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万里は冷え性なのに朝型という謎の体質。パジャマ姿でミルクパンサイズの火起こし器をコンロに掛けているところだった。
良かったな。もう少し起きるのが遅かったら目覚めて最初に見るのが昆という事態か、起きる前に色々されてたかもしれないぞ。
「明けましておめでとうございまーす!」
知的好奇心へのご馳走を前にご機嫌な昆。
「……おめでとうございます。
とりあえず着替えてきますね」
一旦落ち着こうとした万里を昆が引き止めた。
「気にしないで下さい。早くに訪ねたのは僕ですし、その方が診やすいですし」
診やすいと言われて恐怖が蘇った万里は、火を止めてダイニングのイスに掛けてあった綿入れを羽織った。
大勝がキッチンのストック棚から新聞紙の包みを取り出した。
「七草です」
昆は包みはいらないという風に手を振った。
「あ、もう作ってきてあるので」
不思議顔の大勝には説明しないで万里に言う。
「あとは盛り付けるだけなので、先に火鉢をどうぞ」
「いえ。しばらくそのままにしといた方がちゃんと火が着くので」
万里は諦めたようにダイニングのイスに座った。
良かったな。もう少し起きるのが遅かったら目覚めて最初に見るのが昆という事態か、起きる前に色々されてたかもしれないぞ。
「明けましておめでとうございまーす!」
知的好奇心へのご馳走を前にご機嫌な昆。
「……おめでとうございます。
とりあえず着替えてきますね」
一旦落ち着こうとした万里を昆が引き止めた。
「気にしないで下さい。早くに訪ねたのは僕ですし、その方が診やすいですし」
診やすいと言われて恐怖が蘇った万里は、火を止めてダイニングのイスに掛けてあった綿入れを羽織った。
大勝がキッチンのストック棚から新聞紙の包みを取り出した。
「七草です」
昆は包みはいらないという風に手を振った。
「あ、もう作ってきてあるので」
不思議顔の大勝には説明しないで万里に言う。
「あとは盛り付けるだけなので、先に火鉢をどうぞ」
「いえ。しばらくそのままにしといた方がちゃんと火が着くので」
万里は諦めたようにダイニングのイスに座った。
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