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第二章:領主二年目第一部
散歩と視察と休憩と
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ここのところは領地と王都で半分ずつだろうか。暇はあればあるほどいいと言えるほど暇好きではないが、暇がなさすぎるのも問題だ。
王都で商会を持てば忙しくなるだろうと思っていたが、別の仕事で忙しくなった。うちの屋敷は貧民街に近いが、だからと言って貧民街の面倒を見ることになるとは思わなかった。人手が足りないならどうしようもないが。
「それで私とのんびり散歩ですか」
「のんびりするのは嫌いじゃないだろう」
「ええ、一年でも二年でも、何もせずにぼーっとしているのもいいものですよ。一〇年くらい爛れた生活を送るのも悪くないと思えるようになりました」
「さすがにそこまで時間は使いたくないな」
今日はカサンドラを連れて王都を歩いている。散歩ではあるが、単なる暇潰しではない。屋敷をどうするかを考えないといけない。
今の屋敷を綺麗にするのは一つの案として、もし他に良さそうな屋敷があれば買うというのも一つの案だ。土地だけ買って屋敷は別で建ててもいい。何にせよ、今の屋敷をそのまま使い続けるのはあまり良くない。
そうは言っても今の王都は屋敷の売買と引っ越しが流行している。Aの物件が空けば改装してBから引っ越しを行い、空いたBを改装してCから引っ越しを行う。玉突きのようになっているらしいので、貴族の引っ越しがいつ終わるかは分からない。
単なる引っ越しなら荷物を運び込めば終わりだが、内装は自分好みに変えるだろう。外壁にも手を入れるかもしれない。場合によっては増築などを行うこともあるだろう。それがあちこちで起きている。
俺にとっては屋敷は単に寝泊まりする場所だが、王都の屋敷は社交のためだけに存在すると言う貴族も多い。それは大公派だろうがそうでなかろうが違いはなかったが、大公派がいなくなればこれまで以上に社交が活発になる可能性もある。
そう考えると俺も考え方を変えなければいけない。アントンにも言われた通り、貴族であればそれなりの屋敷に住むことが求められる。貴族の屋敷だと思われないようでは問題がある。だから新しい屋敷をどうしようかと考えている。おそらく新しく用意することになるだろう。
「あのお屋敷の屋根は面白いですね」
「左右均等ではなく、片側に寄っているのか。しかもかなり入り組んでいるな」
「採光のためでしょうか?」
「使用人が使う屋根裏部屋に光を入れるためだろう。だがガラスが見えるな。もしかしたら使用人用ではないのかもしれない」
カサンドラは王都での生活は長かったようだが、貴族の屋敷が集まっているあたりにはそれほど来たことがないそうだ。以前なら俺だって好んで来ようとは思わなかった。貴族でないなら尚更だろう。
「あのような屋根をこれまで見たことはなかったのか?」
「ありませんでした。実家の方でも使用人にはきちんと部屋が与えられていましたので、屋根裏や地下室を使用人が使うことはありませんでした。そもそも地下はなかったと思います」
「なるほど、うちの城と同じか」
城にも来客棟にも使用人棟にも屋根裏部屋や地下室はない。謎の待機部屋と地下通路は存在するが、あれは地下室とは違うだろう。
城という建物には普通は地下室がある。多くは宝物庫や牢獄として使われる。地下室がなければ、それだけ地上部分に部屋を増やさなければ場所が足りなくなる。二階以上に置くとすると補強が必要になる。床が抜ければ冗談では済まないからだ。
そのような話をしながら歩いているとそれなりの時間になった。
「少し疲れましたね。そろそろご休憩はどうでしょうか?」
「そうだな、それなりに歩いたから少し休むか」
俺は大丈夫だがカサンドラはそうではないだろう。無理に歩かせるものでもない。
「それならいい場所を知っていますので、ご案内します」
「分かった。任せた」
「はい、任されました」
二人で商業地区に向かって歩き始める。行き交う人が増え、その中をのんびりと二人で歩く。こういうのも悪くはない。
「あ、ここですね」
カサンドラが一つの建物を指したが、これがその場所か?
「なあ、ここは休む場所か?」
「はい、ご休憩の場所です」
「ご休憩って、その意味だったのか?」
「はい」
高級な連れ込み宿だった。
◆ ◆ ◆
「ふう、思ったほどは痛くなかったですね」
「あれだけ動いて痛いも何もないだろう」
宿屋の部屋に入って、まあ昼間からあれだ。しかもカサンドラとはこれが初めてだった。
「こんな場所で良かったのか?」
「場所はどこでも同じです。誰とするかが問題なだけです」
「それはそうだが、多少は場所だって選ぶだろう」
さすが王都だけあって連れ込み宿も立派なものだった。どう言ったらいいのか分からないが、貴族の屋敷よりは落ちるが、平民の上の方だろうか。おそらく裕福な商家の屋敷はこのような建物だろう。
「もちろんそこは調査済みです。そして王都のどこにいても入れるように、ある程度の数は把握しています」
「ここがその一つだったのか」
どうやら色々と仕込まれていたらしい。そのあたりの手管では俺はカサンドラには敵わない。
「そろそろお腹が空きましたね。軽く食事をしましょうか」
「そうだな。商業地区ならいい店があるだろう」
「この近くに雰囲気のいいカフェがあるそうです。行ってみましょうか」
カサンドラが聞いたというカフェに向かうことにする。俺はレストランには行ったことがあるが、カフェという小洒落た店にはほとんど縁がなかった。
体が大きいせいで人よりも食事の量が多いので、カフェでの食事はあまり経済的ではない。そもそもエルザが作ってくれていたので、外で食べることはほとんどなかった。
先ほどの宿屋から歩いて一〇分ほど、飲食店が連なる街区に辿り着いた。その中の一つ、白壁に赤い石が使われた建物の前でカサンドラが足を止めた。
「ここのようですね」
「なるほど、これはなかなか雰囲気があるな」
雰囲気がある、つまり俺向きではないとも言える。上品な男性と女性が馬車で乗り付ける、そのような店構えだ。カフェということだが、かなり高級そうに思える。
「いらっしゃいませ。二人様ですか?」
「ああ、二人だ」
「ご案内いたします。こちらへどうぞ」
◆ ◆ ◆
一流の料理人が上等な食材を使って作ったと考えればこれくらいの値段にはなるだろう。だがこのプファンクーヘンというのは面白い。俺が知らなかっただけかもしれないが、軽食にも甘味にも食事にもなる。
砂糖を使っているようで甘いが、もっと甘みを強くすれば茶によく合うだろうし、砂糖を減らしてケーセや胡椒などを使えばエールにも合うだろう。
そしてカサンドラは追加で何種類かの焼き菓子も注文していた。俺はそれほど食通ではないので知らない名前があった。
「こちらはフローレンティーナーでございます」
「すまない。これは初めて見るが、新しい焼き菓子なのか?」
「このあたりでは去年あたりから作られるようになりました。当店ではお出しするようになったのは去年の年末からでございます」
元々がそれほど王都にいなかったが、これは見たことがない。フローレンティーナー。フローレンツ風か。
「少し質問してもいいか?」
「はい、何なりと」
「この名前は地名か人名だと考えていいのか?」
「実は当店でも詳しいことは分かっておりません。これを当店の姉妹店に伝えたと言われる料理人が、『フィレンツェ』、『フローレンス』、『フロランタン』、『フローレンティーナー』などと口にしていたそうです」
「別の大陸にある遠くの国なのかもしれないな」
「そうかもしれませんし、そうでないのかもしれません。当店ではその姉妹店から聞いた通りにフローレンティーナーと呼んでおります」
「ありがとう」
横を見るとカサンドラが神妙な顔をしていた。
「何か気になるのか?」
「あ、いえ、大したことでは。あ、そうそう、どのような焼き菓子かと思いましたら、思ったほど焼き菓子のように見えませんでしたので」
「確かにな」
下の生地は焼き菓子だが、その上にアーモンドだろうか、スライスされたナッツとカラメルが絡められたものが乗っている。よく見れば焼いているのは分かるが、一見しただけでは焼き菓子には見えない。
ふむ、美味い。美味いのは間違いないが、俺にはやや甘すぎるか。もう少し甘さは控えめでいい。だがそれでは意味がなくなる可能性もあるのか。これはおそらく女性向きだろう。
その後に出て来た焼き菓子も立派だった。残念だったのは、結局のところ俺の舌が甘味にはそれほど向いていないということだろうか。だが味を覚えるのはそれなりに得意なので、この経験は何かの役に立つだろう。
王都で商会を持てば忙しくなるだろうと思っていたが、別の仕事で忙しくなった。うちの屋敷は貧民街に近いが、だからと言って貧民街の面倒を見ることになるとは思わなかった。人手が足りないならどうしようもないが。
「それで私とのんびり散歩ですか」
「のんびりするのは嫌いじゃないだろう」
「ええ、一年でも二年でも、何もせずにぼーっとしているのもいいものですよ。一〇年くらい爛れた生活を送るのも悪くないと思えるようになりました」
「さすがにそこまで時間は使いたくないな」
今日はカサンドラを連れて王都を歩いている。散歩ではあるが、単なる暇潰しではない。屋敷をどうするかを考えないといけない。
今の屋敷を綺麗にするのは一つの案として、もし他に良さそうな屋敷があれば買うというのも一つの案だ。土地だけ買って屋敷は別で建ててもいい。何にせよ、今の屋敷をそのまま使い続けるのはあまり良くない。
そうは言っても今の王都は屋敷の売買と引っ越しが流行している。Aの物件が空けば改装してBから引っ越しを行い、空いたBを改装してCから引っ越しを行う。玉突きのようになっているらしいので、貴族の引っ越しがいつ終わるかは分からない。
単なる引っ越しなら荷物を運び込めば終わりだが、内装は自分好みに変えるだろう。外壁にも手を入れるかもしれない。場合によっては増築などを行うこともあるだろう。それがあちこちで起きている。
俺にとっては屋敷は単に寝泊まりする場所だが、王都の屋敷は社交のためだけに存在すると言う貴族も多い。それは大公派だろうがそうでなかろうが違いはなかったが、大公派がいなくなればこれまで以上に社交が活発になる可能性もある。
そう考えると俺も考え方を変えなければいけない。アントンにも言われた通り、貴族であればそれなりの屋敷に住むことが求められる。貴族の屋敷だと思われないようでは問題がある。だから新しい屋敷をどうしようかと考えている。おそらく新しく用意することになるだろう。
「あのお屋敷の屋根は面白いですね」
「左右均等ではなく、片側に寄っているのか。しかもかなり入り組んでいるな」
「採光のためでしょうか?」
「使用人が使う屋根裏部屋に光を入れるためだろう。だがガラスが見えるな。もしかしたら使用人用ではないのかもしれない」
カサンドラは王都での生活は長かったようだが、貴族の屋敷が集まっているあたりにはそれほど来たことがないそうだ。以前なら俺だって好んで来ようとは思わなかった。貴族でないなら尚更だろう。
「あのような屋根をこれまで見たことはなかったのか?」
「ありませんでした。実家の方でも使用人にはきちんと部屋が与えられていましたので、屋根裏や地下室を使用人が使うことはありませんでした。そもそも地下はなかったと思います」
「なるほど、うちの城と同じか」
城にも来客棟にも使用人棟にも屋根裏部屋や地下室はない。謎の待機部屋と地下通路は存在するが、あれは地下室とは違うだろう。
城という建物には普通は地下室がある。多くは宝物庫や牢獄として使われる。地下室がなければ、それだけ地上部分に部屋を増やさなければ場所が足りなくなる。二階以上に置くとすると補強が必要になる。床が抜ければ冗談では済まないからだ。
そのような話をしながら歩いているとそれなりの時間になった。
「少し疲れましたね。そろそろご休憩はどうでしょうか?」
「そうだな、それなりに歩いたから少し休むか」
俺は大丈夫だがカサンドラはそうではないだろう。無理に歩かせるものでもない。
「それならいい場所を知っていますので、ご案内します」
「分かった。任せた」
「はい、任されました」
二人で商業地区に向かって歩き始める。行き交う人が増え、その中をのんびりと二人で歩く。こういうのも悪くはない。
「あ、ここですね」
カサンドラが一つの建物を指したが、これがその場所か?
「なあ、ここは休む場所か?」
「はい、ご休憩の場所です」
「ご休憩って、その意味だったのか?」
「はい」
高級な連れ込み宿だった。
◆ ◆ ◆
「ふう、思ったほどは痛くなかったですね」
「あれだけ動いて痛いも何もないだろう」
宿屋の部屋に入って、まあ昼間からあれだ。しかもカサンドラとはこれが初めてだった。
「こんな場所で良かったのか?」
「場所はどこでも同じです。誰とするかが問題なだけです」
「それはそうだが、多少は場所だって選ぶだろう」
さすが王都だけあって連れ込み宿も立派なものだった。どう言ったらいいのか分からないが、貴族の屋敷よりは落ちるが、平民の上の方だろうか。おそらく裕福な商家の屋敷はこのような建物だろう。
「もちろんそこは調査済みです。そして王都のどこにいても入れるように、ある程度の数は把握しています」
「ここがその一つだったのか」
どうやら色々と仕込まれていたらしい。そのあたりの手管では俺はカサンドラには敵わない。
「そろそろお腹が空きましたね。軽く食事をしましょうか」
「そうだな。商業地区ならいい店があるだろう」
「この近くに雰囲気のいいカフェがあるそうです。行ってみましょうか」
カサンドラが聞いたというカフェに向かうことにする。俺はレストランには行ったことがあるが、カフェという小洒落た店にはほとんど縁がなかった。
体が大きいせいで人よりも食事の量が多いので、カフェでの食事はあまり経済的ではない。そもそもエルザが作ってくれていたので、外で食べることはほとんどなかった。
先ほどの宿屋から歩いて一〇分ほど、飲食店が連なる街区に辿り着いた。その中の一つ、白壁に赤い石が使われた建物の前でカサンドラが足を止めた。
「ここのようですね」
「なるほど、これはなかなか雰囲気があるな」
雰囲気がある、つまり俺向きではないとも言える。上品な男性と女性が馬車で乗り付ける、そのような店構えだ。カフェということだが、かなり高級そうに思える。
「いらっしゃいませ。二人様ですか?」
「ああ、二人だ」
「ご案内いたします。こちらへどうぞ」
◆ ◆ ◆
一流の料理人が上等な食材を使って作ったと考えればこれくらいの値段にはなるだろう。だがこのプファンクーヘンというのは面白い。俺が知らなかっただけかもしれないが、軽食にも甘味にも食事にもなる。
砂糖を使っているようで甘いが、もっと甘みを強くすれば茶によく合うだろうし、砂糖を減らしてケーセや胡椒などを使えばエールにも合うだろう。
そしてカサンドラは追加で何種類かの焼き菓子も注文していた。俺はそれほど食通ではないので知らない名前があった。
「こちらはフローレンティーナーでございます」
「すまない。これは初めて見るが、新しい焼き菓子なのか?」
「このあたりでは去年あたりから作られるようになりました。当店ではお出しするようになったのは去年の年末からでございます」
元々がそれほど王都にいなかったが、これは見たことがない。フローレンティーナー。フローレンツ風か。
「少し質問してもいいか?」
「はい、何なりと」
「この名前は地名か人名だと考えていいのか?」
「実は当店でも詳しいことは分かっておりません。これを当店の姉妹店に伝えたと言われる料理人が、『フィレンツェ』、『フローレンス』、『フロランタン』、『フローレンティーナー』などと口にしていたそうです」
「別の大陸にある遠くの国なのかもしれないな」
「そうかもしれませんし、そうでないのかもしれません。当店ではその姉妹店から聞いた通りにフローレンティーナーと呼んでおります」
「ありがとう」
横を見るとカサンドラが神妙な顔をしていた。
「何か気になるのか?」
「あ、いえ、大したことでは。あ、そうそう、どのような焼き菓子かと思いましたら、思ったほど焼き菓子のように見えませんでしたので」
「確かにな」
下の生地は焼き菓子だが、その上にアーモンドだろうか、スライスされたナッツとカラメルが絡められたものが乗っている。よく見れば焼いているのは分かるが、一見しただけでは焼き菓子には見えない。
ふむ、美味い。美味いのは間違いないが、俺にはやや甘すぎるか。もう少し甘さは控えめでいい。だがそれでは意味がなくなる可能性もあるのか。これはおそらく女性向きだろう。
その後に出て来た焼き菓子も立派だった。残念だったのは、結局のところ俺の舌が甘味にはそれほど向いていないということだろうか。だが味を覚えるのはそれなりに得意なので、この経験は何かの役に立つだろう。
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