、途切れることはなかった。

膣内、尻穴、口内が最も人気があったが、待っている間に顔や体に出す者も居た。ほとんど1日中、休む暇なく、ジゼルは全身余すところなく男の精液を浴びていた。

(こんなの聖女じゃなくて、性女じゃない……!)

魔界に棲む人間は、少しずつ瘴気を体の中に吸い込んでしまう。聖女と交わると人間の悪い気――瘴気――が浄化されるらしい。そのために、頻繁に聖女を召喚しては抱き潰すらしい。正気を保てるのは、せいぜい1年がいいところなのに、ジゼルは3年以上正気を保っていた。

そのため、聖女を召喚する際は、貴族や神官がその恩恵に預かることが多いのだが、今回は庶民も、そのおこぼれに預かれることになった。ジゼルを抱くと清々しい気分になると、評判が広がり「今回の聖女様は素晴らしい」「まさに救世主だ」と、男たちは金を握りしめて、列をなした。

とある貴族の女は、ジゼルの体に夢中になる夫に嫉妬して、悪意を募らせた。浄化の依頼と称して神官に金を払い、ジゼルは監獄の檻の中で、囚人たちを相手にし、犯罪者の子を孕んで出産した。

「な、何これ……」
「歴代の聖女様で御座います」

聖都の広場には歴代の聖女の銅像がある。だが、それらは全て裸だ。何時の間に作ったのか、その中には、ジゼルの姿もあった。
神官長に抱かれ、喘いでいる姿だった。

中には、手枷をされ、全裸で尻を突き出してゴブリン3体と性交をしている聖女の銅像もあった。ゴブリンの小さな体躯に比べて、異常に発達したペニスが、聖女のアナルとマンコの二穴同時挿入を果たしており、悲惨な姿だった。どの聖女の銅像も、嘆きに満ちた、見るに堪えない悲痛な表情をしていた。

聖女は、死んでからも辱めを受けるのかと、ジゼルの腸は煮えくり返るかのようだった。
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