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第一章:領主一年目
使用人の扱い
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「話には聞いてたけど、やっぱりそうなったわね」
「町のみなさんたちはそのつもりで話をしていましたからね」
「やっぱり噂通りでしたねっ」
アンゲリカのことを三人に話すと、何を今さらという顔をされた。何も聞いていないのは俺だけだったのか? 町中でもそんな話は聞かなかったが、もしかしたら当たり前すぎて話題に出なかったのかもしれない。
「カレン様、エルザ様、アルマ様、あらためてよろしくお願いします」
「私の代わりに頑張ってね」
カレンはおそらく妊娠していて、エルザとアルマもそのうちするか、もしくはすでにしているかもしれないからだ。その間は誰に俺の相手をさせるかを、俺がいないところでみんなで相談していたそうだ。
挙がった名前はカサンドラとアンゲリカだったそうだ。カサンドラは以前からあのように揶揄ってくるから、本気で俺のことを考えてはいないだろう。他にはカリンナとコリンナの名前もあったらしいが、あいつらは若すぎる。まあ軍学校時代の俺やエルザと年は変わらないかもしれないが、今の俺が手を出そうとは思わない。
そもそもあまり使用人に手を出すわけにはいかない。手を出してもいい使用人と出すべきではない使用人は、雇う段階で区別されているからだ。
手を出してもいい、あるいは手を出すべき使用人というのは、主人のお手付きになるのを期待して、例えば町の有力者である大商会の会長などが送ってきた自分の娘だ。このような場合、名目上は行儀見習いとして、一般女中や洗濯女中として雇われることが大半で、雇われる際には手土産を持ってくることが多い。「うちの娘と手土産は好きにしてください。その代わりに今後ともにうちの店をどうぞご贔屓に」ということだな。
そして上手く雇われることになった娘は、主人に気に入られて子供を産むことを実家からは期待されているわけだから、手を出されないまま実家に帰るわけにもいかず、早いうちに頑張って主人に取り入ろうとする。そのような使用人が一人ならいいが、複数いると実家の力関係が影響することもあり、使用人たちの雰囲気が険悪になることが多いそうだ。
もちろん受け入れる側としてもそれが分かった上でその娘を受け入れることになる。預かってから「そういうつもりではありませんでした」は通用しない。もしそんなことをすればその有力者との関係がギクシャクすることにもなりかねないので、断ることは滅多にない。受け入れるつもりがないのなら、そもそもそういう話になる前に「うちはそのような行儀見習いは受け入れていないので、そのことはきちんと覚えておくように」と、直接は言わなくても、それとなく伝えておくそうだ。極端な愛妻家や恐妻家ならそうすることが多いそうだ。
一方で手を出すべきでない使用人とは、領地の経営や屋敷の運営に必要な者だ。仕事をするために雇われたにもかかわらず、腹が大きくなって仕事ができなくなれば本人だけではなく主人も困る。あまりたくさんの使用人を雇えない貴族の屋敷で、例えば料理人に手を出して子供ができたとしよう。もう一人雇うとなると金がかかる。子供ができた使用人を首にする領主もいるそうだが、首にして新しい料理人が来てくれるかどうかが問題になる。悪い噂が広まれば当然だが雇われたい者はいなくなるだろう。噂というのは思った以上に早く広まるものだ。
もちろん爵位が上がれば上がるほど使用人を使い捨てにすることが増える傾向にあるようだ。使用人が多ければ多いほど、細かな配慮などできないのは分からないでもない。それに首にしても募集をかければすぐに応募があるそうだが……屋敷の中の雰囲気は悪くなるだろうな。
うちに来た使用人たちの場合、どのような経緯で前の主人に雇われることになったかまでは分からないが、一度雇用者との関係が切れているので、あまり背後関係は気にしなくてもいい。
結局のところ、手を出すべきではない使用人に子供ができてしまった、というのが雇う側にとっても雇われる側にとっても一番悪い形で、もし手を出すならお互いに合意の上で前もって契約を変更するのが一番賢いやり方だ。
こう考えると、おそらく仕事ができなくなってお互いに困るのは料理長のラーエルと副料理長のアグネス、他には家政婦長補佐のユリアくらいで、他は手を出そうと思えば出せなくはない。例えば一五人いる一般女中の中で、例えばカリンナとコリンナは事あるごとに下着を見せたりと挑発してくるが、仮にこの二人に手を出したとしても領地としては何も影響がない。だが下手に手を出すと次から次へと希望者が増える可能性があるので、そういう意味では手を出せなくなっている。出したいわけじゃないが。アンゲリカは元々が侍女というかなり上の立場だったからまだ手が出せる、という部分はある。
それでアンゲリカの話に戻るが、彼女は実家からすでに離れている上に、実家が貴族でもないのでややこしい問題はない。そして彼女は侍女を辞めて領主が所有する料理屋の店主になるために契約を変更するところだったので、その点でもちょうど都合が良かった。そして住民たちはアンゲリカのことを、領主から店を任された愛人だと最初から思っていたようなので愛人にしてはいけない理由がまったくない。それに美人だからな。それを言ったら元も子もないが。
「それなら、この条件でいいか?」
「はい。今後はこちらでよろしくお願いします」
彼女の立場は領主直属の使用人ということにし、俺の愛人として料理屋の店長を任せることになる。給料を高くする代わりに店の売り上げはほぼ領地に入ることになった。まだ店の建物ができたばかりで客を入れたわけでもないが、競合する店もないから繁盛するだろう。そもそも俺の所有する店だから売り上げは領地に入るわけだが、店員を雇う必要もあるので、一部は店に残し、店員の給料はそこから払うことになる。
アンゲリカが妊娠してしまえばどうなるかという話だが、そこは妊娠しなくなるという薬がカサンドラの店にあるそうなので、しばらくはそれを服用する。主に娼婦などが使う薬だそうだ。逆に絶対に妊娠する薬もあるらしい。
跡継ぎが生まれた後にアンゲリカが子供が欲しいと思うようなら、そのときは彼女との間に子供を作る、というところまで決まった。ただし愛人の子供は領都の跡継ぎにはなれない。なれるのは正妻か側室の子供だけだ。それはこの国の決まりになっている。領都以外なら問題なく領主を務めることができる。
愛人の子供として生まれても、母親が愛人から側室という立場に変更になれば、領都の跡継ぎにもなることもできる。正妻にも側室にも子供ができない場合などはそういうこともあるそうだ。ただしそういう状況でもないのに子供のいる愛人を側室にしたりすると、屋敷の中で壮絶な権力争いが発生することもあるので注意した方がいい。
これから町がどれだけ大きくなるか分からないが、もしどんどん大きくなったとして、ドラゴネット以外にも町や村ができたとしよう。そのときには跡継ぎではない子供たちには、ドラゴネットではなく他の町や村を任せることになるだろう。
僻地の弱小貴族の息子だった俺がどうして使用人に関する細かなことまで知っているかということだが、それはひとえにエクムント殿のおかげだ。彼は俺に四〇人の使用人を雇わせることに成功したが、だからと言って後のことは知りませんでは無責任な話だ。だからあまり詳しくなさそうな俺に対して、使用人たちの実家がどういう家柄かとか、これまでどこでどれだけ働いてきたかとか、分かる範囲で教えてくれた。もちろん契約についてもだ。さすがに軍学校の座学でもここまでは教えていなかった。
「それなら、とりあえず錠前が必要だな。調理器具、テーブルや椅子、食器類などは一部はもう準備ができている。残りは石窯や焜炉などを設置したときにまとめて購入してこよう」
「店の方も愛人の方も、どちらも頑張ります」
「……まあなんだ。これからもよろしくな」
「はいっ」
「町のみなさんたちはそのつもりで話をしていましたからね」
「やっぱり噂通りでしたねっ」
アンゲリカのことを三人に話すと、何を今さらという顔をされた。何も聞いていないのは俺だけだったのか? 町中でもそんな話は聞かなかったが、もしかしたら当たり前すぎて話題に出なかったのかもしれない。
「カレン様、エルザ様、アルマ様、あらためてよろしくお願いします」
「私の代わりに頑張ってね」
カレンはおそらく妊娠していて、エルザとアルマもそのうちするか、もしくはすでにしているかもしれないからだ。その間は誰に俺の相手をさせるかを、俺がいないところでみんなで相談していたそうだ。
挙がった名前はカサンドラとアンゲリカだったそうだ。カサンドラは以前からあのように揶揄ってくるから、本気で俺のことを考えてはいないだろう。他にはカリンナとコリンナの名前もあったらしいが、あいつらは若すぎる。まあ軍学校時代の俺やエルザと年は変わらないかもしれないが、今の俺が手を出そうとは思わない。
そもそもあまり使用人に手を出すわけにはいかない。手を出してもいい使用人と出すべきではない使用人は、雇う段階で区別されているからだ。
手を出してもいい、あるいは手を出すべき使用人というのは、主人のお手付きになるのを期待して、例えば町の有力者である大商会の会長などが送ってきた自分の娘だ。このような場合、名目上は行儀見習いとして、一般女中や洗濯女中として雇われることが大半で、雇われる際には手土産を持ってくることが多い。「うちの娘と手土産は好きにしてください。その代わりに今後ともにうちの店をどうぞご贔屓に」ということだな。
そして上手く雇われることになった娘は、主人に気に入られて子供を産むことを実家からは期待されているわけだから、手を出されないまま実家に帰るわけにもいかず、早いうちに頑張って主人に取り入ろうとする。そのような使用人が一人ならいいが、複数いると実家の力関係が影響することもあり、使用人たちの雰囲気が険悪になることが多いそうだ。
もちろん受け入れる側としてもそれが分かった上でその娘を受け入れることになる。預かってから「そういうつもりではありませんでした」は通用しない。もしそんなことをすればその有力者との関係がギクシャクすることにもなりかねないので、断ることは滅多にない。受け入れるつもりがないのなら、そもそもそういう話になる前に「うちはそのような行儀見習いは受け入れていないので、そのことはきちんと覚えておくように」と、直接は言わなくても、それとなく伝えておくそうだ。極端な愛妻家や恐妻家ならそうすることが多いそうだ。
一方で手を出すべきでない使用人とは、領地の経営や屋敷の運営に必要な者だ。仕事をするために雇われたにもかかわらず、腹が大きくなって仕事ができなくなれば本人だけではなく主人も困る。あまりたくさんの使用人を雇えない貴族の屋敷で、例えば料理人に手を出して子供ができたとしよう。もう一人雇うとなると金がかかる。子供ができた使用人を首にする領主もいるそうだが、首にして新しい料理人が来てくれるかどうかが問題になる。悪い噂が広まれば当然だが雇われたい者はいなくなるだろう。噂というのは思った以上に早く広まるものだ。
もちろん爵位が上がれば上がるほど使用人を使い捨てにすることが増える傾向にあるようだ。使用人が多ければ多いほど、細かな配慮などできないのは分からないでもない。それに首にしても募集をかければすぐに応募があるそうだが……屋敷の中の雰囲気は悪くなるだろうな。
うちに来た使用人たちの場合、どのような経緯で前の主人に雇われることになったかまでは分からないが、一度雇用者との関係が切れているので、あまり背後関係は気にしなくてもいい。
結局のところ、手を出すべきではない使用人に子供ができてしまった、というのが雇う側にとっても雇われる側にとっても一番悪い形で、もし手を出すならお互いに合意の上で前もって契約を変更するのが一番賢いやり方だ。
こう考えると、おそらく仕事ができなくなってお互いに困るのは料理長のラーエルと副料理長のアグネス、他には家政婦長補佐のユリアくらいで、他は手を出そうと思えば出せなくはない。例えば一五人いる一般女中の中で、例えばカリンナとコリンナは事あるごとに下着を見せたりと挑発してくるが、仮にこの二人に手を出したとしても領地としては何も影響がない。だが下手に手を出すと次から次へと希望者が増える可能性があるので、そういう意味では手を出せなくなっている。出したいわけじゃないが。アンゲリカは元々が侍女というかなり上の立場だったからまだ手が出せる、という部分はある。
それでアンゲリカの話に戻るが、彼女は実家からすでに離れている上に、実家が貴族でもないのでややこしい問題はない。そして彼女は侍女を辞めて領主が所有する料理屋の店主になるために契約を変更するところだったので、その点でもちょうど都合が良かった。そして住民たちはアンゲリカのことを、領主から店を任された愛人だと最初から思っていたようなので愛人にしてはいけない理由がまったくない。それに美人だからな。それを言ったら元も子もないが。
「それなら、この条件でいいか?」
「はい。今後はこちらでよろしくお願いします」
彼女の立場は領主直属の使用人ということにし、俺の愛人として料理屋の店長を任せることになる。給料を高くする代わりに店の売り上げはほぼ領地に入ることになった。まだ店の建物ができたばかりで客を入れたわけでもないが、競合する店もないから繁盛するだろう。そもそも俺の所有する店だから売り上げは領地に入るわけだが、店員を雇う必要もあるので、一部は店に残し、店員の給料はそこから払うことになる。
アンゲリカが妊娠してしまえばどうなるかという話だが、そこは妊娠しなくなるという薬がカサンドラの店にあるそうなので、しばらくはそれを服用する。主に娼婦などが使う薬だそうだ。逆に絶対に妊娠する薬もあるらしい。
跡継ぎが生まれた後にアンゲリカが子供が欲しいと思うようなら、そのときは彼女との間に子供を作る、というところまで決まった。ただし愛人の子供は領都の跡継ぎにはなれない。なれるのは正妻か側室の子供だけだ。それはこの国の決まりになっている。領都以外なら問題なく領主を務めることができる。
愛人の子供として生まれても、母親が愛人から側室という立場に変更になれば、領都の跡継ぎにもなることもできる。正妻にも側室にも子供ができない場合などはそういうこともあるそうだ。ただしそういう状況でもないのに子供のいる愛人を側室にしたりすると、屋敷の中で壮絶な権力争いが発生することもあるので注意した方がいい。
これから町がどれだけ大きくなるか分からないが、もしどんどん大きくなったとして、ドラゴネット以外にも町や村ができたとしよう。そのときには跡継ぎではない子供たちには、ドラゴネットではなく他の町や村を任せることになるだろう。
僻地の弱小貴族の息子だった俺がどうして使用人に関する細かなことまで知っているかということだが、それはひとえにエクムント殿のおかげだ。彼は俺に四〇人の使用人を雇わせることに成功したが、だからと言って後のことは知りませんでは無責任な話だ。だからあまり詳しくなさそうな俺に対して、使用人たちの実家がどういう家柄かとか、これまでどこでどれだけ働いてきたかとか、分かる範囲で教えてくれた。もちろん契約についてもだ。さすがに軍学校の座学でもここまでは教えていなかった。
「それなら、とりあえず錠前が必要だな。調理器具、テーブルや椅子、食器類などは一部はもう準備ができている。残りは石窯や焜炉などを設置したときにまとめて購入してこよう」
「店の方も愛人の方も、どちらも頑張ります」
「……まあなんだ。これからもよろしくな」
「はいっ」
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