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第一章:領主一年目
アピール
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「カサンドラ、どうして俺の膝の上に乗るんだ?」
「少しアピールしておこうと思いまして」
カサンドラがいきなり俺の執務室に現れたと思ったら膝の上に座り、俺の首に腕を回した。顔が近い。
この城には門番がいないので、入りたいかどうかはともかく、夜中を除けば誰でも入ろうと思えば入れる。カサンドラのように、まるで自分の部屋のように俺の執務室に入ってくることもできなくはない。保安の点では問題かもしれないが、そもそも知っている顔しか来ない。庭師や女中も歩いているので、今のうちは大丈夫だろうと思っている。いずれは警備の必要が出てくるだろうが、今のところ悪さをしても逃げる場所すらないのがドラゴネットという町だ。
「何に対するアピールだ?」
「それは、ほら、エルザちゃんほどではありませんが、エルマー様とは昔から親しくさせていただいています。体のことで将来の話もした仲でしょう。周囲に対して親密さを見せておきませんと」
「体のことで将来の話……って、俺が盛られた毒の話や予防の話な。それで本音は何だ?」
「そろそろ調査隊を作っていただけないかと」
「それならそうと言え」
◆ ◆ ◆
先日王都から使用人たちが来た。その中に貴族の屋敷で門番をしていた者が一〇人いた。今のところこの城の正門には門番は必要ないだろうし、城壁で門番をするなら人数が足りない。だから職人たちの採取活動の際の護衛に仕事を変えることにした。
町の男の中で特に狩猟が得意だった若い者たちは普段から狩猟に出かけている。最近は彼らのことを狩人と呼ぶようになった。狩人のまとめ役をしているのがダミアンという男だ。弓も剣も槍も上手に使う。馬に乗るのも上手なので、そのあたりの指導もしてもらっている。
若い者たちと言っても俺より年上がほとんどだ。ハイデでは狩猟専門ではなかったが、最近は狩りを仕事の中心にしているので狩人と呼ぶようになった。二〇代から四〇代が中心だ。
ダミアンたち狩人は、以前から魔獣に遭遇することもあったので、彼らは魔獣に対する苦手意識はない。だが門番をしていた者たちはそうではない。彼らの半分は俺よりも若いし、魔獣や魔物と戦うことは普段はしていなかった。王都に来るまでに見たことはあったかもしれないが、王都で働いている間はそんなことは心配する必要はない。だからここしばらくは連日近くの森で訓練をしている。
「訓練の具合はどうだ?」
「だいぶ慣れてきましたが、そもそも人以外との戦いに慣れていないので、ほとんどはそこの矯正でしたね。近場で魔獣を探して訓練していますが、どうしても腰が引け気味です」
ダミアンはそのような感想を口にした。
「お互いに剣を構えて戦うわけじゃないからな。攻守のタイミングが掴みづらいだろう」
「はい。攻撃を受けて守勢に回れば押されっぱなしです。とにかく弾く、躱す、この二つを中心に教えています。剣の扱いは上手ですが、弱点も人と違いますからね。魔獣相手では素人同然です」
人間なら指をやられれば剣を持てなくなるが、熊ならそれでも殴りかかってくる。一方で似たような弱点もある。それは足だ。
熊だって膝をやられれば動けない。巨大な枝角を振り回す鹿はバランスを崩しやすいので、まず足を狙って地面に倒す。猪も突進を躱しながら足を狙うのが基本だ。獅子や虎も倒し方は大きく違わない。
これまで門番をしていた男たちは、人を相手にした訓練は行っていた。だが魔獣を相手に戦う方法、さらには複数の魔獣に遭遇した場合の対処法などはまったく知らなかった。
「いい馬がたくさんいますので、助かっています。歩いて向かうと時間がかかりますからね」
移住当初は農耕のために使う馬や牛、そして山羊くらいしかいなかった。だが移住者たちが王都から出るときに乗っていた馬車を引いていた馬の中には、明らかに軍馬だろうと思われるしっかりとした馬が多かった。他には貴族の馬車を引くような美しい馬もだ。
馬に関しては城の北側に牧場と厩舎を用意し、そこで管理が行われている。御者のホルガーを責任者とし、馬丁のカイとニックがその下で働いている。一〇人少々いる狩人から二人ほどが交代で手伝いに来るようになり、そのあたりで仲良くやっているようだ。狩人たちは馬が必要なときはそこで借り出してから狩りに向かっている。
「とりあえず慣れさせるしかないな。そろそろ護衛として森の方に向かわせたい」
「分かりました」
戦い方は一朝一夕で身に付くものでもないので、実戦を経験しながら覚えるしかない。なるべく危険は回避しつつ、できる限り実践経験を積ませることになった。
◆ ◆ ◆
「そのような話をしたばかりだ。明日も訓練に向かう予定だったが、それを調査隊の護衛に切り替えよう」
「ありがとうございます」
「それで、一人だけの考えでここに来たわけでもないんだろ?」
職人の中では一番付き合いが長いわけだが、それだけでわざわざここに来るとも思えない。おそらく周りからせっつかれたんだろう。
「さすがにお分かりでしたか。モーリッツさん、バルタザールさん、それとアメリアさんからそろそろ外に出られないかという話をしていましたので、私が代表して相談に来ることになりました」
「なるほど。俺としては月末に王都で道具類の受け取りを済ませて、みんなが仕事を始められるようになってからと思っていたんだが、とりあえず明日は南の山に調査に行くとみんなに伝えてくれ。職人の人数は増えてもかまわないが、あまり増えると護衛が分散してしまう。ほどほどにな」
「はい。私は魔法が使えますのである程度は大丈夫だと思います。他の三人を重点的に守っていただければ」
「そういうわけにもいかないだろう。いくら魔法が得意でも、後ろから襲われればひとたまりもない」
彼女の話が本当だとして、六〇〇年以上生きてきたエルフの魔法使いがあの森の魔獣程度でやられるとは思わないが、何事にも万が一ということがある。
「あら、私のことを心配してくださるのですね」
「領主としてな」
「……つれない方ですね」
「揚げ足を取ってくる知り合いが多くてな。下手なことは口にしないようになった」
一番はエクムント殿だな。今は友好的に接してくれているが、彼がもし敵に回ったとなると、すべての発言で揚げ足を取られることになりそうだ。
「少しアピールしておこうと思いまして」
カサンドラがいきなり俺の執務室に現れたと思ったら膝の上に座り、俺の首に腕を回した。顔が近い。
この城には門番がいないので、入りたいかどうかはともかく、夜中を除けば誰でも入ろうと思えば入れる。カサンドラのように、まるで自分の部屋のように俺の執務室に入ってくることもできなくはない。保安の点では問題かもしれないが、そもそも知っている顔しか来ない。庭師や女中も歩いているので、今のうちは大丈夫だろうと思っている。いずれは警備の必要が出てくるだろうが、今のところ悪さをしても逃げる場所すらないのがドラゴネットという町だ。
「何に対するアピールだ?」
「それは、ほら、エルザちゃんほどではありませんが、エルマー様とは昔から親しくさせていただいています。体のことで将来の話もした仲でしょう。周囲に対して親密さを見せておきませんと」
「体のことで将来の話……って、俺が盛られた毒の話や予防の話な。それで本音は何だ?」
「そろそろ調査隊を作っていただけないかと」
「それならそうと言え」
◆ ◆ ◆
先日王都から使用人たちが来た。その中に貴族の屋敷で門番をしていた者が一〇人いた。今のところこの城の正門には門番は必要ないだろうし、城壁で門番をするなら人数が足りない。だから職人たちの採取活動の際の護衛に仕事を変えることにした。
町の男の中で特に狩猟が得意だった若い者たちは普段から狩猟に出かけている。最近は彼らのことを狩人と呼ぶようになった。狩人のまとめ役をしているのがダミアンという男だ。弓も剣も槍も上手に使う。馬に乗るのも上手なので、そのあたりの指導もしてもらっている。
若い者たちと言っても俺より年上がほとんどだ。ハイデでは狩猟専門ではなかったが、最近は狩りを仕事の中心にしているので狩人と呼ぶようになった。二〇代から四〇代が中心だ。
ダミアンたち狩人は、以前から魔獣に遭遇することもあったので、彼らは魔獣に対する苦手意識はない。だが門番をしていた者たちはそうではない。彼らの半分は俺よりも若いし、魔獣や魔物と戦うことは普段はしていなかった。王都に来るまでに見たことはあったかもしれないが、王都で働いている間はそんなことは心配する必要はない。だからここしばらくは連日近くの森で訓練をしている。
「訓練の具合はどうだ?」
「だいぶ慣れてきましたが、そもそも人以外との戦いに慣れていないので、ほとんどはそこの矯正でしたね。近場で魔獣を探して訓練していますが、どうしても腰が引け気味です」
ダミアンはそのような感想を口にした。
「お互いに剣を構えて戦うわけじゃないからな。攻守のタイミングが掴みづらいだろう」
「はい。攻撃を受けて守勢に回れば押されっぱなしです。とにかく弾く、躱す、この二つを中心に教えています。剣の扱いは上手ですが、弱点も人と違いますからね。魔獣相手では素人同然です」
人間なら指をやられれば剣を持てなくなるが、熊ならそれでも殴りかかってくる。一方で似たような弱点もある。それは足だ。
熊だって膝をやられれば動けない。巨大な枝角を振り回す鹿はバランスを崩しやすいので、まず足を狙って地面に倒す。猪も突進を躱しながら足を狙うのが基本だ。獅子や虎も倒し方は大きく違わない。
これまで門番をしていた男たちは、人を相手にした訓練は行っていた。だが魔獣を相手に戦う方法、さらには複数の魔獣に遭遇した場合の対処法などはまったく知らなかった。
「いい馬がたくさんいますので、助かっています。歩いて向かうと時間がかかりますからね」
移住当初は農耕のために使う馬や牛、そして山羊くらいしかいなかった。だが移住者たちが王都から出るときに乗っていた馬車を引いていた馬の中には、明らかに軍馬だろうと思われるしっかりとした馬が多かった。他には貴族の馬車を引くような美しい馬もだ。
馬に関しては城の北側に牧場と厩舎を用意し、そこで管理が行われている。御者のホルガーを責任者とし、馬丁のカイとニックがその下で働いている。一〇人少々いる狩人から二人ほどが交代で手伝いに来るようになり、そのあたりで仲良くやっているようだ。狩人たちは馬が必要なときはそこで借り出してから狩りに向かっている。
「とりあえず慣れさせるしかないな。そろそろ護衛として森の方に向かわせたい」
「分かりました」
戦い方は一朝一夕で身に付くものでもないので、実戦を経験しながら覚えるしかない。なるべく危険は回避しつつ、できる限り実践経験を積ませることになった。
◆ ◆ ◆
「そのような話をしたばかりだ。明日も訓練に向かう予定だったが、それを調査隊の護衛に切り替えよう」
「ありがとうございます」
「それで、一人だけの考えでここに来たわけでもないんだろ?」
職人の中では一番付き合いが長いわけだが、それだけでわざわざここに来るとも思えない。おそらく周りからせっつかれたんだろう。
「さすがにお分かりでしたか。モーリッツさん、バルタザールさん、それとアメリアさんからそろそろ外に出られないかという話をしていましたので、私が代表して相談に来ることになりました」
「なるほど。俺としては月末に王都で道具類の受け取りを済ませて、みんなが仕事を始められるようになってからと思っていたんだが、とりあえず明日は南の山に調査に行くとみんなに伝えてくれ。職人の人数は増えてもかまわないが、あまり増えると護衛が分散してしまう。ほどほどにな」
「はい。私は魔法が使えますのである程度は大丈夫だと思います。他の三人を重点的に守っていただければ」
「そういうわけにもいかないだろう。いくら魔法が得意でも、後ろから襲われればひとたまりもない」
彼女の話が本当だとして、六〇〇年以上生きてきたエルフの魔法使いがあの森の魔獣程度でやられるとは思わないが、何事にも万が一ということがある。
「あら、私のことを心配してくださるのですね」
「領主としてな」
「……つれない方ですね」
「揚げ足を取ってくる知り合いが多くてな。下手なことは口にしないようになった」
一番はエクムント殿だな。今は友好的に接してくれているが、彼がもし敵に回ったとなると、すべての発言で揚げ足を取られることになりそうだ。
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