【完結】99回処刑されたツンデレ令嬢、100回目の人生で溺愛させる

 その令嬢は、性格が最悪だった。故に処刑された。しかし神より与えられた恩恵「完全記憶」によって記憶を保持したまま来世が始まる。無論、性格は直らず、またしても処刑された。

 何度も処刑されたことで、彼女は更生することを決意した。
 しかし、どのように足掻いても最後には処刑されてしまう。

 100回目の人生。彼女は「婚約者」を「処刑人」と呼ぶようになっていた。
 だけど此度の処刑人は過去と違う。どれだけ時間が経っても彼女を嫌うことはなかった。

 これは、もしかして、もしかするのでは!?
 希望を抱き始めた彼女に向かって彼は告げる。

「リズのことを考える度、その……」
「リズとの婚約を、破棄しなければという気持ちになる」
「もしかして、呪われてるんじゃないか?」

 こうして彼女は呪いを知る。
 そして呪いを解くために何度も何度も繰り返して、幸せを手に入れるのだった。
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