ドラゴネット興隆記

椎井瑛弥

文字の大きさ
上 下
199 / 345
第二章:領主二年目第一部

王都の屋敷の使用人たち

しおりを挟む
 王都の屋敷の裏に新しい屋敷を建てることになった。それはいい。だが屋敷を建てもそこに人がいないとなると問題だ。うちの屋敷がほとんど無人だったのは、そもそも誰も人が訪ねて来ないからだった。

 普通の貴族と言うのもおかしな言い方だが、貴族なら社交がある。つまり頻繁にパーティーを行う。だから他の貴族の屋敷を訪れることもあれば訪問を受けることもある。むしろそれが仕事だと言ってもいい。

 王都を中心に生活する貴族にとって、いかに繋がりを作るか、あるいは繋がりを維持するか、それが最も重要だ。だから領地の方は嫡男、あるいは代官に任せ、本人は王都にずっといるという貴族は多い。

 デニス殿は領地に引きこもっていたが、もう少ししたら王都で仕事をするそうだ。ツェーデン子爵は文化省で働いているので、基本的には王都にいる。

 うちの場合は王都にいても知り合いが訪ねて来るわけでもなく、どこかの貴族の屋敷へと訪ねて行くこともなく、俺が屋敷にたまに来ていたのは単に維持管理のためだった。

 さて、以前はそのような状況だったが、今後は少し変わる。王都で商会を持つようになったし、俺が望んだわけでもなかったが、ナターリエ王女を妻として迎え入れることになった。そうなれば俺に会いたがる訪問客が現れる可能性がある。

 大公派がいなくなったからおかしな客は来ないだろうが、いつ来ても誰もいないというのではさすがにマズい。だから王都の方にも使用人を置かなければならないが、その人選が問題になった。



◆ ◆ ◆



「こちらに来た頃はまだ王都に未練はありましたが、この城で働くようになった今となっては……」
「私も個人的には同じです。それに人数的にもそれほど余裕がありませんので、あまり女中を減らされるのも困ります」
「それもそうだな」

 城の方で聞いてみたら、ヨアヒムとユリアからはそのような意見が出た。これは聞いた俺が悪い。

「旦那様、王女殿下をお迎えするということなら、むしろ女性使用人を増やす方向で考えていただけないでしょうか」
「専属の使用人を付けることはないが……そうだな、もう少し増やした方がいいとユリアが判断するくらいなら探してもらうようにしよう」
「よろしくお願いします。今のところ人手が足りないわけではありませんが、カリンナとコリンナが意外……と言ったら彼女たちに失礼ですが、思っていた以上に働き者だったようで、抜けた穴が埋まっていないのが現状です」

 城の三階は使わないようになっているが、それでも十分に広い。他の貴族を招いて晩餐会などをすることはないが、単に掃除するだけでもかなり手間になっている。放っておけばすぐにホコリが溜まってしまう。

 それにアンゲリカは店にいるし、カリンナとコリンナも午後は酒場の手伝いに行っている。それもあってやや不足気味のようだ。



◆ ◆ ◆



「なるほど、最低これだけの人数ですか」
「女中は向こうとこちらに別れてもらうが、全員王都を離れたくないと言い始めると困るから、できればどこで働いても問題ないと言う者がそれなりに欲しい。年齢や種族は気にしない。真面目に働く気のある者なら人数は多少増えてもかまわない」
「分かりました。では性格優先で探しておきます」
「頼む」

 ゲルトに新しい使用人の募集を頼んだ。最初にエクムント殿の紹介で四〇人が来た時は多いと感じたが、今ではあれでも少なく感じる。だから王都の屋敷のだけではなく、城の方でも追加で雇うことになった。



◆ ◆ ◆



「旦那様、よろしくお願いいたします」
「「「「よろしくお願いいたします」」」」

 屋敷にやって来た使用人たちが一斉に頭を下げる。男性は執事以下一二人、女性は家政婦長以下一八人。そこにドラゴネットの城で働く女性使用人たちがさらに三〇人、合計六〇人が追加された。前回と合わせれば一〇〇人か。大貴族だな。

 以前に雇った使用人たちは大公派の貴族に雇われていて職を失った者たちだが、今回は普通に募集をかけたら集まった者たちだ。身元確認もゲルトとアントンが行っている。紹介状もあるので問題ない者たちだ。

 エルフはいないがドワーフと獣人が何人ずつかいる。ラミアが二人いるのが珍しいか。明確な差別がある訳ではないが、人間に比べると仕事は探しにくいようだ。

「ここで働く男性使用人はヴェルナーに従ってくれ。女性使用人はアンネマリーに従うように」
「「「「はい」」」」
「それほど来客は多くないと思うが、やんごとない身分の方々が来られる可能性がある」
「「「「はい」」」」

 ヴェルナーは執事、アンネマリーは女中頭メイド長という仕事を与えることにした。あくまでハンスとアガーテが使用人の一番上にいるので、それよりも一つ落ちるということだ。

 女中頭メイド長は家によって違うそうだが、上級使用人の一番下か下級使用人の一番上あたりだ。

「そして領地の方で働いてもらう者たちだが、必要があれば魔法でこちらへ連れて帰るので、そこは遠慮なく言うように」
「「「「はい」」」」
「それならカレン、この三〇人をアガーテのところへ運んでくれ。そのまま向こうにいてくれていい」
「はーい」

 カレンは二人の腕を掴むとそのまま向こうに[転移]で移動するのを一五回繰り返し、あっという間に三〇人がいなくなった。



「旦那様、失礼ですが、カレン様はどれだけの魔力をお持ちなのですか?」

 執事になったヴェルナーが真面目な顔で聞いてくる。運ぶ先はこの国の一番北にある。

「量は俺にも全く分からないが、魔力が切れたという話は聞いたことがない。俺なら行って戻って行っての三回で限界だ」
「旦那様もかなり多いとお聞きしていますが」
「俺は魔力量は人よりは多いが、使える魔法が戦いの役に立たないものばかりだ。穴を掘ったり埋めたり土を固めたり崩したり、そのような仕事に向いているな」

 この屋敷を建てたのも俺だ。本来なら金を払って建てさせるのが貴族としては正しいのかもしれないが、早く立てる必要があったので仕方がない。それに王都はまだまだ貴族の引っ越しが終わっていない。結局空いた屋敷に順番に引っ越すから、なかなか終わらないそうだ。

 屋敷Aの改装が終われば屋敷Bから引っ越してBを売り払い、今度はBの改装を始める。Bの改装が終われば屋敷Cから引っ越してCを売り払う。そのように順番だそうだ。

 改装や引っ越しをする商会は予約でいっぱいになっていて、当分は新しい仕事を受けられそうにないらしい。一度全員が王都から出て一気に改築すればすぐに終わると思うが、そう言うわけにもいかないだろう。

 結局のところ、大公派であろうがそうでなかろうが、貴族なら大きな屋敷を持ちたいし、そのためなら金を払ってもいいと考える。俺の場合は元が元だからそこまで大きな屋敷に住みたいとは思っていないが、一般的にはそのような者だ。そのように今の王都では金が回っている。

「旦那様、先にお聞きしますが、晩餐会はどれくらいの頻度でお開きになる予定でしょうか?」
「晩餐会か……」

 料理人のエレオノーラにはそれが気になるようだ。多ければ毎週数回行う者もいるらしい。それは疲れるだろう。呼ぶ方も呼ぶ方だが、呼ばれる方も呼ばれる方だ。貴族の数は一〇や二〇ではない。準男爵まで入れれば軽く一〇〇を超える。

 あちこちに愛想良くしておけば、下手をすると毎日パーティーに行くことになる可能性もある。もちろんそれは体力的にも無理なので、誰か代理の者を行かせたり、贈り物をしてパーティーへの参加は断ることもある。

 そもそも俺の場合は呼ぶ相手がいないのでパーティーは必要はない。顔を知っている貴族は王都にほとんどいないからだ。ヴァイスドルフ男爵はほとんど領地にいる。リンデンシュタール準男爵になったヴァルターは去年領主になったばかりだからそちらで手一杯だろう。

「おそらく当面は開くことはないだろう。呼ばれることはあるかもしれないが、呼ぶ相手は領地の方にいる。それと、俺は向こうとこっちを行ったり来たりすることになる。とりあえず食材だけは十分入れておく」
「かしこまりました」

 王都で立派な屋敷を持つとこのようなことも考えなくてはならない。友人が少ないのを良いと取るべきか悪いと取るべきかは分からないが、使用人たちが恥ずかしく思わない程度の生活はしたいと思っている。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~

飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。 彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。 独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。 この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。 ※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。

【グラニクルオンライン】〜女神に召喚されたプレイヤーがガチクズばかりなので高レベの私が無双します〜

てんてんどんどん
ファンタジー
国王「勇者よ!よくこの国を救ってくれた!お礼にこれを!!」 国王は綺麗な腕輪【所有者を奴隷にできる腕輪】を差し出した! 主人公(あかん、これダメな方の異世界転移だわ) 私、橘楓(たちばな かえで)はいつも通りVRMMOゲーム【グラニクルオンライン】にログインしたはずだった……のだが。 何故か、私は間違って召喚されゲーム【グラニクルオンライン】の300年後の世界へ、プレイしていた男キャラ「猫まっしぐら」として異世界転移してしまった。 ゲームの世界は「自称女神」が召喚したガチクズプレイヤー達が高レベルでTUeeeしながら元NPC相手にやりたい放題。 ハーレム・奴隷・拷問・赤ちゃんプレイって……何故こうも基地外プレイヤーばかりが揃うのか。 おかげでこの世界のプレイヤーの評価が単なるド変態なんですけど!? ドラゴン幼女と変態エルフを引き連れて、はじまる世直し旅。 高レベルで無双します。 ※※アルファポリス内で漫画も投稿しています。   宜しければそちらもご覧いただけると嬉しいです※※ ※恋愛に発展するのは後半です。 ※中身は女性で、ヒーローも女性と認識していますが男性キャラでプレイしています。アイテムで女に戻ることもできます。それでも中身が女でも外見が男だとBLに感じる方はご注意してください。 ※ダーク要素もあり、サブキャラに犠牲者もでます。 ※小説家になろう カクヨム でも連載しています

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~

こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。 それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。 かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。 果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!? ※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件

月風レイ
ファンタジー
 普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。    そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。  そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。  そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。  そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。  食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。  不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。  大修正中!今週中に修正終え更新していきます!

処理中です...