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第一章:領主一年目
帰郷
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役人を探すとは言っても俺に伝手は少ない。そもそも貴族に知り合いは少ないから、そちらを頼るのもなかなか難しい。本人が領主なのはヴァルターくらいだが、領主になりたての彼に役人を借りるのは無理な話だ。俺以上に大変だろう。
他にはロルフやハインツに聞くのもありかもしれないが、彼らは当主ではない。あくまで当主の息子、しかも次男や三男で、跡継ぎでもない。むしろ彼らを誘えば来てくれるかもしれないが、うちでは今のところ軍人は必要ない。もちろん二人とも貴族の息子として読み書き計算は当然できるが、本分は軍人だからな。俺自身も同じだが、書類仕事よりも体を動かす方が好きだろう。
悩んでいても仕方がない。少し気分転換にでも出かけるか。
◆ ◆ ◆
久しぶりにハイデを訪れている。久しぶりと言っても三か月程度だ。
前に住んでいた屋敷はある。ただし住人はいない……はずだが、誰かいるな。荷馬車が停まっている。別に空き家を漁っても何も出てこないと思うが、実家を漁られるのは気持ちの良いものではない。
「誰かいるのか?」
十分用心はした上で音がする方に声をかけた。しばらくすると三〇代くらい、四〇にはなっていないだろうというくらいの夫婦と一〇歳くらいの子供が二人現れた。男は気が良さそうみ見えるが、詐欺師も人当たりだけは良いことがあるから注意は必要だ。
「この町にはもう誰も住んでいないが、何をしていた?」
「すみません。久しぶりに帰ってきたら町には誰もいなくて。何か書き置きでもないかと思って昔住んでいたところを見ていました」
「顔に見覚えはないが、ここに住んでいた、ということでいいのか?」
「はい。二〇年以上前に出ました。ひょっとしてその髪は、トビアス様の息子様ですか?」
親子揃って髪に特徴があるから、説明が楽だな。
「そうだ。エルマー・アーレントという。名前を聞いていいか?」
「はい。ニクラスといいます。ハンスとアガーテの息子になります」
「商人を目指すと言って家を出たという息子か?」
「はい、そうです。こっちは妻のアレンカ、息子のロータル、娘のヨラナです」
紹介された三人が頭を下げる。ハンスとアガーテは子供がいないわけではなく、息子は商人になるために一〇代でハイデを出たと聞いていた。俺が生まれる前の話だ。ハンスたちはハイデに来た時には息子がいたそうで、領主邸のすぐ裏の離れに住んでいた。息子が家を出たので、屋敷の中で暮らすようになったと聞いている。
ニクラスは妻と子供たちを連れて戻ってきたが、町は蛻の殻になっていた。かつて住んでいた領主邸の裏にある離れに何か残っていないかと探していたそうだ。あそこはまったく使われていなかったから、むしろニクラスが出ていった当時のままだろう。
外で立ち話も寒いので、とりあえず昔の屋敷に入り、俺はニクラスに領地が移転した経緯を伝えた。それには父が死んだことも伝えなければならない。
「そうですか、トビアス様が……」
「ああ、それで秋に向こうに移った。みんなはどうする? 来るなら歓迎するが。ハンスとアガーテも喜ぶだろうし、知っている顔もいるだろう」
「父も母もいるのでしたら、そちらに行きたいと思います」
「分かった。それでどう移動するかだが……俺は[転移]の魔法を使ってここまで来たが、全員は連れて行けない。少しここで待っていてくれ。少ししたら妻が迎えに来る。彼女が来るまでここにいてもらってもかまわない。何もないが風くらいは防げるだろう」
「分かりました。では待たせていただきます」
俺はすぐにドラゴネットまで移動した。おそらく魔力はギリギリだっただろう。ドラゴネットから王都、王都からハイデ、ハイデからドラゴネットはほぼ距離が等しい。俺の魔力はドラゴネットから王都までを二往復はできない。一往復半、つまり使うのは三回が限度だ。
魔法を使えば使うほど魔力の総量が増えるというのは正しいようだ。正直なところ、トンネルを掘っていたころは増えた実感はなかったが、カレンに一度[魔力譲渡]で魔力をもらって総量が増えて[転移]を覚えてからは、見る見る増えているのが分かる。
最初のころは王都まで一往復しかできなかったのが、今は一往復半になった。その場合はその日のうちには帰れなくなるので、頑張って四回使えるようになりたいところだ。
今日はドラゴネットから王都、王都からハイデ、そしてハイデからドラゴネットと移動したから、ほぼ空だ。
◆ ◆ ◆
さて、戻ってきたのはいいが、カレンがどこにいるか。こんな時に[念話]という魔法が使えれば離れていても連絡ができるそうだが、まだ使えない。森の掃除屋とのやりとりも[念話]の一種だそうだから、頑張ればそのうち使えるようになるかもしれないということだ。精進あるのみだ。
「カレンは戻っているか?」
「いえ、まだお帰りではありません」
「そうか」
城にはいないそうなのでどこにいるかだが、探すのは骨が折れるな。こういう時は……
「カレンを見たか?」
近くにいた森の掃除屋に棒を渡しつつ聞いてみる。彼らは話せないが字は書けるようになったが……これは……まさか体で文字を作っているのか?
『ハンスの家』
体を持ち上げたかと思うと、あちこちに穴ができ、どうなるのかと思ったら「ハンスの家」という言葉になった。
「ひょっとして、棒がなくても伝えられるようにか?」
『そう』
人は成長するものだ。『数日あれば人は変わる』と言われる。森の掃除屋がここまで成長するとは思わなかったが。
「助かった」
『どういたしまして』
彼らは人の言葉が理解できる。しかも近くの個体と離れていても意思疎通ができる。場合によってはどこで誰が何をしているかが誰にでも知られてしまう。さすがにそれは問題なので、個人的すぎることには答えないようにと言っている。彼らは頭が良いので俺のことを領主だと理解しているから、俺が聞けば教えてくれるが、それでも何でもかんでも聞こうとは思わない。今回は急用だからだ。
「カレン、いるか?」
「いるわよ」
「エンマー様、中へどうぞ」
ハンスの家の玄関から声をかけるとカレンとハンスの声が聞こえた。中に入ると居間のところでカレンとハンスの二人が荷物をまとめていた。ハイデ時代の書類などだろうか。
「申し訳ありません。少し荷物を運ぼうと思っていたところ、カレン様が手伝ってくださるということで」
「無茶はしていないから大丈夫よ」
「いや、それはいいんだが……」
二人一緒にいるなら一つ説明の手間が省ける。
「ハンスに伝えようと思っていたが、息子が戻っていたぞ」
「ニクラスがですか?」
「ああ、少し気分転換にハイデに寄ったら荷馬車が停まっていて、聞いたらハンスの息子だと言っていた。そのまま連れて来られればよかったが、家族も一緒にいたから、俺一人では無理でな」
とりあえず簡単に説明する。細かなことはニクラスが直接話せばいい。
「それでカレン、ハイデの屋敷に四人いるんだが、二人ずつ連れて来てくれないか?」
「いいわよ。あなたは行かなくていいの?」
「俺が行けば無駄に回数が増えるだろう。ニクラスたちには妻が来ると伝えてあるから大丈夫だ」
「分かった。じゃあ行ってくるわね」
そう言うとカレンの姿が消えた。
「エルマー様、お手数をおかけしまして申し訳ございません」
「謝るようなことでもないだろう。時間や金がかかることでもない。今日はもう仕事はいいから、ゆっくり息子と話をする用意をしたらいい。これからアガーテを連れてくる」
「ありがとうございます」
◆ ◆ ◆
「いい顔になったな」
「はい、父さん。ようやく一通り学んで、自信が持てるようになりました」
「まあ、綺麗な奥さんを貰って。子供たちも可愛いじゃないですか」
二人は家令と家政婦長ではなく、父親と母親の顔になっている。
「カレン、手間をかけさせたな」
「いいのよ、あれくらい」
残念ながら俺の魔力には限界がある。そして[転移]は一度に二人しか運べない。クラースなら三人運べるそうだが、三〇〇〇年以上生きている竜ですらそれくらいだ。人なら二人までと考えておいた方がいいだろう。
「エルマー様、息子たちにこの町で店を持たせたいと思います。もちろんそのための費用は私が払いますので、店を建てる許可をいただけませんか?」
「そうだな……」
ハンスの息子なら断る理由はない。身元の保証はしっかりしている。だからいくらでも融通を効利かせることはできる。だが俺には俺で考えていることがある。それを聞いてからだな。
「うむ、店を作るのは問題ないんだが、実はニクラスに頼みたい仕事があって、そちらを先に確認したい」
「私に仕事ですか?」
ニクラスが疑問に思うのも当然だ。今日会ったばかりだからな。だがこの仕事には適任とも言える。
「この町で商人ギルドの代表をしないか?」
他にはロルフやハインツに聞くのもありかもしれないが、彼らは当主ではない。あくまで当主の息子、しかも次男や三男で、跡継ぎでもない。むしろ彼らを誘えば来てくれるかもしれないが、うちでは今のところ軍人は必要ない。もちろん二人とも貴族の息子として読み書き計算は当然できるが、本分は軍人だからな。俺自身も同じだが、書類仕事よりも体を動かす方が好きだろう。
悩んでいても仕方がない。少し気分転換にでも出かけるか。
◆ ◆ ◆
久しぶりにハイデを訪れている。久しぶりと言っても三か月程度だ。
前に住んでいた屋敷はある。ただし住人はいない……はずだが、誰かいるな。荷馬車が停まっている。別に空き家を漁っても何も出てこないと思うが、実家を漁られるのは気持ちの良いものではない。
「誰かいるのか?」
十分用心はした上で音がする方に声をかけた。しばらくすると三〇代くらい、四〇にはなっていないだろうというくらいの夫婦と一〇歳くらいの子供が二人現れた。男は気が良さそうみ見えるが、詐欺師も人当たりだけは良いことがあるから注意は必要だ。
「この町にはもう誰も住んでいないが、何をしていた?」
「すみません。久しぶりに帰ってきたら町には誰もいなくて。何か書き置きでもないかと思って昔住んでいたところを見ていました」
「顔に見覚えはないが、ここに住んでいた、ということでいいのか?」
「はい。二〇年以上前に出ました。ひょっとしてその髪は、トビアス様の息子様ですか?」
親子揃って髪に特徴があるから、説明が楽だな。
「そうだ。エルマー・アーレントという。名前を聞いていいか?」
「はい。ニクラスといいます。ハンスとアガーテの息子になります」
「商人を目指すと言って家を出たという息子か?」
「はい、そうです。こっちは妻のアレンカ、息子のロータル、娘のヨラナです」
紹介された三人が頭を下げる。ハンスとアガーテは子供がいないわけではなく、息子は商人になるために一〇代でハイデを出たと聞いていた。俺が生まれる前の話だ。ハンスたちはハイデに来た時には息子がいたそうで、領主邸のすぐ裏の離れに住んでいた。息子が家を出たので、屋敷の中で暮らすようになったと聞いている。
ニクラスは妻と子供たちを連れて戻ってきたが、町は蛻の殻になっていた。かつて住んでいた領主邸の裏にある離れに何か残っていないかと探していたそうだ。あそこはまったく使われていなかったから、むしろニクラスが出ていった当時のままだろう。
外で立ち話も寒いので、とりあえず昔の屋敷に入り、俺はニクラスに領地が移転した経緯を伝えた。それには父が死んだことも伝えなければならない。
「そうですか、トビアス様が……」
「ああ、それで秋に向こうに移った。みんなはどうする? 来るなら歓迎するが。ハンスとアガーテも喜ぶだろうし、知っている顔もいるだろう」
「父も母もいるのでしたら、そちらに行きたいと思います」
「分かった。それでどう移動するかだが……俺は[転移]の魔法を使ってここまで来たが、全員は連れて行けない。少しここで待っていてくれ。少ししたら妻が迎えに来る。彼女が来るまでここにいてもらってもかまわない。何もないが風くらいは防げるだろう」
「分かりました。では待たせていただきます」
俺はすぐにドラゴネットまで移動した。おそらく魔力はギリギリだっただろう。ドラゴネットから王都、王都からハイデ、ハイデからドラゴネットはほぼ距離が等しい。俺の魔力はドラゴネットから王都までを二往復はできない。一往復半、つまり使うのは三回が限度だ。
魔法を使えば使うほど魔力の総量が増えるというのは正しいようだ。正直なところ、トンネルを掘っていたころは増えた実感はなかったが、カレンに一度[魔力譲渡]で魔力をもらって総量が増えて[転移]を覚えてからは、見る見る増えているのが分かる。
最初のころは王都まで一往復しかできなかったのが、今は一往復半になった。その場合はその日のうちには帰れなくなるので、頑張って四回使えるようになりたいところだ。
今日はドラゴネットから王都、王都からハイデ、そしてハイデからドラゴネットと移動したから、ほぼ空だ。
◆ ◆ ◆
さて、戻ってきたのはいいが、カレンがどこにいるか。こんな時に[念話]という魔法が使えれば離れていても連絡ができるそうだが、まだ使えない。森の掃除屋とのやりとりも[念話]の一種だそうだから、頑張ればそのうち使えるようになるかもしれないということだ。精進あるのみだ。
「カレンは戻っているか?」
「いえ、まだお帰りではありません」
「そうか」
城にはいないそうなのでどこにいるかだが、探すのは骨が折れるな。こういう時は……
「カレンを見たか?」
近くにいた森の掃除屋に棒を渡しつつ聞いてみる。彼らは話せないが字は書けるようになったが……これは……まさか体で文字を作っているのか?
『ハンスの家』
体を持ち上げたかと思うと、あちこちに穴ができ、どうなるのかと思ったら「ハンスの家」という言葉になった。
「ひょっとして、棒がなくても伝えられるようにか?」
『そう』
人は成長するものだ。『数日あれば人は変わる』と言われる。森の掃除屋がここまで成長するとは思わなかったが。
「助かった」
『どういたしまして』
彼らは人の言葉が理解できる。しかも近くの個体と離れていても意思疎通ができる。場合によってはどこで誰が何をしているかが誰にでも知られてしまう。さすがにそれは問題なので、個人的すぎることには答えないようにと言っている。彼らは頭が良いので俺のことを領主だと理解しているから、俺が聞けば教えてくれるが、それでも何でもかんでも聞こうとは思わない。今回は急用だからだ。
「カレン、いるか?」
「いるわよ」
「エンマー様、中へどうぞ」
ハンスの家の玄関から声をかけるとカレンとハンスの声が聞こえた。中に入ると居間のところでカレンとハンスの二人が荷物をまとめていた。ハイデ時代の書類などだろうか。
「申し訳ありません。少し荷物を運ぼうと思っていたところ、カレン様が手伝ってくださるということで」
「無茶はしていないから大丈夫よ」
「いや、それはいいんだが……」
二人一緒にいるなら一つ説明の手間が省ける。
「ハンスに伝えようと思っていたが、息子が戻っていたぞ」
「ニクラスがですか?」
「ああ、少し気分転換にハイデに寄ったら荷馬車が停まっていて、聞いたらハンスの息子だと言っていた。そのまま連れて来られればよかったが、家族も一緒にいたから、俺一人では無理でな」
とりあえず簡単に説明する。細かなことはニクラスが直接話せばいい。
「それでカレン、ハイデの屋敷に四人いるんだが、二人ずつ連れて来てくれないか?」
「いいわよ。あなたは行かなくていいの?」
「俺が行けば無駄に回数が増えるだろう。ニクラスたちには妻が来ると伝えてあるから大丈夫だ」
「分かった。じゃあ行ってくるわね」
そう言うとカレンの姿が消えた。
「エルマー様、お手数をおかけしまして申し訳ございません」
「謝るようなことでもないだろう。時間や金がかかることでもない。今日はもう仕事はいいから、ゆっくり息子と話をする用意をしたらいい。これからアガーテを連れてくる」
「ありがとうございます」
◆ ◆ ◆
「いい顔になったな」
「はい、父さん。ようやく一通り学んで、自信が持てるようになりました」
「まあ、綺麗な奥さんを貰って。子供たちも可愛いじゃないですか」
二人は家令と家政婦長ではなく、父親と母親の顔になっている。
「カレン、手間をかけさせたな」
「いいのよ、あれくらい」
残念ながら俺の魔力には限界がある。そして[転移]は一度に二人しか運べない。クラースなら三人運べるそうだが、三〇〇〇年以上生きている竜ですらそれくらいだ。人なら二人までと考えておいた方がいいだろう。
「エルマー様、息子たちにこの町で店を持たせたいと思います。もちろんそのための費用は私が払いますので、店を建てる許可をいただけませんか?」
「そうだな……」
ハンスの息子なら断る理由はない。身元の保証はしっかりしている。だからいくらでも融通を効利かせることはできる。だが俺には俺で考えていることがある。それを聞いてからだな。
「うむ、店を作るのは問題ないんだが、実はニクラスに頼みたい仕事があって、そちらを先に確認したい」
「私に仕事ですか?」
ニクラスが疑問に思うのも当然だ。今日会ったばかりだからな。だがこの仕事には適任とも言える。
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