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最終章
感無量
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感無量だ。何がかというと、レオナルト陛下の戴冠式だからだ。王太子殿下だった時に初めてお会いしたのが十数年前。まさか俺が殿下の戴冠式を見ることができるとは思わなかった。
俺が辺境伯になった時、カミル陛下は「近いうちに」王位を譲るとおっしゃっていたが、さすがにあれから丸四年ほどかかった。当時お隣のディオン王が現在のリシャール王子に王位を譲ったのもいきなりだったが、あの場合はリシャール王子は王位を継ぐ準備をしていて、言われたのがいきなりだっただけだ。さすがに何の準備もなしで国王になるのは難しい。貴族たちの協力が得られるかどうかは重要だ。
あれからレオナルト殿下は国内のあちこちに出かけ、多くの貴族に協力を呼びかけた。すでに王家に対抗する勢力はないはずだが、どこで何があるか分からない。そして主な貴族のほとんどが殿下が王位に就いた場合に協力すると分かり、国外にも何度も足を運ばれた。そしてゴール王国とシエスカ王国とも協力関係を築かれた。それから晴れて即位となった。
「余はレオナルト七世としてこの国のために尽くす。それは全ての民に向かって約束しよう」
殿下、いや、陛下の宣言で戴冠式が終わった。俺は控え室に戻る——
「ノルト辺境伯、陛下がお呼びです」
「……分かった」
いきなりの呼び出しか。殿下、いや、陛下から急に話をされるのは今に始まったことではない。それでも無茶は言われたことがない。俺でも無理なことは無理と言うし、陛下も無理なことをしろとは言わなかった。厄介なことは何度もあったが。
「陛下、お呼びでしょうか」
「ああ、少し相談がある。座ってくれ。茶を用意する」
「相談ですか」
勧められるままに椅子に腰かけた。メイドが茶を運んでくる。うむ、これはいい茶だ。
「今さらだが、我が国には港がない」
「はい。海港はありませんね」
厳密には川があるのでそのための船着き場はある。だが話からすると外海に出るための海港だろう。
「お前の領地の端は海に接していると言っていなかったか?」
「はい。自分の目でも確認しましたが、たしかに湾になっていました。海の魔物は多かったですが。もしかして、そこを使用すると?」
「ああ。ゴール王国やシエスカ王国に対抗しようなどとは思わない。歴史的にも我が国の方が浅いからだ。だが大陸外との交易は両国を頼らざるを得ない」
「港を作るのは問題ないとしましょう。ですが運搬を考えないと、うちに物資が集まるだけになりますが」
うちの領地は盆地だ。その北東の隅から北に川が伸びていて、その先がこの大陸の端に繋がっている。だが他の大陸と交易しても、山を越えるのは一苦労だ。
南西部から南のマーロー男爵領のエクセンまで、山を貫いたトンネルを掘った。端に閘門を設置し、ドラゴネットとエクセンを船で移動できるようにはなっている。
グリフォンやペガサスでも運べるが、主従契約をした御者の指示にしか従わない。他の者が近づいても襲われることはないが反応はしない。だが俺が近づくと膝を折って頭を下げるのは、俺が竜に近くなってしまったかららしい。火が吐けるからな。
「旧エクディン準男爵領を使いたい。あそこを王家の直轄領とする」
実家があったところか。年に一度、初期の領民たちを連れて墓参りに出かけている。もちろん竜の誰かに協力してもらっている。いつもの鍋で運んでもらうためにだ。誰も住んではいないが荒らされてもいない。
「たしかに今は無人です。北西に何十キロか山を越えれば、たしかに盆地に入ることができますが……」
まさかそこにトンネルを掘るのか? もちろんずっとトンネルではないだろうが。俺がドラゴネットに初めて向かった時、山の上からハイデの方角を見た。するといくつもの山が連なっているのが見えた。山もあれば谷もあるだろう。トンネルだけではなく橋をかける必要もあるかもしれない。
「マーロー男爵領経由も考えて新しい男爵にも相談したが、これ以上は難しいということだった」
「でしょうね。あのやり方は馬車では運搬が難しいものをどうやって山の向こうへ運ぶかということを考えられたものですので、そこまで大規模ではありません」
この間にデニス殿は爵位を息子のリーヌスに譲り、完全にドラゴネットで暮らし始めた。ニコラ殿とユリアーナにはそれぞれ娘ができた。そして俺とシビラの間にも娘ができている。俺のことはこの際どうでもいいか。
「それでだ、王都から東や東北東へは川がある。お前が昔暮らしていたハイデだったか、あの町に大規模な川港を建設する。そこから盆地へ向かって運河を通す。そちらは閘門を使うことになるだろう。そしてハイデから南に向かって運河を掘り、既存の川まで繋げる」
「山から水が来ていましたので、閘門で使う水は問題ないでしょう」
現在うちの領地で一番南東にある町がジョゼスシュタットだ。ドラゴネットの東がアレティウスで、そのもう一つ東がジョゼスシュタットになる。このジョゼスシュタットの東側に閘門を作り、そこからハイデまで南東にトンネルで繋ぐ。技術的には可能だろう。俺の労力だけの問題だ。
「墓地を掘り起こすことさえなければ私としては問題ありません。私がトンネルを掘ればいいでしょうか?」
「いや、トンネルと運河は国家事業として行う。エルマーにはジョゼスシュタットから東の山中に受け入れ側の閘門を作ってもらいたい。閘門を守るための町をだが」
「それは問題ありませんが、大丈夫ですか?」
俺がしなくていいのなら楽でいい。だが山の中を何十キロも掘るのはかなり大変だぞ。しかも橋もかけなければならないかもしれない。
「それがなあ、ここのところ私もそうだが、全体的に魔法を使える者が増えているそうだ」
「陛下は以前から複数の属性が使えたはずでは?」
「属性だけはな。魔力量が増えたのか効率が良くなったのか、以前に比べると明らかに上達した」
陛下は軍学校時代から四属性とも使えた。剣も魔法も得意な方だった。だが魔力量が少ない上に、どれも上達させようとして器用貧乏になっていた感がある。俺の場合は基本が土、それに水が少々だったので、割り切ってそれしか鍛えていなかった。
「ドラゴネットで作られた麦を食べた者の体調が良くなって魔力量が増えるという報告はかなり前から聞いている。それで魔法省が積極的にノルト辺境伯領産の小麦などを口にするように推奨していたが、その効果が出たらしい」
魔法省が積極的にうちの農産物を推奨していたらしい。そしてそれを口にした者たちの魔力量が明らかに増えたと。以前なら落ちこぼれと思われていた魔法使いが、標準以上の力を発揮できるようになったらしい。だが最初から魔法使いとしての適性がない者はやはり魔法を使うことはできないそうだ。才能を伸ばすということなのだろう。
「そういうこともあって、以前に比べて水準以上の魔法使いが明らかに増えた。魔力量が増えて体も健康。彼らが口にするには、無性に魔法が使いたくなるそうだ。だが火魔法は危ない。そうなると水や風や土になるが、この際その有り余った力を工事に使ってもらおうと思ってな」
「中毒ではないのでしょうが、うちの農民たちも次から次へと耕作地を増やしています。麦を育てて刈り取ることが生きがいのようですね」
「魔法が使えない者は体を動かす方向に進むのかもしれないな。とりあえず国家事業として大規模な運河を建設する。それと同時に河川の浚渫も行う。おまえの領地に繋げるのにどこがいいかと考えたら結局は元エクディン準男爵領だったということだ。以前に暮らしていた者からすると気になるかもしれない。不満が出ないかどうか確認してくれ」
「分かりました。元領民たちにはそのように伝えて確認しておきます」
そう言って別れたものの、領民たちが嫌だと言うことはないだろう。元々が居場所のなかった者たちが集まってできた領地だ。自分たちが切り拓いた場所を国のために使ってもらえるなら本望だろう。
俺が辺境伯になった時、カミル陛下は「近いうちに」王位を譲るとおっしゃっていたが、さすがにあれから丸四年ほどかかった。当時お隣のディオン王が現在のリシャール王子に王位を譲ったのもいきなりだったが、あの場合はリシャール王子は王位を継ぐ準備をしていて、言われたのがいきなりだっただけだ。さすがに何の準備もなしで国王になるのは難しい。貴族たちの協力が得られるかどうかは重要だ。
あれからレオナルト殿下は国内のあちこちに出かけ、多くの貴族に協力を呼びかけた。すでに王家に対抗する勢力はないはずだが、どこで何があるか分からない。そして主な貴族のほとんどが殿下が王位に就いた場合に協力すると分かり、国外にも何度も足を運ばれた。そしてゴール王国とシエスカ王国とも協力関係を築かれた。それから晴れて即位となった。
「余はレオナルト七世としてこの国のために尽くす。それは全ての民に向かって約束しよう」
殿下、いや、陛下の宣言で戴冠式が終わった。俺は控え室に戻る——
「ノルト辺境伯、陛下がお呼びです」
「……分かった」
いきなりの呼び出しか。殿下、いや、陛下から急に話をされるのは今に始まったことではない。それでも無茶は言われたことがない。俺でも無理なことは無理と言うし、陛下も無理なことをしろとは言わなかった。厄介なことは何度もあったが。
「陛下、お呼びでしょうか」
「ああ、少し相談がある。座ってくれ。茶を用意する」
「相談ですか」
勧められるままに椅子に腰かけた。メイドが茶を運んでくる。うむ、これはいい茶だ。
「今さらだが、我が国には港がない」
「はい。海港はありませんね」
厳密には川があるのでそのための船着き場はある。だが話からすると外海に出るための海港だろう。
「お前の領地の端は海に接していると言っていなかったか?」
「はい。自分の目でも確認しましたが、たしかに湾になっていました。海の魔物は多かったですが。もしかして、そこを使用すると?」
「ああ。ゴール王国やシエスカ王国に対抗しようなどとは思わない。歴史的にも我が国の方が浅いからだ。だが大陸外との交易は両国を頼らざるを得ない」
「港を作るのは問題ないとしましょう。ですが運搬を考えないと、うちに物資が集まるだけになりますが」
うちの領地は盆地だ。その北東の隅から北に川が伸びていて、その先がこの大陸の端に繋がっている。だが他の大陸と交易しても、山を越えるのは一苦労だ。
南西部から南のマーロー男爵領のエクセンまで、山を貫いたトンネルを掘った。端に閘門を設置し、ドラゴネットとエクセンを船で移動できるようにはなっている。
グリフォンやペガサスでも運べるが、主従契約をした御者の指示にしか従わない。他の者が近づいても襲われることはないが反応はしない。だが俺が近づくと膝を折って頭を下げるのは、俺が竜に近くなってしまったかららしい。火が吐けるからな。
「旧エクディン準男爵領を使いたい。あそこを王家の直轄領とする」
実家があったところか。年に一度、初期の領民たちを連れて墓参りに出かけている。もちろん竜の誰かに協力してもらっている。いつもの鍋で運んでもらうためにだ。誰も住んではいないが荒らされてもいない。
「たしかに今は無人です。北西に何十キロか山を越えれば、たしかに盆地に入ることができますが……」
まさかそこにトンネルを掘るのか? もちろんずっとトンネルではないだろうが。俺がドラゴネットに初めて向かった時、山の上からハイデの方角を見た。するといくつもの山が連なっているのが見えた。山もあれば谷もあるだろう。トンネルだけではなく橋をかける必要もあるかもしれない。
「マーロー男爵領経由も考えて新しい男爵にも相談したが、これ以上は難しいということだった」
「でしょうね。あのやり方は馬車では運搬が難しいものをどうやって山の向こうへ運ぶかということを考えられたものですので、そこまで大規模ではありません」
この間にデニス殿は爵位を息子のリーヌスに譲り、完全にドラゴネットで暮らし始めた。ニコラ殿とユリアーナにはそれぞれ娘ができた。そして俺とシビラの間にも娘ができている。俺のことはこの際どうでもいいか。
「それでだ、王都から東や東北東へは川がある。お前が昔暮らしていたハイデだったか、あの町に大規模な川港を建設する。そこから盆地へ向かって運河を通す。そちらは閘門を使うことになるだろう。そしてハイデから南に向かって運河を掘り、既存の川まで繋げる」
「山から水が来ていましたので、閘門で使う水は問題ないでしょう」
現在うちの領地で一番南東にある町がジョゼスシュタットだ。ドラゴネットの東がアレティウスで、そのもう一つ東がジョゼスシュタットになる。このジョゼスシュタットの東側に閘門を作り、そこからハイデまで南東にトンネルで繋ぐ。技術的には可能だろう。俺の労力だけの問題だ。
「墓地を掘り起こすことさえなければ私としては問題ありません。私がトンネルを掘ればいいでしょうか?」
「いや、トンネルと運河は国家事業として行う。エルマーにはジョゼスシュタットから東の山中に受け入れ側の閘門を作ってもらいたい。閘門を守るための町をだが」
「それは問題ありませんが、大丈夫ですか?」
俺がしなくていいのなら楽でいい。だが山の中を何十キロも掘るのはかなり大変だぞ。しかも橋もかけなければならないかもしれない。
「それがなあ、ここのところ私もそうだが、全体的に魔法を使える者が増えているそうだ」
「陛下は以前から複数の属性が使えたはずでは?」
「属性だけはな。魔力量が増えたのか効率が良くなったのか、以前に比べると明らかに上達した」
陛下は軍学校時代から四属性とも使えた。剣も魔法も得意な方だった。だが魔力量が少ない上に、どれも上達させようとして器用貧乏になっていた感がある。俺の場合は基本が土、それに水が少々だったので、割り切ってそれしか鍛えていなかった。
「ドラゴネットで作られた麦を食べた者の体調が良くなって魔力量が増えるという報告はかなり前から聞いている。それで魔法省が積極的にノルト辺境伯領産の小麦などを口にするように推奨していたが、その効果が出たらしい」
魔法省が積極的にうちの農産物を推奨していたらしい。そしてそれを口にした者たちの魔力量が明らかに増えたと。以前なら落ちこぼれと思われていた魔法使いが、標準以上の力を発揮できるようになったらしい。だが最初から魔法使いとしての適性がない者はやはり魔法を使うことはできないそうだ。才能を伸ばすということなのだろう。
「そういうこともあって、以前に比べて水準以上の魔法使いが明らかに増えた。魔力量が増えて体も健康。彼らが口にするには、無性に魔法が使いたくなるそうだ。だが火魔法は危ない。そうなると水や風や土になるが、この際その有り余った力を工事に使ってもらおうと思ってな」
「中毒ではないのでしょうが、うちの農民たちも次から次へと耕作地を増やしています。麦を育てて刈り取ることが生きがいのようですね」
「魔法が使えない者は体を動かす方向に進むのかもしれないな。とりあえず国家事業として大規模な運河を建設する。それと同時に河川の浚渫も行う。おまえの領地に繋げるのにどこがいいかと考えたら結局は元エクディン準男爵領だったということだ。以前に暮らしていた者からすると気になるかもしれない。不満が出ないかどうか確認してくれ」
「分かりました。元領民たちにはそのように伝えて確認しておきます」
そう言って別れたものの、領民たちが嫌だと言うことはないだろう。元々が居場所のなかった者たちが集まってできた領地だ。自分たちが切り拓いた場所を国のために使ってもらえるなら本望だろう。
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