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第五章:領主二年目第四部
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先日デニス殿と会って、側室になったヴァルターの娘を紹介された。ユリアーナという名前で、年はシビラと同じ。娘と同い年の側室というのは何とも微妙だそうだ。
元の生まれが平民のため、貴族ぶったところはなく、至って純朴で真面目そうに見えた。おそらくニコラ殿には好かれるだろう。
ニコラ殿は経緯が経緯なので王都には近寄らなかったがいつまでもそうするわけにもいかないので、先日頼まれて俺が王都に連れてきた。
その時にデニス殿からヴァルターの屋敷が王都にできたと聞いていた。
「エルマー殿、お久しぶりです」
「ヴァルター殿、元気そうで何よりだ」
前に偶然会った時、落ち着いたら連絡すると言っていたが、あれが去年の夏前だった。結局また会うまで一年以上経ってしまった。
ヴァルターはレオナルト殿下の親衛隊で百人隊長を務めた。歩兵隊長としてがっしりとした体つきで、俺と並んでも見劣りしない。もっとも二〇〇センチある俺よりもゴツく見えるのはクラースくらいだが。
ヴァルターが王都に来ていなかったというのもある。俺からレフィンに行く用事もなかったのもある。だがリンデンシュタール準男爵の屋敷が王都にできたこともあり、年末から春まではこちらにいるようだ。
「屋敷ができたのが社交シーズン途中だったので、どのタイミングで他の方々に連絡をすべきか分からないまま今日に至ってしまいました」
「それは分かるなあ。俺だって新しい土地を貰って広げたのが三月くらいだった。だから関係のある人にしか連絡しなかったな。行啓もあってそれどころじゃなかったというのも大きいが」
「行啓はさすがですね。エルマー殿のご活躍は私の耳にも入っています。部下として一緒に戦場で戦った身としては鼻が高いですよ」
「そうなのかな? 褒められるのは嫌ではないが、俺としては自分でできた部分はあまりないと思っていてな」
ノルト男爵領の成長について、畑に関してはクラースとパウラの助言が大きい。鱗を粉末にして混ぜれば一〇日ほどで刈り入れできるほどになる。
この方法はデニス殿にも教えたが、慌ただしくなりすぎるから遠慮するということだった。俺もそう思う。うちの農民たちがおかしいんだろう。忙しくないと困るらしい。
トンネルは俺が掘った。運河はカレンに任せたが、俺にもできただろう。だがそもそも領民たちをあの場所まで運んでくれたのはクラースたちだ。
戦争もクラースに乗せてもらって上から指示をしただけだ。ゴール王国に行った時もローサとカサンドラが転移の指輪を貸してくれた。
新しい町も、俺は川の浚渫などはしたが、城壁や家に使う石材に関してはカレンがやってくれた。
「聞けば聞くほどエルマー殿にしかできなさそうですが」
「そうか? どのあたりがそうなのか分からないから褒められても困るんだがな」
職人や移民たちもゲルトに頼んだだけだ。ブルーノたちも向こうから来てくれた。基本的に俺は受け身だったと思うんだが。
「最初からでしょう。奥様との出会いです。普通なら腰を抜かすか逃げ出すかのどちらかだと思いますが」
「やはりそこか。狙ったわけではないんだが」
いきなり現れたから焼き菓子を与えただけだ。子供には焼き菓子。当然だろう。
「私なら逃げ帰った可能性がありますね」
「逃げても領民たちが救われないからな。あそこに町を作るしかなかったわけで」
「そこを何とかするあたりがエルマー殿たる所以でしょう。戦争の時も思いましたが、覚悟の決め方ではないでしょうか」
やはり俺が俺だからということになる。まあ褒められ慣れていないのもあるんだろうが、何ともなあ。
「ああ、そうだ。娘がマーロー男爵に嫁ぐことになりそうだな」
「ええ、そうなんです。この屋敷が完成して、それで社交というほどでもありませんが一度年末年始を王都でと思ったところだったのですが、ロルフドルフ侯爵から話を振られまして」
「ああ、宰相殿か」
面倒見がいい人だからな。限度を超えると投げ出すが。
「はい、宰相閣下です。マーロー男爵かエルマー殿かどちらかにどうか、ということでした」
「あの人は……。勝手に増やされなくてよかった」
俺のせいである部分は多いが、それでも一〇人を超えると配慮が難しい。
「そうですね。エルマー殿は奥様が多いということでしたので、マーロー男爵の方がいいかもしれないと言われました」
「そうだろうな」
俺の多くいる妻の一人になるよりも、デニス殿の第二夫人の方がいいと俺でも思う。それに俺は半分は王都、半分はドラゴネットだ。いつでも[転移]で戻れるとはいえ、いつも側にいてくれるデニス殿の方がいいだろう。ニコラ殿はすぐにエクセンに戻るけど、ユリアーナは王都に留まるようだ。
「かなり多いと聞きましたが、何人いるのですか?」
「婚約者も入れれば……一三人だ」
「⁉」
ヴァルターが驚く顔なんて初めて見たな。だが多いのは分かるぞ。おそらく今いる貴族では一番多いんじゃないか? 以前は大公派の好色な貴族が二〇人も三〇人も愛人を抱えていたらしい。あのヒキガエルとかな。……って考えて、俺も好色な男爵だと思われているんだろうな。
「それはともかく、マーロー男爵の娘のシビラが婚約者だ。ユリアーナと同い年だと聞いた」
「だそうですね。嫁ぎ先がエルマー殿の領地のお隣だと聞いて安心しました」
「デニス殿がシビラを俺の嫁がせる理由の半分はそれだ。どうしても子供や孫は気になるだろう」
ヴァルターも春までは王都に滞在するようだ。親戚の親戚になるわけだから、もう少しマメに連絡を取るようにしようか。
元の生まれが平民のため、貴族ぶったところはなく、至って純朴で真面目そうに見えた。おそらくニコラ殿には好かれるだろう。
ニコラ殿は経緯が経緯なので王都には近寄らなかったがいつまでもそうするわけにもいかないので、先日頼まれて俺が王都に連れてきた。
その時にデニス殿からヴァルターの屋敷が王都にできたと聞いていた。
「エルマー殿、お久しぶりです」
「ヴァルター殿、元気そうで何よりだ」
前に偶然会った時、落ち着いたら連絡すると言っていたが、あれが去年の夏前だった。結局また会うまで一年以上経ってしまった。
ヴァルターはレオナルト殿下の親衛隊で百人隊長を務めた。歩兵隊長としてがっしりとした体つきで、俺と並んでも見劣りしない。もっとも二〇〇センチある俺よりもゴツく見えるのはクラースくらいだが。
ヴァルターが王都に来ていなかったというのもある。俺からレフィンに行く用事もなかったのもある。だがリンデンシュタール準男爵の屋敷が王都にできたこともあり、年末から春まではこちらにいるようだ。
「屋敷ができたのが社交シーズン途中だったので、どのタイミングで他の方々に連絡をすべきか分からないまま今日に至ってしまいました」
「それは分かるなあ。俺だって新しい土地を貰って広げたのが三月くらいだった。だから関係のある人にしか連絡しなかったな。行啓もあってそれどころじゃなかったというのも大きいが」
「行啓はさすがですね。エルマー殿のご活躍は私の耳にも入っています。部下として一緒に戦場で戦った身としては鼻が高いですよ」
「そうなのかな? 褒められるのは嫌ではないが、俺としては自分でできた部分はあまりないと思っていてな」
ノルト男爵領の成長について、畑に関してはクラースとパウラの助言が大きい。鱗を粉末にして混ぜれば一〇日ほどで刈り入れできるほどになる。
この方法はデニス殿にも教えたが、慌ただしくなりすぎるから遠慮するということだった。俺もそう思う。うちの農民たちがおかしいんだろう。忙しくないと困るらしい。
トンネルは俺が掘った。運河はカレンに任せたが、俺にもできただろう。だがそもそも領民たちをあの場所まで運んでくれたのはクラースたちだ。
戦争もクラースに乗せてもらって上から指示をしただけだ。ゴール王国に行った時もローサとカサンドラが転移の指輪を貸してくれた。
新しい町も、俺は川の浚渫などはしたが、城壁や家に使う石材に関してはカレンがやってくれた。
「聞けば聞くほどエルマー殿にしかできなさそうですが」
「そうか? どのあたりがそうなのか分からないから褒められても困るんだがな」
職人や移民たちもゲルトに頼んだだけだ。ブルーノたちも向こうから来てくれた。基本的に俺は受け身だったと思うんだが。
「最初からでしょう。奥様との出会いです。普通なら腰を抜かすか逃げ出すかのどちらかだと思いますが」
「やはりそこか。狙ったわけではないんだが」
いきなり現れたから焼き菓子を与えただけだ。子供には焼き菓子。当然だろう。
「私なら逃げ帰った可能性がありますね」
「逃げても領民たちが救われないからな。あそこに町を作るしかなかったわけで」
「そこを何とかするあたりがエルマー殿たる所以でしょう。戦争の時も思いましたが、覚悟の決め方ではないでしょうか」
やはり俺が俺だからということになる。まあ褒められ慣れていないのもあるんだろうが、何ともなあ。
「ああ、そうだ。娘がマーロー男爵に嫁ぐことになりそうだな」
「ええ、そうなんです。この屋敷が完成して、それで社交というほどでもありませんが一度年末年始を王都でと思ったところだったのですが、ロルフドルフ侯爵から話を振られまして」
「ああ、宰相殿か」
面倒見がいい人だからな。限度を超えると投げ出すが。
「はい、宰相閣下です。マーロー男爵かエルマー殿かどちらかにどうか、ということでした」
「あの人は……。勝手に増やされなくてよかった」
俺のせいである部分は多いが、それでも一〇人を超えると配慮が難しい。
「そうですね。エルマー殿は奥様が多いということでしたので、マーロー男爵の方がいいかもしれないと言われました」
「そうだろうな」
俺の多くいる妻の一人になるよりも、デニス殿の第二夫人の方がいいと俺でも思う。それに俺は半分は王都、半分はドラゴネットだ。いつでも[転移]で戻れるとはいえ、いつも側にいてくれるデニス殿の方がいいだろう。ニコラ殿はすぐにエクセンに戻るけど、ユリアーナは王都に留まるようだ。
「かなり多いと聞きましたが、何人いるのですか?」
「婚約者も入れれば……一三人だ」
「⁉」
ヴァルターが驚く顔なんて初めて見たな。だが多いのは分かるぞ。おそらく今いる貴族では一番多いんじゃないか? 以前は大公派の好色な貴族が二〇人も三〇人も愛人を抱えていたらしい。あのヒキガエルとかな。……って考えて、俺も好色な男爵だと思われているんだろうな。
「それはともかく、マーロー男爵の娘のシビラが婚約者だ。ユリアーナと同い年だと聞いた」
「だそうですね。嫁ぎ先がエルマー殿の領地のお隣だと聞いて安心しました」
「デニス殿がシビラを俺の嫁がせる理由の半分はそれだ。どうしても子供や孫は気になるだろう」
ヴァルターも春までは王都に滞在するようだ。親戚の親戚になるわけだから、もう少しマメに連絡を取るようにしようか。
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