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第一章:領主一年目
保存食作り
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「あの肉を普段から口にできるのは羨ましいですね」
「山の向こうでは家畜が手に入らないので、どうしても魔獣を中心にせざるを得ないのが問題です」
ヴァイスドルフ男爵の素直すぎる感想に対して、俺は苦笑気味にそう答える。少し前にこのバーランでヴルストの作り方を教わった。そしてその際に加工場にいた職人たちに猪肉と熊肉の塊を渡し、どうしたらより美味くなるかを試してもらうことにした。ついでと言っては申し訳ないが、ヴァイスドルフ男爵にも肉を一塊ずつ渡してもらった。男爵はその肉を焼いて食べたらしい。
「ノルト男爵もご存知のように、うちでは畜産をしていますが、中央の貴族があのようなことになりましたので売れ行きも落ちました。ですが無理に屠殺しなくてもいいとなると、少しは気分も楽になります」
俺はそこまで育て方に詳しいわけではないが、先日聞いた話としては、豚の育て方は馬や牛とは違うそうだ。牧草や穀物だけでは育たず、ドングリやクリなどの木の実も必要なので、どうしても山や森が近い環境が必要らしい。
しかも豚は多産で育ちがいい。それもあって牛だけではなく豚も育てられていた。うちの場合は干し草はいくらでも用意できるが、木の実はそこまでたくさんは採れない。しかも食用の木の実ならともかく、ドングリは食べないから育ててはいない。植えれば大丈夫かもしれないが、わざわざ育てるのもなあ。
俺の向かいにいるヴァイスドルフ男爵アンゼルム・カウニッツは俺と同じくらい大柄な男性だが、俺とは違って非常に大らかな人のようだ。家畜を育てているからかもしれない。環境が人を作ると言うからな。
彼は大公派ではなかったが、地方の貴族にありがちなこととして、通商路を締め上げられればどうしようもないという事情があった。だから求められるままに家畜を育てて出荷していたそうだ。マジックバッグがある貴族には捌いて販売することもあった。だから商品にしない部分でヴルストなどの保存食を作っていたようだ。
そもそも家畜を潰して肉を食べるのは裕福な者が多い。だから田舎では牛や山羊などは乳搾り用に育て、豚を除けば肉にするのは一番最後、つまり家畜として働けなくなった時がほとんどだ。その代わりに普段は卵や乳を口にする。俺としては領民に肉を食べさせたいと思うが、そのために必要以上に牛や豚を潰したいとは思わない。だからこそ魔獣を使えるのが何よりもありがたい。
「牛や豚を出荷するために、父の代から領民たちにはそれなりに無理をして働いてもらいました。逆に今はかなり仕事に余裕が出ています」
「むしろこのままでは仕事が減りすぎるくらいではありませんか?」
「そう、そこなんです。ある程度はあってもいいと思っていますが、今は人が余ってしまいまして」
先日魔獣でヴルスト作りの話をした時、後ろから職人が何人もやって来たが、あれは仕事がなくて暇だったんだろう。
話を聞けば、ここまで牛や豚の数を増やしたのは彼の父親の代かららしい。その頃に南のヴェルヒェンドルフ伯爵から牛と豚を増やすようにと言われたそうだ。そこから牧場を広げ、家畜を殖やし、そのために領民の仕事を振り分け直し、そうやって今のような形になってきた。麦やジャガイモの収穫が減り、その分を購入していたが、その麦やジャガイモはヴェルヒェンドルフ伯爵の領地から購入したものだった。
俺が大公派を潰してしまったせいではあるが、以前からは飼育する数も減りそうで、片寄りすぎた領内の仕事をできる限り戻したいらしい。荒れた畑もかなり出ているらしい。
「あちこちから畜産のために人を掻き集めましたので、元の仕事に戻すにしても、そちらの調整も必要なので時間がかかります。もしよろしければ、ノルト男爵領で雇ってもらえませんか?」
「うちでですか?」
「はい。ヴルストなどを作るという話は聞いています。うちから家畜の世話やヴルスト作りに慣れた者たちを派遣しますので、一年ほど使ってもらえないでしょうか? その間にノルト男爵のところにも技術が定着すると思います」
「そうですね……」
ヴルストやシンケンなどの保存食を作り始めたが、やはり本職がいるのといないのとでは違うだろう。俺が聞いて伝えただけではどうしても細かな部分までは分からないこともある。何とか食べられるものができそうだが、商品にするなら専門家が必要だ。
家は建てればいいし、食べ物にも困るわけでもない。来てもらって損になるようなことは一切なさそうだ。
「分かりました。うちで雇いましょう。人数はお任せします。うちはなんとか町と呼べるくらいの人数しかいませんので、人が来てくれるのはありがたいですよ」
「こちらこそ無理を言ってすみません。では声をかけておきます。先日あの肉を持ってきたハーマンたちが、甚くあの肉に感動していましたので、向こうに行きたがる者はいるでしょう」
「では、時期はお任せします。マーロー男爵領ともトンネルで繋がりましたので、移動も問題ないはずです」
さすがに一二月に入り、雪が珍しくなくなったこの時期に移動するのは大変だろう。今すぐ人が必要というわけでもないので、とりあえず時期はヴァイスドルフ男爵に任せることにした。ここからなら四日から五日ほどでエクセンに着く。
◆ ◆ ◆
「そういうわけで、いずれ向こうから職人が来てくれるから、そうなったら量産できるはずだ」
「それは助かります。すぐに売り切れてしまいますから」
「魔獣の肉そのままでも十分美味いと思うがな」
アンゲリカの店では俺が購入したヴルストなどが料理に使われている。だがそこまで量があるわけではないので、使える量は限られている。
正直なところ、ヴァイスドルフ男爵の感想でも分かるように、魔獣の肉の方が家畜の肉やそれで作ったヴルストよりも味では上のようだ。俺としては、魔獣の猪肉は最高級の牛肉には劣るが、並の牛肉よりは明らかに上だと思う。だが魔獣の肉が普通のこの町では、ヴルストやシンケンの方が人気がある。この町では手に入らないからだ。需要と供給、そこが難しい。思い込みもあるとは思うが。
「旦那様がお持ちのヴルストなら~、いくらでも美味しくいただきますよ~」
「食べ応えが十分すぎますね~」
「お前ら、またここにいるのか?」
カリンナとコリンナは、もうここにいるはずはないんだが?
開店当日はあまりにも客が多そうだったので、女中の中で読み書き計算ができる者たちを連れてきて給仕の手伝いをしてもらった。あの時だけだったはずだ。あの翌日からは店員を増やしたから、女中が来るはずはないんだが。
「旦那様を追いかけて来ました~」
「ここにいれば絶対に会えますから~」
「そりゃ午後はここにいることが多いが……」
「申し訳ありません。働かせてほしいと頼まれまして、とりあえず旦那様に聞いてみてからとは言ったのですが……」
「何も考えずに来たわけか……」
俺は朝食を取ったらそのまま仕事、昼食を取ったら領外へ出かけて仕事、戻ってアンゲリカの酒場か赤髪亭で軽食、城に戻って仕事、それから夕食という流れが多い。
「もちろんユリアさんの許可は貰ってま~す」
「仕事は全部片付けました~」
午後の仕事を終わらせれば外へ働きに出てもいいとユリアが言ったようだ。この二人は仕事はきちんとする。問題があるのは発言と行動だけだ。だからその日の担当分をきちんと終わらせたのだろう。
だがユリアが投げたという可能性もある。あるが、家政婦長補佐が許可を出したのなら仕方がない。女性使用人については、家政婦長のアガーテが復職するまでという条件だが、首にする以外の権限を今はユリアに与えている。彼女が許可を出したのに俺が取り消すことはできない。それをしてしまえばユリアの立場がない。任せたからには信用する。それが基本だ。
目の前で嬉しそうにクルクルと回っている双子。このつり目の姉とたれ目の妹の二人が何を考えているのかよく分からないが、悪意がないことだけは分かる。彼女たちの頭の中が分かれば対処もできるんだが、今のままでは何をしたらいいのかまったく分からない。単に好意だけではなく、何かがあるように思えるが、それも惑わされているだけのような気がする。
「山の向こうでは家畜が手に入らないので、どうしても魔獣を中心にせざるを得ないのが問題です」
ヴァイスドルフ男爵の素直すぎる感想に対して、俺は苦笑気味にそう答える。少し前にこのバーランでヴルストの作り方を教わった。そしてその際に加工場にいた職人たちに猪肉と熊肉の塊を渡し、どうしたらより美味くなるかを試してもらうことにした。ついでと言っては申し訳ないが、ヴァイスドルフ男爵にも肉を一塊ずつ渡してもらった。男爵はその肉を焼いて食べたらしい。
「ノルト男爵もご存知のように、うちでは畜産をしていますが、中央の貴族があのようなことになりましたので売れ行きも落ちました。ですが無理に屠殺しなくてもいいとなると、少しは気分も楽になります」
俺はそこまで育て方に詳しいわけではないが、先日聞いた話としては、豚の育て方は馬や牛とは違うそうだ。牧草や穀物だけでは育たず、ドングリやクリなどの木の実も必要なので、どうしても山や森が近い環境が必要らしい。
しかも豚は多産で育ちがいい。それもあって牛だけではなく豚も育てられていた。うちの場合は干し草はいくらでも用意できるが、木の実はそこまでたくさんは採れない。しかも食用の木の実ならともかく、ドングリは食べないから育ててはいない。植えれば大丈夫かもしれないが、わざわざ育てるのもなあ。
俺の向かいにいるヴァイスドルフ男爵アンゼルム・カウニッツは俺と同じくらい大柄な男性だが、俺とは違って非常に大らかな人のようだ。家畜を育てているからかもしれない。環境が人を作ると言うからな。
彼は大公派ではなかったが、地方の貴族にありがちなこととして、通商路を締め上げられればどうしようもないという事情があった。だから求められるままに家畜を育てて出荷していたそうだ。マジックバッグがある貴族には捌いて販売することもあった。だから商品にしない部分でヴルストなどの保存食を作っていたようだ。
そもそも家畜を潰して肉を食べるのは裕福な者が多い。だから田舎では牛や山羊などは乳搾り用に育て、豚を除けば肉にするのは一番最後、つまり家畜として働けなくなった時がほとんどだ。その代わりに普段は卵や乳を口にする。俺としては領民に肉を食べさせたいと思うが、そのために必要以上に牛や豚を潰したいとは思わない。だからこそ魔獣を使えるのが何よりもありがたい。
「牛や豚を出荷するために、父の代から領民たちにはそれなりに無理をして働いてもらいました。逆に今はかなり仕事に余裕が出ています」
「むしろこのままでは仕事が減りすぎるくらいではありませんか?」
「そう、そこなんです。ある程度はあってもいいと思っていますが、今は人が余ってしまいまして」
先日魔獣でヴルスト作りの話をした時、後ろから職人が何人もやって来たが、あれは仕事がなくて暇だったんだろう。
話を聞けば、ここまで牛や豚の数を増やしたのは彼の父親の代かららしい。その頃に南のヴェルヒェンドルフ伯爵から牛と豚を増やすようにと言われたそうだ。そこから牧場を広げ、家畜を殖やし、そのために領民の仕事を振り分け直し、そうやって今のような形になってきた。麦やジャガイモの収穫が減り、その分を購入していたが、その麦やジャガイモはヴェルヒェンドルフ伯爵の領地から購入したものだった。
俺が大公派を潰してしまったせいではあるが、以前からは飼育する数も減りそうで、片寄りすぎた領内の仕事をできる限り戻したいらしい。荒れた畑もかなり出ているらしい。
「あちこちから畜産のために人を掻き集めましたので、元の仕事に戻すにしても、そちらの調整も必要なので時間がかかります。もしよろしければ、ノルト男爵領で雇ってもらえませんか?」
「うちでですか?」
「はい。ヴルストなどを作るという話は聞いています。うちから家畜の世話やヴルスト作りに慣れた者たちを派遣しますので、一年ほど使ってもらえないでしょうか? その間にノルト男爵のところにも技術が定着すると思います」
「そうですね……」
ヴルストやシンケンなどの保存食を作り始めたが、やはり本職がいるのといないのとでは違うだろう。俺が聞いて伝えただけではどうしても細かな部分までは分からないこともある。何とか食べられるものができそうだが、商品にするなら専門家が必要だ。
家は建てればいいし、食べ物にも困るわけでもない。来てもらって損になるようなことは一切なさそうだ。
「分かりました。うちで雇いましょう。人数はお任せします。うちはなんとか町と呼べるくらいの人数しかいませんので、人が来てくれるのはありがたいですよ」
「こちらこそ無理を言ってすみません。では声をかけておきます。先日あの肉を持ってきたハーマンたちが、甚くあの肉に感動していましたので、向こうに行きたがる者はいるでしょう」
「では、時期はお任せします。マーロー男爵領ともトンネルで繋がりましたので、移動も問題ないはずです」
さすがに一二月に入り、雪が珍しくなくなったこの時期に移動するのは大変だろう。今すぐ人が必要というわけでもないので、とりあえず時期はヴァイスドルフ男爵に任せることにした。ここからなら四日から五日ほどでエクセンに着く。
◆ ◆ ◆
「そういうわけで、いずれ向こうから職人が来てくれるから、そうなったら量産できるはずだ」
「それは助かります。すぐに売り切れてしまいますから」
「魔獣の肉そのままでも十分美味いと思うがな」
アンゲリカの店では俺が購入したヴルストなどが料理に使われている。だがそこまで量があるわけではないので、使える量は限られている。
正直なところ、ヴァイスドルフ男爵の感想でも分かるように、魔獣の肉の方が家畜の肉やそれで作ったヴルストよりも味では上のようだ。俺としては、魔獣の猪肉は最高級の牛肉には劣るが、並の牛肉よりは明らかに上だと思う。だが魔獣の肉が普通のこの町では、ヴルストやシンケンの方が人気がある。この町では手に入らないからだ。需要と供給、そこが難しい。思い込みもあるとは思うが。
「旦那様がお持ちのヴルストなら~、いくらでも美味しくいただきますよ~」
「食べ応えが十分すぎますね~」
「お前ら、またここにいるのか?」
カリンナとコリンナは、もうここにいるはずはないんだが?
開店当日はあまりにも客が多そうだったので、女中の中で読み書き計算ができる者たちを連れてきて給仕の手伝いをしてもらった。あの時だけだったはずだ。あの翌日からは店員を増やしたから、女中が来るはずはないんだが。
「旦那様を追いかけて来ました~」
「ここにいれば絶対に会えますから~」
「そりゃ午後はここにいることが多いが……」
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「何も考えずに来たわけか……」
俺は朝食を取ったらそのまま仕事、昼食を取ったら領外へ出かけて仕事、戻ってアンゲリカの酒場か赤髪亭で軽食、城に戻って仕事、それから夕食という流れが多い。
「もちろんユリアさんの許可は貰ってま~す」
「仕事は全部片付けました~」
午後の仕事を終わらせれば外へ働きに出てもいいとユリアが言ったようだ。この二人は仕事はきちんとする。問題があるのは発言と行動だけだ。だからその日の担当分をきちんと終わらせたのだろう。
だがユリアが投げたという可能性もある。あるが、家政婦長補佐が許可を出したのなら仕方がない。女性使用人については、家政婦長のアガーテが復職するまでという条件だが、首にする以外の権限を今はユリアに与えている。彼女が許可を出したのに俺が取り消すことはできない。それをしてしまえばユリアの立場がない。任せたからには信用する。それが基本だ。
目の前で嬉しそうにクルクルと回っている双子。このつり目の姉とたれ目の妹の二人が何を考えているのかよく分からないが、悪意がないことだけは分かる。彼女たちの頭の中が分かれば対処もできるんだが、今のままでは何をしたらいいのかまったく分からない。単に好意だけではなく、何かがあるように思えるが、それも惑わされているだけのような気がする。
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