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第四章:領主二年目第三部
居候の日々
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「いやいや、ここはゆっくりできていい」
余はこの建物に備えられた風呂で肩まで湯船に浸かりながら全身の力を抜いている。もちろん王宮にだって風呂はある。だが仕事のことを考えずにこうやって風呂に入るのはどれだけぶりのことだろうか。連れ去られた娘が生きているのか死んでいるのか、それが分かるだけでも違っただろう。だがそれさえも分からないままだった。
もうしばらくこちらで世話になることになっている。本来ならできる限り早く帰ってリシャールの戴冠式の準備をした方がいいのだろうが、実は帰りもノルト男爵の世話になることが決まっていた。ノルト男爵が鍋と読んでいた巨大な器に護衛の騎士たちが入り、クラース殿に国境近くまで送ってもらえることになった。
余とレティシアは男爵とローサ殿が魔法で王都まで送ってくれるそうだ。結局は当初の予定よりもやや早めに戻ることになるだろう。それにクロエがようやく元気を取り戻し、むしろ余がいなくてもいいくらいになっているからな。
それにしてもノルト男爵は不思議な男だ。竜と仲良くできると聞いた時は何の話かと思ったが、たしかにここにいるクラース殿にせよパウラ殿にせよ、落ち着いた者が多い。でも落ち着いているといっても竜だ。怒らせればただでは済まない。
男爵と一緒に我が国に来たローサ殿は、まああの場にいた一部の婦人たちの態度が問題だったと聞いたが、晩餐会の後に火を吐いて部屋を焦がした。気安そうな性格に思えてもけっして軽々しく接するべきではないと、その場にいた真っ当な婦人たちは青ざめた顔で言っていたそうだ。
その際に弁償のために鱗を一つポンと渡されたが、その大きさを見て役人たちが揃って泡を吹いた。人よりも大きかったからな。あれは我が国で国宝に指定すべきものだ。それはリシャールにも伝えてある。
男爵の正妻のカレン殿は見た目だけではなく実際にまだ若いそうだが、彼女も怒らせると怖いと聞いた。そもそも人として暮らし始めてまだ日が浅いため、悪意に対しては容赦がないそうだ。盗賊は容赦なく消し炭にしたと。
この国には『愚か者は竜の鱗を盗もうとしてその尾を踏む』という言葉があるそうだが、これは勇敢にも無謀なことを実行し、最悪の結果を招くということだ。クラース殿が飛んでいる姿を見たが、間違っても敵対したくないものだ。ちなみにローサ殿を怒らせた婦人たちはあれから寝込んでしまった。贖罪の機会は与えたが。
ああ、そうそう。ノルト男爵が領民を増やしたがっているという話を聞いた。それで国は違うが我が国から移民希望者を募ってここまで来させるように指示をしておいた。もうこちらに向かっているだろう。この話は男爵には伝わっていなかった。
まだまだエルザス辺境伯領の一件は片が付いたわけではない。叩けばホコリが出るどころではない。経済的にもかなり弱っていた。それにもかかわらず出兵を繰り返せばそうなるのは当然だろう。麦蒔きと刈り入れの時期は外していたようだが、それでも男手は必要だ。領民が飢えるほどではなかったようだが、それでも仕事を失ったり家を失ったりした者は多い。
我が国はこれからアルマン王国に対して賠償金を支払うことになる。金額はまだ交渉段階にないが、それなりの金額が国庫から消えるだろう。ひどい言い方だが、エルザス辺境伯領の領民たちを助けるような余裕はない。だからアルマン王国に行ってもらうと言っても過言ではない。
歴史的に見ればアルマン王国はこのあたりで一番歴史が浅い。我が国とシエスカ王国、ポウラスカ王国から流れてきた者たちが作った国だ。だから言い回しなどは多少違うが、意思疎通は難しくない。ほとんどはそのまま通じる。我が国の言い方は多少〝まどろっこしい〟と言われるが、それは仕方がない。お国柄とはそういうものだ。
別の見方をすれば、新しい国というのは今後はますます伸びる可能性があるということだ。うかうかしているとあっという間にアルマン王国に追い抜かれる可能性もある。その意味では競い合いたいものだが、戦うつもりはない。竜に勝てるはずがないからだ。我が国はアルマン王国と二度と戦争をすべきではない。シエスカ王国にもポウラスカ王国にも伝えたいくらいだ。いや、伝えるべきだな。巻き添えは食いたくない。
国が大きくなるのを見るのは為政者としては嬉しいものだ。だが戦争で領土を広げてもそれで本当に喜べるものかどうか。余はそういう意味では国王に向いた性格ではないのかもしれない。
他人を押しのけ、蹴落とし、そうやって頂上を目指そうと考えた者こそが歴史に名を残している。だが余はそうはなれそうにない。歴史に名を残す必要はない。残したいとも思わない。国王とて父の息子であり、妻の夫であり、子供たちの父親であり、孫たちの祖父である。いささか遠回りになってしまったが、これで家族で落ち着いて暮らすことができるというものだ。
余がここで厄介になっている間にもノルト男爵とエルザの子が生まれた。ここは隣国の一番北。こんな場所で余の孫が生まれたかと思うと感慨深い。しばらくこの町は祭りが続くそうだが、余もそれに混ぜてもらおう。
もう少しだけここで息抜きをさせてもらって、それから国に帰れば残務処理だ。これも息子に面倒ごとを残さないようにするための親の務めだな。
余はこの建物に備えられた風呂で肩まで湯船に浸かりながら全身の力を抜いている。もちろん王宮にだって風呂はある。だが仕事のことを考えずにこうやって風呂に入るのはどれだけぶりのことだろうか。連れ去られた娘が生きているのか死んでいるのか、それが分かるだけでも違っただろう。だがそれさえも分からないままだった。
もうしばらくこちらで世話になることになっている。本来ならできる限り早く帰ってリシャールの戴冠式の準備をした方がいいのだろうが、実は帰りもノルト男爵の世話になることが決まっていた。ノルト男爵が鍋と読んでいた巨大な器に護衛の騎士たちが入り、クラース殿に国境近くまで送ってもらえることになった。
余とレティシアは男爵とローサ殿が魔法で王都まで送ってくれるそうだ。結局は当初の予定よりもやや早めに戻ることになるだろう。それにクロエがようやく元気を取り戻し、むしろ余がいなくてもいいくらいになっているからな。
それにしてもノルト男爵は不思議な男だ。竜と仲良くできると聞いた時は何の話かと思ったが、たしかにここにいるクラース殿にせよパウラ殿にせよ、落ち着いた者が多い。でも落ち着いているといっても竜だ。怒らせればただでは済まない。
男爵と一緒に我が国に来たローサ殿は、まああの場にいた一部の婦人たちの態度が問題だったと聞いたが、晩餐会の後に火を吐いて部屋を焦がした。気安そうな性格に思えてもけっして軽々しく接するべきではないと、その場にいた真っ当な婦人たちは青ざめた顔で言っていたそうだ。
その際に弁償のために鱗を一つポンと渡されたが、その大きさを見て役人たちが揃って泡を吹いた。人よりも大きかったからな。あれは我が国で国宝に指定すべきものだ。それはリシャールにも伝えてある。
男爵の正妻のカレン殿は見た目だけではなく実際にまだ若いそうだが、彼女も怒らせると怖いと聞いた。そもそも人として暮らし始めてまだ日が浅いため、悪意に対しては容赦がないそうだ。盗賊は容赦なく消し炭にしたと。
この国には『愚か者は竜の鱗を盗もうとしてその尾を踏む』という言葉があるそうだが、これは勇敢にも無謀なことを実行し、最悪の結果を招くということだ。クラース殿が飛んでいる姿を見たが、間違っても敵対したくないものだ。ちなみにローサ殿を怒らせた婦人たちはあれから寝込んでしまった。贖罪の機会は与えたが。
ああ、そうそう。ノルト男爵が領民を増やしたがっているという話を聞いた。それで国は違うが我が国から移民希望者を募ってここまで来させるように指示をしておいた。もうこちらに向かっているだろう。この話は男爵には伝わっていなかった。
まだまだエルザス辺境伯領の一件は片が付いたわけではない。叩けばホコリが出るどころではない。経済的にもかなり弱っていた。それにもかかわらず出兵を繰り返せばそうなるのは当然だろう。麦蒔きと刈り入れの時期は外していたようだが、それでも男手は必要だ。領民が飢えるほどではなかったようだが、それでも仕事を失ったり家を失ったりした者は多い。
我が国はこれからアルマン王国に対して賠償金を支払うことになる。金額はまだ交渉段階にないが、それなりの金額が国庫から消えるだろう。ひどい言い方だが、エルザス辺境伯領の領民たちを助けるような余裕はない。だからアルマン王国に行ってもらうと言っても過言ではない。
歴史的に見ればアルマン王国はこのあたりで一番歴史が浅い。我が国とシエスカ王国、ポウラスカ王国から流れてきた者たちが作った国だ。だから言い回しなどは多少違うが、意思疎通は難しくない。ほとんどはそのまま通じる。我が国の言い方は多少〝まどろっこしい〟と言われるが、それは仕方がない。お国柄とはそういうものだ。
別の見方をすれば、新しい国というのは今後はますます伸びる可能性があるということだ。うかうかしているとあっという間にアルマン王国に追い抜かれる可能性もある。その意味では競い合いたいものだが、戦うつもりはない。竜に勝てるはずがないからだ。我が国はアルマン王国と二度と戦争をすべきではない。シエスカ王国にもポウラスカ王国にも伝えたいくらいだ。いや、伝えるべきだな。巻き添えは食いたくない。
国が大きくなるのを見るのは為政者としては嬉しいものだ。だが戦争で領土を広げてもそれで本当に喜べるものかどうか。余はそういう意味では国王に向いた性格ではないのかもしれない。
他人を押しのけ、蹴落とし、そうやって頂上を目指そうと考えた者こそが歴史に名を残している。だが余はそうはなれそうにない。歴史に名を残す必要はない。残したいとも思わない。国王とて父の息子であり、妻の夫であり、子供たちの父親であり、孫たちの祖父である。いささか遠回りになってしまったが、これで家族で落ち着いて暮らすことができるというものだ。
余がここで厄介になっている間にもノルト男爵とエルザの子が生まれた。ここは隣国の一番北。こんな場所で余の孫が生まれたかと思うと感慨深い。しばらくこの町は祭りが続くそうだが、余もそれに混ぜてもらおう。
もう少しだけここで息抜きをさせてもらって、それから国に帰れば残務処理だ。これも息子に面倒ごとを残さないようにするための親の務めだな。
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