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君が好きだと言えるまで 2
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相沢は、バイクの男が捕まったという話から始めた。
「一条すまない。犯人は弊社の社員だった。」
一番驚いた顔をしたのは同僚と聞いた沙羅だった。
「誰なの?だれがそんな・・。」
以前から相沢と俺は、内部に関係ある奴が沙羅に嫌がらせの様な手紙を送りつけてるんじゃないかと思っていた。
「沙羅・・落ち着いて聞け。お前が一番ショックを受けるかもしれない。岡野だよ岡野がバイクでお前を狙ったのかもしれない。」
岡野は、沙羅と机を並べていて彼女にすれば寝耳に水で穏やかな彼がそんな事をするとは信じがたいようだった。
それは相沢も同じで彼を育てていこうと思っていただけにショックをうけていた。
「まさか・・岡野君が?」
「さっき警察から電話があって今朝の3時に警察に拘束されている。」
岡野は、バイクで隣町まで走りコンビニでいたところを黒ずくめのマスク姿だった為怪しいと思った警察が、職務質問をしょうとした時に逃げ出そうとして任意動向された事がきっかけで服部が、提出していた車載カメラの映像にうつるバイクと彼が乗っていたバイクが一致したため緊急逮捕となった。
「岡野君がなぜ?」
「警察でも黙秘をしていて今は何も解らないんだ。でも沙羅のマンションを放火したのは彼じゃない。」
「えっ??」
「どういう事だよ。バイクの犯人は岡野で放火は別人ってどういう事なんだ?」
岡野が全ての犯人なら確かに沙羅にここにいろなんて相沢も言わなかっただろうしかし、あえてここに沙羅を連れてこさせたのは・・。
「放火は、別人の可能性が高い。」
「どう言う事だ?」
「岡野は朝の3時には警察が拘束しているのにマンションを放火したのは5時頃なんだよ。時間に差があるだろう?」
ガタガタと震える沙羅を無意識に抱きしめながら話を聞いた。
「マンションの放火は、明らかに沙羅を狙ったもので沙羅の部屋の鍵がピッキングされて燃やされていたんだ。沙羅が、もしマンションに帰っていたらと思うとゾッとしたよ。」
沙羅のマンションも簡単には入れはしないが、それでもこのマンションに比べたら悪知恵を働かせれば入れる作りにはなっていた。
防犯カメラはあるわけで、不審な人物はカメラに収められているはずだったが、カメラの映像には誰も映っていなかったらしい。
「非常階段の内鍵が壊されていたんだ。そこにはカメラは無いんだよ。今警察が、色々調べてはくれているが岡野ともう一人犯人がいるというのは確かなんだ。」
詳しい事情は、岡野が何かを話すまで全く真相は藪の中でしかも一人は正体も解らずに今だにウロウロしていると言う事だった。
「とりあえず・・一番安全なのは俺の側かもしれないな。」
「えっ?」
沙羅が驚いた顔をして俺を見上げて意味が解らないという顔をしているが、こんな状況で彼女を相沢とは言え他人に任せようとは思えなかった。
相沢も全容が見えてないから自分の側も安全とは言えないといって、沙羅に俺の側にいるように説得してくれた。
「相沢。少しの間沙羅を俺の所に預けてくれ彼女に何かあれば俺が後悔するからな。」
「沙羅。一条のマンションなら安心だしそこにいる服部さんもいるから大丈夫だ。そうだろう?」
「ああ。服部は有段者だし彼の兄は、警察関係者だから大丈夫だぞ。」
服部は無言で頷くと「兄に色々聞いてみます。」といって警察警部の兄に連絡すると言って彼は席を外した。
「沙羅は、ここで少しの間。事情がわかる間だけでもここにいて欲しい。」
相沢が沙羅に懇願するように言ったらためらいがちだった沙羅も渋々了承してくれた。
男の部屋で待てといわれて「はい。そうします。」とは簡単に言えないのは解るが、沙羅がここに数日か数週間か滞在する事が決まった。
状況は、色々最悪なのに沙羅がここにいる側にいるという事だけで俺の気分は上がった。
好きだと言えるまで・・できたら側にいてくれたらと不謹慎な感情が産まれる。しかし怯えて震える彼女をみたらそうとも言ってられないと俺は思った。
「一条すまない。犯人は弊社の社員だった。」
一番驚いた顔をしたのは同僚と聞いた沙羅だった。
「誰なの?だれがそんな・・。」
以前から相沢と俺は、内部に関係ある奴が沙羅に嫌がらせの様な手紙を送りつけてるんじゃないかと思っていた。
「沙羅・・落ち着いて聞け。お前が一番ショックを受けるかもしれない。岡野だよ岡野がバイクでお前を狙ったのかもしれない。」
岡野は、沙羅と机を並べていて彼女にすれば寝耳に水で穏やかな彼がそんな事をするとは信じがたいようだった。
それは相沢も同じで彼を育てていこうと思っていただけにショックをうけていた。
「まさか・・岡野君が?」
「さっき警察から電話があって今朝の3時に警察に拘束されている。」
岡野は、バイクで隣町まで走りコンビニでいたところを黒ずくめのマスク姿だった為怪しいと思った警察が、職務質問をしょうとした時に逃げ出そうとして任意動向された事がきっかけで服部が、提出していた車載カメラの映像にうつるバイクと彼が乗っていたバイクが一致したため緊急逮捕となった。
「岡野君がなぜ?」
「警察でも黙秘をしていて今は何も解らないんだ。でも沙羅のマンションを放火したのは彼じゃない。」
「えっ??」
「どういう事だよ。バイクの犯人は岡野で放火は別人ってどういう事なんだ?」
岡野が全ての犯人なら確かに沙羅にここにいろなんて相沢も言わなかっただろうしかし、あえてここに沙羅を連れてこさせたのは・・。
「放火は、別人の可能性が高い。」
「どう言う事だ?」
「岡野は朝の3時には警察が拘束しているのにマンションを放火したのは5時頃なんだよ。時間に差があるだろう?」
ガタガタと震える沙羅を無意識に抱きしめながら話を聞いた。
「マンションの放火は、明らかに沙羅を狙ったもので沙羅の部屋の鍵がピッキングされて燃やされていたんだ。沙羅が、もしマンションに帰っていたらと思うとゾッとしたよ。」
沙羅のマンションも簡単には入れはしないが、それでもこのマンションに比べたら悪知恵を働かせれば入れる作りにはなっていた。
防犯カメラはあるわけで、不審な人物はカメラに収められているはずだったが、カメラの映像には誰も映っていなかったらしい。
「非常階段の内鍵が壊されていたんだ。そこにはカメラは無いんだよ。今警察が、色々調べてはくれているが岡野ともう一人犯人がいるというのは確かなんだ。」
詳しい事情は、岡野が何かを話すまで全く真相は藪の中でしかも一人は正体も解らずに今だにウロウロしていると言う事だった。
「とりあえず・・一番安全なのは俺の側かもしれないな。」
「えっ?」
沙羅が驚いた顔をして俺を見上げて意味が解らないという顔をしているが、こんな状況で彼女を相沢とは言え他人に任せようとは思えなかった。
相沢も全容が見えてないから自分の側も安全とは言えないといって、沙羅に俺の側にいるように説得してくれた。
「相沢。少しの間沙羅を俺の所に預けてくれ彼女に何かあれば俺が後悔するからな。」
「沙羅。一条のマンションなら安心だしそこにいる服部さんもいるから大丈夫だ。そうだろう?」
「ああ。服部は有段者だし彼の兄は、警察関係者だから大丈夫だぞ。」
服部は無言で頷くと「兄に色々聞いてみます。」といって警察警部の兄に連絡すると言って彼は席を外した。
「沙羅は、ここで少しの間。事情がわかる間だけでもここにいて欲しい。」
相沢が沙羅に懇願するように言ったらためらいがちだった沙羅も渋々了承してくれた。
男の部屋で待てといわれて「はい。そうします。」とは簡単に言えないのは解るが、沙羅がここに数日か数週間か滞在する事が決まった。
状況は、色々最悪なのに沙羅がここにいる側にいるという事だけで俺の気分は上がった。
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