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第二章:領主二年目第一部
王都の屋敷の使用人たち
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王都の屋敷の裏に新しい屋敷を建てることになった。それはいい。だが屋敷を建てもそこに人がいないとなると問題だ。うちの屋敷がほとんど無人だったのは、そもそも誰も人が訪ねて来ないからだった。
普通の貴族と言うのもおかしな言い方だが、貴族なら社交がある。つまり頻繁にパーティーを行う。だから他の貴族の屋敷を訪れることもあれば訪問を受けることもある。むしろそれが仕事だと言ってもいい。
王都を中心に生活する貴族にとって、いかに繋がりを作るか、あるいは繋がりを維持するか、それが最も重要だ。だから領地の方は嫡男、あるいは代官に任せ、本人は王都にずっといるという貴族は多い。
デニス殿は領地に引きこもっていたが、もう少ししたら王都で仕事をするそうだ。ツェーデン子爵は文化省で働いているので、基本的には王都にいる。
うちの場合は王都にいても知り合いが訪ねて来るわけでもなく、どこかの貴族の屋敷へと訪ねて行くこともなく、俺が屋敷にたまに来ていたのは単に維持管理のためだった。
さて、以前はそのような状況だったが、今後は少し変わる。王都で商会を持つようになったし、俺が望んだわけでもなかったが、ナターリエ王女を妻として迎え入れることになった。そうなれば俺に会いたがる訪問客が現れる可能性がある。
大公派がいなくなったからおかしな客は来ないだろうが、いつ来ても誰もいないというのではさすがにマズい。だから王都の方にも使用人を置かなければならないが、その人選が問題になった。
◆ ◆ ◆
「こちらに来た頃はまだ王都に未練はありましたが、この城で働くようになった今となっては……」
「私も個人的には同じです。それに人数的にもそれほど余裕がありませんので、あまり女中を減らされるのも困ります」
「それもそうだな」
城の方で聞いてみたら、ヨアヒムとユリアからはそのような意見が出た。これは聞いた俺が悪い。
「旦那様、王女殿下をお迎えするということなら、むしろ女性使用人を増やす方向で考えていただけないでしょうか」
「専属の使用人を付けることはないが……そうだな、もう少し増やした方がいいとユリアが判断するくらいなら探してもらうようにしよう」
「よろしくお願いします。今のところ人手が足りないわけではありませんが、カリンナとコリンナが意外……と言ったら彼女たちに失礼ですが、思っていた以上に働き者だったようで、抜けた穴が埋まっていないのが現状です」
城の三階は使わないようになっているが、それでも十分に広い。他の貴族を招いて晩餐会などをすることはないが、単に掃除するだけでもかなり手間になっている。放っておけばすぐにホコリが溜まってしまう。
それにアンゲリカは店にいるし、カリンナとコリンナも午後は酒場の手伝いに行っている。それもあってやや不足気味のようだ。
◆ ◆ ◆
「なるほど、最低これだけの人数ですか」
「女中は向こうとこちらに別れてもらうが、全員王都を離れたくないと言い始めると困るから、できればどこで働いても問題ないと言う者がそれなりに欲しい。年齢や種族は気にしない。真面目に働く気のある者なら人数は多少増えてもかまわない」
「分かりました。では性格優先で探しておきます」
「頼む」
ゲルトに新しい使用人の募集を頼んだ。最初にエクムント殿の紹介で四〇人が来た時は多いと感じたが、今ではあれでも少なく感じる。だから王都の屋敷のだけではなく、城の方でも追加で雇うことになった。
◆ ◆ ◆
「旦那様、よろしくお願いいたします」
「「「「よろしくお願いいたします」」」」
屋敷にやって来た使用人たちが一斉に頭を下げる。男性は執事以下一二人、女性は家政婦長以下一八人。そこにドラゴネットの城で働く女性使用人たちがさらに三〇人、合計六〇人が追加された。前回と合わせれば一〇〇人か。大貴族だな。
以前に雇った使用人たちは大公派の貴族に雇われていて職を失った者たちだが、今回は普通に募集をかけたら集まった者たちだ。身元確認もゲルトとアントンが行っている。紹介状もあるので問題ない者たちだ。
エルフはいないがドワーフと獣人が何人ずつかいる。ラミアが二人いるのが珍しいか。明確な差別がある訳ではないが、人間に比べると仕事は探しにくいようだ。
「ここで働く男性使用人はヴェルナーに従ってくれ。女性使用人はアンネマリーに従うように」
「「「「はい」」」」
「それほど来客は多くないと思うが、やんごとない身分の方々が来られる可能性がある」
「「「「はい」」」」
ヴェルナーは執事、アンネマリーは女中頭という仕事を与えることにした。あくまでハンスとアガーテが使用人の一番上にいるので、それよりも一つ落ちるということだ。
女中頭は家によって違うそうだが、上級使用人の一番下か下級使用人の一番上あたりだ。
「そして領地の方で働いてもらう者たちだが、必要があれば魔法でこちらへ連れて帰るので、そこは遠慮なく言うように」
「「「「はい」」」」
「それならカレン、この三〇人をアガーテのところへ運んでくれ。そのまま向こうにいてくれていい」
「はーい」
カレンは二人の腕を掴むとそのまま向こうに[転移]で移動するのを一五回繰り返し、あっという間に三〇人がいなくなった。
「旦那様、失礼ですが、カレン様はどれだけの魔力をお持ちなのですか?」
執事になったヴェルナーが真面目な顔で聞いてくる。運ぶ先はこの国の一番北にある。
「量は俺にも全く分からないが、魔力が切れたという話は聞いたことがない。俺なら行って戻って行っての三回で限界だ」
「旦那様もかなり多いとお聞きしていますが」
「俺は魔力量は人よりは多いが、使える魔法が戦いの役に立たないものばかりだ。穴を掘ったり埋めたり土を固めたり崩したり、そのような仕事に向いているな」
この屋敷を建てたのも俺だ。本来なら金を払って建てさせるのが貴族としては正しいのかもしれないが、早く立てる必要があったので仕方がない。それに王都はまだまだ貴族の引っ越しが終わっていない。結局空いた屋敷に順番に引っ越すから、なかなか終わらないそうだ。
屋敷Aの改装が終われば屋敷Bから引っ越してBを売り払い、今度はBの改装を始める。Bの改装が終われば屋敷Cから引っ越してCを売り払う。そのように順番だそうだ。
改装や引っ越しをする商会は予約でいっぱいになっていて、当分は新しい仕事を受けられそうにないらしい。一度全員が王都から出て一気に改築すればすぐに終わると思うが、そう言うわけにもいかないだろう。
結局のところ、大公派であろうがそうでなかろうが、貴族なら大きな屋敷を持ちたいし、そのためなら金を払ってもいいと考える。俺の場合は元が元だからそこまで大きな屋敷に住みたいとは思っていないが、一般的にはそのような者だ。そのように今の王都では金が回っている。
「旦那様、先にお聞きしますが、晩餐会はどれくらいの頻度でお開きになる予定でしょうか?」
「晩餐会か……」
料理人のエレオノーラにはそれが気になるようだ。多ければ毎週数回行う者もいるらしい。それは疲れるだろう。呼ぶ方も呼ぶ方だが、呼ばれる方も呼ばれる方だ。貴族の数は一〇や二〇ではない。準男爵まで入れれば軽く一〇〇を超える。
あちこちに愛想良くしておけば、下手をすると毎日パーティーに行くことになる可能性もある。もちろんそれは体力的にも無理なので、誰か代理の者を行かせたり、贈り物をしてパーティーへの参加は断ることもある。
そもそも俺の場合は呼ぶ相手がいないのでパーティーは必要はない。顔を知っている貴族は王都にほとんどいないからだ。ヴァイスドルフ男爵はほとんど領地にいる。リンデンシュタール準男爵になったヴァルターは去年領主になったばかりだからそちらで手一杯だろう。
「おそらく当面は開くことはないだろう。呼ばれることはあるかもしれないが、呼ぶ相手は領地の方にいる。それと、俺は向こうとこっちを行ったり来たりすることになる。とりあえず食材だけは十分入れておく」
「かしこまりました」
王都で立派な屋敷を持つとこのようなことも考えなくてはならない。友人が少ないのを良いと取るべきか悪いと取るべきかは分からないが、使用人たちが恥ずかしく思わない程度の生活はしたいと思っている。
普通の貴族と言うのもおかしな言い方だが、貴族なら社交がある。つまり頻繁にパーティーを行う。だから他の貴族の屋敷を訪れることもあれば訪問を受けることもある。むしろそれが仕事だと言ってもいい。
王都を中心に生活する貴族にとって、いかに繋がりを作るか、あるいは繋がりを維持するか、それが最も重要だ。だから領地の方は嫡男、あるいは代官に任せ、本人は王都にずっといるという貴族は多い。
デニス殿は領地に引きこもっていたが、もう少ししたら王都で仕事をするそうだ。ツェーデン子爵は文化省で働いているので、基本的には王都にいる。
うちの場合は王都にいても知り合いが訪ねて来るわけでもなく、どこかの貴族の屋敷へと訪ねて行くこともなく、俺が屋敷にたまに来ていたのは単に維持管理のためだった。
さて、以前はそのような状況だったが、今後は少し変わる。王都で商会を持つようになったし、俺が望んだわけでもなかったが、ナターリエ王女を妻として迎え入れることになった。そうなれば俺に会いたがる訪問客が現れる可能性がある。
大公派がいなくなったからおかしな客は来ないだろうが、いつ来ても誰もいないというのではさすがにマズい。だから王都の方にも使用人を置かなければならないが、その人選が問題になった。
◆ ◆ ◆
「こちらに来た頃はまだ王都に未練はありましたが、この城で働くようになった今となっては……」
「私も個人的には同じです。それに人数的にもそれほど余裕がありませんので、あまり女中を減らされるのも困ります」
「それもそうだな」
城の方で聞いてみたら、ヨアヒムとユリアからはそのような意見が出た。これは聞いた俺が悪い。
「旦那様、王女殿下をお迎えするということなら、むしろ女性使用人を増やす方向で考えていただけないでしょうか」
「専属の使用人を付けることはないが……そうだな、もう少し増やした方がいいとユリアが判断するくらいなら探してもらうようにしよう」
「よろしくお願いします。今のところ人手が足りないわけではありませんが、カリンナとコリンナが意外……と言ったら彼女たちに失礼ですが、思っていた以上に働き者だったようで、抜けた穴が埋まっていないのが現状です」
城の三階は使わないようになっているが、それでも十分に広い。他の貴族を招いて晩餐会などをすることはないが、単に掃除するだけでもかなり手間になっている。放っておけばすぐにホコリが溜まってしまう。
それにアンゲリカは店にいるし、カリンナとコリンナも午後は酒場の手伝いに行っている。それもあってやや不足気味のようだ。
◆ ◆ ◆
「なるほど、最低これだけの人数ですか」
「女中は向こうとこちらに別れてもらうが、全員王都を離れたくないと言い始めると困るから、できればどこで働いても問題ないと言う者がそれなりに欲しい。年齢や種族は気にしない。真面目に働く気のある者なら人数は多少増えてもかまわない」
「分かりました。では性格優先で探しておきます」
「頼む」
ゲルトに新しい使用人の募集を頼んだ。最初にエクムント殿の紹介で四〇人が来た時は多いと感じたが、今ではあれでも少なく感じる。だから王都の屋敷のだけではなく、城の方でも追加で雇うことになった。
◆ ◆ ◆
「旦那様、よろしくお願いいたします」
「「「「よろしくお願いいたします」」」」
屋敷にやって来た使用人たちが一斉に頭を下げる。男性は執事以下一二人、女性は家政婦長以下一八人。そこにドラゴネットの城で働く女性使用人たちがさらに三〇人、合計六〇人が追加された。前回と合わせれば一〇〇人か。大貴族だな。
以前に雇った使用人たちは大公派の貴族に雇われていて職を失った者たちだが、今回は普通に募集をかけたら集まった者たちだ。身元確認もゲルトとアントンが行っている。紹介状もあるので問題ない者たちだ。
エルフはいないがドワーフと獣人が何人ずつかいる。ラミアが二人いるのが珍しいか。明確な差別がある訳ではないが、人間に比べると仕事は探しにくいようだ。
「ここで働く男性使用人はヴェルナーに従ってくれ。女性使用人はアンネマリーに従うように」
「「「「はい」」」」
「それほど来客は多くないと思うが、やんごとない身分の方々が来られる可能性がある」
「「「「はい」」」」
ヴェルナーは執事、アンネマリーは女中頭という仕事を与えることにした。あくまでハンスとアガーテが使用人の一番上にいるので、それよりも一つ落ちるということだ。
女中頭は家によって違うそうだが、上級使用人の一番下か下級使用人の一番上あたりだ。
「そして領地の方で働いてもらう者たちだが、必要があれば魔法でこちらへ連れて帰るので、そこは遠慮なく言うように」
「「「「はい」」」」
「それならカレン、この三〇人をアガーテのところへ運んでくれ。そのまま向こうにいてくれていい」
「はーい」
カレンは二人の腕を掴むとそのまま向こうに[転移]で移動するのを一五回繰り返し、あっという間に三〇人がいなくなった。
「旦那様、失礼ですが、カレン様はどれだけの魔力をお持ちなのですか?」
執事になったヴェルナーが真面目な顔で聞いてくる。運ぶ先はこの国の一番北にある。
「量は俺にも全く分からないが、魔力が切れたという話は聞いたことがない。俺なら行って戻って行っての三回で限界だ」
「旦那様もかなり多いとお聞きしていますが」
「俺は魔力量は人よりは多いが、使える魔法が戦いの役に立たないものばかりだ。穴を掘ったり埋めたり土を固めたり崩したり、そのような仕事に向いているな」
この屋敷を建てたのも俺だ。本来なら金を払って建てさせるのが貴族としては正しいのかもしれないが、早く立てる必要があったので仕方がない。それに王都はまだまだ貴族の引っ越しが終わっていない。結局空いた屋敷に順番に引っ越すから、なかなか終わらないそうだ。
屋敷Aの改装が終われば屋敷Bから引っ越してBを売り払い、今度はBの改装を始める。Bの改装が終われば屋敷Cから引っ越してCを売り払う。そのように順番だそうだ。
改装や引っ越しをする商会は予約でいっぱいになっていて、当分は新しい仕事を受けられそうにないらしい。一度全員が王都から出て一気に改築すればすぐに終わると思うが、そう言うわけにもいかないだろう。
結局のところ、大公派であろうがそうでなかろうが、貴族なら大きな屋敷を持ちたいし、そのためなら金を払ってもいいと考える。俺の場合は元が元だからそこまで大きな屋敷に住みたいとは思っていないが、一般的にはそのような者だ。そのように今の王都では金が回っている。
「旦那様、先にお聞きしますが、晩餐会はどれくらいの頻度でお開きになる予定でしょうか?」
「晩餐会か……」
料理人のエレオノーラにはそれが気になるようだ。多ければ毎週数回行う者もいるらしい。それは疲れるだろう。呼ぶ方も呼ぶ方だが、呼ばれる方も呼ばれる方だ。貴族の数は一〇や二〇ではない。準男爵まで入れれば軽く一〇〇を超える。
あちこちに愛想良くしておけば、下手をすると毎日パーティーに行くことになる可能性もある。もちろんそれは体力的にも無理なので、誰か代理の者を行かせたり、贈り物をしてパーティーへの参加は断ることもある。
そもそも俺の場合は呼ぶ相手がいないのでパーティーは必要はない。顔を知っている貴族は王都にほとんどいないからだ。ヴァイスドルフ男爵はほとんど領地にいる。リンデンシュタール準男爵になったヴァルターは去年領主になったばかりだからそちらで手一杯だろう。
「おそらく当面は開くことはないだろう。呼ばれることはあるかもしれないが、呼ぶ相手は領地の方にいる。それと、俺は向こうとこっちを行ったり来たりすることになる。とりあえず食材だけは十分入れておく」
「かしこまりました」
王都で立派な屋敷を持つとこのようなことも考えなくてはならない。友人が少ないのを良いと取るべきか悪いと取るべきかは分からないが、使用人たちが恥ずかしく思わない程度の生活はしたいと思っている。
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