338 / 345
最終章
運河と港の整備
しおりを挟む
「今日も大量ね」
カレンが山と積まれた大木を見ながら言った。運河を通す周辺に生えている木を引っこ抜く作業をしていたからだ。すでに水分が抜かれ、枝を払えば立派な材木として利用できる。
「もう少し効率よく引っこ抜く方法はないかしら?」
「普通に開拓作業をしている者が聞いたら怒りそうだな」
通常の開拓作業というのは、木を切り倒し、切り株を引き抜かなければならない。根が伸びているから作業が大変だ。ところがカレンは木の根元に抱き付いて立ち上がると、その瞬間にメキッともボコッとも聞こえるような音が出て木が抜ける。そしてそのまま水分を抜くと、その木を邪魔にならない場所に放り投げる。
「効率を考えるのなら、水分を抜くのは後回しにしたらどうだ? とりあえず木を抜くだけ抜いたらいいだろう。すぐに木材として使うこともないはずだ」
「そうね。その線で考えてみる」
◆ ◆ ◆
「どっちが早く二〇〇〇本抜けるかって競争になって」
「さすがにカレンには敵わなかった」
「慣れが違うわ」
わざとガックリという身振りをしたマリーナの言葉を聞いてカレンが胸を張る。木を抜く慣れといっても、なかなか慣れる機会がないだろうな。
「それなら今日だけで四〇〇〇本近く抜いたのか?」
「ううん、みんなで交代してやったから、一人あたり二〇〇〇本以上。全部で二万本は超えたかな」
どうやらカレンとマリーナだけでなく、クラースとパウラ、マリエッテとマルリースとマルニクス、レイナウト、マルティーネ、ラーフ、リニ、エルシェの一二人が参加したらしい。妊娠中のローサ以外全員か。
「エルマー、童心に帰って遊ぶというのもいいものだな」
「わざわざ悪いな」
「なになに。孫たちにいいところを見せたくてな」
クラースとパウラはさらに一回り年をとった格好になったが、見た目は前と同じようにしている。誰だって若いほうがいい。それは竜でも人間でも同じだ。
「それはそうと、そんなに木を抜いてどうするんだ?」
「港を作る際に、砂が流れ出さないように柵を作る。そこで使えるはずだ」
クラースが言うには、大きな船を港に停泊させようとすると深くしなければならない。だが砂というのは掘っても掘っても波によって元に戻ってしまう。そこで海の中に杭を打ち、横に材木を並べ、砂が動かないようにしてから作業をするらしい。俺はそのあたりは分からないからできる者に丸投げだ。
「あのあたりで暮らす種族が困らないようにだけはしてほしい」
「そこは大丈夫だ。妻や娘を崇めている者たちに対して配慮はする。これまでよりもかなり安全に暮らせるだろう」
俺が渡している魔物除け。そしてクラースがやろうとしている港の整備。それを組み合わせればそう簡単にあの湾は魔物に襲われることはないということだ。
しかしいつの間にクラースは作業に加わったんだ? 先日から木を抜く作業をしていて、童心に返るのは楽しいと言っていたが。
結局湾のほうはクラースとパウラに任せることにした。そのほうが仕事がしやすいだろう。俺でもいいが、パウラがいるだけでみんなが頭を下げる。パウラは困った顔をするが、あのあたりで暮らす者たちにとってはパウラが関わったというだけで価値があるだろう。
◆ ◆ ◆
これまでは東西に流れるいくつもの川に対し、南北に走る運河を掘って繋げ、その中に町を作るという方法で開拓を進めてきた。だが今回の工事は完全に地形を変える規模になる。盆地の東の端の方に南北に運河を通すからだ。そちらの方にも細い川が何本もあるようなので、それを取り込む形になるんだろうが、これまでよりもかなり長い。
本来ならブルーノが担当するところだが、彼には国側の工事担当者と一緒に盆地の南東にあるハイデに入ってもらい、こちら側はシュタイナーが責任者を務め、その補佐はマリエル。
「ワシが関わる中で一番大きな工事になりそうですな」
「なかなかこの規模はないだろうな。ブルーノには向こうに行ってもらっている。こっちの方は頼む」
「頼まれましょう。しっかりとやり終えてみせます」
町を作る場所も決まった。運河の受け入れ側の町はマレンスハーフェン。これまで二〇を超える町が作られたが、まだマレンの名前は使っていなかった。使うとすれば海と関係がある場所だろうと思っていたからだ。
結局マレンの名前は港がある場所ではなくトンネルのこちら側の出口、新しく大規模な閘門を設置する町の名前として使われることになった。今の予定ではかなり大きな町になりそうだ。
「俺としては湾や港の名前にしてもいいかと思ったんだが」
「そんな恐れ多い」
マレンが暮らしていた大陸の北側にある湾には名前が付いていない。彼女たちにはわざわざ暮らしている場所に名前を付ける意味がなかった。種族ごとに集まって暮らしていたので、海人魚族のところ、川人魚族のところ、などのような呼び方で十分だった。
「それで子供の名前は決まったのか?」
「ようやく決まりました」
マレンとの間にもつい先日男の子ができた。だがまだ名前が決まっていない。急いで決める必要はない。そのうち決まればいいと俺は思っていた。だがマレンは決めていたようだ。
「ケネトはいかがですか?」
「ケネトか。立派に育ちそうだな」
ローサとカサンドラの祖父の名前。レイナウトたちもよく知っている、少し離れた大陸の偉大な国王の名前。そして俺の母親をこの大陸に連れて来た人物の名前。その名前はアルマン王国風ではケネトと呼ぶ。
俺は息子に王になってほしいわけではない。だがアルマン王国がゴール王国と和解したように、いつ何が起きるかは分からない。俺としては子供たちが万が一の場合には地位や名誉よりも自分や家族の命を守ってほしいと思う。もちろんそんなことは陛下には言えない。これは俺の心の中で留めておくべきことだ。
「それなら戻り次第領民に伝えよう。新しい息子の名前はケネトだと」
カレンが山と積まれた大木を見ながら言った。運河を通す周辺に生えている木を引っこ抜く作業をしていたからだ。すでに水分が抜かれ、枝を払えば立派な材木として利用できる。
「もう少し効率よく引っこ抜く方法はないかしら?」
「普通に開拓作業をしている者が聞いたら怒りそうだな」
通常の開拓作業というのは、木を切り倒し、切り株を引き抜かなければならない。根が伸びているから作業が大変だ。ところがカレンは木の根元に抱き付いて立ち上がると、その瞬間にメキッともボコッとも聞こえるような音が出て木が抜ける。そしてそのまま水分を抜くと、その木を邪魔にならない場所に放り投げる。
「効率を考えるのなら、水分を抜くのは後回しにしたらどうだ? とりあえず木を抜くだけ抜いたらいいだろう。すぐに木材として使うこともないはずだ」
「そうね。その線で考えてみる」
◆ ◆ ◆
「どっちが早く二〇〇〇本抜けるかって競争になって」
「さすがにカレンには敵わなかった」
「慣れが違うわ」
わざとガックリという身振りをしたマリーナの言葉を聞いてカレンが胸を張る。木を抜く慣れといっても、なかなか慣れる機会がないだろうな。
「それなら今日だけで四〇〇〇本近く抜いたのか?」
「ううん、みんなで交代してやったから、一人あたり二〇〇〇本以上。全部で二万本は超えたかな」
どうやらカレンとマリーナだけでなく、クラースとパウラ、マリエッテとマルリースとマルニクス、レイナウト、マルティーネ、ラーフ、リニ、エルシェの一二人が参加したらしい。妊娠中のローサ以外全員か。
「エルマー、童心に帰って遊ぶというのもいいものだな」
「わざわざ悪いな」
「なになに。孫たちにいいところを見せたくてな」
クラースとパウラはさらに一回り年をとった格好になったが、見た目は前と同じようにしている。誰だって若いほうがいい。それは竜でも人間でも同じだ。
「それはそうと、そんなに木を抜いてどうするんだ?」
「港を作る際に、砂が流れ出さないように柵を作る。そこで使えるはずだ」
クラースが言うには、大きな船を港に停泊させようとすると深くしなければならない。だが砂というのは掘っても掘っても波によって元に戻ってしまう。そこで海の中に杭を打ち、横に材木を並べ、砂が動かないようにしてから作業をするらしい。俺はそのあたりは分からないからできる者に丸投げだ。
「あのあたりで暮らす種族が困らないようにだけはしてほしい」
「そこは大丈夫だ。妻や娘を崇めている者たちに対して配慮はする。これまでよりもかなり安全に暮らせるだろう」
俺が渡している魔物除け。そしてクラースがやろうとしている港の整備。それを組み合わせればそう簡単にあの湾は魔物に襲われることはないということだ。
しかしいつの間にクラースは作業に加わったんだ? 先日から木を抜く作業をしていて、童心に返るのは楽しいと言っていたが。
結局湾のほうはクラースとパウラに任せることにした。そのほうが仕事がしやすいだろう。俺でもいいが、パウラがいるだけでみんなが頭を下げる。パウラは困った顔をするが、あのあたりで暮らす者たちにとってはパウラが関わったというだけで価値があるだろう。
◆ ◆ ◆
これまでは東西に流れるいくつもの川に対し、南北に走る運河を掘って繋げ、その中に町を作るという方法で開拓を進めてきた。だが今回の工事は完全に地形を変える規模になる。盆地の東の端の方に南北に運河を通すからだ。そちらの方にも細い川が何本もあるようなので、それを取り込む形になるんだろうが、これまでよりもかなり長い。
本来ならブルーノが担当するところだが、彼には国側の工事担当者と一緒に盆地の南東にあるハイデに入ってもらい、こちら側はシュタイナーが責任者を務め、その補佐はマリエル。
「ワシが関わる中で一番大きな工事になりそうですな」
「なかなかこの規模はないだろうな。ブルーノには向こうに行ってもらっている。こっちの方は頼む」
「頼まれましょう。しっかりとやり終えてみせます」
町を作る場所も決まった。運河の受け入れ側の町はマレンスハーフェン。これまで二〇を超える町が作られたが、まだマレンの名前は使っていなかった。使うとすれば海と関係がある場所だろうと思っていたからだ。
結局マレンの名前は港がある場所ではなくトンネルのこちら側の出口、新しく大規模な閘門を設置する町の名前として使われることになった。今の予定ではかなり大きな町になりそうだ。
「俺としては湾や港の名前にしてもいいかと思ったんだが」
「そんな恐れ多い」
マレンが暮らしていた大陸の北側にある湾には名前が付いていない。彼女たちにはわざわざ暮らしている場所に名前を付ける意味がなかった。種族ごとに集まって暮らしていたので、海人魚族のところ、川人魚族のところ、などのような呼び方で十分だった。
「それで子供の名前は決まったのか?」
「ようやく決まりました」
マレンとの間にもつい先日男の子ができた。だがまだ名前が決まっていない。急いで決める必要はない。そのうち決まればいいと俺は思っていた。だがマレンは決めていたようだ。
「ケネトはいかがですか?」
「ケネトか。立派に育ちそうだな」
ローサとカサンドラの祖父の名前。レイナウトたちもよく知っている、少し離れた大陸の偉大な国王の名前。そして俺の母親をこの大陸に連れて来た人物の名前。その名前はアルマン王国風ではケネトと呼ぶ。
俺は息子に王になってほしいわけではない。だがアルマン王国がゴール王国と和解したように、いつ何が起きるかは分からない。俺としては子供たちが万が一の場合には地位や名誉よりも自分や家族の命を守ってほしいと思う。もちろんそんなことは陛下には言えない。これは俺の心の中で留めておくべきことだ。
「それなら戻り次第領民に伝えよう。新しい息子の名前はケネトだと」
0
お気に入りに追加
88
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
天才女薬学者 聖徳晴子の異世界転生
西洋司
ファンタジー
妙齢の薬学者 聖徳晴子(せいとく・はるこ)は、絶世の美貌の持ち主だ。
彼女は思考の並列化作業を得意とする、いわゆる天才。
精力的にフィールドワークをこなし、ついにエリクサーの開発間際というところで、放火で殺されてしまった。
晴子は、権力者達から、その地位を脅かす存在、「敵」と見做されてしまったのだ。
死後、晴子は天界で女神様からこう提案された。
「あなたは生前7人分の活躍をしましたので、異世界行きのチケットが7枚もあるんですよ。もしよろしければ、一度に使い切ってみては如何ですか?」
晴子はその提案を受け容れ、異世界へと旅立った。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる